2023年5月に読んだ漫画

タイトル巻数評価
< 新刊 >
  くま クマ 熊 ベアー 10  ☆☆★
  殺し屋はスマートウォッチに逆らえない 2/完  ☆☆★
  ザ・ファブル The second contact  ☆☆
  うめともものふつうの暮らし  ☆☆★
< 既刊 >
  転生したらスライムだった件 11  ☆☆★
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 61  ☆☆
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 62  ☆☆
  ROOKIES  ☆☆★
  ROOKIES  ☆☆★
  ノー・ガンズ・ライフ  ☆☆
  ノー・ガンズ・ライフ  ☆☆
  Infini-T Force 未来の描線  ☆☆★
  ULTRAMAN  ☆☆
  東島丹三郎は仮面ライダーになりたい  ☆☆★
  ミラーマン2D  ☆☆★
  ギャラリーフェイク 33  ☆☆★
  新米オッサン冒険者、最強パーティに
  死ぬほど鍛えられて無敵になる。
 ☆☆
  毎日がんばってはたらく、えらい  ☆☆
  違国日記  ☆☆★

 

【くま クマ 熊 ベアー】
 作者のせるげいさんまたマレーグマに喰われたーっ!(お決まりのあとがきから入るタイプ)

>見た目とは裏腹にすごい力を秘めている
このセリフ上手いな。確か原作にはなかったはず。

>タケノコ
私の大好きな食材で、野菜部門でナンバーワン。子どものころから好きだったんだけど、しかし子どもの頃は新鮮で香りが強いやつは苦手だった。本作ではフィナとシュリが喜んで食べているが……相当上手く調理しないと採れたての筍は、初めて食べる子どもには厳しいと思うぞ。

>あんたいつまで寝てんだい!
奥さんであるネルトに起こされるドワーフのゴルド氏。ネルトに蹴られているように見えるんだが……いくら寝坊助の旦那だからって足蹴にするのか可哀想だと思うんだが……。

【殺し屋はスマートウォッチに逆らえない】
 1巻がやや微妙だったものの、ラストチャンスということで2巻も買ってみた……って書こうとしたらこの2巻で完結だった。いや、薄々そうじゃないかと予想はしてたんだけどさ。
 というわけで『しをちゃん』に続き全2巻で完結。打ち切りないしはそれに近い形なのではないかと。前作も今作も発想は独創的で、異世界転生とか追放されたとか悪役令嬢とか婚約破棄とか最強なんたらとか言ってる面々に比べて挑戦的な題材なのは面白い。しかしながらそこから話を膨らませるのがちょっと弱いのかなあ。キャラにブレがなくて、今作で言えばスマートウオッチにひたすら執着して振り回される主人公の様子は一貫性があっていい。その分話に幅というか、ワンパターンになりやすいのかもしれない。1巻も読み返してみたが、癖はあるもののこの味はこの作者にしか出せない。T長先生の次回作に期待だ!……「T長」ってなぜか「てぃーなが」って読んでたんだけど、よく見たら表紙に「T-chow」って書いてあった。「てぃーちょう」だったのね。

【ザ・ファブル The second contact】
 厳しめ評価だが、夜の公園での戦い故に画面が暗くてイマイチ状況が掴みにくい。
 鈴木再登場……と見せかけて名前を変えて佐々木になっている。「鈴木」で慣れてるから発音が近い「佐々木」にしたということだが、その辺対応できなくなったらもう歳だから引退した方がいいんじゃないか?(笑) 命を狙われているのなら、似た名前じゃあ足が付きそうだし。

【うめともものふつうの暮らし】
>DAY 54
あ! これ知ってる! 「布団の中から出たくない」ってやつだ!

