コンテナのキット

これが7つもあるんだよな……

  先日侃侃諤諤本編で述べられたコンテナのキット。1個1個が長い30ftタイプ。買ったのは4、5年前だと思うが……何を考えて7つも買ったのやら。皆目見当も付かない。ま、今となっては組み立てるのも面白そうだし、いいか。

パッケージを見ると、値段(定価税抜)は4000円もするらしい。

  これ、定価だと4000円(税抜)もするんだよなぁ。こんなもの、フツーに買う人は少ないぜ! はっはっは! ちなみに、現在この手のコンテナが売られているとすると……朗堂もしくはプラッツ製品になるのだが、2個セットで2000〜3000円程度だったとあやふやながら記憶している。大手トミックスやカトーは30ftタイプは製品化していない。で、このキットは2個で4000円。ま、普通に考えて勝ち目のない戦いだけれど、全く目がないわけでもない(かな?)。しかもこのキットが発売されていた当時は、2つのコンテナメーカーはまだ姿を現していないorコンテナを作っていなかったはず。コンテナ列車にバリエーションを付けるならば、悪くない選択??

え? 1000円!?

  で、付いていた値札を見て私が7つも買いこんだ理由が良く分かった。1000円、である。多分税抜きなので1050円で買ったのだろうけど。侃侃諤諤本編では「4割か5割引き」って書いたけど全然記憶と違うじゃん。75%引きである。1/4の値段である。そら、買いまっさ。2個1000円、朗堂やプラッツにも勝るコストパフォーマンス。組み立てる楽しみがある分、こっちの方が断然イイ!(いや、本気で言ってるんですよ?)

開けてみると

  で、パッケージを開けてみたところ。大まかに分けて3つになる。外板となるエッチング板、内側の骨格となるプラスティック板、外装を担当するデカール。これらに加えて説明書が1枚、と。組み立ての手順としては、プラ板の骨格を組み立て、それにエッチングの外板を貼り付ける。エッチングプライマー(塗装の喰い付きを良くするための下塗り剤)を塗った後、銀色を塗る。しかるのちにデカールを貼って完成! と、説明書には書いてあるのだが、一応銀色塗装とデカールの貼り付けのそれぞれの作業後にクリアーを吹いておくのが無難だろう。前者は、銀色の粒子がデカール貼り付け作業中に剥がれないように、後者はデカールが変色したり剥がれたりするのを防ぐため。

このパーツが特徴的?

  このパーツが、タツヤ模型のちょっとしたアイディア賞。おそらくプラ板をモデラという立体彫刻機で削ったものと思われる。窪んだところは薄く残されており、ここを切り抜く。パーツに文字のようなものが彫ってあるが、これはキットに2種類各1個のコンテナがセットされているので両者を区別するため。ほとんど大きさは一緒なのだが……片方がやや背が高いようである。ほんの0.5ミリほどの違いなのだが。普通のプラスティックを成型するより、プラ板+モデラの方がコストが安くなるためにこのような構成になった……と思われる。モデラは、個人でも所有できるぐらいの機械である。まあ、プラ成型よりいろいろと不便なこともあるけれど、これぐらいの用途なら……ああ、欲しいなぁ。

Nゲージコンテナ車は大体共通

  ここで、Nゲージのコンテナ貨車を紹介しておこう。画像はトミックス製コキ104。JR化後登場した、現在もっともスタンダードな部類に属する貨車だ。Nゲージのコンテナは、実車と違って単なる箱である(ま、模型なんで当たり前)。六面のうち下面がなく、車両に付いているツメを左右外側から挟み込むようにして自身を貨車に固定する。プラスティックの弾性を利用した、いわゆる「ハメコミ」みたいな感じである。

こんな風にはめ込む

  で、先ほどのプラ板のでこぼこが大きかったパーツが、このキットのコンテナと車両を結びつけるツメになる。普通のコンテナとは違って、車両のツメを前後左右……じゃなくて、前後内側の3方向から掴むようにして自身を車両に固定する。ツメの数がやたら多いのは、車両の前後および中央に積むときでそれぞれ位置が変わるから。コンテナの凹みが車両のツメと接触する箇所が多いため、エンドユーザーがパーツを切り出すとき多少の誤差があっても、まあ何とかなるだろうという意図があるかもしれない?? コンテナの5面(6面から下面を除いた5面)だけで両側から挟みこむような構造にすると、キットの精度も組み立てるユーザーの加工精度も要求される。ので、この発想には大いに感心しながら組み立てている。
  とは言え、このでこぼこを切り出すのが面倒なので作業が進まないのも事実……。早くも気持ちが萎えております。

(2007.01.23)

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