ボクのヒミツたいけん


Scene.11
Original text:PDX.さん&引き気味
edit:引き気味



 美しい親友A。私の持っていない全てを持っている彼女だけれど、たった一つ私に劣ることがある。それはセックスの経験とテクニック。
 あれだけの美貌と肢体を持っているのに、セカンドインパクトの20年前の少女漫画のような貞操観念の持ち主である初心なネンネの彼女。
 好きな人がいるというのに、告白されるまで待つという健気な、そして愚かな純情の持ち主。
 
 だから、私は彼女を汚す。
 言葉巧みにさそいかけ、彼のためのレッスンと称して彼女を淫獄に誘い込み閉じ込めた。
 ペニスというものを見せてやる。それだけではない。その味も、臭いも教えてやる。
 まだファーストキスすら経験していない清らかな唇がペニスを受け入れる。
 その瞬間、私の興奮は最高潮に達する。
 遂に汚した。純真無垢な天使の白い翼に黒い染みがひとつ。
 あとはこの染みを広げてやればいい。
 胸に、恥丘に、淫核に、陰唇に……。
 Aの知らない快楽を教えてやる。幼い彼女を快楽の虜に作り変える。
 彼女の翼が真っ黒に染まったとき、「彼」の前に捧げてやろう。
 自分の知らないところで彼女がどんな経験を積んでいたか想像するだけで彼の背筋に興奮が走り、勃起したペニスから精液が溢れるに違いない.
 私はそれを確信して、Aを辱め続ける。



◆ ◆ ◆



今日の「レッスン」は私の部屋で。
ベッドの端に腰掛けて、今日は自分で服を脱ぐように言われるのか、それとも着たままで押し倒されるのかといった顔でいたアスカを、パソコンの前に座らせる。
そのまま背もたれの後ろに手を組むように言う。
これまでにもう何度も身動きできないように縛って可愛がってあげた事のあるアスカだ。
『……今日も縛るのね』と諦めたように呟くと、素直に腕を後ろに回す。
アスカの綺麗な肌を傷付けないよう、タオルを巻いてから縛る鈴原の手付きも、流石に慣れてきたもの。
なにしろ、このところ集中的に拘束しての軽いSMプレイを仕込んであげていたものだから、その跡をシンジ君に見られて言い訳に苦労したらしい。

まだ――
そう、「まだ」彼に知られる訳にはいかない。
その刻は、まだまだもっとアスカが堕ちてしまってから。
すっかりふしだらな女の子になってしまった自分をシンジ君に見られてしまった時、アスカがどんな顔をしてくれるのか。
それこそが私の一番の楽しみなのだから。

言われずとも縛り易いように手首を重ねているアスカは、鈴原に言わせると『縄の味を覚えた』とかいうそうだ。
幼女のように無垢だったアスカは、私達の教えてあげたセックスに馴染んで、順調に変わりつつ―― 堕落しつつある。
長い睫毛を震わせて、薄っすらと赤らんできている目元。
顔を背けながらも、私達が次に何をしてくるのか身を硬くして窺っている様子がありありと見て取れる。
ベッドの四隅に両手両足首を大の字に縛り付けて、ブラウスもスカートも引き剥がした裸を、明々と照らす照明の下で恥ずかしいと暴れるのも構わずイキ狂わせてあげたのは、つい先日の事。
その記憶は脳裏に鮮明に焼き付いている筈……。

「……あっ」

きゅっと締めつけると、白い首筋を粟立たせるような震えが駆け抜けていったのが分かった。
囚われのお姫様のように縛られて、抗えぬ躯を貪られてしまうというスリリングな感覚に襲われているのだろうか。

「ふふっ」

私達にもそれを悟られたのだと知って、真っ赤になって恥ずかしがっている。

「アスカ? 鈴原に縛ってもらってゾクゾクしたの?」
「な、なに言ってるのよ。は、早くしなさいったら……!」

小学生の隠し事よりも見え透いているのだから、このアスカという女の子は可愛らしい。



「Aちゃんの部屋?」
「そうよアスカ。あなたも知ってるでしょう? 日記形式で自分の体験談だとか、アルバムをネットに公開している人達の居る事は」
「アルバムを公開って……まさか、ヒカリ!?」

