【るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―】 前作読んでた人のファンブック、って感じがしてきた。尤も十本刀のうち、安慈和尚と瀬田宗次郎はいいとして、張と鎌足にどの程度需要があるのかは知らんけど。
敵方の「岩の巨人」風だった土居潜具羅の中身が普通の人間で、かつ美人キャラというのはあの一件がまだ尾を引いてる? ほら、前作の最後の方、外印の中身がお爺ちゃんだったことにファンからクレームが来て、その後の再筆版でやたら美形の鼻に付くキャラに変更されたあの一件。
【ザ・ファブル The second contact】 完結しちゃった。ここで終わられると、この続編何だったんだ?という印象が拭えない。ラストの締め方自体は悪くないんだけどさあ。
【ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。】 コミカライズオリジナルキャラクターのアルラウネ、彼女抜きで原作小説がちゃんと進行していたのか心配になるレベルになってきた(しかしながら今のところ小説版読む予定はない)。
お前呼ばわりされて怒るドゥラだが、お前もラックの名前覚えられてねーじゃねーか。しかもシリアスな考察の途中で「ラップ……いやロップだっけ?」とか締まらねーよ。ドゥラの秘密が明らかになったところでさらに先々話がややこしくなりそう。ってか吸血鬼の四大貴族の父親がラックに頼み事とか、こっちもこっちで敵方ながらに何かしら事情というか、対話可能な雰囲気。ちなみにドゥラの首飾りの姿をしているその父親について。爆心地で倒れていたドゥラをラックがじーっと見るシーンでは、これもしかして観察されてるって気付いて顔を逸らしたのかな??? 雨なのか冷や汗なのかがよく分からん。
ラックの体は魔神王のもので、ラックの体は神祖が乗っ取ったという事実?が判明。なるほど、皇子がラックを神祖と見間違えたのはその辺が理由か。にしてもだったらラックが昏きなんたらで動きが鈍って、神聖系の加護は平気な理由がよく分からん。
【Q.E.D.iff ―証明終了―】 帯を見てピンと来た。これ、モンティ・ホール問題だ! 以前当サイトでも扱ったことのあるテーマなのだが、その時「モンティ・ホール」と言う名前は知らなかった。その名前を知ったのは――とある漫画である(笑) 『蜘蛛ですが、なにか?』という異世界転生モノがあるのだが、そのスピンオフで何故か出てきたのだ。主人公のセリフが「これ、世界の数学者を惑わせたモンティ・ホール問題だ!」みたいな感じだったのだが、私にとっての初見だったというわけである。ちなみに私はその時思った、「いや、漫画だからフィクションの世界だからいいんだけど、そこで『世界の数学者を惑わせた』とかそういう作り話はやめようよ」――ところが調べたら本当だった。アメリカだったかのバラエティ番組で出てきたお話らしいのだが、これに対して数学者から「間違ってるぞ!」という抗議が殺到したらしい。Why? これ、そんなに難しい問題か? 高校生レベルの数学の問題。場合分けして計算すればものの5分で正しい結論が導き出される。多分あまりにも“簡単”過ぎて、直感で答えたら間違ってたんだろうなあ。
漫画の中では数学の先生が、「箱を100個」「最初の選択後、ハズレであると明示される箱が98個」という極端な例を示し、これに対して燈馬君が難色を示す。これはどちらも微妙。この条件だと、最初の選択のままだと当たる確率が「1/100」のところ、選択を変えると「99/100」に一気にアップする。燈馬君は、「司会者の、回答者に当てさせようとする意図が見える」のが気に食わなかったようなのだが、そんなもんオリジナルの問題の「3個」「1個」の場合でも一緒じゃないかな。むしろこの事件にモンティ・ホール問題を当てはめてはいけない理由は、最初の選択がランダムの確率1/3ではないところだと思うのだが。
モンティ・ホール問題を一般化してみた。最初の箱の数がn個の場合(nは自然数でn≧3)、選択を変更した方が「1/(n(n-2))」だけ確率がアップする。当たりの箱の数をm個に増やすと(mは自然数でn−m≧2)、選択を変更した場合の確率アップは「m/(n(n-2))」に、最初の選択後に明示する外れの箱の数がpの場合(pはは自然数で、n−m≧1+p)、選択を変更した方が「mp/n(n-p-1)」だけアップする。ちなみに「n-2」や「n-p-1」は条件により1以上の整数となる。この辺りは一度、きちんとまとめて話したいなあ。
【はじめの一歩】 一歩も一応久美との間柄を進展させる気あったんだー。良かった!