【転生したらスライムだった件】
 「シュークリーム」を「シュークリルム」はなるほど上手いこと考えたな作者……って、また「リムル」と「リルム」がごっちゃになっちゃった。シュークリームはリムルが作ったんじゃなくて王国のお土産なんだけど、異世界にシュークリームあるのか?って思ったらこの作品では他に転生者いっぱいいるんだった。

>護衛
強かな商人ミョルマイルのとっさの嘘。いいなあこういうの、実生活でもこれぐらい平然と嘘ついて急場を凌ぎたい(そんな機会そもそもない)。そしてこういう時って往々にして「あっ、いやっ、その……はい護衛です」ってなりそうなところ、リムルもなかなかうまく合わせてた。随分場慣れしてきたな。某FPSプレイヤーの作品では商人(会長)がレギュラ並みに度々登場するが、ミョルマイルはどうなるかな?

>精霊の棲み処へ向かって帰って来た者はいない
いやいやいやいや、そういう理由かい! 確かにギャグ漫画とかでよくある展開だけど、本作は……本作もコメディテイスト強めか。でもそん時シリアスな空気流れてたろ! エルフさんの真剣な表情と眼差しを返して差し上げろ!

>ちびぃにー
可愛い。こういう感じのフィギュアかぬいぐるみ出してくれたら買うぞ。

【ROOKIES】
 えっ。タバコ辞めてたの!? えらーい!
 話自体はまあいいのだが、試合中に檄飛ばしたりするシーンは審判から「早くしなさい」って注意されないのかとても気になる。

【ノー・ガンズ・ライフ】
 せっかく面白くなりそうなところだったんだけど、再び沈下。というか戦闘シーンがちょっと分かりにくい気がする(橘雪翼がしばしば言うやつ)。画面が整理できてない感じ。

【Infini-T Force 未来の描線】
 ちょこっとだけブライキングボスが味方になる展開に期待した……けど元のアニメ観てないから故なんだろうなあ。多分仲間になってしまうと元作品のファンとしては複雑な気持ちになるような、そんな存在なんだろう。

>スパゲティ対パスタ
私はスパゲティって言う……ええ、ええ、どうせおっさんですよ! 昭和生まれなんだからしょうがないでしょ!!

>ソースはレトルト
むしろ家でパスタソースまで作ってしまえる人がすごすぎる。もし自分で作ってたら、今流行りのラノベの主人公か!って突っ込み入れるとこだったぞ。

>俺と遊園地
このページだけ今流行りのラノベっぽかった。いや、冷静に考えると流行りのラノベ知らんけど。

>(番外編)家賃まけて
収入だけ見ると確かにそうなんだけど、マンションは維持費もかかるからね。そうそうお安くできないんよ。でもヒーローであると共にエミ個人としても割とお世話になっている(護衛してもらってる)はずだし、100部屋中の2部屋なら考慮してもいいような……。ケンと鉄也は多分居候してるってのも考えるとね。ってかそんなデカいマンションだったの!?

【ULTRAMAN】
 厳しめ評価が続いているが……『ノガラ』同様戦闘シーンが……。何ていうかね、両者ともにアクション激しいシーンはキャラがどういう動きをしているのかとか、そういうのを一目で分かるような絵を描いて欲しい。あと本作に関して言えば、現時点で3人のウルトラマンが出てきてるが、区別が付けにくい気もする……私がしっかり読み込めてないだけ?

【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい】
 新キャラ登場、しかもいきなりの表紙! マスクしてるからわかんなかったけど女性だった! まあマスクの色で分かれってところなんだろうけど。ハートマークも付いてるし(でも某奇妙な冒険の主人公は男でもハートマークのアクセサリー付けてたりするし)。

【ギャラリーフェイク】
 完結したはずなのにいつの間にか復活していた。こういうのって得てしてタイトルに副題が付いて1巻から再スタートのことが多いのに、珍しく続刊という形になっているようだ。私はこの作品を1巻から途中まで買い(飽きた)、その後完結したと聞いて最終巻だけ買い足した。“続編”でどういう感じになっているか気になっているので今回は続きの33巻を買ってみた。
 まあ可もなく不可もなく。つまらないということもないのだが、新鮮味もあまりなくて、これなら無理に続きを買わなくとも……という感じ。