電源を入れたモニターを一目見て、アスカは顔を青ざめさせた。

「な、ヒカリっ! しゃ、写真を撮っても誰にも見せないって言ったじゃない……!」

そこに浮かび上がったのは、「Aちゃんの部屋」とタイトルの付けられた何枚もの赤毛の少女を写した画像だ。
ストリップのように服を一枚一枚、顔どころか胸までを真っ赤に染めながら脱いでいく連続写真や、乱れに乱れた布団の上で、犯されたばかりの汗みどろの肢体を投げ出しているショット。
白濁を胸や顔にひっかけられた様や、トロトロと注がれたての漏れ出しているところを指で開いて見せている、所謂「投稿写真」のような卑猥なものさえある。
壁に向かって押し付けられ、後ろ手に制服のスカートを捲り上げ、突き出したヒップにアタックを受けているのは放課後の屋上でのもの。

一応目隠しを黒く引いて隠してあるが、その抜けるような白い肌や、赤み掛かった金髪を持った第一中生徒なんて、アスカの他に居る筈が無い。
ヘッドセットと言うらしい特徴的な髪飾りも付けているのだから、言い訳のしようも無いのだし。
マジックで引いたような目隠しさえ、喜悦に歪んだその口元を強調している―― そのいやらしい女の子が学園のアイドル、惣流・アスカ・ラングレーだとは、誰が見たって一目で分かる。

「ひ、酷い……こんな事するなんて……」
「慌てないでアスカ。これは私のローカルにだけの、“ごっこ”のサイトなの」
「ごっこ? じゃあ……」
「ネットには繋がっとらんちゅうわけや。安心したか?」
「だったら、なんでこんなのわざわざ作るのよ……」
「それを今日は教えてあげるわ。さ、読んでみて。勿論声に出してね」
「よ、読むって……な!? これ、日記って言って―― まるでポルノじゃないのっ! イヤよっ。は、恥ずかしいわ……!」
「だぁ〜め。読まなきゃお仕置きしちゃうんだから。それにアスカ?」

私は、私達は知っている。
アスカだって、もうとっくに分かっている筈だ。

「アスカ―― 。あなた、恥ずかしい方が濡れるでしょ?」
「そうやで。何をいまさらっちゃうヤツや」

火を吹いたかのような顔で絶句しているアスカを促して、私達の今日の「レッスン」を始めさせたのだ。

「……さぁ」
「…………。え、Aちゃんの部屋……」
「もっとはっきり頼むで、惣流ぅ?」
「Aちゃんの部屋っ、○月×日――



◆ ◆ ◆



○月×日

Aに「レッスン」をしてあげるようになって、もう一月になる。
最近では、すっかりオマ×コに肉棒を咥え込むのが大好きになったよう。
先日はTにお口で奉仕するよう命じ、この後にもまた自分を貫き悦がらせる逸物にその小さな唇でサービスをしている間中、いかにAが周囲の男達の劣情を誘っているかを教えてあげた。
その飛びっきりの美貌で学園中のアイドルのA。
彼女に始終まとわりつく男子達の視線は、その美しさを鑑賞しているだけで満足しているわけでは決してない。
性欲に溢れた盛りの少年達、いえ教師にだって。
普段からその獲物を窺うギラついたケモノのような目で犯されているのだと、そう、この自覚の足りなかった少女によくよく説いて聞かせて分からせてあげた。
教室で、校庭で、廊下で、階段で。
どんな時にだって、彼らはあなたを狙っている。
ふと風に煽られたスカートの捲れ上がった一瞬も、決して彼らは見逃さないだろうと。

それどころか、Aは着替えの最中をとっくに盗撮されてしまっていて、無防備なヌードを写した写真が裏で出回ってさえいる。
長く突き出したTのペニスに絡めるようにしていた舌も凍ったように、呆然としていたから、きっとそんな事は考えたことも無かったのだろう。
その少年のように引き締まった―― それでいて柔らかな曲線で包まれた肢体も、ツンと上向きな形の良いオッパイも、皆々全て男子生徒達に知られてしまっていて、オナニーの材料にされている。
それなのに、この愚かな美少女は褒めそやされて好い気になっていただけ。
とても信じられないという顔があまりに滑稽だったから、思わず私は笑ってしまった。

―― でも明日からは?

