We Need to Talk About the Family:Expansion

Original text:引き気味


『 サラブレッドな生まれのアスカさん、昼ドラの日々 』


 ほうっ、と息を吐いたアスカは、すやすやと寝息を立てはじめた我が子をベビーベッドに寝かせ、タオルケットを首元に手繰り寄せてやった。
 母乳で育ててやりたいとは思っているアスカだったが、母親として若すぎる彼女では体調もあって中々母乳の出が安定しない。それだけでは不足してしまう。
 赤ん坊の方と母親の自分と、両方の慣れでようやく最近、補うための哺乳瓶でも素直にミルクを飲んでくれるようになってきたのだ。
 パジャマの胸元にボタンを留め直し、哺乳瓶を持って、寝室に隣接する簡単なダイニングキッチンに戻ったアスカを待っていたのは、備え付けのテーブルに着いて携帯端末に目を落としていたゲンドウだった。

「……来ていたんですか」
 かすかに強張った声色には、拒絶の意思が滲む。
 しかし、アスカが娘とともに過ごしているこの長期産後ケアを目的とした施設には、ゲンドウの手配で滞在させてもらっているのである。
 部屋のスペアキーを所持していることに、否は言えなかった。
 そして何よりも、
「娘の顔が見たくてな」
 そう無造作に返したゲンドウこそは、ベビーベッドで静かに眠っている赤ん坊の父親なのである。
「――どちらの、ですか!」
 アスカの口から咄嗟に零れ出たのは憤りだった。母キョウコと自分への、そして自分の生んだ娘への、ゲンドウの非道な仕打ち。それに対する――。
「離れて……!」
 立ち上がり、近付いてきたゲンドウから身を遠ざけようとするものの、そこはありきたりなワンルームのキッチンスペースより、もっと狭い空間だ。長身の男が腕を広げながらゆっくりと迫ってくれば、十六歳にもならないほんの小娘のアスカではどうにもならない。
 どうにか母子ともに無事なまま出産という大仕事を成し遂げてみせたとはいっても、アスカ自身がまだ体も出来上がりきらない、背丈もちっぽけな女の子に過ぎないのだから。
「イヤっ、放してってば!!」
「落ち着き給え、アスカ君。赤ん坊が起きてしまうぞ」
「……!? ズルい、言い方っ」
「仕方があるまい。なにかとストレスの増える大事な時期だ。興奮するのは抑えてもらわねばな」
「そうやって……私を生ませた時も、ママに都合の良いことばかり言ってたんじゃないんですか!」
 ゲンドウの手に、まるでキスをされる時のように顎を掴まえられて顔を振り向かされて、アスカは五十前男の不実をなじった。
 碇ゲンドウという男は、息子の幼馴染であるアスカに手を出して孕ませまでしておきながら、そのくせに最も大事なことを教えないままだったのである。
 即ち、妻であるユイがお腹に後の一人息子、シンジを宿していた丁度その頃――アスカの母親のキョウコとの間に不倫関係を結び、隠し子をもうけるに至っていた。つまりは私生児として生まれたアスカこそが、ゲンドウを父親として生まれたもう一人の子供だったのである。
 血が繋がっている。
 そうと知らないまま、アスカは自分の父親に誑し込まれていたというわけだ。
 ゲンドウとの歳の差も、互いを憎からず思いながら育ったシンジを裏切る胸の痛みも、まんまと丸め込まれて。――処女を捧げた。
 そうして気付かないまま近親相姦のタブーを犯し、忌まわしい血を引く娘を産み落としてしまったのだった。

