2023年6月に読んだ漫画

タイトル巻数評価
< 新刊 >
  魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、
  どう愛でればいい?
10  ☆☆★
  ラーメン赤猫  ☆☆★
  MFゴースト 17  ☆☆★
  ドラハチ  ☆☆★
  TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには 18  ☆☆★
< 既刊 >
  転生したらスライムだった件 12  ☆☆★
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 63  ☆☆★
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 64  ☆☆★
  ROOKIES  ☆☆★
  ROOKIES  ☆☆★
  ROOKIES 10  ☆☆★
  ノー・ガンズ・ライフ  ☆☆
  ノー・ガンズ・ライフ  ☆☆★
  Infini-T Force 未来の描線  ☆☆★
  ULTRAMAN  ☆☆
  東島丹三郎は仮面ライダーになりたい  ☆☆★
  ローゼンガーテン・サーガ  ☆☆★
  ローゼンガーテン・サーガ  ☆☆★
  新米オッサン冒険者、最強パーティに
  死ぬほど鍛えられて無敵になる。
 ☆☆★
  違国日記  ☆☆★

 

【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?】
 戦いが決着し、オリアスの正体が判明する。ここで一つまたしょうもない話をしていいだろうか? 今までずっと「オアリス」だと思ってましたハイ。横文字苦手ですねー橘クンは(小馬鹿にした口調)。
 そして10巻ハイライトはやはり、ザガンがネフィの母であるタイタニアに結婚の許諾を得るところ。モノクロなのが唯一惜しまれるが、タイタニアがザガンに娘を託すシーンで朝日が美しく輝く。スフラギダの夜会で、ネフィが神聖魔法を初めて唱えるシーンに引き続きうるっと来た。手島某はコミカライズ担当でSSSRを引いたことを末代まで感謝すべき! あとお願いだから涙腺さん、もうちょっとお仕事してください。一度「涙腺 鍛える」で検索してみるか……。
 幕間ページの<五連大華>に関するところ……原作にはこういったところ言及されてなかったはず。城の地下空洞で試し撃ちって核兵器?(笑)
 巻末おまけに大陸図が出ているが、めっちゃ不穏なことが書かれてる。「大陸の外海の向こうがどうなってるかは分からない。それを探りに行った者は誰一人として帰ってきていない。」――ええー、原作ではこんな話なかったよなあ? あくまでおまけの雰囲気作りなのか、それとも今後何かに使われるのか。向こうの方は魔族の巣窟になってるとかね。

【ラーメン赤猫】
 ふと突然思ったのだが、赤猫スタッフで一番猫らしい名前してるのって……もしかして珠子?(たまこ→タマ) 猫(と虎)は文蔵(タルト)、佐々木(プリン)、ハナ、サブ、クリシュナ……それっぽくない。で、そこに新キャラ「10L」(ジュエル)が加わる。キラキラネーム?(笑) 文蔵でなくても「じゅうりっとる」って読みたくなる!(笑)

【MFゴースト】
 1冊でかなりレースが進んで内容も濃く、読み応えはある。しかし難点を挙げておくと、実況解説の喋りが占める割合が多い一方で、ドライバーの描写が少ない(それでも今回はいくらか多かったか?)。車がどういう動きをしているのかが分かりにくい(私だけか?)。この辺りが全盛期(『イニD』の)と比べるとどうしてもね。

