梅・開花前
フィルム写真を掘り起こす その13
MFカメラ+魚眼レンズの組み合わせ

 世間一般では今頃が梅の時期なのだが、私の家の庭の梅は例年の開花時期が3月頃――尤も最近の温暖化によりかなり早く咲くもともあり、ちょうど今頃の時期に満開になったこともある。今年はまだ蕾のままで、膨らみつつはあるもののもうちょっと先になりそうである。それでも3月頭にはもう咲いているかなあ?
 さて、写真は今から20年以上前の平成15年3月に撮影したもの。おそらく3月は3月でも上旬ではないかと思われる。カメラはミノルタのMF時代のXG-S。決して高機能なカメラではないのだが、手に持った感じ触った感じが気に入って、黒と銀それぞれ3台ずつの6台も購入した。古いカメラなので壊れても修理が望めず、使い倒す前提で予備として入手したのだ。結局その後、メインの地位はオリンパスOM-4Tiと3Tiに譲り、壊れるまで使ったのは1台もない。レンズは写真を見てぱっとわかる通り、魚眼レンズ。「UW ROKKOR 18mm F9.5」というべらぼうに暗いレンズだが、昼間撮る分には問題ない。ほぼほぼパンフォーカスなせいかピントリングが存在しない割り切ったレンズである。
 撮影時にわざわざ「あと何年ぐらい花を咲かせてくれるだろう」とか考えていなかったのだが、20年後も姿形を変えて撮影が続いているのは灌漑深いものがある。どう「姿形」が変わったかについては深く考えないことにしよう。ほら、あれだ、カメラはデジタル化されて、超望遠を使ってメジロを撮るようになった――随分変わったよね!!!

(2024.02.15)
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