「――!? ンンンッ!!」
 唇を奪われたその口の中に、ゲンドウの唾液が流し込まれる。
 サファイアの目を見開き、悲鳴を上げようとした舌は中年男の舌技に絡め取られた。
 後ろ暗い蜜月の日々、幾度となくそうされていたように。
「放し……てっ!!」
 逃げる少女の背中を、ゲンドウの腕が完全に抱き止めてしまっていた。
 パジャマの裾を逞しい腕がまさぐり、上着の下に入り込んだ手のひらが赤ん坊にミルクを飲ませていたばかりの乳房を握りしめる。
 母乳を滲ませた乳首が太い指の間に摘み上げられ、ねじり可愛がられた。
「ああっ」
 すぐにズボンをずり下ろされる。
 下着も脱がされてしまった。
 壁により掛かるようにお尻を突き出した格好を取らされる。
「……ぁ、ああ……」
 若すぎる年齢のまま母親になった美しい少女の秘部を、実の父親の手が確かめる。
「興奮しているな?」
「…………」
 はあっ、はぁっと荒い息をついている理由は、抗おうとして産後の衰えた腕を振り回した為だけではあるまい。
 中年男の指がなぞったアスカの後ろ向きの性器には、うっすらと割れ目を綻ばせてゲンドウを迎え入れようとする、慣れが残っていた。
 妊娠が分かるまでは互いの家族に隠れながら機会を作り、十日と空けずに抱かれていた躯である。
 そして、下腹部に大人の証のアンダーヘアも生え揃わない生娘を、こっそりと車で通ったラブホテルのベッドでは一端の娼婦のように淫らに振る舞うまで仕込んだ――互いの裸を汗みずくにさせて交わりあう歓びを教え込んだ男の、その指であった。
「あぅ……ぅ……」
 火照った溜め息を漏らしてしまう美少女の、経産婦とは思えない初々しいピンク色をとどめる小淫唇。慄くようにヒクヒクと動く蜜壺の入り口をくぐった指先に、濡れた感触は赤裸々に伝えてしまったのだった。
 ――アスカの肉体は、父親を拒もうとはしていない。
「キョウコ君もそうだった」
 一度咥え込んだ男には媚びずにいられない、従順で淫らな気質。
「彼女が産んだ子なのだからな。親には似る」
「ママの、ことまで……!」
 血が繋がっているとは知りもせず全てを許した相手、ほんの少し前までは自分から進んでキスと制服スカートの下への愛撫をねだっていた相手がぬけぬけと言う、侮辱も同然の台詞に、アスカはカッと頬を染めた。
「キョウコ君の元で一年、また一年と成長していく姿をシンジの後ろから眺めていて、いつも思っていたのだ。お前たちは良く似ている。……どこまでがどれだけ似ているのか、確かめてみたいとな」
「だから私を抱いたんですか……!」
「ああ。それも否定はしない」
 泣き出しそうなアスカの声に答えると、ゲンドウは取り出した時点ですでに先走りに先端を濡らしていた己の肉槍を、実の娘の性器へと宛てがった。
「可愛い娘だ」
 お前は、と。濃い色のサングラスに眼差しを隠した中年男は、幼馴染の少年を呼ぶのと同じ声でアスカの背中に語り掛けた。
「愛おしいと思うのも、“可愛がってやりたい”と思うのも、何もおかしいことではないだろう?」
「あ、ああ……。酷いわ……、人でなしッ!!」
 痛切な言葉とは裏腹に、肉棒の先端を唇に似た部分に咥えさせられたそこは唯々として道を開き、熱い膣肉が嬉しげな身震いをする。
「……ぁあ、ぁ」
 ゲンドウの手で女に目覚めさせられ、ゲンドウしか知らないままに周囲の祝福を受けられない赤ん坊を産み落としたアスカの秘唇は、その唯一の男に対して門を閉じることを知らないようだった。
 アスカの洩らした嘆きは諦めそのものでしかない。
 一度ちらりとベビーベッドで眠る我が子に向けられ、そのまま俯いてしまった眼差しは、自分自身への失望に塗れていた。
 それでもう本気で踏み留まろうとする意思を持つ者が誰も居なくなったそこで、再び相姦の禁忌を侵すべく、娘の父親はぐっと腰を送り込んだのだった。