授業中にだって、男達はその制服姿を透視するように頭の中で丸裸にして、思い描いたAのオッパイやオシリに欲情しているのだから。
教師にだって気を付けなければならない。
課題に取り組んでいる生徒達を見回るようにして、実は襟元からAの胸の谷間を覗いているのかもしれないから。
むっちりとお尻に食い込むようなブルマ姿は、それこそ格好の標的だろう。

そうやって囁きながらパンティのクロッチに差し込んだ指先でネチネチとアソコを可愛がってあげると、もうそれだけでAは、感極まったようにきゅうっと締め付けてイッてしまった。

それを皮切りに、この日だけでもAは何度、私達二人の手や口、ペニスやバイブでオーガズムを極めたことか――
この素晴らしい快楽に、Aはすっかり心囚われてしまっているのは明らかなのに、それでもまだ強情に言い張っている。
セックステクニックを教えて貰っているだけ、これはただ、「レッスン」を受けているのに過ぎないのだと。

ふふ、滑稽な仔。
もしも私が、もうレッスンはお終いだと言ってやったらどうするのだろう?
きっと、すぐに我慢出来なくなって、泣きながらお願いしてくるに違いない。
『アタシを犯して……!』と。
私達の言うがままに、どんなふしだらな真似だってやってしまうだろう。
もう彼女はかつての穢れ無き乙女ではない。
私の指に快楽を知って、口付けにオンナの蜜の味を飲み干して、Tの注いだ白い毒に股の間から染め替えられた―― 今はもうユニコーンと戯れる資格なんて失ってしまった、ただの馬鹿なオンナノコ。

……ただ、最近はTも調子に乗り始めているよう。
教材に使ってやっているだけの分を弁えないで、私の知らないところでもしきりにAに言い寄って、セックスをしようとしている気配がある。
先日朝早くに私が登校してみると、人気の無い校舎の一角にAを連れ込んで、嫌がる彼女のブラウスを無理矢理に脱がせながら『一日をノーブラで過ごせ』なんて、酷い事を言っていた。
勿論、Aが簡単に聞き入れる訳がない。
このプライトの高い少女にとって、Tなんて私がレッスンで使う道具、肉バイブにしか過ぎないのだから。
それでもTは壁にAを押し付けるようにして、スカートの中、Aの弱点を攻めながら、しきりに言い聞かせようとしていた。

自分よりも劣る存在だと馬鹿にしていたTの手に敏感な肉芽をくじられて。
逆らい難い肉体の反応に苦しめられた挙句、もう少しでも放っておけば、甘い苦悶に泣きながら許しを請い、屈服を叫ばされていたに違いない。
そこに現れた私を見てAはホッとした様子だったのだけれども、彼女のような普段は強気な美少女が、半ば泣き出しそうになって抗っている顔を見せられてしまった私は――
その、レイプに穢される犠牲者のような被虐の儚さを浮かべた美貌に、心の中の黒い部分をくすぐられてしまった。

