2023年8〜9月頃に読んだ小説

  
 今回は3冊。本当は『新・餓狼伝』まで行きたかったんだけど、近所の本屋に置いてなくてまだ手に入れてない。

【くま クマ 熊 ベアー20】
 和の国編の残務処理みたいな感じでスタート。クリモニアに戻ったユナは和の国のお土産を親しい人たちに配るが……その行は毎回毎回必要なのかな? 5箇所ぐらいで同じような会話が繰り返されているのは如何なものかと……。
 お次はまた新しいところ、湖の街ユーファリアへ行くことになる。湖の街というと何となく滋賀県を連想するが、まあ流石に本作の街はヨーロッパ風だろうなあ。20巻はバトル展開がなかったが、またきっとユーファリアでいろいろとあるのだろう。最近発刊ペースが遅くなっているが、きっと20巻ともなるとネタが出尽くして、きっと今絞り出している最中に違いない。先の「5回同じ会話が繰り返された」も苦肉の策……?

【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?17】
 表紙はシャックス&黒花。どうでもいいがコミカライズの方でも黒花出てきたけど、何かイメージ違う……大丈夫かなあ。ま、それはさておき小説最新刊はシャックス&黒花メインの展開となる。のだが、口絵の見開きはバルバロス&シャルティスで、話としてはこっちの方が面白かった(笑えるという意味で)。っていうかテーブルに載ってるお料理にモザイクかかってるのどうしてー?
 さて、実のところそろそろこの作品微妙に付いていけていないところがある。今回、話は前に進んだのだろうか……? 一応物語の大きな目的として、ザガンはこの世界にやってくる魔族を倒さなければいけない。そしてネフィと幸せに暮らすために敵対する全ての魔王を屠ろうとしている。ま、その辺の関係でシャックスと黒花は魔王フォルネウスに会いに行ったわけだが……。一方で前の前の巻ぐらいだったかにザガンが戦ったシェムハザが何だかよく分からない形で登場する。行く当てもなく路地裏に住み着いている孤児みたいな雰囲気。何かこのまま行くと、ザガン陣営に加わりそうな予感すらする。あとがきで作者自らが「プロット通りに書けない作家」と評しているので、若干物語が迷路っつーか迷子になってる可能性はある? ま、そのうち何とかなるでしょう。ちなみにバルバロス&シャルティスも当初は全く予定になかったそうで。だったらそのうち、私が予想したラーファエルとオリアスがくっつく未来が訪れるかもしれない。
 アニメ化の発表後、続報らしい続報がなかったが……あとがきによると一応ちゃんと話は進んでいるらしい。同時期にアニメ化発表された『イケナイ教』は来月から始まるみたいだから、作品によって発表タイミングとかいろいろあるみたい。年明けぐらいにスタートかなあと期待してたんだけど、もしかするともうちょっと待たなきゃかもしれない。まあ、私はアニメ自体を待ってるというよりはねんどろいどが欲しいだけなんですけどね。ねんどろいどの最近のラインナップ見てたら普通に出てくれそうで期待は大きく持っている。

【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む SS集】
 はい、もうタイトル無駄に長いんで省略しますね。「SS」とは「ショートストーリー」の略で、日本語にするなら短編でいいのかな。短編と一口に言っても長さはまちまちで、例えば『Re:ゼロ』の短編集と比べるとはるかに短い。他の作品でもよくあるようだが、特定の店舗で購入すると付いてくる特典の紙切れ一枚の短編を集めたもので、『陰陽師』の一篇と比べてもさらに短いぐらいの「超短編」集となっている。いずれも『イケナイ教』らしい話で、店舗特典故に読んでも読まなくても本編に差し支えない感じの日常的な内容となっている。やはり印象的なのは、この本のための描き下ろし「番外編」だろう。単純に話が長めということもあるが、アレンの誕生日というテーマもありアレンが掘り下げられているのが珍しい。自分の好きな食べ物を自分で認識してないとか、アレンらしいと言ってしまえばそれまでだが、この人どんだけ徹底してるんだ!?
 ちなみに某書店の特典付きのは買っていない。今回も電子書籍だ。特典は例によってタペストリーで、描き下ろしかと思ったら小説1巻の挿絵をカラー化したものらしい(カラーイラスト自体は書籍にも収録されている)。ま、「可愛い」ことは確かなのだが、前にも書いた通り私の中で「シャーロットはアレンの嫁」なので、それを部屋に飾るとなるとちょっと違うわけで。

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 今回3冊で、『くま』と『SS集』書くこと少なくて短めになった(侃侃諤諤比)が、この後『Re:ゼロ』2冊が控えているのでこのタイミングで締め切ってみた。積んでる本もない(あるにはあるが)し新刊も他にはなさそうなので、次も『新・餓狼伝』と『Re:ゼロ』で3冊になるかも? ちなみに『悪役令嬢』3巻が来月出るのだが、買うかどうか悩んでいる。みわべさくらシリーズとして『才女のお世話』と『クラなつ』と『悪役令嬢』の3作(*1)を買ってきたが、現時点で格落ち感あるのが『悪役令嬢』なのだ。メロンブックス特典タペストリーもぺらい生地で折り目ありなので蒐集対象から外し始めている。特典という目当てがなくなり中身にも魅力感じてないなら、それはもう買う意味がないなあと。将来単体でグッズが出て、イラストが気に入ったらそれだけ回収すればいいし。一応電子版という選択肢も含めて検討中だが、今の気分だとこのままフェードアウトする可能性が高い。

*1 『イケナイ教』は純粋に作品の魅力で買い始めたため、シリーズ外。

(2023.09.21)
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