旧型国電80系

全部で14両ですが、似たようなものなので1カットだけ

  80系というのは、今の日本の電車天国の礎を築いた車両らしいです。それまで蒸気機関車が客車を引っ張る……いわゆる汽車というものが全盛の時代に登場し、電車による初めての長距離列車を担った車両らしい。まだ鉄道車両は茶色一色が多かった時代に緑とオレンジの爽やかな――今見ると爽やかでも何でもないですな。ええと、艶やかな?装いで登場し、2次車からは私鉄にも絶大な影響を与えたという「湘南顔」と呼ばれるスタイルで製造された(画像では真ん中の車両)。緑とオレンジの塗装は後年他の車両にも引き継がれ、関西でも、京都に行けばまだ見ることができる。
  Nゲージ鉄道模型では、長らくグリーンマックスしかこの車両を模型化していなかったが、近年カトーが「全金車」と呼ばれる300番台を製造。危機感を感じたグリーンマックスは、今まであった未塗装キットを塗装済みというスタイルでリニューアル。したんだが、俺、この時代のグリーンマックスの塗装済みキットは大嫌い。何より、塗装が大嫌いなのだ。というわけで、事実上生産中止となった未塗装キットを探す羽目に。幸い今はネットオークションもあるので……どういう構成で製作するかも考えずに手当たり次第に入手。店舗で偶然見つけた1つとあわせて合計4箱(笑) 結局、汽車に代わって活躍した黄金期の東海道線での編成が組めないことが判明して、末期の6両編成と4両編成を2本の合計14両を製作することに。中間車に運転台を取り付けたクハ85(画像では右の車両)は、今でも普通に単品売りされているのがせめてもの救いかな。できれば未塗装キットの再生産と、グリーン車の新規製作をお願いしたいところだが……前者はともかく後者は絶望的だな。現状、どこか他のメーカーが金属キットを出してくれるのを願うしかない。

(2007.05.03)

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