【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む 〜美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース!〜】 シャーロットが「妹さんですか?」と見間違えるぐらい若いく見えるアレン義母。それ故にこの夫婦、人呼んで「歩く条例違反」……漫画版は漫画ではよくある程度の若作りなのだが、先日SS集で見た小説版の設定画は小説の描写通りで、それまで比較的常識人だと思っていたアレン父を見る目が変わった(小説本編での挿絵は、シーンの関係もあってそこまでヤバそうには見えなかった)。
そしてシャーロットの妹、ナタリア登場。超グレてるように見えて舎弟への思いやりが深い。というかこの慕われ具合はさすがシャーロットの妹と言った感じ。っていうか親が完全に「外れガチャ」なのに、姉妹愛だけでこんなにも真っ当に育つものなのか……まあ育児放棄しとったしな。実質姉が母親みたいなものか。
余談。来月からアニメが始まる。ツイッターのアニメアカウントでルゥが「ルゥは人間の言葉もしゃべれるんだぞ/すごいだろー」みたいなセリフを発していたのだが……ルゥって人間の言葉しゃべれたっけ??? 漫画版をさらっと読み返したのだが、初登場時からしばらくはシャーロットとだけ意思の疎通をしている。シャーロットが(ゴウセツに)攫われた時、アレンと話をするために仕方なしに「公用魔物言語」を使い始めた。この時にアレンが「お前公用魔物言語を喋れたのか!」と驚いているが、アニメスタッフがこれを「お前人間の言葉を喋れたのか!」と勘違いしている可能性があるんじゃない? この7巻でも、学院の生徒たちが辞書を片手に魔物言語で恐る恐る話しかけていた。ルゥは人間の言葉を喋っていないはず。
【ラーメン赤猫】
帯にツッコミ入れとく。「有名人のご来店?」のとこにハナちゃんガチ勢のコマ置いたらその2人が有名人と誤解しちゃうじゃん!
【ドルおじ ♯ドールに沼ったおじさんの話】 主人公矛橋真澄、42歳のおじさん(ぐさっ(何かが突き刺さった音))。独身サラリーマンで年収は良く、いい生活をしていたが心は満たされていなかった。眠れない夜にネットオークションを見ていて、ドールに出会ってしまう。一回目の入札では我に返るも、値段が吊り上がったところで熱くなり、最終的に98万円で落札。ワクワクしながら待つこと一週間、届いた荷物の中身は……ドールのヘッドのみ。SNSで知り合ったドールオーナーにドールのことをいろいろと教えてもらいながら、ドール道にハマっていく……というストーリーになると思われる。ちなみにドールヘッドのみ98万円って、オークションとは言えおかしくない?と思ってしまうが、設定では幻の一品ということになっている。
今年完結した『空グリ』やこの度読み始めた『トリリオンゲーム』では、物語の行き着く先が最初あるいは途中で語られるが、本作も冒頭で矛橋真澄の未来の姿がちらっと出てくる。築46年、家賃2万5千円のボロアパートの一室で愛しのドールを前に男泣き……これ、最初ツイッターで発表されたときは突っ込みの嵐だったと記憶している。なんで高級マンション暮らしで日常的に良さそうなレストランで食事できるぐらい収入あった人間がドール一体でここまで生活レベル落とす羽目に陥るんだよ、って。その後落札したドールがヘッドだけで100万円という事実が発覚し、なるほどーという流れに。尤も、月収の金額が明記されていた(はずの)ツイッター版に対し漫画版では「年収はそこそこある」という表現に変わっていた。
というわけで、ドールが題材の漫画である。しかし決して矛橋真澄と自分を重ね合わせているわけではない……と思う。年齢が近く独身、ドールにハマっている……類似点は多いが、一番重要なドールにはまるプロセスとその後の症状の進行が違う……という、そういうことにしておいてくれ。
【ドラハチ】 開幕一軍のみならずスタメンマスクまで勝ち取る八郎。それはいいのだが、2巻にしてこの展開。もうちょっとキャンプとかオープン戦で四苦八苦というか、策を弄するところを見てみたかったような気もする。展開が早いのはいいんだけど。ま、シーズンの方に焦点合わせたって考えとこう。
開幕戦で重いバットを振る黒金八郎。このバット金属バットに見えるんですけどー? どうしてそう見えるか。まずヘッドからグリップエンドまで全部真っ黒。木のバットでも全部黒いのはあるが。次にグリップテープを巻いている。グリップテープを巻くプロもいるし、仮にいなくても八郎なら敢えてやりかねないが。一番それっぽいのはグリップエンドの形状。これまた選手の好みでいろいろあるのだが、木製バットよりは金属バットっぽい形しているかなあと。
