鉄道模型制作報告
「旧型国電 東海道山陽緩行線(II)」その2
工程が一つ進んだ

 前面妻面を取り付けて「ロ」の字型へ。

クハの乗務員扉脇の手すり

 その前の板状の状態で、クハの乗務員扉脇の手すりを取り付けておいた。クモハのキットはいずれも側板にエッチングで表示されているためこうした作業は不要。なお、前面手すりは別パーツで浮かせて取り付けるようになったが、側面は取り扱いが面倒になるので今でもベタ付けにしている。

前面手すりはちょっと迷った

 前面は手すり用の穴を開けておく。裏側にガイド穴があったのだが、一部の手すりについては省略されていた。ここで少し迷った。可能な限り実車通りに手すりを付けるのか、それともキット“推奨”の個所だけに手すりを付けるのか。いろいろ考え方はあったのだが、結局省略することにした。

ちょいピンチ、部品を失くした

 ちょっとしたピンチ到来。乗務員扉パーツを1セット失くしてしまった。全金クモハ2両分があるはずなのだが1つしかない……どこかへ落としてしまったのか、あるいは最初から入ってなかった可能性もある。後者であっても今さらどうしようもないのでクモハを1両諦めることも検討した。しかし落ち着いて考えてみると、これぐらいのパーツなら自作できないこともない。というわけで、もう少し工程が進んでその段階でも見つからないままだったら、その時点で作ってみることにした。なお、おそらく「ロ」の字にする前の段階で取り付けておくのが正当な手順だと思われるのだが、サッシ表現の関係上塗装後に付けた方がいいのでは?ということで敢えて現段階では取り付けていない。

 今週あまり進んでないように見えるが、半分はその通りで半分はそうではない。まず、先週貼り合わせた側板の余分なはんだを削る作業があった。5両分一気にやると手指が疲れて途中でかなり休憩時間を取ってしまった。次に実車研究。特にクハの300番台を何番にするかで悩み(場合によっては前面パーツが違ってくる)、一部の車番は形態差があってNGということを知り少し焦ったり。あと、編成をどう組むかも悩みどころ。今回の5両をフルに組み込むとすると、
 クモハ73―(サハ79?)―クモハ73―(クロハ69?)―モハ72―モハ72―クハ79
といった編成になるかと思われる(カッコ内はまだ着手してなくて検討中の車両)。ここで気になるのが左側の3両。クモハ73でサハをサンドした3連があったのかどうかが分からない。当時高槻や明石に所属していた車両を見ると可能性的には十分ありそうだが、イメージとしてはちょっとハテナマーク。先日片町線でうっかり間違えて作りかけた半流クモハ41のパーツを使って、クモハ60(ないしは54の100番台)を組む案も上がっている。その場合今回作る2両のクモハ73は編成を組む上でのコンパチ扱いになって、3連部分が「クモハ73―クモハ60―クハ55」ぐらいになってくる。これ、現段階で決めなきゃいけない理由が、特定番号じゃない方のクモハ73の向きが変わって来るから。前面パーツはジャンパ栓受けの有無で2種類付いていて、ロの字型に組むときに奇数偶数が決まってしまうのだ。

……と思って悩んでいたのだが、暫くして気付いた。どうせジャンパ栓のパーツってカトーのアッシーパーツだろ? 奇数で作るにしても栓受けなしの前面にポン付けじゃん。悩んだ時間が無駄だった。極端な話、クハ55とクモハ60を奇数偶数に振り分けて置けば、非特定ナンバーのクモハ73はインレタ貼る直前まで奇数偶数決めなくていいかもしれな……いや、配管があるから流石にそれは無理か? まだクモハ60作るって決めたわけじゃないし、もしかしたら「73-78-73」の3連にするかもしれないので、とりあえず金属5両の作業が一段落するまでは保留にしておこう。ちなみにクモハ73359の前面は(奇数しか有り得ないので)ジャンパ栓受け用の穴が開いてしまってるが、上からパーツを取り付ければ隠れる。接着面積が狭くなるけど、多分ゴム系で強引に行けばくっ付くはず。

(2023.06.11)
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