製作途中図(17m級旧型国電編)

金属主体のキット

  製作中でなかなか完成が見えてこない17m級旧型国電。車体側面がエッチング板貼り合わせ、前面妻面がホワイトメタル(右下のビニール袋に入ってるやつがそれね)、屋根、床下がプラスティックというよくあるハイブリッド仕様。プラスティック部分は他のメーカー製品からの流用品で、この車輌を特徴付ける部分が金属素材の専用品だ。メーカーはボナファイデプロダクト。
  金属キットということで当然ハンダゴテの出……と行きたいところだが、いろいろ細かいパーツも多く、止めに前面妻面が熱に弱い素材でハンダ付けが難しい。仕方なく瞬間接着剤を使って組み立てている。しかし瞬間接着剤、嫌いなんだよなあ……。余分に流しすぎて手を接着すること十数度。あー、ハンダは偉大だ。

もれなく屋根の加工が必要なステキ仕様(皮肉)

  上の画像で奥に見えていた箱になってる車輌、あれはまだマシだった。でも今作っているほうはもっと面倒。画像の通り、屋根の長さが足りない。私が組み立てをミスしたわけではなく仕様。先ほど書いたように、屋根は他メーカーが作った別の製品向けの部品。元を正せば似たような車輌の部品のはずだが……メーカーの違いのせいか寸法が微妙なところ違う。 で、この隙間どうするのかというと……好みにもよるが、一番単純なのがパテで埋めて一生懸命整形する。ただ、それは面倒で難しくてたまらないので別の方法を使う。説明書にはその"別の方法"が指示されている。まず、屋根を途中でぶった切る。両端を合わせたのちに、間に出来る隙間にプラ板を噛ませて埋める。それだけだったら簡単だったが……画像では分かりにくいが、屋根の幅も若干広い。雨どいを覆ってしまうぐらいの幅があるので、雨どいが少し出っ張るぐらいに削らないといけない。さらに、この屋根パーツでは妻面上部がR状のものを想定しているのだが、キットでは横一直線のタイプ。弓状?の隙間が発生するので、今度こそパテか瞬間接着剤で間を埋めて整形しないといけない。
  何故ボナファイデプロダクトが部品を自分のところで作らなかったかというと、部品点数を少なくして価格の上昇を抑えるため(としか考えられない)。もしも自前でプラスティック整形で作ろうとすると、少量生産故に値段にモロに出てしまう。よって金属素材で作ることになるだろうけど……両端の丸い部分をホワイトメタル、屋根本体を……何で作るかなあ。去年の今頃完成させてた飯田線の流電の場合は、屋根を含めて一枚のエッチング板にして折り曲げて作ってあった。その折り曲げはメーカーでやってくれていたのだが、製品価格に多少影響していると思われる。部品が立体的になるのでパッケージ代もかさむだろう。かといって、平板から綺麗に屋根のカーブを出すのは難しい。結局、何だかんだで流用品で寸法が合わなくても、他社製の部品を使った方がトータルで見て無難と言うことだ。 最初の画像で奥に見える完成に近づいている車輌も、屋根部品は加工が必要だった。付属している屋根パーツは、トミックスの完成品72系73型電車のもの。72系73型は20メートル級なので、この車輌に使うには長い。さらにベンチレーターの台座が表現されているのだが、17メートル級国電とは間隔がまるで合わないので埋めなくてはいけない。

  とまあ、こんな感じで面倒な作業が多いため、なかなか作業がはかどらず完成が遅れているのである。

(2008.06.07)

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