鉄道模型制作報告
「旧型国電 東海道山陽緩行線(II)」その13
危うく忘れたままにするところだったクツズリ

 ……何か一週間経つの早くない? と思う一方で、週の最初の方の作業内容が何だったか写真見ないと思い出せないぐらい遠い過去のようにも感じる今日この頃。
 今週は細々とした作業をいろいろやっていて、例えばクロハ改クハ68ののクツズリ。扉の位置をずらしたり増設したりしているので作り直さないといけないわけだが、ここまでで3回ぐらい「あ、忘れてる、後でやっとこう」を繰り返してようやく今回実行できた。危うく忘れたまま塗装するところだったよ。

TNカプラー対応加工

 先週の続きとしては、床板のTNカプラー対応化。床板長を調整したりTNカプラーを取り付ける部分を一段凹ませたりしていたが、さらにネジ穴を開けておく。TNカプラーに元々開いている穴は1.0mm径のようだが、初期の頃に1.0mmネジが手に入りにくかったため1.2mmを使い始め、流れで今もそのままである。タップ(ネジ穴を切る道具)も1.0は持っていない。もちろんTNカプラー側の穴はドリルで削り拡げておく。

 余談。旧国を作るためにストックしてあるパーツは多種多様に及ぶのだが、よく使うパーツはストック数も多い。パッケージ単位で数えて10や20なんてのは当たり前。大体のものについては当面の間メーカーが再生産しなくてもへっちゃらで、中にはこれ以上買い足さなくても計画を最後まで完遂できるであろうものもある。しかし、ちょっとうっかりしていて旧国用のTNカプラーの残数が心許なくなってしまった。一応旧タイプ……線バネタイプの古いもののストックが出てきたのでしばらく大丈夫なのだが、トミックスもそう頻繁に旧型国電を生産するわけではないので、いよいよの場合は新型国電用でお茶を濁さないといけないなあと考えている。先日発表された可部線は連結器交換後の設定らしく、旧国用TNカプラー再生産は望めなさそう。「連結器交換前の姿を再現したい方に」という名目で作ってくれたら嬉しいのだが。と思っていたら、8月発表の鉄コレに旧国が混じっていたのを思い出した。トミックスが鉄コレに関してどの程度TNカプラーのサポートを考えているのか分からないが、ひょっとするとあるいはチャンス到来かもしれない。再生産されたら20……いや30個ぐらいは買っておこうかな(*1)。

*1 本来ならば「作る予定の車両数×2」必要なのだが、中間連結部は(僅かだが)コストの安い新型国電用で済ませているので、旧国用は「運転席の数」だけでいい。

床板ストッパー

 車体を持った時に床板が抜けてしまわないように、簡易だがストッパーを取り付けておく。側板は完全に真っ直ぐなわけではなく、ちょっと反っていたりするせいで床板と隙間が出来たりして、これを付けていても抜けてしまうこともあるのだが、ないよりはマシ。取り付けるときに楽なように、下辺は斜めに削っておく。

取り付け位置がはっきり分からない信号炎管

 信号炎管に限らず屋上機器は分からないことだらけなのだが、いつも取り付け位置で迷う。今回ふと気付いたのだが、基本的に助手席側に付いている信号炎管がたまに運転席側なのは半室運転台だから??? 半室運転台の車両の“車掌室側”に信号炎管付けたら客室エリアになっちゃうので……。という風に考えて、今回はクロハ改のクハ68のみ運転台やや後部に、他の車両は車掌室側としてみた。

信号炎管パーツについて、愚痴みたいなのを

 先のストックの話とも関連するのだが、7〜8年ぐらい前にカトーのアッシーパーツの信号炎管を行きつけの模型店でまとめて注文した。届いて店で確認して目が点に……それまで信号炎管は、パーツが4つ付いたランナーが5個入っている状態で販売されていたのだが、このロットでは全部バラバラにした状態で封入されていた。細かいパーツなのでランナーから外されると管理が難しい。あと、これは私の事情なのだが、一応塗装してから取り付けるので、バラバラにされると塗装するのも難しい。後日――何年も後になってから顔馴染みの店員さんと雑談していてこの話を蒸し返したら、「あの後カトーさん反省されたようで、ランナー付きに戻りました」とのこと。先述の通り私は大量に買ってしまったので、今しばらくこの“外れロット”と付き合わなくてはいけない。
 塗装に関しての対策が右上のプラ板。t1.0に0.8mm径の穴を並べて開け、パーツをはめ込んで塗装している。ちなみに信号炎管は、新型国電だと少し高い位置に取り付けられたりもしているのだが、多分旧国では例外なく根元まで埋め込まれているので、頭の部分さえ塗装できれば大丈夫である。尤もこのパーツ、小さいが故に未塗装で取り付けてもほぼ気にならない。ここまでやる意味があるのかどうかは疑問の残るところである。

金属車体3両

 その他の加工がほぼ終わったので、いよいよ手すり等を取り付けていく。金属車両に関してははんだ付けの方ががっちりするのではないかと、板の状態の時に手すりを付けてみたこともあるのだが、色々やっているうちに引っ掛けて曲げたりする可能性があって気を遣うので、塗装直前まで置いておくことにした。クモハ2両に関してはヘッドライトやテールライトのパーツも取り付けたが、ヘッドライトはライトケースとクリアーパーツの合いが悪く、少し削り拡げておく必要があった。気まぐれで一度はめ込んでみて良かった(塗装後にやろうとすると塗装を痛めるリスクが高く、そもそも本体に接着する前でないと削りにくい)。

プラ車体3両

 プラ車体の戦前型は、手すりの他に屋上ステップ、テールライトを取り付け。テールライト上のステップと、屋上ステップの足先加工は時間切れでまた来週だ。

 来週はようやく色の付いた状態をお見せできる……はず。そして再来週には完成……していて欲しい(願望)。

(2023.08.27)
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