【新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。】
 一昨年末の「一年を振り返って〜漫画編〜」にて名前を出した作品。いくつか挙げた中で「一番買わないと思う」としていたのに、他が脱落していく中で唯一堅実に評価を積み上げ、此度晴れて単行本購入作品へと昇格した。その後で気付いたんだけど、アニメ化が決定したらしい。おめでとう。
 タイトルで想像が付く通りライトノベル原作のコミカライズで、内容も概ねよくあるものだろう。昨今のライトノベルに詳しい人ならタイトルだけでストーリーの想像が付くのではないだろうか(笑) 大まかなところは流行を追った量産型でも、原作によって話の方向性は変わるしキャラクター性も違う。さらに漫画化されると漫画家の腕次第なところも出てくる。数ある中でも本作は、その辺りで私の好みにマッチしていた。
 とは言え、1巻のあたりは別にそーこまで面白いとは思ってなかったんだよなあ。普通この手の作品って1〜2巻あたりが一番面白くて、後はだんだん(もしくは急激に)右肩下がりってのが相場じゃない? むしろ本作は逆で、じわじわと上げてくる……ま、その辺は来月再来月以降に。主人公リックは30歳になってから冒険者を志し、何の因果か世界最強パーティーのオリハルコンフィストに“死ぬほど”鍛えられてめちゃくちゃ強くなる、という冒頭はタイトルに書いてある通り。但し1巻ではその辺の顛末がほとんど語られず、実質的にリックが冒険者の昇級試験に挑むところから始まる。桁違いの最強面子に付きっきりで指導されていたので世間一般的な強さがどの程度か分からず、いろいろとやりすぎたり、A級とかB級とかの(性格の悪い)上級冒険者とかに目を付けられて意地悪されるけど返り討ちにしたりとか、まあ何ていうかきっとありがちな展開で多分大勢の人が見飽きてる。真に面白いのはオリハルコンフィストの面子が出て来てから。繰り返すが、2巻以降のお楽しみだ。

【毎日がんばってはたらく、えらい】
 ツイッターで「もずく」という人が描いている漫画。先日単行本化されたと聞いて、例の30%還元キャンペーンが終わる直前に思い出して買ってみた。
 俗に言う○畜な日常を描いたエッセイテイストの4コマ漫画。登場人物が犬とも猫とも熊とも言えない動物系になっていて、まあ微妙に可愛い。会社員の悲哀漂う作品なので……個人事業主の私にはあまり響かない……ジャアナゼカッテミタ。いや、Twitterを見てるとたまーに共感するものがあったんだけど、漫画ではタイトル通りお仕事関係のを集めたみたいで、日常生活編がほとんどないっていうのが原因かな。ちなみに「もずく度」は0%だった。ちなみに「Q4」の冷凍炒飯は、いつも半分ずつ食べるので常に温める前に開封している(逆に袋のまま温めろっていう冷凍炒飯買ったことない)。「Q5」は「ヨイショ」じゃなくて「エイヤ」だったら1日3回以上言ってると思う。最近のトレンドは「エイヤ」って言った後半テンポ遅れて「フィヤトラ」って続けること(*1)。「会社」に勤めたことがないので会社関連は完全にゼロ(「学校」に置き換えても該当するものがないんじゃないかな……)。意外にも「Q10」の「やりたい仕事」は未だに若干教職に未練が残っている(同時にもうやりたくないという気持ちもあって複雑)。

*1 エイヤフィヤトラヨークトルという氷河がアイスランドにある――というのをスマホゲーム『アークナイツ』の「エイヤフィヤトラ」というキャラクターの名前から知った。