【ドラハチ】
 期待の新作! アプリで2話まで読んで買うことに決めたのだが、1巻は3話までを収録(多分新連載で1話目が長い)。というわけで私的にはあまり先まで読めなかったのは残念。
 タイトルを見て分かると思うが念のため書いておくと、決して槓してドラが乗りまくったわけでも『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』と『君は008』を足して省略したものでもない(*1)。「ドラフト8位」、略して「ドラハチ」――野球漫画なのだ。主人公黒金八郎はドラフト8位で万年最下位のカーボンズに指名される。念願のプロ野球選手になれるということで幼馴染の土門鈴にプロポーズしたところ、「今年カーボンズを優勝させてMVPになること」という条件を付けられる。かくして八郎は前代未聞、ドラフト8位の高卒1年目にMVPを目指すことになる。
 ポジションは捕手。というわけで頭脳派の八郎くん。身体能力は高くなくて、弱小球団のそれもドラフト8位だからこそプロ入り出来た……という雰囲気。しかしながら観察眼はピカ1で、相手の隙を付き紅白戦で活躍して一軍キャンプ入りの切符を手にする。この後一軍でどんな意表を付いてくるのかが楽しみな2巻へ続く。ところでタッチアップって助走付けたらいかんのかー、知らなかった。言われてみればなるほどで、「アリ」ならプロ野球でもそうするはずで、「誰もやっていない」ってことはルール違反なわけだ(漫画では「誰も指摘しない」ことに賭けて助走付きタッチアップで本塁生還を果たす)。これ、何のルールに抵触するのだろう? 最初15フィートルール(だっけ?)かと思ったが、それなら三塁からレフト側に一歩だけ引いた位置(片足でベースは踏んだ状態)から勢いを付けてスタートしてもいいことなる。でもそれすらも見たことがない。タッチアップは通常、三塁ベースに後ろ足を付けて、陸上の短距離走……クラウチングスタートまでは行かないけど、それに近い姿勢で構えている。純粋に「今いる塁と次の塁の間にいなきゃいけない」というルールでもあるのだろう。

*1 もしかして橘雪翼は『君は008』を「ゼロゼロハチ」って読んでた……?

【TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには】
 順当にツヨシが勝つが……ここで剛田パパが現在時間軸としては本作初登場。ツヨシが弱くなったと言うが、それ以上にこの人強く見えないんですが。タダのオッサンやん。ペットボトルの蓋まともに開けられない不器用だし。何か強キャラ感出そうとはしてるけど微妙に……いや、かなり滑ってる気がする。この後の展開でツヨシと戦ってやっぱり瞬殺されるっていう面白結末だったらいいんだけど。
 でもまあ、遊びまくってたツヨシが弱くなってるってのは普通に有り得そう。

【転生したらスライムだった件】
 前にも書いた通り、私はこの作品をアプリとウェブ連載で緩めに追っていた。単行本を買い始めて以降は「単行本でのお楽しみ」に取ってあるのだが、感覚としては20巻近いところまで読んでいたように思っていた。ところがこの12巻で一気に「最後に読んだところ」に近付いた。まだちょっといろいろと展開はあるのだけれど、1話1冊で結構進むのであと2〜3巻といったところ? 思ったより早く、年内に“続き”が読めそうなので改めてワクワクしてきた。
 というわけで、ここからしばらくは重めの展開が続くことになる……ハズ。

【こちら葛飾区亀有公園前派出所】
 64巻の「この年齢まで生え変わりがなく乳歯だった」回は記憶がある。何故ここだけ? 記憶にないだけ? 当時はジャンプ読んでも『こち亀』は読み飛ばしていた??
 63巻のカメラネタは大いに反応しておこう。作者はOM-2Nを愛用していたらしいが、そんなのジャンプに載せて少年に分かるのだろうか?(笑) 仕様のところに「接眼補助レンズ」まで書いてあるあたりは細かい。私の愛用していたOM-3Ti(と4Ti)は視度調整内蔵していてこれが要らなかった(もちろんOM-1とOM-2使ってた頃は付けてた)。『こち亀』では他に「35mm判フィルムの1コマを16分割?して1本のフィルムでたくさん撮影できるようにした」写ルンですを作って売る話もあったように記憶している。

>ソビエト製のカメラ
ソ連産カメラといえばキエフ……(遠い目)。「ゼニット」って聞いたことあるけど、どんなんだっけな? この辺はもう覚えてないや。

>サンニッパは40万円以上
当時は高嶺の花だったが、今思うとまだ安く買えてたなー。

>中川(スクリューマウントに)「20年くらい前のタイプ」
そうか……この時代から見てもそんなに古いやつなのか。私がカメラ始めるのはもっともっと後のことだから、スクリューマウントももう少し現役時代が長かったのかと。

>ワインダー付きだから何枚でも自動で撮れる
ざーんねーんでーした! フィルム1本で撮れる枚数には限りがあるぞ!!

