人生最後になるかもしれないポジフィルム
例によって情報量の多い写真

 地元のカメラ屋で2年ぶりとなるポジフィルムを買ってきた。これが人生で最後の1本になるかもしれない。何だか病気でもして弱気になってるようにも聞こえるが、違う。問題は値段だ。前回は1700円で買ったのだが、今回値上がりで3850円になっていた(前回のはリンク先の大画像で確認できる)。1700円でも「随分高くなったなあ」と思っていたのだが、さらに倍である。ここまで来るとちょっと付いていけない。デジタルカメラ――正確にはD810を買う決心が付く前は、フィルムと現像代の合計が3000円ぐらいになるまではフィルムで粘ろう、と思っていたのを思い出す。結局そのはるか手前でD810を買ってデジタルに転向したのだが、今回買ってきたフィルムは現像に出す前の段階で3000円を突破してしまった。
 週初めに買いに行ったのだが、馴染みの店員さんがどこか苦笑いを浮かべながら「最近買いました?」と聞く。一瞬意味が分からなかったのだが、値上げされたのだと察する。最近ありとあらゆるものが値上げ傾向にあるので仕方がないな、と思ったものの上がり方が想像をはるかに超えていた。いくら何でも4千円は、と思って買わずに店を後にしたのだが、帰り道で早くも翻意。2年前に撮った時はそれが“最後の1本”のつもりではなかった。こういう形で“あれが最後の1本”となると後悔が生まれる。改めて“これが最後の1本”という撮影をしておくべきではないかと考えた。そんなわけで日を改めて今日、再び行ってきたのである。

本日の紙面より

 富士フィルムも経営厳しいんだろうな……と思っていたのだが、今朝の新聞によるとそうでもないらしい。最高益だって。それもカメラ部門が好調らしい。カメラ部門と言ってもフィルムの売れ行きがいいわけではないだろうし、一瞬先は闇だから油断はできないのだろうけど、苦しくないなら今すぐでなくていいのでもうちょっとお値段抑えめにしてもらえませんかね……? ま、尤も、仮に1本2500円だったとしても頻繁にフィルムで撮影するか?と言われるとそうでもないんだけど。
 先のことは分からないので、暫定的に「最後の1本」、そう思って撮ることにする。

(2024.02.09)
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