エスカレーターで触手
Original text:引き気味 & Corwinさんいつぞやの騒ぎも無かった事のように、ちゃっかりチルドレン赤紙に召集されたマユミ。
(でも、これでまた碇君に会えるんですね……)
そんな照れくささやらむず痒さやらでドキドキしている彼女を案内してきたリツコは、
「じゃ、この先に行ってすぐがチルドレンの為の更衣室だから。シンジ君たちに正式に紹介する前に着替えてきてね」
「はい」
と、エスカレーターに向かっていく背中に、ニヤリほくそ笑んだのだった。
「ああ、山岸さん?」
「……はい?」
「ネルフのエスカレーターは一般より少し速度が速いから。しっかり捕まっててね」
「え、ええ……?」
(もっとも、離してと言っても放してくれないでしょうけど)
「―― !? な、何? 足元がやけに柔らかいような……きゃっ、キャァア!?」
速い、と。 そう言われたが、
「ひゃ、や、ちが、そこ、そこ駄目です、こな……ひきぃっ!」
一瞬にして柔らかに変貌した床がくぷりと靴ごと呑み、動けなくなったマユミの太股を幾本もの黒い触手が螺旋状に這い昇る。
怖気と、粘液が触れる部分の熱い痺れに気を取られる間もなく、先端は彼女のスカートの内部へと侵入を果たした。
逃げるように腰を振るが、それによって尻たぼの裾野が先端に弾かれ、異様な刺激となってマユミの膝を折らせてしまう。
「あっ、ああっ!?」
がくんと崩れ落ちた膝も、めり込むようにエスカレーターの床に飲み込まれた。
「あ、は、放して!」
自然、不安定になった上半身を支えようと両手を突いたマユミだったが、その手さえも捕らえられ、華奢な身体を四つん這いのままに固定されてしまう。
「いや、あ、あ……登ってくる……そんなっ、いやぁぁ!」
まるで植物のツルが先端を伸ばす様を、早送りで見るように。
エスカレーターから生え伸びた触手がマユミのしなやかな太股を、制服の袖から細く伸びる腕を這い上がる。
「は、入ってこないで! だ、ダメですっ、そんな……」
(ああっ、下着に……!?)
ついに這い登る触手の中でも、最も素早い数本が太股と下着の境目のラインに達してしまった。
「ひゃっ、あっ、ま、まさか……」
(―― 入ってくるの!?)
青ざめるマユミをいたぶるつもりなのか、細くしなるその先端が、まるで手馴れた痴漢のようなタッチで白い生地の上に伝う。
「ひ、ぁ、ああ……」
おぞましい感触が薄いショーツ一枚を隔てて、少女のもっとも秘めやかなスリットを、上下になぞるように。
「ンひぅん!?」
つうっ……と撫ぜた一本が去った、その油断の間だった。
「ひゃぅ……んんん、や、やめてぇ!!」
あたかもマユミを狙う触手がその一本のみであったかのような錯覚。神経を集中させていたその隙を突いて、夏服の袖口からミミズの群れが潜り込むようにヌメヌメと、まだ誰にも荒らされたことの無い無垢の素肌に殺到したのだ。
「ああっ!」
すぐにその独特の濡れたような感触が胸の膨らみまでを覆い尽くした。
今やマユミの黄色いベストの下は、うねるような黒色の肉紐に包み込まれてしまっている。
「そんなっ、そんな……あっ、あああっ、胸を……揉んで……」
触手達は、もはや一欠片の希望もマユミには与えぬと本気を出したかの如く、一気にブラジャーの中への侵略を完了させていた。
「いうっ、いっ、やあっ……気持ち悪い……ああぁー!?」
むにゅるにむ、ふにゅん……と、触手束に覆われたマユミの乳房が変形させられる。
あたかも、触手たちは人の男の欲望を知るかのように、マユミの密かに膨らみ始めていた女性の柔らかさを揉みたて、こねくり回し、堪能しているのだ。
「やだっ、あっ、た、助けて……」
エスカレーターは、今や階段状のままに黒い肉質の泥濘と化してマユミの四肢を捕らえていた。
ぺたんと両手両膝を突いた姿。浅く速乾性のコンクリートを流され固められたとも見えるかもしれない。
「くぁっ、あっ、どうして? こんな、動けない……なんてぇ……!」
