ほげ

現在製作中の車輌。仮組状態

  現在製作中の金属キット。アルモデル製「自由形凹電(ぼこでん)」である。自由形ということで、例によって実車が存在しない空想の電車である。去年の終わりぐらいに、同社のとても簡単キットを組み立てた「デトタイプ」というのをお見せしたが、あれと様々な理由で同類と言える車輌だ。写真の状態は、ハンダ付けが完了し仮に組み立ててみたところ。まず、パーツ同士の干渉がないかどうかをチェック。次に線路上を少し走らせてみて異常がなかったので、明日あたり再度分解して塗装に入る予定だ。

キットの状態と、部品類

  あまりこういうのを見せたことがないと思うので、買ってきたままの状態をお見せしよう。構造が簡単なキットだけあって、エッチング板は平らなものが2枚。パッケージも平板状。いつぞやに「ハンダ付け初挑戦!」といっていたアレは、折り曲げ済みのボディがあったり、部品点数が多かったりで細々としていたが、自由形なせいかすっきりしている。他には数点、完成させるのに必要なネジや小パーツや動力ユニットにカプラー。
  さてさて、ここで鉄道模型やってる人ならばある種の違和感を抱くはず。いや、抱かんかなくてもいいけど。その違和感とは、「これ、ホントにNゲージ?」。何故かエコーモデルのパーツが写ってるし(エコーモデルはNゲージ作ってない)、動力ユニットがNゲージっぽくないし(ちなみにエンドウ製、エンドウはNゲージ作ってない)、ケディーカプラーのNo.5ってNゲージにはでかすぎだし(ごめん、嘘。これだけだと俺も分からん)。

解答編

  というわけで、隠していた本体のパッケージを表替えして見る。左上の方に「自由形凹電」の文字が……そしてさらにその上には……

見づらいので拡大

  商品名の上には「HO gauge」の文字がっ!!!!!
  というわけで、さっきの車輌はNゲージじゃないんです。HOゲージなんですね。どうりでパーツの構成がおかしいわけです。ちなみに、うるさい人は「日本型はHOゲージじゃない! 16番と呼べ!」とか言うんですが、フリーランスなんでHOゲージでも構わないはず。あ、でも、パッケージには1/80って書いてあるな。HOゲージだったら1/87じゃないといけないらしいんだけど……ま、いいじゃないですか、たかが玩具の呼び名でぐちぐち言ったって楽しくないですよ。
  というわけで、HOゲージをこっそり組み立ててます。ここに晒している時点でこっそりも何もあったものじゃないと思うけど(笑) 少し前に侃侃諤諤本編で言っていた、「作ってみたいHOの車輌がある、でもいきなり挑戦するのは無謀だよなあ。だから簡単なやつにチャレンジして感覚を掴んでみよう」という流れのアレである。本当はも少し違う車輌を組み立てる予定だったのだが、1両で完結しそうなこいつを選んでみた。難易度としては……さすがにでかいだけあって意外と手こずるね。大きいだけだと思ってタカをくくっていたのだけれど、タカに油揚げをさらわれたよ。って、油揚げ掻っ攫っていくのはトンビか。いやしかし、簡単なはずのこのキットでこの調子だと、おそらく某メーカーの103系の先頭車クハ103なんて夢のまた夢。あるいは2万円弱をどぶに捨てちゃうようなもんだよ。
 ――というのは、ウ、ソ♪
さすがはアルモデルのとても簡単シリーズじゃないけど、簡単に組み立てることを意識して作られたキット。「蝶・簡単」と言った感じでさっくり仕上がりました。買ったのは今月1日で、今日が9日なので……時間がかかっているように見えるけど、実はいろいろありまして。寒かったり寒かったり寒かったり(笑) いや、今日も寒かったんだけどさぁ(笑) 本当のことを言うと、2ミリのタップを持ってなかったんだよ(タップ:ねじ切りするための道具)。それ買いに行くまで作業が途中で止まっちゃってて。で、一昨日買ってきたから、今日気合入れてハンダ付けしてここまで組み上げたってワケ。ハンダ付けしなきゃいけない分Nゲージのとても簡単シリーズよりは手間がかかるけど、ハンダ付け作業で難しいところは特になし。というわけで、とても簡単に組み立てられたので近日発売される予定となっているボナファイデプロダクトのクハ103への弾みがついた。その一方で、HOゲージも面白いじゃんと思っている自分がいる。……怖いなあ、下手にはまると気温だけじゃなく懐も寒くて身動き取れなくなっちゃうからね。とはいうものの、この自由形凹電のキット価格は4900円。私が去年手を出したキングズホビーのNゲージ客車と同じ価格帯。凹電がフリーランスでキングズの客車がスケールモデルという違いが、大きさが倍ほど違うゲージの価格差を埋めている。だからこそお値段が(でかいゲージとしては)お手軽なフリーランスを作って楽しむ分にはいいんじゃないかと……自分でHOゲージに手を出す口実を作ってみたりしているのですよ(笑) ああ、悪いクセだなあ。

動力ユニット

  このキットで使う動力ユニット。製品名はトラクションモーター。エンドウ製品である。同様のもので、天賞堂からパワートラックというのも発売されている。このキットではどちらかを選ぶ方式になっている。私は店頭でいろいろ聞いてみて、今回はトラクションモーターを採用。本体にダイキャストが使われていて、重量が稼げそうという理由での選択。しっかしHO(16番)はいいよなあ。キット組み立てるにあたってこれさえ入れば動力で困ることがなさそう。Nゲージみたいに、鉄コレ動力を加工の上組み込み、とかややこしいことがない。まあ、こっちでもまた別の事情でいろいろややこしいのかもしれないけれど。

  最後に題名の意味を。Nはローマ字読みで「ん」。HOは「ほ」。
  HOゲージ→ほげーじ→ほげ
意味不明ですね。さすが橘雪翼クオリティは別の意味で一味違う。

(2008.02.09)

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