【違国日記】
 こちらもツイッターが“情報源”。といっても、ツイッターでは名前だけしか拾わず、たまたま思い出して調べていたら電子書籍版が半額になっていたので買ってみることにした。
 主人公高代槙生。「たかしろまきお」だと思ったら「こうだいまきお」らしい。女性小説家。姉夫婦の葬式で、引き取り手がいなかった田汲朝の面倒を見ることになる。というのが第二話で、試し読みで読める話はここになっている。なるほど第一話を普通に読むとどういう漫画か分かりにくい。なかなかニクい設定である。ところで話が変わるが、葬式での親戚が言葉を交わすシーンで『パタリロ!』を思い出した。ほとんど主人公のパタリロやお付きのタマネギが出て来ない話なのだが、とある夫婦が事故で死に、子どもが取り残される。葬式で親戚が集まり、誰が子どもの世話を見るかの話になるが誰もが何かと理由を付けて引き取ろうとしない。と言ったあたりが本作第二話とクリソツだ。ここからが『パタリロ!』らしい話で、その後ひと悶着あったものの子どもの件は丸く収まり、親戚一同は安心して帰って行く。ところが、その直後に使いの者がやってきて、「親戚を乗せてこちらへ向かっていたバスが事故に遭い、全員死亡した」と報せる。さっきまでいた人たちは誰なの? 実は死んだ後、その子どものことが心配で霊となって様子を見に来ていた、というオチ。自分も死んでいるので世話は出来ないから、引き取り手としては名乗り上げられなかったというワケ。とまあ、関係ない話が長くなってしまったがいつものことなので気にしない(いや、それは読む側にのみある権利だからお前は気にしろ)。
 絵だけを追っていると槙生と朝が男性なのか女性なのかやや分かりにくい。2人共に女性なのだが、特に朝が男の子と言われても違和感がない。読み返したらはっきり「長女」って書いてあるシーンがあるし、一人称が「わたし」だった(大人なら男でも一人称として可能性があるが、まだ中学3年生なのでほとんどないだろう)。普段ズボンを履いていることが多いようだが、スカートのシーン(扉絵)もある。そして槙生の方も、朝がモノローグで「彼女」と表現している場所があり……さっき「分かりにくい」と書いたが、つまりは私の読み込みが浅いってことだ。

―――――
 30%還元枠で買ってみたのは『ギャラリーフェイク』と『ミラーマン3D』、それからもずくさんの漫画。フジタレイジはあと2、3冊出てるけど多分もう買わない気がする。櫛灘遊霧もやや微妙なとこだが、こちらは買いそうな気がする。一生働きたくないもずくさんは便宜上「1巻」ってことにしてあるけど実際には巻数表記はない。次が出るかどうか分からないが……出てから考えよう。『違国日記』はツイッターのトレンド欄で見かけてメモだけしていたのだが、『うめもも』の電子版配信されねーなーってカチカチやってる最中に思い出して検索してみた。すると値段がおかしい。

  ――値段がおかしいって、安すぎるって意味だよな?

祥伝社半額セールの最中だった。そういやそういうバナーを(30%還元の期間中に)見たような気がする……これが祥伝社だとは思ってなかったので完全にスルーしてた。もうちょい早く気付いてれば30%還元で買えたのに! でも次の機会があるかどうか分からないし、待つのも面倒だし、半額の10%(アップ幅)だから実質5%だし、等々考えてとりあえず1巻を買ってみた。結果9巻まで購入することに(全10巻で、10巻は比較的新しかったために半額セールの対象外)。『ULTRAMAN』の“失敗”が生かせてないね(笑) てなわけで、来月以降も例によってひと月1冊ペースで読んで行く。
 6月は新刊少なそうだし『ローゼンガーテン』そろそろ読んじまおう、って言ってたら徐々に増えて5月より多くなってしまった。しかし6月は30%枠もないことだし、いつまでも置いとくと腐りそうなので(腐りません)6月に読むことにしたぞ!

(2023.05.31)
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