もっとAを苛めてあげたい。
優美な眉を愉悦に折れ曲がらせて、懊悩の表情を見てみたい。
その可憐な声で、悩ましい悲鳴を聞かせて欲しい。

冷たい声で命じた私は、きっと嬉しそうに笑っていたに違いない。

「Tにしては結構気の効いたアイディアじゃない。いい機会だわ、A」

戸惑うように、そしてまさかという惧れを孕んだ瞳を私に寄越しながら立ち尽くしているA。
その頬を撫ぜながら顔を近づけて、私は言い付けた。

「あなた普段から女の子の自覚が欠けているみたいだから。今日一日は、どれだけあなたが男の子達の視線を集めているか、その事を学ぶと良いと思うの」

震えと共に舐め取ったAの涙は、例えようもなく甘く感じられた。



◆ ◆ ◆



「うふふ、アスカってHよね。文章を読んでいるだけなのに濡らしているなんて」
「……こんな……ひどい……」
「あら? でも嘘は書いてないわ。Aちゃんはこんなに淫乱なのに」
「ああ……」
「それに……わかるでしょう? 私がこの送信ボタンをクリックしたら、このページがサーバーに送られてしまうの。無料のUGサイトだけど。同時に、通知メールを相田君にでも送ろうかな。彼の口からクラス中に広まるわよ、きっと」
「いや……いや、絶対いや!!」
「嫌なら、うふ、今日のレッスンはいつもよりきついわよ。いいわね?」
「そ、そんな……」
「安心して。今日のレッスンもちゃんと写真に撮って、このページに追加するから」
「ああ……」

昨日の醜態を自ら読み上げねばならないのは、アスカにとって身を揉むような羞恥を伴う苦役に他ならなかった。
しかも、気が付けば無限の迷宮に囚われたように、明日も、明後日も、そしてその次もと、ヒカリ達の下で晒していく自分自身の浅ましい行いが、日々重みを増す鎖となってアスカを縛っていく。
次第にアスカはヒカリに逆らえなくなってきている。
それどころか、浅はかにも性欲に引き摺られるまま振る舞うトウジにさえ、抗い難いと感じる自分が生まれつつあるのだ。
繰り返し重ね行く淫らな時間が、アスカの自由をどんどん削ぎ落としている。
理性の声はもうお終いにするべきだと、今ここで抜け出さなければならないのだと、しきりに警告を発していた。
だが、自分の中に『それで良いじゃない……』と囁く昏い声があることも、また否めないのだ。

(あ、アタシは……もう……)

首筋に、おぞましい何かが這い寄るような冷気。
戦慄に震えながら、それでも促されるままアスカの唇はモニターの文字を追う。
複雑な線で書き込まれた日本の文字は、ドイツに長かったアスカにとっては呪文めいてすら見える。
意味の分からぬ文字であっても、その絡み合った線の群れは淫らがましい空気を伝えているかのようだ。

「こ、これって何て読むの」
「膣ね」
「チツ?」
「ヴァギナのことよ」
「ヴァ……!」

カーッと頬が火照る。
知らず口にした言葉が、まさかそんないやらしい意味だったなんてと。
しかし傍らに立つ親友は、アスカが言葉に詰まる度、憚られる何かを感じてであっても構わずにその意味を言って聞かせるのだ。

「こ、これは?」
「愉悦」
「ユエツ?」
「心から喜んで楽しむことよ」
「そ、そんな……」
「嘘。あんなによだれを垂らしてヒイヒイ言ってたじゃない」

「これって……」
「前後の文脈でわかってるでしょ? 射精のことよ」
「……」
「射、は shot、精はザーメンのことだから、英語の cum shot と同じね」

(どーしてアンタそんなに詳しいのよ!)

泣きそうになって内心に喚いてみても、淡々と促すヒカリの声に導かれて、いつしかアスカの脳裏にその文字は深くくっきりと刻まれていく。
覚えてしまった言葉はもう忘れる事は出来ない。
男女の行いなど口の端に乗せる事にすら頬を染めていた初心なアスカが、膣奥を貫くペニスに命じられるまま卑猥な懇願を叫ぶように変わって行った様に。

「さ、アスカ。続きを読んで」
「……ち、膣の奥深くまで突き込まれ、子宮を激しく打たれる悦びにわななく淫らなAは――

今、改めて読むその言葉の意味を、もうアスカは理解してしまえた。
その一言一句に間違いは無いのだと分かってしまう。
撮影されたその時には、心を天に吹き飛ばされるような狂乱の中直視せずにいられたその事実を、第三者の目から今更に付き付けられ、否応無く自覚させられる。
そう、確かに自分はヴァギナを深くペニスに貫かれ、子宮にリズミカルに打ち付けられるピストンに悦び喘いでいた――
消え入りそうに紡ぐその声で、アスカは肉体からだけでなく、頭の中身にさえも次第に淫らな毒素を満たしていくのだった。