何とか立ち上がろう、手を抜き取ろうともがいてみても、びくともせず。
堅い金属だった筈の肉床に当たる手のひらと膝下は、丁度それだけを飲み込むように口を開けた内部に飲み込まれてしまっている。
「ううっ」
気持ちが悪いのは、その肉床の内側もまたヌメヌメと気持ち悪い生暖かさを持って蠢いていることだった。
ビクッビクッという脈動。生きた内臓を直に握らされているとも錯覚するおぞましさ。
時にそれは生きた獣の咥内へと変貌して、マユミの手指の間にぬると舌を這わせたりもするのだ。
「離してぇぇ!」
嫌悪感のあまりに、マユミは唇を青ざめさせてぶるぶると震えていた。
物静かな、声を大きく上げることなど一年にそうも無いようなマユミが、いやいやと顔を振って泣き喚いている。
痛切な叫びも哀れっぽくひび割れていて、こんな少女をと、陵辱しているのが人であれば躊躇しただろうか。
だが、触手にはこれで呵責を覚えるような上等な良心など備わっている筈も無かったのだ。
「ああぅぅっ!」
服の下でマユミの胸を覆い尽くしていた触手の群れが、波打つ一枚の黒布と化して乳房の表面に張り付いた。
それは触手が群れ集まって形作る肉のブラジャーだ。
肉ブラジャーはぐにぐにと歪に膨らみ、凝縮し、すっぽりと包んだ美しい形の双乳に卑猥なマッサージを送り込む。
「やあっ! ああっ、ああぁぅ!」
濡れた感触の怪生物に素肌を揉み立てられているという悪寒に、少女はうなじまで鳥肌立たせ叫んでしまう。
その様子を喜ぶように触手達は蠕動のペースを上げ、促すのである。哀れっぽい泣き声を聞かせろ。もっと、もっと、もっと……! と。
「やだっ、やめて……っ、ッ、ひぅうんンン……!」
ぎゅぅぅ……! と胸肉を絞り上げられ、いっぱいに突き出した先端が触手生地に摘み転がされる。
コリコリとした疼きに乳首が張り詰めてしまっていたと知らされ、そこに在った微かの快感に気付いた時、マユミの白い頬はカッと赤熱した。
「う、嘘っ……!? そんっ―― はぁうっ! ふゎ、ハァァァ〜〜ン!」
否定しようとした瞬間にジュルル……! と吸引された。
「かはっ……!」
意識が集中していただけに堪らない。吸われて、引き伸ばされて、ニュルニュルと舌の感触でねぶり転がされて。
マユミはこんなにも乳首を苛められたことは無いのだ。
敏感な部分へ加えられた連続の愛撫責めに瞼の裏は真っ白に追い詰められて、不自由な身体をしならせながら喘いでしまう。
「だめっ、だめっ! そこは……ああ、乳首は……痛い……んです。もっと、優し……あーっ!!」
薄黄色のベストを内側からもこもこと持ち上げる触手。
発育途中の敏感な胸の芯までをこね上げられ、変形する二つの乳房の形がくっきりと表れている。
特に先端に細い蛇がとぐろを巻いているような盛り上がりは、それが全てマユミの乳首を刺激するためのものだとすれば、どれだけ過酷に引っ張り上げられ、しごかれていることか。
「あくっ、あくっ! くぁああ……ハ、ああー!!」
ベストにじわりと浮き上がり広がっているのは触手の分泌する粘液で、それはオイルの如く潤滑の作用をもたらしながら、ヌルヌルと肉ブラジャーに揉まれる乳房に刷り込まれていく。
ぐちゅぐちゅと軽快さを増してこね転がされる真白の柔肉だが、粘液の効果はそれだけではない。
「ああ……胸が……。私の胸に、熱い……熱いの……。どうして……?」
うっすらとマユミの眼鏡が曇り出す。
胸から、そしてやはり触手の群れに襲われている下半身から広がる熱。
ポカポカという火照りは、まるでシンジの前で上がってしまっている時のようだ。
……そんな筈があるわけない。
こんなに気持ちが悪い化け物に襲われているのに。
後で思い出して胸が温かくなる―― そんなシンジと一緒の時の気恥ずかしさとは違うのに。
嫌で嫌で堪らない恥ずかしさなのに。
「なのに、こんな……こんな……!」
