鉄道模型制作報告
「“EVO”103系 3連×2」その2
塗り直し

 前回雨天の中、湿度の高い環境で塗装したせいで色が上手く出なかった。というわけで塗り直しからスタート。左が前回のちょっと白っぽくなったもので、右が今回きちんと塗ったもの。もちろんこの写真を撮影した後、左のもしっかり塗り直した。

ユニバーサル基板を切り出す

 塗装作業に差し掛かったのに今週完成しなかった理由がライト点灯化。専用ライトユニットも発売されているようだが、敢えて自作(買ってなかったのと、床板が古いタイプなので対応していない可能性もある)。まず、ユニバーサル基板を切り出す。硬いのでちょっと面倒だったりする。
 「3連2本」なので4つないしは3つ作るべきなのだろうけど、大変なので編成両端のみに搭載することにする。オンオフスイッチも付けなきゃいけなくなるしね。

橘雪翼我流配線術

 ポリウレタン線で回路を形成していく。あちこち線が伸びている先にチップLEDをはんだ付けする。完成品やGMのライトユニットは導光プリズムを通して各部を光らせるが、そのプリズムを作るのが極めて面倒なので、私は光らせたい個所に直接LEDを貼り付ける方式で行く。

使用する電子部品(1両分)

 使う電子部品は、ヘッドライト用の電球色、方向幕用のナチュラルホワイト2個(以上サイズは「3216」)、テールライトは「1608」の赤色2個、そして5.1kΩのチップ抵抗2個だ。方向幕は前進後進どちらでも点灯して欲しいので、ブリッジダイオードを介する。

はんだ付け完了

 見てくれは悪いが、車内に隠すように搭載するので多少のことは気にしない。っていうか制作者の技量の関係上これ以上上手には作れない。 足のように伸びた床板との接点は、GMの集電板のうち台車用のを折り曲げて使った(以前エコノミーキットを集電化した際に、台車はトミックスの部品を使ったので余った)。バネは台車カプラーのバネだ。

物凄く分かり辛いが、ライトを搭載する部分を黒塗りしておく(左側)

 光漏れを防ぐために、ライトを取り付ける個所の周囲は黒塗りしておく。写真が分かり辛いが、左が塗ったもので右がそのままの状態。

突如登場する写真用品

 LEDを直接付けると明る過ぎるといったこともある。そこで減光に使うのが写真用のNDフィルター。NDフィルターとは光を一定の割合でカットするアイテムで、明るすぎる被写体やシチュエーションで用いられる。私が使うのはそんなNDフィルターでもゼラチンフィルターと呼ばれるもの。薄くて柔らかい素材なのでカッターナイフで簡単にカットできる。小さく切ってLEDの前に貼り付けて光量を調節してやろうということだ。ちなみにこの製品は「7.5cm×7.5cm」のサイズで、右に出ているのはカットしたもの。このサイズで切り出すと1枚のゼラチンフィルターから1000枚以上取れる。今回はヘッドライトと方向幕に、それぞれ2枚ずつ重ねて使った。
 ちなみに、写真でゼラチンフィルターを使った経験はない。

遮光

 前に点灯化したときは、黒く塗ったプラ板で遮光ケースを作ったが(左)、これが結構面倒なので今回はパーマセルテープをべたべた貼り付けて力業で光が漏れないようにしてみた(右)。やっぱりプラ板を箱状に組み上げた方がスマートかもしれない。

 ライト基盤の作成や遮光関係の作業で思ったより手間取り、今週完成させることができなかった。とは言えもう目前。2、3日のうちに完成報告ができることだろう。

TNカプラーの遊びをなくしておく

 先週言っていたTNカプラーの連結面間隔確保の話の続き。取り付け部にも僅かだが遊びがあるので、プラ板を噛ませて車端部側に押し出す位置でがっちり固定しておく。

 ところで、現行の「ハイクオリティエコノミーキット」用に販売されている下回りキットは、同社完成品にフライホイール動力が採用された際に一新された最新タイプの部品となっている。そちらにTNカプラーを付けたときに連結面間隔がどうなるかは、また改めて研究しなくてはならない。同時にクハやサハの床下機器の配置の適正化についても、同じ手法が使えるかどうか不明。場合によっては面倒な作業が増えることになりそうだ。

(2023.05.14)
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