>リバーサル現像セット
リバーサルフィルムって素人には現像難しいんじゃなかったっけ? モノクロネガとかに比べて温度管理がかなり厳密とかなんとか。でもまあ、この場合作品撮影じゃないし、写ってるものが確認できればOK程度ならできなくもないのかな?

【ROOKIES】
 先月に7、8巻読んだつもりが、7巻しか読んでいなかったらしい。というわけで8巻から読んだ(5月の一覧のところもこっそり修正)。
 『MAJOR』でも指摘したことがるのだが、安仁屋のリリースポイントがおかしい。その位置でボール離したら球速出ないだろうし、そもそも腕の振り方がおかしい。手が肘より前に出てくるのはピッチングフォームの最後のステップなんよ。
 2年生になり、新入生が入ってきて新たにゴタゴタしたりするが、チームとしてまとまりを見せ始める。そしていよいよ大会が始まる……といったところで、この漫画は全14巻でここまで10巻。おそらくここからが“最終章”になると思われ、結末の想像も付いてきた。今のところ「なるほどそう来たか」と思っているが、例によって予想が外れるかも?

【Infini-T Force 未来の描線】
 いや、普通にポリマーのファインプレーだったと思うんだけど。見開きでカッコいいし。手刀で敵の腹貫いてるのは『ドラゴンボール』っぽい描写だな。で、この後、武士と城二がぎくしゃくするのはまあいいとして、武士本人が割り切れてないのは何か意味不明だなあ。そこ付け込まれて健と戦うように誘導されちゃ、ね?

>転身!ポリマー!
ダミアンと会敵して変身する武士だが、このシーンコマ割りの都合でちょっと端折られてるせいか、ヘルメットを被って「転身!」とか言ってるシーンが某仮面ライダーになりたい漫画の登場人物っぽく見えてしまう(笑)

>南城二の車
なかなかカッコいいスポーツタイプに乗っているようだが、ボンネットのデザインが少々疑問。いや、私も車には詳しくないのだが、この凹んでるところってインテーク?とか呼ばれてる部分でいいんだよな? この形状だと走って空気が取り込めないように見えるんですが……?

>(番外編)何鍋にする?
女性が体重を気にするのは定番ネタ。しかし思うのだが、周囲のヒーローに合わせて「量」を食べる必要があるのだろうかということ。すき焼きだろうが豆乳鍋だろうが海鮮カニ鍋だろうが適量にしとけば太らないはず……「重辣」は知らん。しかもその後「滅茶苦茶豆腐を食べた」って、滅茶苦茶食べるから体重増えるんですよ!!