男の目を惹き付けるには充分過ぎる美少女であり、その欲望に、付け込み易しと思わせるだけの内気さを漂わせたマユミが過去に苦しめられた痴漢との遭遇。その幾度かの恥辱の記憶にさえも無かった程の好き勝手さで、初々しい肢体をオモチャと弄ぶ。
横暴極まりなく、好き勝手にいじくられる―― それが気持ち良いだなどと。
「うくっ、うっ、うっ……うそよっ! うそ……あうっ、ひぅう〜〜!」
半狂乱で細い身を暴れさせた。
もがく内に制服は乱れ、お腹にはベストの下からブラウスの裾がはみ出してしまっている。
いかなる感知能力で獲物を狙うのか、触手はまた新たに露となった素肌を見逃さない。
エスカレーターからニョロニョロと増えた触手が忍び込み、すべすべとしたお腹にも、今やギリギリに追い詰められたマユミから更に狂った快感を引き出す媚薬粘液を塗りまぶして、撫ぜ回す。
「気持ち良くなんかない……気持ち良くなんかない。気持ち悪いの、気持ち悪いのよ! 気持ちっ……わるっ……のよぉお」
黒目がちの瞳も潤みきって、ともすれば、ざわめく触手愛撫にぼんやりと押し流されそうに。
必死に自分を戒めるマユミは息が荒く、じっとりと汗の浮いた額に前髪が張り付いている。
クッと唇を噛み締め俯くと、四つん這いの姿勢の下にポタポタと涙と汗の混ざった雫が零れ落ちた。
「気持ち悪いの……気持ち悪いのよ。絶対に……絶対に気持ち良くなんか……」
叱咤の声も切れ切れ。
それをさせているのが他でもない、自分が身体の感じるままに反応してしまっているあられもない悲鳴だとは、分かっているのだ。
がくがくと腰を振って嫌がっていた下半身でも、追い詰められた状況は同じ。
必死に暴れている所為と、腕の力が抜けてきている所為の、四つん這いからさらに肩よりお尻が高くなってしまった恥ずかしい格好。
触手の仕業とも相俟ってスカートのお尻側が大きく捲くれ上がり、下着をむき出しにさせたまま腰にわだかまっている。
白昼の下、こんな丸出しにしてしまうなんてと。羞恥心だけで消え入りたくなる真っ白な尻たぶを、太腿から這い上がった触手がぐにぐにと撫で回す。
下着の危うい部分は不思議と胸のような執拗な責めからは見逃されていたが、決して安心出来たものではない。
「ひくっ、ひっ、いぅぅ……!」
油断させた隙の悲鳴を楽しむかの動きに、時折ぞろりと撫ぜ上げられるのだ。
その度、マユミは鋭すぎる感覚に背を仰け反らせ、塗される粘液と、貝のように堅く閉じて居た筈の奥から滲み出すとろみで、可憐な純白のショーツを濡らしてしまう。
(このままじゃ……私……!)
目尻に絶望の涙を溜めて見回すマユミだが、見渡す限り、彼女を救ってくれそうな人影は見当たらなかった。
ゆっくりと下り続けるエスカレーターのなんと長いことか。曇った眼鏡で見透かそうとしても、果てが見えない。
そもそも自分は、このエスカレーターにどこへ連れて行かれるのだろう?
「ああっ、助けて……碇君……」
形の良い眉がくなくなと萎れて。怯えきった美しい顔は、まさに今、絶望の縁を覗き込む様相。
「んっ、んぅっ……、んふぅ! ふっ、ふわぁぁ……!」
声を押し殺そうとしていた努力もはかなくなり、『もう、もう……っ!』と乳房責めの快楽に屈することさえも頭を過ぎるように。
「誰も……あっ、ぅ、ンふぅう……うっ、助けて……くれないの……?」
(それじゃ私、負けてしまう……)
ひくひくと、ショーツ越しに触手が舐める擬似クンニに蕩かされていた秘肉が疼く。
ピンクに染まるスリットから勃ち上がった雌芯の尖りには、もはや濡れきった薄生地はその先端を刺激するだけのもの。圧迫された下では息苦しくも狂おしい。
時折にしか与えられぬ股間への触手のタッチも、焦らさせれているように感じ始めている。
「ああ〜っ、あっ、あっ! あぁぁ〜〜っ!!」
そのもどかしさに、ついお尻を振ってしまうマユミ。
差し迫った陥落の気配を感じ取ったのか、長い黒髪をだらりと垂れ下がらせて首を折っていた目の前に、モコモコと一際太い触手が生まれていた。
