【ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王】 魔王ハドラーの元へ突き進む一行だが、一人、また一人とアバンを先に行かせるためにその場に残り強敵に向かう。ちょっと状況は違うものの、『YAIBA』の龍神の玉を獲りに行くシーンを思い出した。
レイラが戦う相手は、ハドラーが新たに生み出した魔物グランナード。なんとなくだがフレイザードを思わせるキャラで、何か関係あるのだろうか?
【京四郎 少年ヤクザ編】 私が高校生の頃、一番面白いと思っていた週刊少年漫画誌は『チャンピオン』。その中で私が四天王に位置付けていたのは、現在でも色褪せぬ『鉄鍋のジャン!』、海賊ものと言えばコレ『フルアヘッド!ココ』、現在は単行本を処分した『グラップラー刃牙』、そしてこの『京四郎』だ。本作を含めていずれも続編が発表されており(『刃牙』はタイトルチェンジしただけだが)、いずれも好評とは言い難い……?(『刃牙』は一応続きに続いているが) 最後の砦である『京四郎』も続編が始まった!
ちなみに『京四郎』は私が読んでる漫画の中では珍しいヤンキー漫画。基本読まないジャンルなのだが、『京四郎』だけは例外だ。世間では「絵が下手」ということになっているが、確かに「絵」として見るとデフォルメと癖が強いのだが、「漫画」として見ると読みやすく決して下手ではない。アクションシーンの切り取り方も上手く、コマの構成もテンポもいい。漫画は決して「絵の上手さ」で決まるものではない……という私の主張を生んだ作品でもある。
というわけで続編も鼻息荒く読み始めたのだが……うーん悪くはないがちと微妙。20年前の『京四郎』を知っているから期待値が高すぎた? 話が最初からフルスロットルなんだけど、ちょい飛ばし過ぎ? ブランクあるんだから最初は緩めに行って、2巻3巻途中辺りからハイテンションで行って欲しかった。ま、まだ1巻だし、2巻3巻と続く中で見方も変わってくるだろう。しかしこれあれだね、20年前は良かったけど、令和のこの世の中コンプライアンス的なもので大丈夫かな……?
【ドラハチ】 バットに関してはまあまあ予想通りだったが、八郎の思惑に関しては微妙なところ。あまりその辺の解説がなかったので解釈の余地が残る。バッティングもセーフティー狙いのバントじゃなかったし。
問題はその後……ええと、そういう方向へ話持って行きますか。あくまで八郎の頭脳戦略で物語を組み立てて欲しかったのだが、野球賭博絡みとは。そうでもしなけりゃ八郎がレギュラーを獲る、という流れが作れなかったのかな。微妙と言えば微妙だが、それもこの後、4巻5巻と続く中でどういう展開になるか次第?
【あおざくら 防衛大学校物語】 カニ。いや、確かに私も好きだけれども、「カニが嫌いな人なんているの?」とまで言い切るのはどうなのか(笑) しかし読了後に気付いたが、カバー折り返しで作者自身が「(美味しいけど身をせせるのが面倒だから)好きでない」と宣言。まあ「嫌い」と「好きでない」は数学的に言うとイコールではないので矛盾はしていないが。しかしなんか、土方も随分丸くなったものだ。近藤と言い合いしながらではあるものの同じ鍋をつつくとは。むしろこれは、喧嘩するほど仲がいいってやつではないだろうか。最後のページでは近藤のメールに対して返信では悪態をつくも、笑って「またヒマがあったらな」と独り言ちる。ところがどっこい、次巻予告では近藤の胸倉掴んでるシーン出てるし、よく分からんなあ。まあ急に人が変わっても困るんだが。
【グラゼニ〜大リーグ編〜】 4巻ラストと話繋がってないから乱丁的なものかと最初一瞬疑った(笑) “開幕”は続投してその後上手く抑えられたのね。というところからトントン拍子に行かないリアルさが本作の魅力なのだが、どうしてオールスターに選ばれるんだよ流石フィクションの世界だな!(早口) その時点での成績は妙にリアルで4勝1敗。GM(*1)が課した後半戦のノルマは6勝――今季通算2桁勝利! ま、期待というかハードルとしては妥当なところなのだが、メジャーってあんまり勝ち数に拘りないって聞いたのでこの辺のリアルさには「?」が付く。
というわけで、5巻だけでシーズンの大半が経過してしまった。恐るべし展開の速さ。本作は各シリーズで15冊前後で終わっている。『大リーグ編』も同じぐらいだとするとあと10冊前後。原作者の描いているシナリオは、残りの10冊で夏之介に何シーズンプレーさせるつもりなのだろうか? そしてどこを最重要点に持ってくるのだろうか。流石にメジャーの後日本に戻ってまた現役を続けます……なんてことにはならないだろうから、この『大リーグ編』で“選手編”はラストになると思われる(*2)。やっぱり現役最終年が大リーグ編の山場かな?
