2022年第4四半期頃に読んだ小説


 例によってすべてライトノベルで3冊。

【Re:ゼロから始める異世界生活短編集7】
 短編が3つ。1つ目はルグニカ王国の報道紙に勤める若いライターが王選候補の5人に取材するというもの。話の最初の「王都の地下でネズミが大量発生した」事件が何か話のオチに使われるのかと期待してたけど、全く関係なく終わってしまった。この2人が本編で再登場することはあるんだろうか?
 2つ目は帝国が舞台で、おそらく本編より少し前の出来事。空いた九神将の席を誰にするか、というところにヨルナの謀反が重なる。やっぱりマデリン・エッシャルトが小物にしか見えない。九神将は戦闘力さえあればいいのか。そしてセシルスがアラキアを呼ぶときのあだ名が……「アーニャ」なのは作者何か狙ってる? オルバルトが「アラキ」と呼んだ、これは分かる。でもアラキアが「アーニャ」になるのはちょっと強引では?
 3つ目はプリシラ陣営。「緋色連盟」というタイトルなのだが、シャーロックホームズ思い出したけどあちらは「緋色の研究」もしくは「赤毛連盟」だった。話は短く、内容も特にこれと注目すべき部分もなく、ページ数合わせのようなものだった。

【才女のお世話4
高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました
 サブタイトルが無駄に長いので一行に収めるために文字を小さくしてみた。せめて「(生活能力皆無)」がなければ……! 画面サイズとかの都合で改行入ったらごめん。
 第四のヒロイン・百合登場。前から名前だけは出てたとか……うーん、そういわれてみればそうだった気も。ごめんねちゃんと覚えてなくて。伊月友成の幼馴染で自称“お姉ちゃん”ポジション。そして……久しぶりに見た一般人! 夏休みの勉強合宿先でバイトとして働いていた百合と久々の再会、という流れで話にからんで来る。最後は伊月に「大切な人」と言わしめて……おやっ? ヒロインが複数登場する本作はいわゆる「ハーレムもの」に相当するかと思われる。伊月争奪戦は雛子が一歩も二歩もリードしてたはずだが、この発言で何か一気に分からなくなってきた。第5巻の表紙は再び雛子なので、雛子がメインヒロインであり本命であることに違いはないはずだが、大どんでん返しが待っていてもおかしくない、のかな??? 今まであんまり“ハーレム”系の作品は読んだことがなかったが、なるほどこういう楽しみもあるのか。完結ギリギリまでどちらともとれる展開にして、最終“巻”は上下巻構成かつ下巻は4種類(パラレルワールドで伊月がそれぞれのヒロインを選ぶ)とかでも面白そうかも?

【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?16】
 前に「奥付に従って改行入れます」って言ってたけど、一行で行けたから一行にします。
 新キャラのウェパル……名前がまた独特。シェルパに引っ張られて最初ウェルパと呼んでた。見た目は美人で実は男というのには驚かなかった……ん? スピンオフでその話出てたんだっけ? 「16巻発売→スピンオフ該当話掲載→私16巻読み終える」の順番なのかも。スピンオフあんまり真剣に読んでないからなー。しかし魔奴愛は全体的に名前が独特な気がする。主人公のザガンに始まり「ネフェリア」 「ウォルフォレ」、それからシャスティルもよくシャルティスと間違える。バルバロスは比較的ありそう? 名前が独特なキャラの方が特徴的なポジションに立てるのかと思いきや、作品中随一のフツーの名前のリチャードがネフテロスのハート射止めたしなあ。
 名前が独特なので、レギュラーはまあいいとして初登場とか登場回数の少ないキャラが覚えられず、どころどころ「えーっとこれって誰だっけ」……この話前にもしたよな気がするなあ? エリゴルとシェムハザとアスモデウスが文字列見てぱっと誰か分かるようになったの半分を大きく過ぎてからだった。ちなみに今確認したから分かったんだけど、「エリゴル」を「エルゴリ」と読んでた……呼びにくい名前だなと思ったけど、なるほど「エ」にアクセントを置けばいいのか(何の研究だ)。関西人なので「ゴ」にアクセント置きがちです(関西人関係ある?)。
 内容についての話が全然やね。表紙の通り今回はシャスティルとバルバロスが中心になっている。まさか1巻2巻の頃はこの2人をくっ付けるとは思ってもみなかった……しかし考えてみればなるほどで、やるな手島。魔奴愛カップルの中で最も素直になれない…… という以前の話の問題で、お互いの前に自分の気持ちにすら気付けていなかったと書いた方が良いのだろうか。16巻では「雨降って地固ま」り、一歩も二歩も大きく前進する……本当にしたのかなあ?


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 まだ読んでないライトノベルが何冊かある――上に、先月『Re:ゼロ』の新刊も発売された。というタイミングで例の30%の時に『エヴァンゲリオンANIMA』も買ってみた。うっかり忘れてるけど、一般小説の『陰陽師』の新刊が出ているらしい。『才女のお世話』も新刊が2月に控えている。橘雪翼はちょっと一度、自分のキャパ考えたほうがいいだろう。っていうかちょっと工夫すれば文庫本の1冊や2冊手軽に片付けられる時間捻出できるだろうに。キャパじゃなくて時間の管理が下手くそなんだな。

(2023.01.13)
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