霧の宍道湖
フィルム写真を掘り起こす その10
朝、霧の掛かった宍道湖

 夕焼けが綺麗なことで知られる、島根県の宍道湖。前日の夕焼けも見事でたくさんシャッターは切ったのだが、この旅行でのベストショットはこちら。翌朝の霧の掛かった宍道湖をホテルの部屋から撮った一枚だ。早朝からおそらく漁のために出た船が、すーっと水面に筋を描きながら進んでいった。カラー写真ではあるものの、どこか水墨画の趣きも感じさせるモノクロチックな仕上がりが気に入っている。
 カメラは、ちょっと珍しくてOM-4Tiの方で撮影。フィルムのスリーブに挟んだメモもあるのだが、同じ一本の中にOM-4Tiならではの機能を利用して撮った写真があり、そちらの方で強く記憶に残っている。そちらの写真はまたいずれの機会にでもお披露目しよう。レンズは不明で、50mmか85mmか。

こちらは霧の掛かっていない朝の宍道湖

 上の写真からもっともっと後に再訪したときの、やはりホテルの部屋から朝に撮ったもの。この日は船がたくさん出ていた。やや靄がかっているようにも見えるが、水面や建物の屋根の反射具合を見るにまあまあの晴れ? 湖の朝というものは、水蒸気のせいでいつも視界が悪いものなのかもしれない。

(2023.11.16)
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