藤の花
フィルム写真を掘り起こす その4
百毫寺の藤

 兵庫県丹波市にある百毫寺は藤の名所としても知られるらしい。信心ゼロの男が写真を撮るだけの目的でお邪魔してきた。満開の藤の花は見事で圧倒され、大抵こういう時の写真は被写体負けするばかりなのだが、珍しく自分の満足できる一枚を撮ることができた。今でもトップクラスに入るお気に入り写真だ。
 カメラはOM-3Tiでレンズは21mm F2。この頃は「21mmF2」「40mmF2(フォクトレンダー)」「85mmF2」の3本を持って出掛けるのがお決まりのスタイルだった。

こちらは白井大町藤公園

 同じ日に同じ兵庫県の白井大町藤公園へ。こちらもやはり見頃でシャッターを切るのが楽しかった。
 この時、ちょっとした失敗をした。カメラにセットしていたフィルムの残数が少なくなり、新しいフィルムを少なくとももう一本は持っていたにも拘わらず「次の一本に進んでしまうと現像するのが先になる」と節約してしまった。撮影結果を見て「もう少し多めに撮っておけばよかった」というカットがあり、今でも後悔している。念のために書いておくが、フィルム代をケチったわけではなく、フィルムの枚数の区切りに躓いただけである。
 ちょうどこの頃D810貯金を始めており、挫けず1年以上続けられたのはこの日の失敗があったからかもしれない。

(2023.05.18)
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