既に完全に金属の質感を失っていたエスカレーターの床に、盛り上がりのように発芽し、みるみる黒く育ち上がる。
「な、な、何……!?」
異常に成長したミミズに似た、見るからに邪悪な、それ。
鎌首を持ち上げると、触手は怯えるマユミの顎先に濡れた先端を伝わせた。
「ヒッ、ヒ、ヒィィ―― !」
与えられる快楽に溺れ始めてはいても、これほど間近に迫った―― しかも、際立つ醜怪さに恐怖が先立つ。
顎から堅く閉じた唇に、頬に、眼鏡の下に瞑った瞼にまでも。嫌よ、許してと悲鳴を上げるそれを愉悦と楽しんでか、ひとしきりヌルヌルと肌を穢して……不意に触手は引き下がった。
だがそれは、本格的な陵辱を開始する前のほんの挨拶に過ぎなかったと、すぐに思い知らされたのだ。
「これっ、……うそ!?」
マユミの目の前で静止した触手の先端が、ベロリと一皮剥けるように捲れ返っていく。
黒い肉鞘の中から姿を現していく本体。マユミは現物を見たことは無いが、本能的にそれと分かる男性器の切っ先―― 亀頭のそれと同じ生々しいピンク。
これも同じく切れ込んだ亀裂からジュクジュクと先走りの汁を噴かせて。太さこそは成人男子と同じ程であるが、尖った長さは倍以上。
こんなものを挿し込まれては、きっと膣底は突き破られるように責め苦しめられる。
「―― ヒ、い、いやぁ……」
マユミには怯えて首を振るしか出来ない。
四つん這いのまま手足を拘束され、逃げられる筈が無いのだから。
「嘘よ嘘よ嘘よ! うそっ、こんなのきっと……嘘よぉ……」
ビクビクと幹が脈打ちながら脱皮を終えると、その槍状の亀頭には、決してこれが尋常の存在では無いのだと知らしめる無数のイボが浮かび上がっていた。
イボもまたそれぞれ一本の触手としての風情を備え、亀頭から独立してグニグニと蠢いては、先端の窪みから粘液を吐き出している。
ブツブツと沢山のイボを備え、いかにもその感触が恐ろしそうな……それが彼女に何をするつもりなのか。
マユミにも解る。今や獲物の身の自分がどんな類の欲望で捕らえられたのかが。
それは即ち、生殖の本能―― 。
「いやあぁああぁぁ!!」
こんなのは嫌だ。声を限りに拒絶するマユミ。
「やだっ、やっ、こんな……おかっ、犯されるっ、ッ。助けて……、助けてください! お願いっ、誰か―― !」
だが、華奢な腕力では触手エスカレーターの戒めを解くことも出来ず、自分でも無駄と分かる悲鳴に喉を嗄らす事だけが、残された全てだったのだ。
「ヒぐっ、うぇっ、ヒィィイ!」
ぞろんと傾いた切っ先が、グジュグジュと粘液で濡らしながらマユミの襟元へ分け入った。
引き攣る首の横に長い幹を引き摺り、ズルズルと肩甲骨の間を抜け、制服の下、背筋を這い下りていくおぞましい感触。
「あうっ、ふえっ、ひぃぃ!? やだっ、だめ……放して、ッ、ふぁああ〜〜!」
半狂乱の抵抗は嘲笑うように加速した肉ブラジャーの愛撫で制圧され、敏感な乳首をしゃぶり揉まれる悩乱に、声はあられもなく乱れてしまう。
イボ触手は折れんばかりにしなり暴れる背筋からウェストを抜け、スカートとショーツのゴムをまとめて一気に潜りくぐった。
もう、マユミがいくらお尻を打ち揺すって払い除けようとしても、女らしい丸みを帯び始めたあわいを這い進むイボの感触は止まらない。
「ひぅっ!」
臀丘の中心の秘孔に粘液を擦り付け、皺の寄った窄まりをイボ触手の密集でぞりゅぞりゅと踏みにじり……、
「あ、ああ……あああ!」
蒼白になった美貌。飛び散った涙を受けた跡の残るレンズの奥で、仔犬のような弱々しい瞳が救いを求める。
それも所詮、詮無き藻掻き。
エスカレーターの先は未だ長く、ゆるゆると下り進むこのままでは解放は程遠い。
辺りに人の気配も一つも無く。だめだ、あああ! と泣き崩れた細首を、つんざく叫びが跳ね上げさせた。
「やだっ、やだぁぁぁ〜〜〜!」
(ひぅっ、いっ、気持ち悪い……気持ち悪い! 触らないで、そんな……イボがっ、あっ、わたしの……!)
