最近貨物づいているのです。これはコンテナ列車「たから号」
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数年前、KATOが発売した新製品に「たから号」というものがある。高速コンテナ貨物列車で、実車は昭和の40年代?ぐらいに走っていた古い車両である。当時としては斬新なカラーリング(薄い緑色で、おそらく当時の花形特急である「つばめ」「はと」と同じ色?)で登場して、国鉄の気合のほどが伺えると評されている。鉄道模型の業界でも、こうした貨物列車がセット売りされるのは珍しく斬新に感じたものだ(某マイクロなんたらはしばしばやるけど、最大手とされるKATOがやったところが斬新なのだよ)。もちろん私も発売当時(たった2〜3年前の話だが)、購入リストにたから号が上ったことは言うまでもない(そうか?)。でもまあコンテナ車両は、最新型のコキ104とかコキ106があるからいらないかなぁ……と結局購入には至らなかった。それを今頃欲しがるのが橘雪翼的鉄道模型趣味というもの。これが手に入らないと悔しい思いをして地団駄を踏むのだが、流石にコンテナ列車は市場から消え去るほど需要がないのか、無事手に入った。機関車の形式はEH10という型番で、Hというのは「動輪が8軸ある」という意味である。自動車でも前輪駆動もしくは後輪駆動のものより四輪駆動のもののほうがパワーがあることから分かるように、8軸が動力を伝える機関車はパワーがある。たから号は編成長も長く、重い列車であったために当時最強だったEH10が登用されたと聞く。ちなみに、国鉄時代に「H」と付いた機関車はこのEH10ただ一形式のみである。その後登場しなかったことを見ると、技術が進歩して「F」で十分だったのかと思わせたが(Fは6軸)、最近になってJR貨物から再び「H」が登場した。EH500とEH200という2形式(現在、その2つだけだったと思う)だ。模型でも登場していて、もちろん実車が8軸駆動だから模型も8軸が駆動する。と思わせといて実は模型ではそうじゃないんですよ、と言おうとして今一応チェックしたら8軸駆動じゃん! 実車が6軸駆動の模型は4軸なことが多いんだけど……。 |
パンタグラフと架線柱、分かり辛いけど見事に接触してます(涙)
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で、この「EH10」、パンタグラフ(ひし形のやつね。実車では上の線から電気を取るための装置)のデキが悪い。何が悪いって、上手く上昇してくれない。電車や電気機関車の命であるパンタグラフが上がらないのは致命的(模型では線路から電気取るので走るのは走るんだけどね、カッコ悪いんだよ)。実は店頭にあったやつが調子悪いので、わざわざ別のを取り寄せてもらったのだが、結局五十歩百歩。ただ、取り寄せてもらったやつは思いっきり上まで上げると安定する。だからまあ、マシということでそれを買ってきた。今日、走らせていてふと気付いた。架線柱を立ててみよう、と(鉄道の線路の上に張ってある電線を架線という。パンタグラフはここに接触して電気を取る。架線柱は、その架線を張るための施設である。模型では……雰囲気だけの"ダミー"であることが多い)。で、試しに2本設置してみたはいいのだが……設置して気付いた。これ、EH10のパンタがやばくない? 列車が近づいたところで減速。おそるおそる架線柱の下を通過させると……「ふにゃっ」、接触して形が崩れてしまった。いけてないなぁ、まったく。 (2006.11.19)
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