*1 グリーンマックスでもなければG Masterでもない(こんな注釈いらんて)。
*2 人気さえ維持できれば、「コーチ編」さらには「監督編」まであると踏んでいる。
【転生したらスライムだった件】 クレイマン、お前ホンマに馬鹿やったな。現状敵勢力のラプラスだが、クレイマン評に関しては深く首肯したい。お前こんなに仲間思いな奴らに囲まれてたのに、どこでどうして一人で突っ走って死に急いだんだ。というか、ラプラス含めた中庸道化連のメンバーが思ってた以上に仲間意識強い。なぜクレイマンだけセルフ孤立していたのか……。さて、そのラプラスが想定以上に強い。カザリームと互角だったと言われるロイ・ヴァレンタインに圧勝。もしかして仲間にもこの実力を隠してる? 序盤でトレイニーに腕を切られても平然としているシーンがあったが、そのちょっと前にはリムルが後にハクロウと名付けられる男に腕を切られている。これ、もしかするとラプラスも実はスライムでした、っていう伏線なのかな?
ワルプルギスが終わって次の話に行くのだが、あれー? ヴェルドラが姉の登場に焦るシーンがあったような気がしていたのだが、記憶違い?(その模様) ルミナス・バレンタインに凄まれてバツの悪そうなところ見せたのとごっちゃになってる? ちなみに、マガポケの履歴を見ると、19巻収録の話は84話、86話の2つだけを読んでいた(どうしてそんな飛ばし飛ばしの読み方ができるんだ!)。さらにその次に読んだのが92話で、それがマガポケサイト上で最後に読んだ話のはず……いい加減にも程があるぞ橘雪翼。ま、その当時はそれぐらい雑な扱いで、流石にストーリー訳分らんくなって「じゃあ単行本買って読むか」になったんですよ。てなわけで――ヴェルドラと姉の対面シーンがあるとすれば92話かとも思うが、今書いた通りルミナスとのやり取りと勘違いした可能性も高い。ふと気付いたのだが、ヴェルドラがギィと戦わなかった理由って、ギィのところに行くと姉のヴェルザードと対面しちゃうから? ヴェルドラは姉ちゃんが苦手?? もしそうだとすると、姉と会って怯むシーンがあってもおかしくないのだが(と、自分の記憶に固執するのであった)。
さてこの漫画、途中までは魔王レオンが最終ボスかと思って読んでいたのだが、むしろユウキ・カグラザカの方がそれっぽくなってきた。天魔大戦ってのも気になるところだし、どのあたりを終着点に持ってくるのか。ラプラスも怪しく見えてきたぞ。
>ルミナス・バレンタイン
まだ登場シーン少ないけど、結構好きなキャラ。フィギュア出たら欲しい……と思って念のため調べたらプライズがあった。プライズフィギュアになるということは、この辺りの話までアニメ化されている??? なお、プライズフィギュアの出来は……うーん。そうだ、ここはやっぱねんどろいどがいいな。この作品で初めてねんどろいど欲しいと思ったキャラになったぞ!
>表紙争奪戦
この巻はロイ・ヴァレンタインで、遺影になってしまった……。次はヒナタ・サカグチ、ディアブロ、ルミナス・ヴァレンタインと続く。クロベエ、お前の表紙少なくとも22巻まではないぞ……頑張れよ!
