一見して順調
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製作中の地下鉄丸ノ内線の赤い電車。今回、スケールモデルとしては初になる、金属素材を使った車両の組み立ても行っている。そのうちの1両がこれ。側面が金属エッチング板によるもので、前面、屋根がプラスティックのハイブリッド構造。銀河モデルの「丸ノ内線キットの余ったパーツでもう1両」というコンセプトのエッチングコンバージョンキットだ。オールプラスティックが14両(先日の画像で侃侃諤諤の赤いカタマリ)に加えて、4両の金属+プラ製車両の合計18両を製作中で、割と順調に進んでいる。見ての通り塗装段階へ入り、仕上がりも間近に……なりつつあるといいたいのだが、この車両、近年稀に見る大失態を犯してしまった。 |
とーころがどっこい
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白を塗った後、マスキングして赤を塗った。そしてマスキングテープを剥がすのだが……ぺりっ、嫌な感触と共に塗装が剥がれた。ドアの隅のほうの部分、金属の地が露出している部分がそれである。まあ、この程度なら修正はそう難しいものでもない。筆塗りでプライマー→サフェイサー→白→赤、と他の部分と同じ手順を踏んでやれば、面積も少ないので何とか見れる状態にはできるだろう。そう、こっちはいいんだ、こっちは。"こっちは"とういことは"あっち"があって、その"あっち"は酷いことになっちゃった。 |
こっちはさらに悲惨
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それがこの図。かなり大きく剥がれてしまった。何が原因か分からない。塗装前に洗浄したとき、洗剤を含む水滴がこの部分に残っていた……ぐらいの理由しか考えられないのだが、そんなことがないように念入りに水流ししたはずなんだがなぁ。他の金属ボディ3両は問題なかったしね。この1両だけ、何らかの要因で何かが付着してしまったのだろうか。ともかく、なってしまったことにはしょうがない。ここまで剥離部分が大きいと、筆塗りでの修正は困難。白と赤の部分両方が剥がれてしまっているしね。一番確実なのは、塗装を剥がして完全再塗装。ただ、塗装を剥がすのが問題大。シンナーに漬けるとプラ部分が侵される可能性がある。グリーンマックスのキットは大丈夫だとは言うけど、あまりやりたくない。IPAによる塗装剥離は、マッハのシールプライマーには通用しないことを先日体験済み。そもそも、サフェイサーの食いつきが良すぎてIPAが効きにくいところから大問題。というわけで……幸いにして剥離部分がドアの内部に収まっていることから、ドア部分だけ再塗装する案を検討中。ドア部分を残してマスキングし、プライマー→サフェイサー→白→帯部分のマスキング→赤という手順を踏む。ちょっとだけ塗膜が厚くなるのと、わずかに色調が揃わない可能性があるのと、剥がれた部分とそうでない部分の段差ができる可能性はある。だが前二者については、ドア部分だけ塗装することで違和感を誤魔化せそう。最後の1つについては、サフェイサーを吹くことで緩和できるのではないか。まあ、そんな感じで何とかなる……といいなぁ。 (2007.03.13)
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