「アアッ! アアアーッ!!」
 十五歳という若さでの出産を挟んで、数ヶ月ぶりのゲンドウの剛棒だった。
 一から自分にセックスというものを教え込んだ男の極太ペニスが、既に滲み出していた潤いに乗ってぎちぎちに打ち込まれる。
 奥に届くまでも一息。『ひぅ』と息を呑んだアスカに斟酌することなく、残酷な凌辱器官はいきなり本格的な抽送を開始してしまう。
「あぅッ、ンン゛っッ。やめっ、こんな……乱暴にするなんて――ッ、ひぃぃっッ!?」
 中学生で一足飛びに一児の母となったアスカの肉の隘路を、さながら熟れきった大人の女を組み敷くのと変わらない扱い。引きずり下ろされたパジャマズボンから露わになった、白くすべすべとした愛らしいヒップへと叩き付けるピストン、その一回ごとの荒々しさで、壁へ細い腕で踏ん張っているのを押し潰してしまいそうなぐらいの。
「忘れたわけでもない筈だ。お前が慣れなかった内はともかく、いつも私達は“こう”だったろう」
「アッ、ぇあッ、あう゛ッ」
 内蔵を直接圧迫されるのにも似た異物感に、アスカはえずきそうになった。
 悲壮な涙を湛え揺れ動いていた碧い瞳からは、いよいよ大粒の涙がこぼれ落ちる。
 一度決壊してしまった後はいよいよ次から次に、はらはらと。
 苦しげであり、悩ましげでもある息に唇を震わせる傍ら、肩越しに振り返って恨めしく睨みもする。
「自分の、娘をぉ……」
 それでもゲンドウは意に介さず、尚もハードに攻め立て続けた。
「んん゛ぅ、んん゛ん゛――! 深い、深いところにっ。私のっ、わたしのをっっ……!!」
 妊娠と出産を一度経験していても、それでもまだ成熟しきったとはとても言えないミドルティーンの下腹部でしかない。コンパクトな蜜孔を押し拡げられ、華奢な身体の内側に異物が深々と侵入。お腹の底を直にかき回す。
 しかし同時に、それらは決して苦しいだけではなかったのだ。
「ああっ、ああああッ!?」
 堪らずアスカが首を左右にうち揺する。長い紅茶色の髪が宙にうねり、散らばる毛先がざわざわと逃げ惑うかのよう。
「感じるだろう? お前が股を開いて誘っては、喜んで上の口でも下の口でも咥え込んでいた、これだ」
 後ろから覆い被さって髭面を寄せたゲンドウが、少女の頬の涙を舐め取った。
「嫌ぁぁ……」
「そう、お前をキョウコ君に孕ませた、お前にも子供を産ませてやった……これに、お前たちは本当に夢中になって尻を振っていたからな」
 元より、三十歳以上も年嵩の中年男とだ。体格が違うのである。
 ゲンドウが軽く腰を使って抜き差しを繰り返すだけで、それがアスカにとっては複雑に襞粘膜が入り組んだ肉小径を最奥まで一気にほじくり返される、致命打の連続になってしまう。
 灼けた鉄杭にも感じられるいきり勃ちに敏感な膣眉肉が解されるのは、甘美なパルスを迸らせる。直結する子宮が燃え上がり、電流が流れたのに近い痺れが背筋をぞわぞわ這い上った。
「ぁああふ、あふぅ……ぅ」
 切なげに眉根を寄せて、つい鼻にかかった甘え声で悶えてしまう。
 滾々と湧き出る女の喜蜜。口いっぱいに頬張らされた淫唇のピンク肉花弁からもポタポタと滴り落ちて、ただただ……恍惚とさせられる。
 発情した子宮の入り口を更にゴツゴツと殴り付けては、引き抜かれていって。それが猛烈なサイクルで繰り返される。
 一発だけでも目から火花が飛びそうな愉悦に襲われているアスカが認識しきれない内に、また次の、そのまた次の、きついピストンが重ねられていく。
「ぁあああ! あぁぅ、ああうっ!」
「思い出したか? はち切れそうになるのを奥まで詰め込んでやって、無理矢理に抜き差しをくり返してやる――その内にどんどんスムーズになっていく、お前自身がそうさせていく……そうだ、この淫らな音をさせているそれだ」
 肉同士を小刻みに叩き付ける音に混ざる、ぐちゃヌチャという淫靡な水音。早熟過ぎた金髪少女の後ろ向きに突き出している女陰の、犯されることに慣れきった様を想起させずにはいられない、それも相まって。一撃一撃が即座に脳に到達する波状のエクスタシーとなり、知らずアスカに声の限りを叫ばせていた。
「だめっ、ダメぇぇ……。あ、あの子が……起きちゃう、からっ……!」
「――そうだ。熱く滾るようにさせて、濡れそぼったここが……そう、これだ。良いぞ、思い出してきたな?」
 男の腕に抱え込まれて嗅ぎ慣れた濃い体臭を間近にし、そして強引に奪われたキス。それだけで最初から、のぼせ上がっていた蜜月の日々を脳裏によぎらせていた、そんな他愛もない少女に抗えるものではない。
「んぁうンッ! あンッっ、あンッッ!」
 もはや聞き間違う余地も無い。赤ん坊が眠るすぐ傍らで犯される十五歳の母親が喉を震わせているのは、自らの官能に翻弄される哀れな悦がり声だった。
 乱打を浴びせるゲンドウの突き上げ一つ一つごとにがくがくと細身の躯を揺らし、良いように哭かされている。
「自分の……娘なのに……! あたしは、アタシはっ……。なのに、なのに! こんなコトっ、こんな事、して……っッ。ぁぁあああ〜」