雰囲気的に次は間柴戦って思ってたけど、そういや千堂もリカルドと決まってたんだった。と言うあたりで千堂サイドの話が始まり……何でもできる君(*1)に新たな称号が! その名は……「粗大ゴミ」!! ゴミって言われると腹立つけど、頭に「粗大」って付くと何か「偉大」みたいに威厳あるからいいよね?
間柴了に話が戻って、次から過去編スタート?
*1 「鷹村守」と書いて「何でもできる」と読むらしい。いやまあしかし、仮にも無敗の世界王者を捕まえてゴミ呼ばわりはないだろう。どんだけ人望ないんや(笑)
【ブルーピリオド】 美術とか芸術をやる理由って、「生きていた証を残すこと」なのかな? 少なくとも15巻を読んで、作者の主張がそんな風に感じた。
【転生したらスライムだった件】 前に「思ったより早く(年内)に読んでないところまで進みそうだ」って言ってたんだけど、思ってたより魔王化からワルプルギスが長くてそこまで行かなさそう。但し、その魔王かからワルプルギスで読み抜けている話が多くて、「読んでないところ」は堪能している。
あれっ? ワルプルギスにヴェルドラ連れてかないの?? おっかしいな、私の記憶だとこの後ヴェルドラは……ま、その辺の展開がどうだったかはこの先のお楽しみだな。
>ラミリス「詐欺じゃないわよ!」
この世界にオレオレ詐欺とかあるのか?(笑)
【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい】 ショッカー側の怪人が3人になり、そしてキナ臭い雰囲気に。次の巻の表紙が再び東島丹三郎で、これまでと違った雰囲気に……もしかしてこれ以上はキャラは増えない? ということはここから物語は終結と向かうのか???
【新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。】 新章……の前に幕間の話が始まる。アンジェリカ以下が“誘拐”されてしまうが、これちょっとオリハルコンフィストの本拠地無防備過ぎない? メンバーが規格外過ぎるから普段は(一般人〜達人級の来客がないとき)敵が襲来しようが何しようが何の問題もないのかもしれないけど。で、リックと
ミーゼット
に無事を祈られた誘拐犯のグーニスさんだが、犯罪組織の腕利きにしては抜けているというかなんというか。ドラゴンをも眠らせる麻酔が効かないという時点で危険を察知して尻尾巻いて逃げるべきだったのでは……。
というわけで新章突入はいつものノリで面白い!(以下略)
巻末でまたしても人気投票がどーたらって言ってるんだけど、いつやってんの? ホントにやってんの?
【違国日記】 感想文では基本的にその月読んだ巻のことを書いているわけで、この作品の場合巻の区切りで何か書くのは難しい気がしている。最後まで読んだら(全11巻……順調に行けば来年3月の予定)一度きっちり読み返してみたいな(と言って実行しないことも多々ある)。
【鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!】 新たなる猫、アルフレッド登場というかお迎え。ぽんた一匹だけでも手に負えているかどうか微妙なところなのに、さらに増やしてしまう鴻池剛はチャレンジャーすぎる。尤も保護したあと里親募集するつもりだったらしいが。
>遠近感でぽんたが小さく写ってる写真
作者は自分で「一人で笑ってるとむなしい」って言ってるけど、いや普通に面白いだろこういう写真。そうか、「一人で」ってところがポイントか。私は俗に言う陰キャだから一人で笑って楽しめるけど、鴻池剛は陽キャだから一人で盛り上がっても空しく感じちゃうんだ。
>管理人
留守中勝手に部屋に入るとか相当やべぇやつだな。引っ越しして大正解だと思うよ。
【昭和のグラゼニ】 まさかのホストクラブでバイト……目的が全然違うけど、『トリリオン』といい今のトレンド?(笑) しかしあれだな、借金取りに加えてホストクラブの先輩といいいい人過ぎる。どんだけ恵まれてるんだこの主人公!