2巻最終シーンは0−1で迎えた最終回、カーボンズの攻撃は黒金の打順から。そこで手にするバットには……グリップテープが巻かれていない! バットを変えた? ここまで敢えて重いバットを振っておき、最後の最後で普通のバットに切り替える作戦か? ただそれだと、第一打席でバットを打席に“置き忘れた”のが解せない。相手捕手に「私は重いバットを振ってますよ」と印象付ける作戦に思えたのだが? 第二打席で相手捕手は、「気のせいかスイングが鋭くなったように見える」と八郎を分析しているが、第一打席のより軽いバットを使っていたんじゃないか、というのが私の予想。そして第三打席で「明らかに見た目が違うバット」を使い、相手捕手に「ここで軽いバットに変えてきた!」と警戒させて……狙いはセーフティバント! さあこの予想が当たるか否か、3巻が楽しみだ!
【TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには】 物語としてはまあまあ面白かったのだが、相変わらず主人公の出番少なすぎ……。
【転生したらスライムだった件】 あー惜しい、「ゲキマズ」じゃなくて「クソ不味い」だったか。祝福によりスキル「料理人(サバクモノ)」を手に入れたシオンだが、料理の見た目はそのままで味だけが向上。あのー、料理が上手くなるって見た目も向上すると思うんですが。っていうか他の料理を見て自分の料理は(まず見た目からして)不味いなって思わないのか?
忘れられてた悪魔さん。ランガが街の人との顔つなぎ頼まれてたけど、むしろ召喚主のリムルと繋いでる(笑) ラーゼン担いで帰ってきたときランガは祝福の影響で寝てたし(笑) 召喚時の「今後ともお仕えしても?」「まずは役に立て」の会話を踏まえると、「ご苦労さん帰っていいよ」は「お前不合格な早よ帰れ顔も見たくないし二度と出てくんな」って言われたようなもの(いやそこまで酷くないでしょ)。しかし魔物だけでなく悪魔も基本名無しの権兵衛なのか……。最古の七柱の一人って言われてなかったっけ? あと、わざわざ生きたまま連行してきたラーゼンってその後どうなったんだろう。次の巻で何かあるのかな? その辺全然記憶ない……。
いよいよヴェルドラが復活へ。なるほどスキルがラファエルへランクアップして無限牢獄の解析が一気に進むのね。
【こちら葛飾区亀有公園前派出所】 規格外の多忙を極める中川父。息子の圭一でさえ生まれてから3度ぐらいしか会ったことがないという。中川が警官を続けられるかどうかというところで、両津は中川父に掛け合おうといつものドタバタ劇を披露。そっちは結果的に丸く収まり、そして中川父は久々に再会した圭一に暖かい言葉を投げかける。父親失格のとんでもないやつだと思っていたが、ただのちょっとした……いやかなり重度なんだけど、ワーカホリックなだけで家族愛がないわけではなかったので安心した。
両津がZゲージの蒸気機関車を作ってるところ。「1ミリずれても」だそうだが、部位によってはNですら1ミリどころか0.5ミリでも怪しい。Zだったら0.1か0.2ミリの勝負になりそう。にしても内容にもよるが、たった3日間で改造するとは……。しかもそれで3万円は破格。普段の両津だったら10万ぐらいふっかけそうなのに、どうしてそんなに安く請け負ったんだ。この後胡蝶蘭の話になるが、麗子には「そんなおもちゃより花の方が素敵」と言われてしまう。このセリフだけ切り取ってみると猛反対したいところだが、先に胡蝶蘭を貶したのが両津だからなあ。
次の話にも鉄道ネタが出てくる。両津の知り合いがC11(本物)を改造してビールサーバーにしたが、ビールの炭酸の圧力で動き出してしまう。以下いつもの展開で、最終的に部長が激怒して両津が怒られる結末に。でもこれ、この回に限っては両津の責任とは言えないよね。
【Infini-T Force 未来の描線】 最終巻期待してたんだけど、終わり良ければ全て良しとは行かなかった。話が壮大なんだけど、作者はきちんと自分で消化した上で描いたのかな? この漫画はアニメと並行企画だったみたいな感じだけど、与えられたプロットに沿ったせいで持ち味が活かせなかったんじゃないか、と思ってしまう。変に理想や正義を語るんじゃなくて、シンプルにヒーローのカッコいいところ見せて欲しかった。残念だ。
【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい】 やはり八極八郎ただものではなかった……しかしどうしてこんなに強いんだろう? 特にライダーがどうたらこうたらでもないし、そしてショッカーや怪人絡みでもない。ただ単なる戦闘狂っぽいようなのだが、作品中の役割としては蜘蛛男の強化というか、価値観を変化させる要因になるのかも。
【新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。】 再びあんまり面白くないところ。チャンピオンがかなり掘り下げられるが……あんまり登場シーンのなかったキャラだし、この先再登場するかどうかも怪しいし、正直ここまで話数かける意味あったのか?
