さんけい みにちゅあーとプチ
なつかしのジオラマシリーズ2 土蔵
ペーパーキットの土蔵

 「1つ完成したら、すかさず次の制作に移るのが量産の秘訣」と過去に書いた記憶があるのだが、現在はその前に部屋の片付けをすることにしている。理想は制作中にもこまめに整理整頓することなのだが、どうしても作っていると作る方に全リソースを費やしてしまい、部屋は散らかる一方となる。雑然とした部屋で次回作の制作に取り掛かっても、集中し辛いという精神的な面以外にも、机の上の使えるスペースが狭い、物を失くしやすい、などの物理的なデメリットも大きい。
 今回はいつもはあまり見ない引き出しの中も探り、何が置いてあるのか確認していた。すると出てきたのが、このペーパーキットの「土蔵」だ。いつ買ったのか覚えていないぐらい古いもので、どうしてこれを買おうと思ったのかも不明。スケールは1/150なので、完成後Nゲージの線路脇にでも置いておこうと思ったのだろうけど。細かいことはさておき、「そういうのもあったな」感覚で「またそのうちに作ろう」と思って元の場所に戻した。その後も整理は続いたのだが、飽きてきたのと、そろそろ次回作に取り掛かってもいいぐらいには片付いてきた。そこで思い立って、このペーパーキットを組んでしまうことにした。パーツ点数も多くなく、1時間ぐらいで作れそうだった。
 ところが、ペーパーキット組み立てに必要な木工用ボンドが見当たらない。去年、PLUMの「Hot Bakery&ココアの実家」を完成させたときに使ったものがまだ残っているはずなのに。見つからなくてそれこそ時間のロスなので、代わりにそこにあったフエキのりを使うことにした。これがとんでもなく大変で……乾燥して固まるまでの時間が段違い。くっ付けたつもりの部品がすぐにぽろぽろと取れてしまう。仕方がないので、糊付けした後はしばらく手で押さえて乾燥待ち。適材適所というやつなんだろうけど、ペーパーキットに関しては木工用ボンドの方が断然優れいている。それでもパーツ点数が少なく、構造が簡単なこともあって何とか“1時間以内”で完成。これ、ジブリシリーズとかだったら途中で絶対投げ出している。次に何かペーパーキット作るときは必ず木工用ボンドを準備しておこう。

おまけは今回はパス

 土蔵本体以外にもちょっとした小物が付属している。しかし、本体の組み立てで四苦八苦したのりで小物類を作るのは厳しいだろう……ということで今回は諦めることにした。木工用ボンドが用意できるその日まで、平面のままそっとしておく。

 ちょっと調べてみたところ、この土蔵は廃版のようで、在庫のある某所では定価の10倍ほどの値段が付いていた。いや、いくらなんでもエグくない? もっと見栄えのするストラクチャーならともかく、地味な土蔵の1つに1万円以上出そうという人が現れるのか疑問。もちろんだが、2個目が欲しいとかそういうことじゃないので、別に幾らで売ろうがそのお店の勝手で私には関係ないんだけどね。ただちょっと驚いた、というそれだけのお話。

(2024.01.28)
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