鉄道模型制作報告「阪急5100系 5100F」
その7・補

 完成間際だったために手抜きだった「その7」の補足をする。前週の作業内容は、
(1) 銀サッシ塗り続き
(2) インレタ貼り付け(ナンバー、CIマーク)
(3) クリアー塗装
(4) クーラー塗装
(5) 最終組み付け作業

(1) 近年GM阪急キットを作る時、ドアの飾り帯(縦の銀色)は銀色に塗ったデカールを細切りにして貼り付けていた。しかし今回、デカールの調子が悪かった(経年劣化?)ため、途中で続行困難と判断して筆塗りに“戻した”。そもそも筆塗りが難しいのでデカールにしたので、自分の技術力アップに賭けた形になる。前の3064Fでも少しだけ筆塗りに挑戦していたが、今回は退路がないためより慎重に作業を行った。結果はこんな感じ……左がデカールで右が筆塗りである。これだけ拡大しても見分けは難しく、車両を編成してしまえば全く分からない……はず。というか、こうして見比べていてもどれが筆塗りでどれがデカールなのか自信がなくなってくるぐらい。
 余談? 実は側面1枚だけ窓の抜き勾配を忘れていた。銀サッシを塗っているときに気付いたのだが、その時点で削るのもアリだった(塗装は剥がれるが、削った箇所は上から銀色に着色するので分からなくなる)。が、敢えて違いが目立つかどうかをテストするためにそのままにした(気になるようだったら後日削ることもできる。クリアーコート層はなくなるが、銀サッシ部に関しては見分けが付かないはず)。

(2) グリーンマックスの車両マークに収録されているインレタは字が細かく、上手く転写できないこともある。今回“打率”が低かったため、途中から完成品用のインレタの分売品にスイッチ。完成品用の方がやや字が太く、その代わり転写しやすい。リアルなのはおそらく車両マークの方だが、転写時に歪んだり欠けたりするのであれば絵に描いた餅に過ぎない。写真左が車両マークのもの、右が完成品分売(ややピン甘?)のものだ。
 今後どうするかは悩みどころで、今回途中から使った分売品は安定供給がない。京神模型製品も買ってあるのだが、転写のしやすさ等については未検証。他にもお膝元?の松本商事も出しているらしい。一度それらを試用してみて、使いやすそうであれば何枚かずつ確保した方がいいかもしれない。

(3) (写真なし)原形仕様で作った2編成のツヤがあまりにもツヤツヤすぎるので、3064Fの時からクリアー塗装は少し自重している。ツヤツヤすぎると、綺麗には見えるがGMキットの表面処理の粗さが目立つのと、指紋が付きやすいという欠点がある。しかしながらその自重具合は難しく、今回ちょっと物足りない感じになってしまった。

(4-1) クーラーはマスキングの手間の関係で、ジャーマングレー、マスキングして灰色9号の順に塗装する。以前にも載せたことのある作業内容だが、天面はスーパーパンチコンパスカッターを使って丸く切り抜いたマスキングテープを貼る。微妙なサイズ合わせに苦労するが、今回は7回目で上手く行った。

(4-2) これまた以前どこかで話をしたが、こういう細かいマスキングは剥がす時もひと手間。

 「その6」あたりで書き忘れていたこと。5〜6年ぐらい前からGMのグレー台車の成形色が少し濃くなった。今までは同社の発売する塗料のねずみ1号に近い色だったが、同ダークグレーっぽい色に変更された。原因は不明だが、少なくとも私は阪急電車の床下機器はねずみ1号で塗るので、この変更は厄介である。台車を一旦分解し、ガイアノーツのマルチプライマーで下塗りをした上でねずみ1号で塗装した。左が製品そのままで右が塗装後の台車である。台車の素材は塗料の乗りにくいものなので、うっかり剥がしてしまわないよう取り扱いに少々気を遣う。

(2023.01.20)
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