この巻、「他の漫画でこんな展開あったよなあ」という場面がいくつか。まず、過去回想ではスラム街で暴れていたケルヴィンがスカウトされるが、これが『はじめの一歩』の鷹村守を思わせる。次は試合の最初、ブロストンは一歩も動かずチャンピオンの攻撃をいなすが……これは割と最近読んだ『転スラ』のガゼル王とリムルの立ち合いのシーンにもそういうのあった。最後、手を抜いて戦うケルヴィン相手にブロストンは指2本で戦うというハンデを付けるが、ケルヴィンが本気になったところでそれを解除。ケルヴィンの「指5本使ってるぜ?」が『ドラゴンボール』のナメック星での悟空対フリーザを思い出す。ま、パクリとかそういう話ではなく、何だか過去に見たことがあるなあと。
【違国日記】 いろいろあって、この巻ラストで両親の死を受け止める朝。6巻以降でまた新しいステージに進む予感がする。
おまけ漫画の「塔野の休日」。いや、これはちょっと酷いでしょ。テトリスやってたら一日終わってたって……せめて一日寝てたとかにしようよ。あ、いやでも、自分でも経験あるかな……ネットしてたら一日終わってた、って日が。2019年とか多かった気がする(*1)。
*1 離婚の翌年。「二次元の嫁」を探し求めてひたすらネットしていた(せいで、Nゲージが一両しか完成しなかった)。
【グラゼニ〜大リーグ編〜】 『グラゼニ』の最新シリーズ。最初のシリーズの最後で凡田夏之介はポスティングによる“メジャー挑戦”をするが、今回はそれより条件が悪くなる。が、闘志は十分。らくて……ゴールデンカップスで得た相棒パーシーと共に「左投げフルタイムナックルボーラー」として殴り込みをかける! まずの1巻は、『グラゼニ』としては順調な展開? 現状招待選手の身分でメジャー契約を勝ち取るための戦いが始まったわけだが、タイトルに『大リーグ編』とあるぐらいだからそこは期待してもいいだろう。順風満帆はらしくないので、果たしてこの後どんな波乱が待ち受けているのか。
【昭和のグラゼニ】 『グラゼニ』のスピオンオフ第二弾。主人公は夏之介の古巣、スパイダーズのスカウト安田良樹の若き日の物語だ。時代はタイトルにある通り昭和の後半、45年の設定だ。ちなみに昭和45年は私が生まれるよりもっと前なのだが……私が知ってる昭和よりはるかに昭和なのは気のせい? それともたった10年ちょっとでこんなに変わるのかな? 物語は安田が高校3年生のところからスタートするが、話はトントン進んで1巻の後半は早くも大学へ舞台を移す。昭和の時代の大学運動部なんて上級生による暴力上等と言うイメージだが、安田は諸々あってその洗礼を受けない。こちらに関しては昭和としては比較的近代的にも思える? 物語的にそういう描写をしたくなかったのか、あるいはこれが意外と“史実”なのか。本作では「入部者が減っているから入ってきた人が辞めると困る」という理由付けがなされていた。
本編『グラゼニ』もデフォルメの効いた独特な絵柄だったが、こちらも違う作者でありながらその路線を受け継いでいる? 仙野(おそらく星〇仙一がモチーフのキャラ)がどえらく悪人面だ……。
【ぐらんぶる】 長いこと保留にしてたけど、久々の復活。前半中盤あんまりよく覚えていないけど、沖縄旅行編の後半。いや、一度は読み返したんだけどね。伏線回収されたのはよく分かった。にしても相変わらずふざけた方向に発想がぶっ飛んでいるというか、よく思い付くなこんなのが。そして頭の悪い展開に申し訳程度にシリアスも混ざる……結局桜子って伊織好きなの本気なんだっけ? そこまで前のは読み返してないから……あー、もう、結局1巻から読み直しかあ。
【トリリオンゲーム】 ハルはパソコンに疎そうだったのだが……偽物のWi-Fiルーター設置してアクセスポイントがどーたらこーたらとか、電波が金属の遮蔽物に弱いとかめっちゃ詳しいじゃないですか。結局祈祷っぽくばら撒いたアルミ片がレギュレーション違反ということになって失格するけど、そのお陰で偽物のルーターが見つからなかった? これもハルの計算のうち?
