鉄道模型制作報告
「旧型国電 片町線 第二期」その2
いつぞやのパーツ

我々はこのパーツを知っている!
いや! この間違えて切り落とされた窓枠を知っている!

 のっけからテンション高めのジョジョネタ失礼しました。何のパーツか解説しておくと、「旧型国電 宇野・赤穂線」のクモハ51206を作るときの失敗パーツです(なお、制作当初は208の予定だったが、後に206に変更)。間違えて窓枠を多く切り落としてしまったために使えなくなり、続くサハ58000のための素材となった。サハ58000の素材に使ったのは連結面側の車端部。反対側の運転台側車端部がクモハ42等を作る際に使えるので取って置いたのだが、どこに仕舞い込んだか分からなくなって1時間以上探し回る羽目になった
 片町線でクモハ42というと「404 Not Found」である。もちろんクモハ42を作るのではなく、そう! クモハ42を4扉化したクモハ32が今回制作する2両目となる。

兎にも角にも、まず両運転台化と4扉化から始まる

 GMキットからの制作となるので、クモハ43の車体をベースに両運転台化と4扉化を施すことになる。ついでに実車を研究してみたところ、これがまあややこしいこと。非パンタグラフ側は概ねそのままで行けるようだが、パンタグラフ側は前面の雨樋が乗務員扉後部に移設されたり、運転室の全室化が行われたために助手席側乗務員扉後部の客用窓が縮小されたりと一筋縄ではいかない。まあそういったところはさておき、まずは先述の両運転台化(切り継ぎ)と4扉化(扉部を開口)及びそれに伴う一部窓のサイズ変更を行わなくては話が始まらない。

お役御免のはずだったが……

 「宇野・赤穂線」の際に連結面側車端部を切り落とされ、今回先頭車側車端部を切り落とされた元クモハ43の側面パーツ。これにてお役御免でゴミ箱行きとなるはずだったが、いい活用法を思い付いてもう少し働いてもらうことになった。詳細は来週に話せるかな?

扉増設と窓作り直し

 増設する扉はクモハ32の場合は1100mm(実車寸法)。同じようでも1000mmの扉が増設された車両は窓配置が大きく変わっており、1100mm増設車はまだ加工の手間が少ない。元々500mm幅だったところを700mmに拡大。「拡大」と言っても模型では完全に作り直しとなる(実車も開閉式の2段窓だったものが嵌め殺しの戸袋窓になっているので、完全に作り直したと思われる)。

少々加工途中写真

 旧国の二段窓を作るときの私のやり方を書いておこう。

「開口部にt0.3のプラ板を接着」→「枠の部分を残して四角く開口」→
「t0.14のプラ板を貼り重ねる(開閉式の窓の場合は上段だけ、戸袋窓の場合は全体)」→
「裏からt0.3プラ板で窓桟を接着(一つ手前の画像の上側がこの状態)」→
「最初に残した枠と窓桟をガイドに開口」

という手順になる。最後の「枠と窓桟をガイドに」のところで、四隅にΦ0.3で小さく穴を開けておくと作業がやりやすい……もし私の手順を参考にされる方がいたときのために、ちょっとした工夫を載せておく(この写真の下側の状態がそれ)。

既存のドアも抜いたところ

 この後、元々あった2枚のドアを抜いたところで今週は時間切れ。来週は「切り継ぎ」の「継ぎ」を行い、先ほど書いた細かいディティールなどを処理してから前面加工に移る。

 理想は一週間で1両のペースで箱にして行って、3月中頃に配管などの作業、最終週あたりで塗装に入り、4月中頃には完成……だったのだが、流石にそこまで流れるようには進まない。特にクモハ32001は今回最難関の車両で時間が掛かる。ま、焦らず、だらけず作業を進めていきたい。
 来週はパソコン新調に伴うあれこれであんまり作業できなさそうだけど……あ、そうそう、更新が滞ったらパソコンがトラブったと思ってください!(笑)

(2023.02.12)
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