100個以上

  今日はちょっといつもと趣向を変えて、画像は文章の中ほどに1枚という形にしてみた。理由はまあ、見てみれば分かる。

  先日完成した旧型国電80系の製作中の話である。屋根上の機器類(ベンチレーター、ランボード、避雷器)を取り付けていた。これらの小さいパーツは、ランナーから切り離した後、厚紙に両面テープで固定して色を塗るのが基本的な手順である。ランナーに付いたままじゃいけないのかという話になるが、切断面が表に来る場合があるので切り離しておかなくてはならない。無論、キットによってはそこをしっかり考えて裏側にランナーからの切断部が来るようにしてあるものもある。で、GMキットは設計が古いものが多いのでそういうところは不親切である。当然、今回の80系も不親切な部類に入る。というか、新しい製品でもそういうところ全く考えてくれてないような気がするんだがな……。部品の小ささと形状の都合で、どうしても裏側に回せないという理由もあるだろうけど。というわけで、ランナーから小さいパーツをぷちぷち切り出して、切断面を整えて厚紙に固定して行った。ちなみに「両面テープ」と書いたけれど、両面テープを使ってマスキングテープの粘着面を表になるようにしてそこにパーツを貼りつけることもある。両面テープって結構粘着力が強いからね。塗装中に何かの拍子に外れないのはいいけれど、パーツを取り付けるときに外すのにも難儀したり……。今回、パーツの点数が多くて、必要な粘着面の面積も大きくて。それで、幅広マスキングテープの両端を両面テープで止めたみたのである。こうすると、使えなくなったマスキングテープを剥がした後、再度先に貼った両面テープの粘着力を利用して新しいマスキングテープが貼れたりする。
  何だか、いつもの通り話が横道にそれまくりだな。ええと…… その、厚紙に固定したパーツ群を塗装して、車両工作の最後の仕上げとして取り付けていたときのことである。
姉「その部品、全部付けるんよね!? どうりで時間がいくらあっても足りないわけや……」

数えてみると……

  言われてから「これは画像で侃侃諤諤のネタになる!」と思い立ったので、既に半数のパーツが取り付け済みなのだが……画像でグレーの中に白く残っている部分、ここにもパーツが貼り付けてあったのです。数えてみると、なんとまあ、150個以上にも上るのです。実際のところ、予備のつもりで少し多めに塗装したのと、それから数え間違えて余分に用意してしまったのがあるので……それでも100を余裕で上回る数のパーツを取り付けた。言われて見ると気が遠くなるような作業である。ただ、これを車両に取り付けていく作業はまだ気が楽である。その作業が終われば晴れて車両は完成なのだから。手順前後させるとこれが終わってもまだ2〜3作業が残ってる、なんてことも有り得るけど。それでもまあ、仕上げの段階に入っているので気合も入る。問題は、である。ランナーからパーツを切り出してここに固定する作業だ。これは本当に途方もなく面倒な作業だった。正直なところ、半分ぐらい作業したところで「今日はもう辞めだ、もう風呂入って寝る!」と投げ出した。どうしてもニッパーで切り出すだけだと切断面が荒れるので、切り出したあとにさらにカッターナイフで整形する作業が必要。それを100以上やるのである。まあ、勘定違いで150以上やる羽目になったんだけど。模型を作るうえで一番時間を取るのはおそらく塗装とマスキング。でも、それと並んで精神的に面倒な作業が、こういった小さなパーツの処理だったりもする。あー、たまには楽なの作りたいねぇ。

(2007.05.05)

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