「お金稼ぐ漫画」と言う意味で先日完結した『空のグリフターズ』もそうなのだが、もう1つの共通点が「結末部分が予め明示されていて、その過程が漫画本編になっている」ところ。本作ではガクとハルが長者番付に載るお金持ちになるのだが、その時ガクの横にいる秘書水樹は本編で祁答院が雇っていたバイトだった。祁答院がキレて乗り込んできたのによると、ハルは新会社立ち上げに際し水樹にも声を掛けたそうで……もちろん断ったようだが、どのタイミングどういった経緯でガクの秘書になるのかな? この後登場する高橋凛々がヒロイン的ポジションに収まりそうなのだが、結末部分では出てこない。凛々はどうなるのかな?
2巻の話の中でちょっと思い出したのが『才女のお世話』のマネジメント・ゲーム。坂石さん勉強したって言ってたけど、その中に『トリリオンゲーム』も入ってたりして???
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AI(「AI」が「Artificial Intelligence」の略とは限らない。「AI Nikkor」かもしれないよね!)で物を売るとなった時に、ハルがVtuberみたいなアバターを作成して動かした。そのシーン……左右逆じゃね? ハルが手合わせてるの顔の右側だよね? 鏡面みたいになってるんですけど? それとも思い通りの動きをさせやすいから、とか言う理由で左右逆になる仕様なのかな?
>さすに俺がやると見苦しいわ
お前まさか美少女VTuberの中身が全部女の子だと思ってんの? ガワだよ、ガワだけだよ(まあ中には中身も女性のはいるんだろうけど……その辺詳しくないので分からない(*2))。それにハルの行動力をもってすれば二次元オタクが好きそうな美少女キャラの動きなんて簡単に真似できるだろー、とこの後の展開を見ても橘雪翼は思うのだった。
*2 ちなみにマジでVTuberは分からない。今のところ興味ないので。そう、あくまで「今のところ」。明日の今頃急にハマってる可能性は否定できない。
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新刊で初登場の『ドルおじ』。自身がドールオーナーになっていなければ買っていなかった可能性が高い――ツイッターで読んでいれば可能性はあったが、ドールやってなきゃツイッターでこれに触れる機会がなかっただろう。
既刊は8月で抜けた分以上に補填してしまったので、1冊増えて13冊。今月で『Inifini-T』が最終巻となるが、来月からこの枠で別のものが登場するのでしばらく冊数は維持される。『グラゼニ〜大リーグ編〜』は第1巻だが、実質的には保留者名簿からの復活だ。この作品、最初のシリーズも1巻を買ったものの“保留”扱いになり、その後『パ編』でも終盤保留になり、それでもしぶとく生き残る生命力の強さはなんなんだろう。スピンオフの『昭和の〜』、スピンオフ1作目の夏之介の過去編はパスしたが、こちらは面白そうなので期待。保留からはもう1つ、『ぐらんぶる』も復活。年初めに復活させる計画もあったのだが、「ヒーローズ」のせいで先送りとなっていた。その間もう1冊出たので既刊で12月分まで割り当てられるのでちょうど良かった。
(2023.09.30)
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