◆ ◆ ◆



「ほらアスカ。こっちのAちゃんも凄いエッチよ?」

ヒカリの指がキーを叩くと、モニターには服の下に秘めるべき羞恥地帯を上も下も露にさせられた半裸の制服少女が映し出された。
空き教室の教壇に立たされた美少女中学生は、ジャンパースカートの肩を落とし、ブラウスの前も自分の手で大きくお腹まではだけて見せている。
赤いリボンもシュッと抜かれて襟から垂れ下がり、今まさにボタンを外したばかりといった風情。
だが、形の良い乳房をむき出しにした胸の周りに、ブラジャーが付けられていた痕跡は無い。
それもその筈だとアスカには分かる。
はじめから彼女はブラジャーを付けずに、ノーブラで一日を過ごしていたのだから。
そうして、彼女は後ろにぴったりと密着しているジャージ姿の男子生徒の手に、柔らかそうな乳房を揉まれていた。
黒く目元が潰された顔は恥ずかしそうに背けられているが、両手はスカートの前を固く握り締めており、抵抗しようという様子を見せてはいない。
寧ろ従順に身を任せているようにすら見えた。

―― カチ

またキーが叩かれると、少女の真っ赤に染まった首元に、後ろからやはり目線を塗られた少年がむしゃぶり付いていた。
その白い喉首に這わせる舌がフラッシュで赤くぬめ光っていて、妙な生々しさを感じさせる。
同じように少年の唾液を塗り広げられた肌もベトベトにてかっていて、そのナメクジのような感触が自分の耳たぶまで這い回った様子を、アスカの肌はまざまざと蘇らせてしまうのだ。

「ふふ、Aちゃんったら気持ち良さそう。見て、こんなにうっとりと喘いで……。声まで聞こえてきちゃいそうよね?」
「惣流はいつもやからなぁ」

この時と同じように椅子に座った後ろから抱きついてきているトウジが、アスカに頬を寄せてモニターを覗き込む。
身をよじるようにしながら、形良く尖った顎を仰け反らせた匿名の美少女。
切なく吐息を漏らすかのような唇は半開きで、小さな舌先を震わせ突き出している。
黒く引いた線に瞳は隠されていたが、目元も赤く染め、うっとりとしたその表情は明らかだった。

「こん時も、ふるふると震えながら我慢しよってな。それでワシがオッパイモミモミしながら耳にフゥッってしてやったら、結局耐え切れんようになって『ああン……』とか漏らすんや。めっちゃ可愛かったでぇ?」
「ああ、言わないで……」

ヒカリとトウジに挟まれるようにして、羞恥の記憶を正視させられるアスカは耐え切れぬように俯く。
本当ならば、今にももうダメと逃げ出したいのだが、ぴったり両脇を固められた上に両腕も背もたれの後ろで縛られてしまっている。

「だめよアスカ、ちゃんと見なきゃ。“復習”にならないでしょう?」

ついと顎先を掴まれて、ヒカリの細い指先にやんわりと、しかし無慈悲にまた次の瞬間を見詰めさせられる。

―― カチ

「ね、覚えてるでしょう? 直ぐ後に身体検査が待ってるっていうのに、アスカったら私とトウジが“確認”してあげる度にどんどん酷くしちゃってるんだから」
「ああ……!」

見せ付けられたあまりの浅ましい姿。
コンコンとヒカリがモニターを叩いたその指の先で、半裸の少女は自らスカートをたくし上げ、すんなり若鹿のように伸びた脚線を付け根まで見せてしまっていた。
その更に先、思春期の少年達にとっては何としてでも見てみたいと願い焦がれる、純白のパンティすらも露出して、