 壁に爪を立てるようにすがりついて、アスカは必死に耐えようとはしていた。
 しかし意志がそうしようとしている程には、細い首をしならせながらの悩ましい悲鳴ひとつ禄に、噛み殺せてもいない。
「はぅぅぅっ、ぅうーっッッ!?」
「良いぞ……。子供を産んだ直後だというのに……思ったよりもまだまだ充分にキツい」
「おかしくっ、おかしくなっちゃう……!」
 濃密なセックス蜜月を過ごしておいて、一転しての今日までの一人寝続きだった。
 真実を知った心がどれだけ嫌悪し、意識すまいと避けてはいても、女に目覚めさせられた肉体は乾きを抱え込み、渇望を膨らませ続けていたというわけだ。
「太いの、ふといぃぃのぉ……。もっ、もうっ、破裂しちゃいそうなのに……あたしのアソコに、まだっ、まだアタシを……ぉぉ」
 ピンク色の唇がわなわなとOの字に開け放たれて、その中に突き出された舌先の痙攣しそうな有様。
 閉じられることなく喘ぎ続ける口元には、だらしのない涎が顎先へと伝っていく。
 美食における最高の味付けは飢えだと言う。ならば今、アスカが堪能している実の父親の肉棒とはどれ程の味わいなのか。
 いつしかアスカは大きく脚も開かせていて、悪相の五十前男による蹂躙を存分に受け止めるためのポーズへと、その姿勢を変えていた。
「ぁああぁあ、ぁはぁぁぁ……」
「そうだ、そうやってお前も自分で具合が悦いように尻を揺らしていればいい」
 実の父親と娘である。年齢差そのままに、アスカの膣口にはゲンドウの牡槍は太すぎるのだとしか見えない。
 それだけに、背後に向かってあられもなく股を大開きに。グラインドする巨塊のペニスに膣孔の向きを揃えるべく、健気にヒップを持ち上げる。アスカもよく慣れた立ちバックの体勢。
 意識してのことでなくとも、たっぷりとゲンドウに可愛がられ、躾けられた肉体は自然にそうするのだった。
 それが一番良いのだと。一番、気持ち良くして貰えるのだと。
 それでもまだ足りはしない。
「あぅ……ッ、っぐ、ぅあァァァあ゛ッ、ぁグッ」
 潤滑油に充分な蜜汁を結合部での激しい前後ストロークにびちゃびちゃヌルヌルと散らしながらも、まだ力尽くに割り広げて挿入されているといった無理やり感が否めない。
 だからこそ、ごつごつとしたゲンドウの肉柱は、敏感で淫蕩な肉襞を満遍なくこそいで行っているのだろう。
 アスカが味わっている快感のほどは、今にしも失神してしまいそうに切なく眉根を捩り合わせた、万事に窮しきった泣き顔こそが、よく示していたのである。
「ぁあっ、ぁああンっ。お腹っ、熱い……っ。アソコが、勝手に動いちゃう……っッッ」
「そんなに私から精液を絞り取りたいのか? また私の子供を、私の孫を孕みたいというわけか。シンジにまた兄弟を増やしてやろうと」
 シンジの腹違いの妹であったアスカが、シンジの知らない姪であり妹である赤ん坊を産んだのに続いて、また新しい弟妹を妊娠する――。
「やめてっ、言わないで……! そんなの、そんなのっ。ぁ、ンあああああっ!!」
 悪夢じみた、そして決して冗談の範疇に収まることのない未来図だ。
 結果としては、おどろおどろしいそれが何故か最後の一押しとなって、アスカを最後の高みへと突き落とした。
「ヒィッ、イッ、いぃぃヒッ、ヒィィィーっ!」
 男にしてみれば、処女を奪った夜から半年以上に渡って犯し抜いた肢体である。ぐぐっと膣奥が痙攣するような変化の兆しを、見逃しはしなかった。
「アアッ、ダメっ、だめぇぇ……!!」
「イキそうなのか? そんな時はどう言えと私が教えたか、覚えているだろう?」
「誰……がっ。だれが……ぁぁぁ」
 絶頂の兆しは明白だ。しかしアスカは懸命に首を振るい、ヴァギナに激しい抽送を繰り返すゲンドウの言葉を拒もうとする。
「あんた、なんか……!」
「前のようにおじさま、とは呼んでくれないか。ならば、今度は父とでも呼んでくれるのか?」
「――ッ、っッ!?」
 ねっとりと耳朶を舐められながら吹き込まれた台詞に、なにを思い浮かべさせられてしまったのか。
 その途端にアスカの幼躯はオーガズムに破裂したようだった。
「ヒッ!? ぃいィ――」
 ぐっ、ぐぐっと全身を力み反らせて。父親のペニスをぱんぱんに頬張らされた膣肉も、それまでで最大の食い縛りを見せて――つまりは射精を促してしまうのだった。
 ゲンドウにそれを拒む理由は無い。
「なら、ばっ。思い知らせてやろう! お前は、お前たちは……わたしのモノなのだと!!」
「ひぐっ!? あああ、熱っ……い。い、イクぅぅぅ〜!!」
 躊躇なく放たれた灼熱の粘液が、赤ん坊を産んで間もない、それでも尚も窮屈なアスカの膣道に、一瞬で溢れ返った。
 ドクドクと子宮口で炸裂した禁忌の精液の吹き上がり。今やこれが禁忌の交わりなのだと知り抜いているアスカの、数カ月ぶりだからなのか、その悍ましさのせいなのか、
(こんな、の……ッ!!)
 今までに経験したことのない程の快感に目が眩んだ、虚ろな眼差しが、やがて最後の一滴を注ぎ込まれるまでの短くも長い絶頂の只中、壊れた風にも見える喜悦を浮かべて、床に沈み込んでいったのだった。


