鉄道模型制作報告
「旧型国電 片町線 第二期」その7
Hゴム押さえの再現作業を開始する

 今週はモハ72を除く各車のHゴム押さえ窓の再現作業……だけで終わってしまった。手順としては、t0.14プラ板を所定のサイズに切り出し、角を丸めてHゴム窓の場所に貼り付ける。接着剤が固まってから中をくり抜くと、t0.14の厚みがHゴムの再現となる。この作業が昔から苦手というかなかなかすっきり行かないことが多く、苦手意識が拭えない(大切なことなので二度言いました略して大二言)。まず、最初の「所定のサイズ」はもちろん長方形なのだが、ここからしてきっちり4つの直角を出すのが難しい。直角というか平行なのだが、貼って削ってみると「あれーびみょーにナナメってるなー」という具合である。次に、角を丸めるのも目分量なので難儀する。4つの角の丸み具合を揃えるのはもちろんなのだが、これまた「左上だけ削りすぎたなあ……」というのが窓を開けてから思うわけである。もちろん貼る前にズレてるって気付いてやり直すこともあるのだが、それは論外レベルにダメなとき。きっちり切り出せたはずのものが作業完了後にきっちりしてないことが少なくない頻度であるので、Hゴム窓が嫌いなのである。
 なお、クモハ32001は両前面両側Hゴム化されていると思ったら、非パンタ側の助手席が木枠のままだったことが判明。完全に二度手間だが、木枠窓に戻す復元作業も並行して行った。

クハ79 300番台の戸袋窓

 クハ79の300番台(の中期型以降)は側面戸袋窓もHゴム化されているので、両面で全8箇所の作業となる。大変だったが、側面なので前面ほどは目立たないことだろう……と甘めの判定でOKとした。
 ちなみに、t0.14のプラ板は周辺部のみが接着されていれば事足りるのだが、その大切な周辺部に接着剤の周りが甘く、削っている途中で浮いてきたりもする。これまたHゴム窓が嫌いな以下略。

全14箇所完了

 というわけで、今週は全14箇所のHゴム窓と、一か所の木枠窓の作業で終了。長方形の切り出しだけでも何か上手い方法はないかな、と模索したりもしたのだが、結局気合と根性で丁寧に作業するしかないことが判明した。ここだけでも3D-CADして3Dプリントではめ込みパーツ作れたら仕上がりが向上するんだろうけど、窓のサイズが車両によって微妙に違ったりしてなかなか面倒なんだよなあ。あと、3Dプリンターの仕様がよく分からないんだけど、この薄さのものがプリントアウトできるかどうかも分からない。

 気が付けば制作開始から間もなく2ヵ月になろうとしている。進捗状況は……あまり芳しくないかね。計画変更とかいろいろあったからなあ……ま、ちょっとずつでも前進するよう頑張るさ。

(2023.03.19)
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