後方に突き出した股間でショーツをこんもり持ち上げて、内側の処女地帯に達したイボ触手が暴れ狂っていた。
濡れ切って透ける薄生地の中に見えるのは、こじ開けられた肉割れの隙間―― 美しいピンク色の秘粘膜が姿を覗かせた中で、半ばその肉ヒダに己を沈ませ蠕動している、イボイボの肉槍だった。
「ひゃっ、はっ、ぅあっ、はんン……! あっ、はぁ、はッッ……!」
貫く前に解しておこうとでもいうのか、びっしりとイボが密集しているのをブラシのように使って、吐き出す粘液をマユミの花弁に擦り込んでいる。
強烈な媚薬作用を持つそれを敏感な粘膜から吸収させられて、悶える瞳にも情欲の揺らぎが立ち上る。
ビクビクと筋まで浮かせて抵抗していた内腿にも、だらだら愛蜜と粘液のブレンドが溢れ、力無い動きへと変わっていく。
「あぅっ、うんン……っん、ン! そんな……っ、あそこ、されて……」
朱の散った頬は上気を増すばかり。
ふるふると震える形の良いおとがい。
「されて……されれるぅ、私の……あそこ……! イボが、あ……!? きぼち……わるぅ、ぅぃひぃいいい!?」
すでにマユミが、イボ触手の注ぐ泥沼の愛撫に溺れているのは明白だった。
悶えに合わせ、艶やかな黒髪がうねる。
ポタポタと落ちる汗と共に、ひっきりなしの嬌声が漏れる唇の端に、飲み下す暇も無く喘がされる涎の筋が出来ていた。
水蜜桃のような乳房も執拗に揉み解され、下腹から合流する凄絶な快美感と一体に、官能責めへの碌な耐性を持たない脳裏を焼き焦がしているのだ。
「いゃぁぁよぉ……。こんな、汚いのは―― いやなっ、ンのぉぉ! いやなのよぉおお―― ……!」
綺麗な顔をくちゃくちゃにして、とうとう身も世も無く泣き出してまったマユミ。
それでも容赦なく、執拗に―― とにかく執拗に、秘唇にイボ毒を絡ませていた触手は、ズルリと一旦穂先を引き上ると、真っ赤に充血したマユミの処女の口へ改めて、じゅぐりゅ……と尖った亀頭を沈ませた。
「あぐっ……!?」
濡れそぼって花開いた膣口をくぐり、
ぢゅぶぐっ、ぢゅぐっ、じゅぶぶぶ……
狭く、そして敏感な粘膜スリットにグロテスクなイボ集団がずるずると姿を消していく。
「はぁぁ……! はぁああぁあう! ぅあ、ハッ、カハッ……、あ゛あ゛あ゛……!!」
(わたしの……中に……!)と、カッと目を見開き触手ペニスの挿入を受け止めるマユミ。
すぐさま触手は、彼女の膣内をこそぎ洗うかのように毒媚薬を噴出し、暴れ始めた。
その白い内腿に一筋の赤い流れが伸びて、間を置かず後を泡立った粘液がぬめり落ちていく。
「はぐっ!? ぁおォッ! ンぅぁは……あ、ああ……」
くぐもった呻きは瞬く間に濡れ甘えた悦がり声へと塗り替えられて、
「うそ……っ、みたい! こんなに……感じる、感じるなんて……! ぇ、あはぁぁあああ〜〜! あっ、あひっふっ、ふぅええ……。えっ、ぇぁはぁああああああ!!」
ぐじゅぐじゅと秘唇粘膜を攪拌するピストンに連れ、爆破的な官能に翻弄される彼女は、あれがマユミかと友人達なら目を疑わんばかりに声を張り上げ、快楽を歌い始めるのだった。
「ふわっ、ふわぁあ……あ、いっぱいっ、いっぱいで……ぇ、えぅふっ、ンおおォゥ! んあぁ! あっ、あそこ……気持ち、い……っ! ンくぅううぅうう〜〜〜!!」
四つん這いの四肢をしならせ、全身をリズミカルに波打たせる彼女の周囲を、段々のエスカレーターの上からも下からも、ニョキニョキと生え現れたイボ触手が取り囲んでいた。
喘ぎながら激しく打ち揺すっていた顔に突き付けられた、イボ亀頭。獣じみた臭気を放つそれに、トロンと潤んだ目で唇を寄せるマユミの表情には、屈託の無い幸福感が浮かんでいる。
もはやこのエスカレーターがどこへ自分を運ぼうとしているものか、気にはならなくなっていた。
From:触手のある風景