◆ ◆ ◆


 今度来る時は、キョウコ君も連れてきてやろう。
 言葉の上っ面をなぞるだけの事で済ませる筈のない予告を残して、ゲンドウは去っていった。

「ふふっ、ふふふっ……。なんて、人でなし……」
 髪はぼさぼさに乱れたまま。何も知らずに寝息を立てている我が子を見下ろすアスカの瞳は、また新たに零れ落ちる寸前の涙で覆われていた。
「あれが……私のパパ。そして、あなたのパパなのよ。馬鹿なママを許して……」
 二回目の膣内射精を受け止めさせられるまでにパジャマズボンも下着も脚から全部抜き取られてしまっていたアスカは、常夜灯だけが照らす薄暗い寝室に白い下半身を晒して立ち尽くす。
「シンジ……。アンタの家ってば、ほんとに……本当に……」
 口元には、薄く張り付いた歪んだ笑みが。
 もうそれは十五歳の中学生の、子供の浮かべる表情ではなかった。
「どうして、私たちって――」
 それっきり肩を震わせてベビーベッドに縋り付く、白く浮かび上がったその崩れ折れた両脚の間。そこに、シンジやアスカを誕生させ、そしてアスカに早すぎる赤ん坊を産ませたのと同じゲンドウの精液が、ねっとりと伝い落ちていたのだった。





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From:エロ文投下用、思いつきネタスレ(5)