【はじめの一歩】 随所随所で『一歩』らしさが光る。全盛期と遜色のない面白さ。これが持続すれば「完全復活!」と言えるところなのだが、100巻越える前あたりから波があって一定しないのが長期連載漫画の苦しいところか。
>コレがおにぎりやと?
>ほなーしゃーない
個体差はあれど、大阪の人間なら言いそうなセリフである。今更ながらではあるが、千堂の描写を見るに森川ジョージのところには生粋の大阪人かそれに近いスタッフがいるのだろうか。
>ヴォルグ「引退した彼がどうしてバージョンアップしている?」
他はともかく、新型デンプシーは彼が引退(することになった)試合で披露しようとしてたものなので勘弁してやってください(笑) その直前の「デンプシーの犠牲者」のとこ、読み返すと笑いがこみあげて来る。ヴォルグは「関西弁で早口は聞き取り辛い」と言っていたが、ノリとテンポはばっちり掴んでるじゃねえか(笑)
ウォーリー対リカルド・マルチネスは、多分マルチネスが勝つんだろうけど、試合後にウォーリーは楽しかったと言いそう。そしてマルチネスもそんなウォーリーを認める……という感じのベタな結末になりそう。
【殺し屋はスマートウォッチに逆らえない】 かつて私が絶賛していた『しをちゃんと僕』のT長氏の新作。何か次の作品描いてないのかなーと思って調べたら、以前試し読みしたことのある本作がそれだった――以前「読んだことのある漫画家なら大体絵柄を見ればわかる」と言ってたくせに分かっていなかった。そろそろ看板外した方が良さそう。
本作は「誰の指図も受けん」という凄腕殺し屋X(エックス)が、腕に付けたスマートウォッチのヘルスケア機能の言いなりになって日々タスクの消化がてら仕事に勤しむ、というコメディ。「殺し屋×(かける)スマートウォッチ」という組み合わせはT長氏らしい発想なのだが、漫画の面白さは……半歩ほど足りないかな。
【グッドモーニングレオン】 ツイッターで1話読んでみて面白そうなので買ってみた。バツイチ教授と愛猫レオンの日々を描く。バツイチというところに親近感が湧くし、教授ということで“先生補正”も入るのだが……悪くはないがもう一つ決定打に欠ける。
【銀の匙 Silver Spoon】
いよいよ完結。今は世界情勢がアレだからラストでかの国で友情確かめ合うのはちょっと引っ掛かるものがある。これは読んだ時期が悪かった(これから先、いい時期が到来するのかどうか分からんが)。
>(八軒パパ)ムダに分厚い! 人に読ませる気あるのか!?
ドキっ。思い当たる節があり過ぎる。「侃侃諤諤」とか「侃侃諤諤」とか「侃侃諤諤」とかね! ……あ、今はもう「侃侃諤諤」じゃなくなったんだけど! なくなったんだけどやっぱり「侃侃諤諤」かも!(この話はまた次回更新で)
>トップ陥落
この時期にも高3の定期テストあんの?と思ったけど、私のがなかったのは進学校だったからか? 教師生活してたときは高3生を教えたことがないから分からん!
