Logicool MX700 Review/CADUCEUS
NOVさんこと通称番長が少々前から語っていたLogicoolのMX700というマウスを購入。

今まで使っていたprogresのTN-20RFOSBのホイール部分がへたれたようで、
上に回しても下に戻ったりと挙動不振かつ非常に使い勝手が悪くなってしまったので買い換えてみた。
いつのまにかホイールにもすっかり慣らされてしまったものだ。

とりあえずTN-20自体は充電式オプティカルコードレス5ボタンマウスとなかなかに多機能であったので
基本的にはそれに相当する物、あるいはそれより何か+αがあるものを探してみた訳だ。
そういう意味ではMX700の充電式オプティカルコードレス8ボタンというのは
見事にボタンの数とはいえ上回っているのでまずその点だけでも問題が無かった(笑
増えているボタンに基本的に割り振られている機能の1つがアプリ切り替えだというのもなかなかに興味を惹かれた。

そして、使用してみた感じとしては非常に言う事が無いのである。
これは単に特別さが無い、という訳ではなく、非常に細かく使う側の事を配慮した結果として
使用する事に違和感が無い、といった意味合いである。
TN-20との比較もしながらその違和感の無い機能について触れていってみよう。

最も大きな違いはやはり稼働時間であるかと思われる。
TN-20も機能は多かれどやはり1年前の物である。
連続稼動は約8時間であり、しばらく動かさずにいると、
省電力モードに入ってボタン入力によってマウスを認識する待機状態になる。
これがまた微妙に難儀で、省電力モードになってしまった時はわかっていても時に躊躇う。
だがMX700はこれと違い、1日約8時間稼動で10日ほども持つとされている。
TN-20の使用によって割とマメに充電器に差す癖がついてしまったためにほぼ切れない訳だ(笑
しかも充電時間にも差があり、切れたTN-20は最大で約8時間の充電を必要とするが、
MX700は約4時間半でフルチャージ、約10分のクイックチャージでも約2時間の使用が可能だとされる。
なんといっても待機時間になるような事もないのでスムーズな運用が可能なのがありがたい。

次はやはり目に見えてわかるボタンについて。
通常の5ボタンに加えて3つのボタンが配置されている。
通常の4、5ボタンは右手でのマウス使用時に親指側に来るようになっていて、非常に扱いやすい。
残る追加ボタンの6、7、8はホイールの前後についている。
6ボタンがホイールの前なので少々意識しないと扱いにくいものの、
基本的に割り振られている機能は上スクロールなのでそれほど多用するわけでもない。
ホイールの後方に配置された7、8ボタンは下スクロールとアプリ切り替えになっている。
このあたりは慣れれば扱いやすいのかもしれない。まぁ、不慣れなので若干微妙、といった所(笑
アプリ切り替えボタンはマウスが外に出なくなるゲーム系のアプリからの切り替えに便利そうに思えたが、
実際の所は切り替えウィンドウが表示されてクリック、という形なので若干微妙かな。
ALT+TABに慣れたのもあるが、ALT+TABみたいに切り替わる形式を選べるとより良かったかも。
後はホイールクリックのデフォルト機能、ユニバーサルスクロールが一部アプリの設定より強いのも引っかかるか。
Sleipnirを使っているのだが、タブ部分をホイールクリックする事でウィンドウを消す設定にしてあっても
ユニバーサルスクロールが優先されてしまうのが少々難儀(そこだけはWin標準のホイールボタンの機能にしてるが
ホイールによるスクロールとスクロールボタンのスクロールの設定も別々に出来れば良かった気がする。
どちらも基本的に一律設定であるために押し続けるか回し続けるかの違いしかない。
デフォルトの1行設定ならホイールでは精細に動かせるわけだがボタン押しでも遅めだし。
とゆーか一定速度で上下するスクロールボタンより、頑張れば高速で動かせるホイールのが速い時が(笑
まぁこの辺はドライバ関連の問題でしかないので些細っちゃ些細だし、
今後のバージョンアップでなんとかなっていくのかもしれない部分でもある(2004年10月19日現在9.79.1)

次は形状について。
TN-20やその他、割とあるような左右対称の形状はしていないのがポイント。
親指を添える部分が大きく内側にたわみ、薬指と置く部分を境?に小指を添える部分が若干内側にたわむ。
「握りやすい」とでも言うのが適切かもしれない形状をしている。
小指を添えるためのたわみ、というか軽い凹み部分に薬指も添える事で(意味は無いが)簡単に持ち上げる事も出来る。
持ち上げてみればわかるが、マウスの重量としては重い部類に入るのかもしれない。
動かしてみた所では私的には特別重いとは思わなかったが、このへんはマウスパッドも関連する事柄だ。
一応TN-20の時に違和感があったので光学式マウス用の物を用意してはあった。
NOV番長のサイトによるとパワーサポート社のエアーパッドプロというのが良いものらしい。
3000円ほどするらしいが自分のパッドじゃ違和感があるならチェックしてみるのもいいかもしれない。
ちなみに自分のマウスパッドはサンワサプライの680円の光学式用マウスパッドである。

話は逸れたがMXオプティカルエンジンの光学センサー位置も見てみればわかるが特筆すべき形状と言える。
赤い光のセンサーが光学式マウスの特徴だが、このマウスではそれが斜め後方に入っている。
つまりその場でひっくり返しても赤い光は前方に向かって走ってるわけだから
直視しないで済むって所が地味にいい、と思ったとか。
こんな細かい部分なんかはそれこそ触れなくてもよさげでもあるが、
そんな細かい部分にまで及ぶほどに、特に言う事のない満足の出来るマウスデザインであるということで、
この場を一端〆させていただこう。


MX700使用者である番長のホームページ