去年のいつ頃ぐらいだったかちょっと覚えていないが、より高性能なタブレットが欲しくなった。最初はアンドロイドで探していたのだが、高性能なタブレットは選択肢が広くない。そこで候補に挙がったのがiPadだ。一時期私は「アップル不買運動」と称してアップル製品を忌避していたが、2019年のiPod touchで暫定的ではあるものの自ら終止符を打った(そしてこれは私にしては珍しく?好判断となり、このiPodが最終モデルとなった)。それでも積極的にアップル製品を買うことはしなかったのだが、今回半ば消去的にiPadを選んだのである。
当初より値段の問題で、AirやProは選択肢から外していた。miniか無印の第10世代か第9世代。値段で言えば第9、今使っているアンドロイドタブレットと同サイズのものとなればmini。第10は値段が高い上に画面が大きすぎるということで敬遠していた。結果的に購入したのは、写真を見て分かる通り第10世代となった(この色のiPadは第10世代のみ――AirとかProは知らないが、この3モデルの中での話)。橘雪翼あるあるではあるが、どうして候補最下位の機種を買ったのか。
まず、miniが消えたのは値段と、電子書籍を読むのに画面サイズが大きい方がいいかな、と思ったこと。そこで第9にならなかったのは、実機を見て第10のメリットが大きく感じたから。無印iPadは第10世代で画面サイズが大きくなったが、周囲の“枠”の部分が小さくなったことで本体サイズとしては第9より小さい。ヨドバシの売り場の人によると、重さも若干第10の方が軽いらしい。正直これは体感できなかったのだが、本体サイズが小さいので重量が軽いのは自然である。ま、重さはあまり重要ではなくて、本体は小さいのに画面が大きいことに惹かれて、2万円ほど高いがより新しい第10世代を選ぶことになった。おまけで本体カラーに好きな青色がラインナップされていたのもちょっとだけある。
まだ2日目なのだが、使ってみた感想。当然だがアンドロイドOSとiOSで使い勝手が全く違う。iPod touchを持っているとは言え、ほぼほぼiPodとしてしか使っていないため「iOSに慣れている」とは到底言えない。おまけに第10世代iPadはホームボタン(って言うんだっけ?)がなくなったので、その辺りの使い心地もちょっと違う。最初はかなり戸惑う……かと思っていたのが、幸いこの辺りは割とすぐに馴染んだ。期待していたアプリの動作だが……正直期待していた程ではない。例えばヨドバシの電子書籍リーダーであるDolyだが、ホーム画面からアイコンをタップしてすぐ読める、ぐらいなのを夢見ていたのだが夢物語だった。そこんところはアンドロイド機より気持ち早いかな?程度。ライブラリを開いたりスクロールしたときの動作も同じく。但し、目的の書籍を開くとき、ページをシークするときの動作はアンドロイド機にあった「ワンテンポ」の遅延がなく快適。ここは自慢のメインPCをも上回っていた。普段あまりページシークをしないのと、それからシークボタンの掴みが悪いのは弱点ではあるが。もちろん、画面が大きくなったので漫画の見開きページも読みやすくなった。雑誌の見開きもギリギリ行ける? 画面だけでなく解像度が上がったお陰でもあるし、画面に対する表示サイズが最適化されているせいか、画面サイズの差以上に大きく表示されている気がする。
お次にゲームの動作……を調べたかったのだが、一番遊んでみたかった『Alto's Odyssey』が……iOS版はアンドロイド版と違って有料なのは知っていたが、1200円。あれ? もうちょっと安くなかったっけ? レビューを見ると無料だった時期や240円だった時期があり、私の記憶との隔たりも大きく購入を躊躇っている。待ってたらセールとかで安く買えたりしないかな。今一番はまっているスマホゲームなのでお金を支払うこと自体はいいのだが、ゲームの進行度合いの引継ぎが出来ないので、その辺をちょっとショートカットするのに使いたいと思っていたのだ。よってアプリ本体に1200円と言われると「うーん」。というわけで『Train Conductor World』というアプリをインストールしてみた。起動はDolyと同程度に速くなったと感じ、ロード時間は圧倒的に短くなっていた。但しこのゲーム、アンドロイド版をかなり遊んで飽きしまったので、もう一度最初から遊ぶ気にははらない。おまけに広告無料のオプションがやはり1200円で、アンドロイド版よりかなりお高い設定になっている。ゲームアプリに関しては、アンドロイド版から引継ぎできないのが災いして、今まで遊んでいたゲームを“入れ直す”より新たに探し出すことになりそう。『Alto's Odyssey』だけはマークしておくけど。
あ、そうそう、動作に関して超快適だと感じたのは縦位置横位置の切り替え感度がいいこと。今まで使ってた機種だと、軽く振ってやらないと画面が回転してくれないことも多かったのでここは感動。感度良すぎて切り替えたくないときにくるっと行くこともあるのだが、それはアンドロイドでもWindowos(Surface Pro)でも同じだ。切り替えたいと意図したときにしっかり回ってくれるのは嬉しいポイントだ。
繰り返すがまだ2日目。アプリもまだ実質Dolyしか稼働していない状態。現状では買ってまあまあ良かった……になっているが、今後「Doly専用機」状態になる可能性も秘めている。Dolyは現在の私の漫画ライフを支える存在なので、Doly専用機になってもそれはそれで悪くないのだが、それでもやっぱり値段を考えるともうちょっと何かが欲しい。さて、何年か後に私の中でのこのiPad評がどうなっているかお楽しみに。ちなみにiPod touchは現在5年目だが、Classicがまあまあ健在なせいで元が取れるところまでは行ってない。最終モデルになったから買っておいて良かったってのはあるけどね。
(2024.01.11)
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