話は一気に進み、ドラフト会議。安田は憧れの球団ではなくスパイダースに一位指名されて、借金返済のため仕方なく入団する。モップスであったらもっと貰えたであろう契約金の中から借金を一括返済するが……借金取りさん、250万をそのままポーチに入れて持ち運ぶのって不用心じゃないか?(苦笑) 今の時代でも250万円はもうちょっと厳重に管理しそうなんだが……。最後、借用書を燃やす借金取りだが(ンなこと茶店でやっていいのか?)、どことなく寂しそうな雰囲気も。この後、再登場する場面はあるのだろうか?
【ぐらんぶる】 ちょっと何か読み違えていたのかな? 催眠術で一時的に「二番目に大切なものが一番になる」だと思っていたのだが……だから千紗がああいう風になってやっぱり伊織に好意を抱いていることには間違いないんだと思っていたのに……。でも最後の最後でバトル勃発? だよね! やっぱこの手の漫画は最終的には主人公とヒロインがくっ付かなきゃ面白くないよね!
【トリリオンゲーム】 トピックスの多い巻だった。ゴッド・プロモーション乗っ取りの後はまさかの「ハルVSガク」開戦? それからガクと桐姫のデート? さらに気になるのは、冒頭の現在の時系列(物語本編を過去として)でのガクのセリフ。ハルが「いた頃は」という表現は、今は「いない」という意味に受け取っていいと思うのだが、何故いないのか。パクられた――と思わせて案外、結婚して新婚旅行で海外に遊びに行ってるとかそういうオチな気もする。いや、そんなフツーなことしないなヤツは。大金持ちになったことだし、いっそ宇宙旅行楽しんでそう!
いつか侃侃諤諤のネタにしようと思ってたことが漫画になってた。ゲームって結局「爽快感」なんだよね……。だから同じ内容でも演出が肝になる。バトルゲームなら必殺技ぶっ放した時のエフェクト、コンボ決めたときの効果音、勝ったときのファンファーレ、こういうのが「面白さ」の大部分を占めていると思う。もちろんそこに至るまでの難易度調整も必要で、難しすぎてもストレスが溜まるだけ、簡単すぎると俗に言う「作業ゲー」に成り下がる。適度な緊張感、ストレスを与えておいて、解放感を楽しんでもらう……実はこれって煙草やそういうのと一緒じゃないかと思っている。
【剣鬼恋歌 Re:ゼロから始める異世界生活†真銘譚】 小説版を読んでいるのに加えて、こうして全4巻と知って読んでいるのであまり気にならないが、連載とかで初めて読んだ人は「え? これで終わり?」になるかもしれないラスト。特にテレシアが剣聖と分かってからの展開が急というか、活躍シーンがほとんどないまま結末へ雪崩れ込む。これはあくまで剣鬼ヴィルヘルムの物語であり、剣聖のストーリーではないのだ、ということなのだろう。小説本編で今進んでいるところで出てくるスピンクス他について、何か復習出来るかもとも思ったが、そちらの描写も特に深堀りはされていない。ま、そちらも亜人戦争の残党がどうのこうのより、ヴィンセントの兄弟たちの方が話のメインになりそうだから、あまり覚えていなくても問題ないのかな。
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今月新刊が出た『ウォルテニア戦記』『うめともものふつうの暮らし』『ザ・ゲームスターズ』の3つは保留となった。一気に3つも保留者名簿に送り込むのは流石に初めてかも? 『ウォルテニア』は既刊追っ掛け中から「期待してたのと違うな……」と感じていて、最新刊に追い付いた後にウェブ連載のを読んだけど、続きが読みたいと感じなかった。『うめもも』は当初普通に買う予定だったが、現時点でこれまでのを全然読み返していないし、話に大きな変化もないのでこの辺が潮時かな、と。『ゲームスターズ』も特に光るものを感じなかった。『ACCA13区』が面白くてオノ・ナツメの作品を買い始めたが、『ACCA』以外は微妙過ぎる。
という減る要素はあったものの、新刊は7冊あった。なかなか理想的な数である。上の3冊は、他の新刊がこれだけあったが故に切られたという一面もなくはないが……買ってたとしても『うめもも』だけかな。ま、あれだ、新陳代謝ってやつ。無理して買い続ける読み続けるぐらいなら、とっとと別の面白そうなのを探した方がいいってことで。
(2023.11.30)
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