17メートル級旧型国電、可部線タイプ

4両だけだが手間はかかった……

  久々に完成した感のあるNゲージ。ちょっと短い17メートル級の旧型国電。ボナファイデプロダクトというメーカーの金属キットだ。側面は真鍮エッチング、前面と連結面がホワイトメタル、屋根や下回りはプラスティック(グリーンマックス製品の流用)という構成。ホワイトメタルという素材が厄介で、熱に弱いので基本的にハンダ付けできない。なので今回は敢えて、オール接着剤での組み立てとした。

前面に派手な警戒色の入った車輌

  「可部線」を強調する要素として、前面の警戒色が挙げられる。侃侃諤諤本編でも書いたように、初期の頃はクリーム色だったようだが、末期は黄色と判断して黄色で塗装した。他にも広島地区の前面通風孔というのがパーツに入っていたので取り付けてみたが……小さいのでどうでもいいだろう(笑) それよりは若干大きな部分で、どうも運行番号を取り付ける札差がなかったようなのだが……ホワイトメタルのパーツを、しかも周囲にディティールが表現されているので埋めるのは無理と判断してそのままにしてある。キットの特徴としては、シル、ヘッダー(窓周りの補強板?)を別パーツとして、リベットをエッチングによる凸表現としてあることか。シル、ヘッダーは車体に比べて一段出ているため、リベットを凸表現しようとすると一枚板のエッチングでは無理がでてくるのだ。私が初トライした金属車輌ではシル、ヘッダーのリベットが凹表現になっていて、よ〜〜〜〜く見るとちょっとかっこ悪い。その点でこのキットは考えた作りになっていると言えよう。但し、シル、ヘッダーを別貼りするのは大変手間がかかった。作り終わっての感想……いや、作業が終わった時点での感想だが、しばらくの間は2度と作りたくないね(苦笑)

角屋根車

  4両とも同じように見えるが、屋根の端部の処理が違う2種類の車輌を製作している。こちらの画像に写っているのは角張っているタイプで、右がクモハ11 100番台、左がクハ16 200番台。キットとしては同じ物で、製作時にパーツを余分に取り付けたりして両者を作り分けるという内容。主な違いは、パンタグラフの有無、配管の有無。そして今回はクモハ(右のパンタ付き車輌)に動力を入れているので、そこの辺りの工作も変わってくる。さらに、キットでは全くサポートされていないのだが、連結器周りを資料写真と見比べながらそれなりに作りこんでみた。

丸屋根車

  こちらは屋根の終端部が丸いタイプ。右がクモハ11 200番台、左がクハ16 0番台。ちなみにこれらは、元々別形式だったのだが改造によりクモハ11やクハ16に統合された。元の車輌が何だったかで0番台とか100番台とか200番台とかに分かれる。台車違いで150番台だったか250番台もあったような……ややこしすぎて手に負えません(笑)
  この2両も同じキットからの組み立てで、先述の通りクモハとクハに作り分けている。メーカーサイトの完成見本を見ると、前面の連結器にはトミックスのTNカプラーを使っているようだが、可部線の車輌は違う形の連結器が装備されていた。というわけで私はそこの違いも再現してみた。……でもこの写真じゃ分かりにくいね(笑) 本当はあと一つ作りこんでみたいポイントがあったのだけれど、あまりにもごちゃごちゃしすぎたので割愛。

(2008.07.06)

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