【ローゼンガーテン・サーガ】
 ある意味で期待を裏切らない展開が続く。ま、この漫画はこういうものだから。深く考えたら負けである。

【新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。】
 諸々あって無事昇級試験に挑み、余裕?でクリア。とまあ、この辺はこの手の作品なら普通によくある展開。その次に「おっ?」と思わせるエピソードが挟まった。リックにボロボロにやられたキタノことラスター。リックに激励の言葉を掛けられて「次の昇級試験でも試験官をしてやる、その時には僕が勝つ」と何か感じるものがあった様子で返す。相変わらず口は悪いが、この手の作品のこの手のキャラは最後の最後までピエロに徹することが多い中、次回登場に期待を持たせるような去り方だった。と同時に、アンジェリカもリックを認めると共に兄と同じく内省する様子が……こちらはまさかこの後レギュラーキャラになるとは思わなかった(3巻以降ネタバレ)。
 昇級試験に受かって早速の過去編。リックがどうして冒険者を目指すようになったのか、その夢叶わずギルドの受付をしていたのにどういう経緯で最強パーティー「オリハルコンフィスト」に入ることになったのか、が語られる。「スキル因子」云々のところは「逆ヒロアカ」。但し発現するのは齢30になってから、ドラゴンに襲われて絶体絶命のピンチに陥ったのがきっかけ(?)。1巻の昇級試験の時にちょい役で出てきた一等騎士が、リックがやらかした顛末を職員から聞いたときに「受付ってドラゴンを倒した人の称号だっけ?」とボケをかますのだが、もしかすると伏線だったのかも? まあドラゴン倒す前から受付だったし、ドラゴン倒した後は冒険者になったんだけど。
 表紙は通称キタノ三兄弟(今自然に湧いてきたキーワード)。別の某作品では某キャラが「どうすれば表紙に出られるか?」を模索しているのだが、多分あるとすれば最終巻がラストチャンスじゃないかな。本作は一見して一回限りの登場となると思われていたこの3人が、主要登場人物であるオリハルコンフィストの面々を差し置いて登場する。まあ長兄と末弟は小さめで、今後も度々登場する次女(だからネタバレはやめろって)がでかでかと描かれている。しかしこれ、ヒロイン枠に3人いるわけだけど、改めて2巻読むとどう考えても本命はリーネットだな。ストーリーの都合上常時リックと一緒に行動させられない、という理由でアンジェリカが……というのが私の勝手な推測。『あおざくら』における岡上乙女のようなもの?

【違国日記】
 少し前に大量買いした作品は2冊目から既に不穏な空気が漂っていたのだが、とりあえず本作は2巻も普通に面白かったので無難に行けそう。
 卒業式云々は朝の気持ちがよく分かる。一応仮の連絡先を学校に伝えてなかったのはミスかもしれないけど(本来ならそれは保護者である槙生の役割な気もする)、それにしても先生無神経過ぎない? そらゴミ箱ぐらいは蹴りたくなるわ。

―――――
 評価が全体的に「☆☆★」ばっかりだけど、こればっかりはしょうがない。今月は普通より面白かったのがなかったんだから。決して面倒になって適当に決めたりはしてないよ!
 『ROOKIES』は今月割り当て分を読み始めて「あれ? 練習試合の続きどうなったの?」って感じで先月1冊しか読んでいないことに気付いた。「DLsite.com」の漫画は相変わらず読みにくくて、途中で頻繁に読み込みが引っ掛かる。特に後半に入るとその傾向が強くなるような気が……? そして先々月ぐらいに気付いたんだけど、『ROOKIES』の電子版は文庫版か何かをベースにしているようで、ジャンプコミックスより1冊あたりの収録話数が多い(ネットで確認するとJC版は24巻まであるが、私が買ったのは全14冊)。1冊あたりのページ数が多い、すなわち引っ掛かる回数も多くストレスとなり、1冊読み終えて「お腹いっぱい」になったのが2冊目に行かなかった原因か、と見ている。ま、ともかく、もうここでは漫画買わない。
 『ローゼンガーテン』読んだ翌日か翌々日ぐらいに、手島某がツイッターでこの作品買ったというツイートをしていた。その時の表現が……何ともアレで笑ってしまった。その後感想ツイートがないんだけど、もう読んだよね? ぜひとも実際読んでみてどう思ったか知りたいのだが、やはり作家として軽々しく他の人の作品について話すのは気が引けるのだろうか。でも『ローゼン』の作者自身が本作を「次に来て欲しくない漫画」って言ってるし、ある方向性でボロクソに言うのはアリだと思うんだけどねえ。「最高に頭悪い(誉め言葉)」みたいな感じで。
 5月はオール電子書籍だったので一度も本屋に行かなかったのだが(小説は通販に頼った)、この6月は3回行ってきた(『赤猫』『MFゴースト』『陰陽師』『Re:ゼロ』)。本当は4回行く予定だったのだが、『MFゴースト』の発売日を1日勘違いしていて『陰陽師』と一緒に買ったので3回に減った。なお『陰陽師』と『Re:ゼロ』は小説である。また別の機会に。

(2023.06.30)
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