>交通事故
漫画って気軽に車に撥ねられるよな。信号の描写微妙だけど、歩行者側が青のような気がする……完全に信号無視じゃねえか。これで思い出したのが『ドラえもん』ののび太君。彼も結構車に撥ねられたりして、一方で何事もなかったかのようにドラえもんに泣きついたりしてる。普通に人身事故だよな? しかも運転手が「馬鹿やろう気を付けろ!」とか言ってるし。いや、お前だよ。本作はこの後、八軒パパが保険会社の人に睨み効かせてるシーンがあって多少安心した。
【転生したらスライムだった件】 はい、私ずっと主人公の名前が「リルム」だと思ってました。正しくは「リムル」でした。思い込みって怖い。何年も前から……ウェブ掲載のとかアプリのとか無料1巻とか鉄コレの解説とか、ずーっと間違えてリルムと呼んでたんだよね。思い込みって怖い(大二言)。
一度読んだことがあるものの、当時はしっかりとストーリーを追えていなかった。どうやらキャラの識別やら出自やらがあやふやで……なるほどヨウムってキャラは例の3人とは違う国から来たのね。ゲルドと屋台の前でぶつかるとこのエピソード好き。
ここ2冊ほど緩めの展開が続いたが、次巻はバトルに突入か。「暴風大妖渦」……と書いてカリュプディスと読むらしいが、字(ルビ)が小さいのと聞き慣れない単語なのでこれまた間違って認識しそう(笑) 「白鯨」とかシンプルな名前にして欲しいよホント。
【ザ・ゲームスターズ】 『ACCA13区監察課』のオノ・ナツメの(多分)最新作。『ACCA13区』の後で何作か描いていて、買ってみた作品もあるのだが続かなかった。本作はアプリで読んで「面白そう」となって買ってみることに。高級マンションのドアマンが主人公で、何とこの男、相手に思ったことと真逆のことを言わせたり行動させたりできるという“超能力”の持ち主。但し、相手が嘘を言う可能性もあるので、能力を使うのはちょっとした博打になる。ところが、マンションの住人に嘘を見分けられる男がいて……という感じで話が進んでいく。面白かったので続きも買う予定だ。
【こちら葛飾区亀有公園前派出所】 麻雀牌の話は見覚えがある。不思議と今回読んだ53、54巻で話を知っていたのはこの1話だけなのだが、当時ジャンプを読んでいたのにこち亀はあまり読んでなかったのかな……?と思って奥付を見たら「1988年」。いやー、まだジャンプ読んでる年齢じゃないな。どうしてこの話だけ。ちなみにその頃、麻雀のルールは全く知らなかったので、麻雀だから覚えてたという線もない。不思議だ。
>いったぞ追え!
替え玉デートで云々の話。バイクを追いかける車が白のFC3S RX-7で、某頭文字がDの漫画のワンシーンを思い起こさせる。あれ、もしかしてこち亀のオマージュ?
>洋画なんてダラダラ長すぎる/ポイントまとめりゃ10分で終わる!
後のファストなんたらっていうやつですね。
>126万円のテレビが月々3000円で
35年ローンとか買う方も売る方もアホとしか思えない。ちなみに月3000円で35年払うとぴったり126万円で、どこで利息50万円が付くのか分からない。話変わって、声で操作できるテレビというと、今で言うところのスマートスピーカーみたい。
【あおざくら 防衛大学校物語】 伊東学生の家族との確執が良く分からん。26巻最後の方で不穏な空気が流れていた気がするのだが、27巻では母親と仲良くしてるように見える。それは外面だけで、心の内ではというパターンか?
遠くのビル?の屋上から開校祭の娘の様子を撮る坂木父だが、息子に「怪しいだろ!」とアイアンクローを見舞われる。にしても、どうやって坂木は父親がそこにいることに気付いたんだろう……恐るべし眼力。ところでいつものカメラについての指摘なのだが(笑)、そのサイズのレンズではちと望遠が足りないのではないかな?(笑)
【となりの吸血鬼さん】 しばしばある橘雪翼のパターンで、完結手前で飽きてしまって最終巻を買わないことがある。それはあくまで「飽きたから」であり、本作最終話のような「終わってしまうのが寂しい」からではない。というわけで、『とな吸』も飽きて来たところなのだが、いつものパターンになるのを避けてラスト1冊買ってみた。うーん、イマイチ!(おい) キャラクターはとてもいいと思うのだが、それを活かす話作りが不足していたというか。「起承転結」で言うところの後半、「転」もそこそこに「結」がいきなり来てしまう感がある。実に惜しい。
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『あおざくら』を買いに行ったら棚に並んでいなくてちょっと焦った。店員さんによると「1冊入荷したのは見た」「まだ売れてないはず」というわけで2人で探し、平積みの『古見さん』の中に紛れていたのを発見。以前『あおざくら』は入荷数が少なくて予約していた時期があったのだが、その後何冊か入っているのを見て(面倒なので)予約しなくなった。ところが今回また1冊だけと聞くと、次からはまた予約した方がいいかな?という気になっている。
そんな感じで、今月の新刊はどちらも紙書籍購入の2冊だけ。11月の反動だが、2月は反動の反動で多い。既刊では、去年DLsite.comのセールで買った3つを新年からスタートの予定だったのだが、年明け早々のヒーローズコミックスがたくさんあったので、『こち亀』以外の2つを2月スタートに変更。ところが2月も新刊が多いのでこの変更はあまり意味がなかった。なかなか上手く行かんものだね。
(2023.01.31)
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