夕暮れ時の大阪駅
フィルム写真を掘り起こす その3
夕日がプラットフォームの屋根に線路に反射する

 JR大阪駅の上にある「時空(とき)の広場」より撮影。ふと見て綺麗な瞬間だったので、電車の発着のタイミング等は特に狙わずに撮影した。この日は外出のついでに余ったフィルムを消費しようとカメラを持ち出していた……ような気がする。例によって正しいかどうか分からないメモによると平成24年11月のこと。今から10年前のことなので当時のことはあまりよく覚えていない。最近は外出するにしても用事を済ませるとさっさと帰って来るので、この時間帯に家の外にいることは珍しくなった。
 カメラはOM-3Tiで、レンズは50mm F1.4か85mm F2だと思う。ついでの撮影なのでカメラに装着した以外のレンズは持っていなかった可能性もあり、とすると50mm F1.4か。リバーサルフィルムなので自信のある時以外は露出をずらしながら複数枚撮影するのだが、この写真は露出を決めにくいシチュエーションにも拘わらず一発勝負をしている。その理由は、納得の行く一枚を得ようとすると5〜6枚は撮ることになり、そうするとフィルムの残り枚数が心許なかったから。この日は時空の広場で「フラワーアートフェスティバル」という催しが開かれており、そちらの撮影が本命だったのだ。この写真は軽い気持ちでシャッターを切っただけ。ところが、そんな一枚が一本のフィルムの中で一番のお気に入り写真になるのだから写真は難しい。

(2023.04.25)
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