「こんなにエッチなお汁を垂らしちゃって……」
「そんな、こんなの……写して……」

理知的に整った美貌も、もはや火を吹かんばかりの羞恥に歪めて慄くしかないアスカだ。

「阿呆、こないな衝撃映像、撮っとかんでどないするのや? ケンスケだったらここでまるまるメディア一本分激写は間違い無しや」

白昼の校舎内で乙女の秘所を晒け出すよう強いられた匿名美少女―― アスカ。
あまつさえ、真っ白なパンティをぐっしょりと濡らしてすらいて、男なら誰でも脳裏を焼き付かせてしまうような一枚。
薄い生地はアスカの少女自身が分泌した興奮の徴で透けるほどに張り付いて、秘めやかな赤い恥毛さえもうっすらと見えてしまっている。
ヒカリが構えたデジカメのレンズに向かって腰を突き出すようにまでして、普段のアスカを知る物なら、彼女の正気を疑ったことだろう。

「委員長がソコはお預けや言うから、まだ全然触っとらんかったのになぁ? ワシもびっくりしたわぁ」

朝一番でブラジャーを奪い取られ、一日中を男子生徒の視線を気にしながら過ごしていたアスカは、一瞬も気が休まることなく恥ずかしさに揉まれていた。
ひょっとして気付かれているのではと思えば、恐ろしくて堪らなかったのだ。
さりげなく腕を組むようにしたり、教科書で隠すようにしたり――
それも休み時間の度の“チェック”で次々と禁止を出され、どれほど恥ずかしかったことか。

「誓って言うけどなぁ? ワシは惣流がブラを付けとらんか確認させてもろた時も、大したことはしとらんかったで?」
「そうね、鈴原。ふふ、ブラウスの上からだって一目で付けているかぐらい分かるのに、触るだけじゃ分からん〜って脱がせてベタベタ触ってたけどね」
「あないに目の前でエッチぃもん見せられて、ずっとお預けやったんやからな。そら殺生ってもんや」
「アスカったら、直ぐ分かるくらい胸のぽっちりを尖らせちゃってたものねぇ……」
「イヤ、いやぁ……。言わないでぇ……」
「感じてたんでしょう? アスカ」

カチと、クリックと共に画面いっぱいに映し出された制服美少女の秘部。
後ろから引っ張り上げられたパンティが、純白の責め縄と化して媚肉に食い込みめり込んで、苦悦の涙を搾り出している。

「…………!」

一目見るだけでアスカを更に打ちのめす卑猥な光景。
充分に液体を吸って細長く伸ばされた薄い布地には、アスカのクリトリスが起ち上がって欲情を叫んでいる様が、はっきりと浮かび上がってしまっていた。
ピンクの粘膜がはみ出すほどに深く割り裂かれてしまった秘裂からは、ポタポタと蜜を垂らして誘っているのだ。
羞恥に身悶えするアスカを挟んで、モニターを見詰める二対の黒い双眸が興奮を深めたように、誰だって我慢できずにはいられないだろう。

「ああ……! ヒカリ、お願いやめて。やめてったらぁ……。ああっ、あんまりよぉ……」
「なに言うとんのや……めちゃめちゃ興奮するやないか。惣流だって同じ筈やで」
「嘘つきね、アスカは」

頬を強張らせ、喘ぐように唇を震わせるアスカの胸が、両側からやわやわと捏ねられている。
乳房の先はピンと張り、やがてやはり二本の手で撫ぜられ始めたパンティの股布は、まるでお漏らしをしたみたいに濡れそぼっていた。
上気しきった頬にもじっとり汗が浮かんできている。
もどかしいように荒っぽい手付きで服をはだけさせられた胸元は、モニターの美少女Aと同じように、雪肌を扇情的な紅に染め上げてしまっていた。

「や、あ、……あぅン」

まろび出た柔肉の双丘を握り締められて、可憐な唇からはついエロティックな声が洩れてしまう。

「アスカ……」
「惣流ぅ……」

さぁ、と。
アスカに向かって、その身を三人の饗宴に捧げるよう促す声。

「あ、あぁ……」

息を弾ませながら二人の級友に玩ばれるアスカは、小刻みに震える両脚をおずおずと開いて、欲情の指先を迎え入れる隙間を作ったのだった。




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