ボクのヒミツたいけん


Scene.30
Original text:唐揚蝉さん&引き気味
edit:引き気味



「この間まで、一ヶ月もエヴァに溶け込んでいたくせに……」

 学校帰りの学生達でごった返す駅のホーム。ふと顔を上げて見付けたシンジは、レイと宜しくやってるように見えた。
 その日はようやくシンジが家に帰って来る予定で、久し振りの二人の時間が持てる筈だと胸を躍らせていたのだ。それなのに、

(このアタシを差し置いて……)

 アスカは沸き上がるその嫉妬を抑える事が出来なかった。
 結局、夕食の用意をテーブルに整えて待つシンジに、その夜、葛城家のドアがアスカの帰宅を次げることは無かった。

 葛城家に帰って来ないのであれば、アスカの居場所は親友である―― その意味も近頃は随分変わってきたが―― 洞木ヒカリの家か、さもなくば鈴原トウジの家しかない。
 トウジはヒカリと付き合っているという事になっているのだが、その一方でシンジと共有するようにしてアスカと肉体関係を持っているという、爛れた関係にあった。アスカの処女を奪い、「はじめての男」となったのもトウジである。
 本来、その不実を詰るべき恋人のヒカリこそが誰よりもその関係に熱心であったし、片方のシンジもアスカの恋人に正当性を主張するには綾波レイとの交際のことがあった。それに、彼もまたトウジに抱かれるアスカに嫉妬しつつ、自分もヒカリの肢体を組み敷いてオンナの声を叫ばせることに捨て難い魅力を覚えていたのである。
 アスカも同様に、少年達の二本のペニスを交互に、或いは同時に味わう事に夢中になっている。
 親友とのレスボスの行為にさえもだ。
 口では一応否定してみせるが、セックスを覚え始めた肉体に火を点すようにして熱烈な愛撫を受け、その上で更なる快楽と引き換えに迫られれば、実に素直に淫欲に溺れる自分を認めて見せる。
 そんな有り様だから、彼等四人はずるずると今日に至るまで不道徳な関係を続けていた。
 まだ中学生でしかない少年少女達であっても、いずれか家族が不在だのの都合の良い日には入り浸って朝まで乱交に耽けることは珍しくない。
 色々な意味で寂しがりやのアスカだから、自分が居ない間をどう過ごしていたかは想像に難くなかったが……。

「ふふん。見なさいよシンジ。あんたがいない間、アタシっ……たっぷりと鈴原に犯して貰っていたのよ……!」

 翌日、休日の朝早くもまんじりとせず一晩を過ごしたシンジが鈴原家を訪ねていくと、彼を出迎えたのは寝不足の不機嫌さを更に深めるような光景だったのである。
 夜通しトウジに抱かれていたのだろう。トウジの部屋の襖を開けると、ムッと立ち込めた性臭が漂う。
 獣のように身体をぶつけ合う、激しいセックスが繰り広げられたのだと物語る荒れきった褥。汗と愛液と精とに汚れたシーツは皺くちゃで、シンジにも見覚えの有る縄と一緒に部屋の端に蹴飛ばされている。
 そのシーツの剥がれた布団の上でトウジを下からアヌスに迎え入れたまま、アスカは挑発的に自分のそこを開いて、垂れ出す精液を見せつけてきていた。
 尻に敷いたトウジの腰の上、跳ねるように身を躍らせると、綻びきったクレヴァスの先でぬっぷぬっぷと穿たれる菊蕾が液を散らす。

「どう? こ、こんなところまで、鈴原のチ×ポですっかり調教されちゃったんだからぁ……っ!」

荒い息に喘ぎながら、熱に魘されたようなアスカの潤みがちな瞳が、シンジを見上げていた。



◆ ◆ ◆



「ふーん。調教、か。…ねえ、アスカ。いまさらトウジのなんかで満足できるの? ほら、アスカが馴染んでいるのはこっちだろ、違う?」

 その場で全裸になったシンジは、股間に屹立するモノを誇示するかのようにしごいて見せながらアスカたちに近づいていった。
 トウジに後ろを貫かれ、背面騎乗位のまま体を揺さぶられていたアスカは、口元に突きつけられたシンジのペニスに舌を伸ばそうとする。だが、舌が届く寸前、シンジはペニスを逸らしてアスカの口から遠ざける。
 
「ああっ! いや、ちょうだい。シンジのぉ…っ!」
「トウジにしてもらってたんだろ? 別にこれが無くてもいいんじゃないの?」

 薄笑いを浮かべながらアスカを見下ろしている。
 
「いや、いやぁ! ほ、欲しいの! シンジのが欲しいのぉ! …ああぁだめえ!」

 突然トウジに突き上げられて、アスカは髪をを振り乱しながらなおも懇願する。
 
「お願い、お願いします。シンジの欲しいの。挿れて。いれてぇ!」

 不意にヴァギナへシンジの指を突き込まれてアスカは軽くイッてしまった。
 
「ひいいぃ! いい! いいのぉ! ゆ、指だけじゃなくて、シンジのち、チ×ポ挿れて! お願いぃ!」
「あーあ、もうドロドロじゃないか。こっちにもトウジに出されたんだね。本当にアスカは淫乱なんだなぁ」
「ちっ、違うぅ! あっアタシ…」
「トウジ、アスカの足押さえてて。僕も挿れるから」
「お、おう」