【こちら葛飾区亀有公園前派出所】 冷静になって読んでみると、やってることがほんと無茶苦茶……警官としてアウト、って言いたいところだけど普通に法律違反・犯罪なのでは……と思えるところもちらほら。まあ、漫画の中での話なんだけどさ。
【トリリオンゲーム】 息を吐くかのように嘘を吐く男、天王寺陽。重い空気を軽やかに吹き飛ばす「あっ、俺もう結婚してるんすよ」が今巻最大の見どころ。一堂驚くわけだが、黒龍会長のこの表情は将来的にもレアになりそう。桐姫の付き人(名前あった気がするけど忘れた……)がその後暢気に「ハルが結婚してたなんて意外ですねー!」というが、こいつ意外に馬鹿? いや、馬鹿と言ったら失礼か。純情青年だったんだな。
【もののがたり】 完結した、との話を聞いて購入を再開した。面倒だったので前の巻読み返さずいきなり読んだものだから「えっと、どういう話だっけ?」ってなりました(爆) でも不思議、読んでいるうちにだんだんと思い出してきた。そしてやはりクライマックス突入であることを窺わせる展開に。ぼたんが攫われても闘志を失わない兵馬……そうそう、こういうキャラだった。こういう主人公が読みたくてこの漫画読み始めたんだった。頑張れ応援してるぞ。
【ベー革】 多分『ドラフトキング』の方が知名度では高いであろうクロマツテツロウ氏の作品。『ドラキン』はアプリで読んで、面白いことは面白いのだが話を作りすぎててちょっと敬遠。この『ベー革』は面白そうだったので買ってみた。本作タイトルの「ベー」は「ベースボール」の「ベー」。では「革」とは? 野球に欠かせないものと言えば「革」。ボール(硬球)やグラブに始まり、シューズ、そしてポジションが限られるがプロテクターにも使われている。そんな野球に欠かせない革にスポットライトを当てた意欲作品――
――ではない!!(お前そのうち怒られるぞ)
「革命」の「革」である。そう、これは従来の常識を覆す「ベースボール革命」の漫画なのだ。平日は1日50分、それが主人公入来ジローが通うことになる進学校・相模百合ヶ丘学園で許された部活動の時間。それでも監督はその50分を効率良く使えば甲子園行きは夢でないと言う。果たして「ベースボール革命」は成るのか?
【チ。 ―地球の運動について―】 地動説と天動説を巡る物語。ちょっと前に話題になったやつで、1巻試し読みで面白そうだったので購入候補にはずっと入っていた。ところがなんやかんやで後回しにしていたらいつの間にか完結していた、というよくあるパターンで、今回ようやく順番が回ってきた。
物語は中世ヨーロッパが舞台で、地動説を唱えた人たちの迫害の歴史が描かれる(*3)。実在の国や人物を元にした物語ではなく、大きな権力を持つ宗教が「C教」、国名がP国となっている。主人公(と思われた)ラファウも(おそらく)架空の人物。既に読んでいて知っていたのだが、初読の時はこのラファウが1巻ラストで死亡(自殺)してしまうのが衝撃的だった。2巻では誰が中心となって話が進むの? まさか1巻ごとに主人公が変わり、地動説への情熱が受け継がれていく、という物語になるのか?
