RP
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「EOS」ではなく「Canonflex」
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キヤノンが「EOS RP」を発表した時、真っ先に頭に思い浮かんだのがこのカメラ。ソニーといい、どうしてカメラメーカーは過去のカメラと紛らわしい名前を付けたがるのか。まだソニーの方が情状酌量の余地がある。α‐7やα‐9はミノルタ時代のカメラであること、被った名前がシンプルなものであること。ところがキヤノンの場合は「RP」、2文字で被った。Rシステムと命名した時点で危険性があったわけだが、なぜ「P」をくっ付けたのか。せめて何かナンバーを付けるとかしたら良かったのに。 |
ミラーがない?
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レンズを外してみると、ご覧の通りミラーが見当たらない。さすがはキヤノン、マニュアル一眼レフの時代に最先端のミラーレス仕様のカメラを作っていたのだ……というのは流石にエイプリルフールであってもちょっと度を超した嘘だろうか。正解は、クイックリターンミラーが採用される前のカメラなので、シャッターを切ったらミラーが上がりっ放しになるのである……というのも嘘だ。このカメラは、設計上はシャッターを切った後ちゃんとミラーが戻ってくる。ミラーが跳ね上がったままなのは、単純に壊れているだけである。 |
ちゃんとミラーあるから!
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このカメラが私の手元にある理由を説明しよう。今日のエイプリルフールネタのためにわざわざ中古で買って来たわけではない。元々は母親のカメラなのだ。はっきりと貰ったわけではないので厳密には所有権はまだ母にあるかもしれないが、多分本人はこんなカメラがあることは特に記憶に留めていないだろう。その昔、何かを撮るために買ったらしいが、母の話によると「買ってすぐ壊れた」そうな。もちろん修理はしたようだが、「それでもまた同じように壊れた」らしい。そして「以後キヤノンのカメラは買わない」と決めたんだとか。その後母はミノルタのα-7000を買い、それが私の物となり、何台か買い替えが行われてα99IIになったというわけである。因果なものだ。 |
巻き上げレバー
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ところで、「Canonflex RP」の刻印の写真で気になった人がいたかもしれない。「このカメラ、巻き上げレバーないの?」と。もちろん、ある。通常の位置――シャッターダイヤル付近ではなく、底部に用意されている。どことなくライカビットを連想させる。左手で操作するので、右手はシャッターボタンに集中できる……というコンセプトだろう。分割巻き上げも可能で、これはこれで面白い。但し、例えば200mmF2.8みたいな口径の大きな望遠レンズを付けた場合、左手はそちらを支えないといけないので巻き上げ操作がかなりし辛くなる。今と違って当時は、そんな大型レンズ、アマチュアは使わないだろうという判断なのだろう。 (2019.04.01)
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