 シンジはアスカにかまわず、トウジの手を借りて足を開かせると一息で奥まで突き入れた。
 
「ひゃあああぁあ! き、きついぃい!」
「おおぉっ。こりゃ締まるで」

 前後の穴を塞がれたアスカはシンジに力強く突き上げられながら、悦楽の嵐の中にいた。
 肉がきしむ。ジュプジュプと愛液と精液がシンジのペニスで掻きだされる。
 負けじとトウジも後ろを抉ろうとする。
 薄い壁をシンジとトウジに擦り上げられて、アスカの意識は半ば飛びかけていた。

「ほら、どう? ここをこうすると…」
「あああぁああ! ダメ! それだめぇ!」
「トウジも、こうして擦ると気持ちいいだろ?アスカの壁越しにびくびくしてるのがわかるよ」

 器用に腰を動かしながら、シンジはアスカとトウジを同時に追い込んでいった。

「せっセンセ! ちょっと待った!こりゃきついで、少し…おおあっ!」
「あああっ!だめ! シンジもうだめ! これ以上動いちゃいやぁ!」
「だめだよ。まだ許さないよ。ちゃんと躾なおさないとね。ほら、ほらっ!」

 力強い突き込みと緩やかな腰のグラインドを巧みに使い分けながら、アスカの性感をひとつ残らず刺激し蹂躙する。アスカもトウジももう声を出すこともままならず、ただ愉悦の喘ぎを漏らすばかりだった。
 
「まだ時間はあるからね、しっかりと僕が調教しなおしてあげるよ。アスカのおまんこもアナルも、僕に馴染むようにつくり直してあげるからね」

 言い終わるかどうかのうちにシンジは、いっそう強く腰を打ち付けるとアスカの子宮の奥にまで届けとばかりに大量の精液を吐き出した。
 アスカとトウジも大きく体を震わせると同時に果てた。



◆ ◆ ◆



ようやく一息ついたのか、トウジは体を起こしてシンジに声をかけた。
 当のシンジはベッドのはしに座ってジュースを飲んでいる。ここはトウジの部屋のはずだが勝手に冷蔵庫をあさったようだ。
 アスカはいまだに失神したままだ。
 
「…しかし、センセもやるもんやのぅ。どこであないなテクおぼえてくるねん。ホンマ強烈やったで」
「そりゃ秘密だよ。僕だっていろいろと技を磨かないとね。…ところでトウジ、僕がサルベージされるまでずっとこんな調子だったの?」

 なんとなく笑顔が怖い。
 
「い、いや。そんなことあれへんで。ホンマやで。ここ2週間くらいはともかく、それまではワシも入院しとったさかいにな。他にもいろいろあったし、な…」

 急に影の増したトウジの横顔に、シンジは何があったのかをおおよそ理解した。

「…綾波(ボソリ」
「ッ! ちっ違うんや! ワシは悪ぅないんや! 堪忍や、堪忍やで!!」

 途端にうろたえだしたトウジは顔色をなくし、股間の物もちぢみ上がってしまった。
 滑稽な姿を見て少し気が晴れたのか、シンジはトウジを慰めにかかった。

「トウジ、綾波には僕のほうからも言っておくからそんなに気にしなくていいよ」
「ほ、ホンマか? ホンマなんか?」
「うん。けど、あまり綾波を怒らせないほうがいいよ。かなり怖いからね。僕も前に叩かれたことがあったし」
「センセもか! こらマジで気ぃつけなアカンな!」
「そうだね、普段は優しいんだけどね」
(優しい? アレがかい。…まあ、センセも変わりモンやしの)
「どうかした?」
「い、いや。なんでもあらへんで」
「そう。それはそうとトウジ。僕まだぜんぜん満足していないんだ。アスカはまだしばらく目を覚まさないだろうからさ、委員長をよんで続きしない? 僕の部屋に場所を変えれば大丈夫だろ」
「お、おう。ええで、やろやないか」

 言いながら立ち上がると、二人とも下着と服を身に付け始めた。
 手早く着替えたシンジはアスカに毛布を掛ける。
 
「イインチョ、すぐ来るらしいで」

 携帯で連絡をとっていたトウジが声をかけてきた。
 
「うん、アスカは感じ易すぎてすぐダウンしちゃうからね。委員長ならもっといろいろ試せると思うから」
「お〜? センセもタフやのう。病み上がりやのに大丈夫なんか? 長いこと溶けてたんやろ?」
「え? う、うん。でも、そんなにきつくはないよ。なんだかずっと寝ぼけてたような感じだったから」
「なんや、そうやったんかいな。ほな、休暇みたいなモンやな」
「そ、そうだね。あはは。(初号機の中にいる間中ずっと母さんとヤリまくってて鍛えられたなんていえないよね)」

 かすかに冷や汗を流しながら、シンジはトウジを伴って部屋を後にした。



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