*3 ただこれ、よくある誤解らしく、史実としてはそこまで厳しく取り締まられていたわけではないという話も。
【クレイジーフードトラック】 ツイッターのおすすめに出てきて気になった作品。荒廃した近未来が舞台で、主人公のゴードン・ゴライアス(おっさん)はタイトルにある通りフードトラックを営んでいる。冒頭で謎の女性アリサを拾うが、軍から追われる身だった。ゴードンもまた軍がらみで訳ありの身で……という感じで話が進んでいく。
>カイル少佐の部下、タナカ
はっきり分かってる事実を復唱するかのように上司に報告する無能っぽい人物。カイル自身は優秀(そう)なのにどうしてこのタナカを直属?の部下にしているのか。カイルの苛立ち混じりの返答がボケツッコミとして面白いので、2巻以降最後までカイル少佐の横に居続けて欲しい(笑)
【おんなのこのまゆ 昭和式メイド閑話抄】 私が漫画の新刊チェックをする時に使っている某サイト、検索エンジンが結構アバウトで、どこでどうして引っ掛かったのか分からない作品が出てきたりする。この『おんなのこのまゆ』もそのうちの1つで、何一つかすりもしないのに検索結果に表示される。しかも『ご注文はうさぎですか?』と『乙嫁語り』の2つに出てくるため、何度も見ているうちに気になり始めた。去年、後輩にiPadの相談をしたら実機を見せてくれたのだが、その際彼の電子書籍ソフトのライブラリーに本作があった。経緯を話すとお勧めされ、試し読みで悪くない感触もあったことから買ってみた。
時代は昭和の戦前、場所は横浜。イギリスの大学を辞めて日本に帰ってきた主人公・耀一郎は学者――数学者っぽい?(ここで橘雪翼独特の「数学者補正」が入る(*4)) 資産家の息子だった耀一郎だが、実家に戻るに際し使用人全員に暇を言い渡す。ただ一人、転職のアテのなかった幼い女の子繭を除いて。という感じのよくありそうなボーイ・ミーツ・ガール的なハートフルコメディー。
巻末にこの時代の日本人の生活習慣などの解説がおまけとして書かれているのだが……2ページ目に入って突然ネタトーク全開になって呆気にとられた。真面目に読んでた私の好奇心を返してくれないかな?(笑)
*4 もちろんプラスに働く。尤も過去に、「数学者」「教師」というダブル補正(相乗効果でボーナスあり?)が入ったにも拘わらず、徹底的にフルボッコちゃんされた漫画があるんですけどね!!!
【Dの十字架】 超常の力を持った美術品「Dの遺産」をめぐるアクションバトル漫画。主人公の御家乱治郎は骨董屋の倅。幼いころから祖父に骨董品の真贋を叩き込まれているうちに人の魂のありようまでが見えるようになり、刑事に憧れて悪人を懲らしめるようになった。そんなある日、Dの遺産の争いに巻き込まれて……といったオープニング。
『Dの十字架』は「でぃーのごるごた」と読む。『吸血鬼ハンターD』といい『頭文字D』といい、どうして「D」の付く作品は漢字をそのまま読まないのだろう?(『Dの魔王』はそのまま? また候補に入れとくか)。もちろん(?)「Dの遺産」も「でぃーあーてぃふぁくと」と読む(間の「の」はどこ行った)。以前LINEマンガのサイト上で途中まで読んでいて、あるポイントが気に入ったのでそのうち単行本買ってもいいかな……って思っていたらある日完結していたことを知り、それから1年以上経った今回晴れて実行に移した。あるポイントについては2巻か3巻の内容のようなので、また来月以降に。
タイトルの横の英語表記に「Da Vinci」とあるとおり、「D」とは「ダ・ヴィンチ」のこと(だったはず)。主人公は「ミケランジェロ」のもじりで、ヒロインは「モナ・リザ」から名前が取られている。全体的に“中二病”感漂う作品である(笑)
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まず新刊に、続編だが新顔でもある『京四郎 少年ヤクザ編』が登場。しばらく前に『SPY×FAMILY』の13巻が1月発売予定ってのを見たのだが、どうやら誤情報だった模様で現在では3月に修正されている。そんなわけで全5冊で、テコ入れとかしてなければ2冊だけだったかもしれず、継続的な“戦力補強”の必要性を感じさせられる。
既刊は半分以上が入れ替わった。『もののがたり』は復活、『ローゼンガーテン』は中途半端に放置されていたが、戻ってきたのは順当なところ。完全新規としては『ベー革』『チ。』『クレイジーフードトラック』『まゆ』『Dの十字架』の5つで、うち3つが完結作品になる(『まゆ』は続いているかどうかは未確認)。ちなみにこの順序は「購入決定順」になるのだが、作品を知った順に並べ直すと『Dの十字架』『チ。』『まゆ』『ベー革』『クレイジーフードトラック』になる。去年からの続き組と合わせて、2024年序盤も2023年終盤と同じく13冊体制だ(4月分まで冊数が足りないところには適宜補充が入る)。
(2024.01.31)
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