ボクのヒミツたいけん


Scene.09
Original text:引き気味


「この度はご昇進おめでとうございます」

「あはは……。ありがと」

雨宿りに寄った筈が妙な目敏さを発揮して一人盛り上がるケンスケを相手に、ミサトもどこか引いた様子で応じている。
ぼんやりと感心しているシンジに『ちょっとトイレ借りるでぇ』と断りを入れ、トウジは席を外した。
勝手知りたる他人の家。
後ろ手に戸を引いて賑やかな声を遮ると、迷わず歩き出した先は告げた通りのトイレなどではなかった。
いかにも何か良からぬ事を思いついたのだと見て取れる、抜き足差し足の忍び足でトイレを越え、固くドアを閉じた洗面所へと。

「さぁて、待っとれやぁ〜〜……」

ヒクヒクと小鼻を膨らませ頬を緩め切ったその顔を、想いを寄せているヒカリが見ればどう嘆いたか。
それとも『また……』と呆れたのか。



「キャッ! な、なによ、あんた……!」

雨に冷えた体にシャワーを浴びようと制服を脱ぎ、まさにブラジャーを外していたその時、いきなりドアを開けて入ってきた影にアスカは慌てて胸を隠した。

「ちょ、ちょっと。言ったでしょう! あたし着替えてんのよ。出て行きなさいッたら!」

「なんや惣流〜、ずいぶんつれないやないか。ワシラもう、下の毛の生え方からケツの穴まで見せおうた仲やないか?」

「なっ―― !!」

ニヤけ面で言い放つトウジに、しかしそれが紛れもない事実であったがゆえに、声を荒げていたアスカも詰まってしまう。
―― そう、アスカがこれまでどんな男にも許す事の無かった眩しい素肌を、余すところ無く暴いたはじめての男が、この鈴原トウジなのだった。
それどころかシンジにと守り抜くつもりであった乙女の唇も、処女の純潔も、何もかもを浅はかにも奪われてしまった―― アスカにとっての痛恨の一件以来、今もズルズルと肉体関係を続けてすらいるのだ。

「コロスぅ、なんて物騒なこと言うてからに。ワシかてそうそうガッついとるワケやあらへんのやで? 第一、何もあないな所でわざわざ覗いて見んでも……なぁ?」

「や。やめてよ!し、シンジ達が……ッ!? ンもうっ、シンジ達がそこにいるのよ……!」

嘗め回すような視線から少しでも裸身を隠そうと、背中を向けたアスカの肩にトウジは馴れ馴れしく手を回す。
そうして、鼻の下を伸ばしてスケベさを丸出しに、アスカのキスを要求するのだ。
右に左に顔をよじって嫌がるアスカの素振りはお構いなしに、すっかり手のひらに馴染んだあの柔らかな美乳をまた捏ねくり回そうと胸にまでも手を伸ばす。
そして両手できつく押さえた胸のガードがどうにも固いと見るや、今度は無造作にパンティーに手を突っ込んでしまった。

「ッ、あうンッ! や、やだったら……ッ、はぅぅ……!? あっ、ダメ……! んむっ、んむむぅ〜〜!!」

あまりに敏感な“女の子”を手荒に襲われた動揺を突いて、ぶちゅうと突き出したトウジの唇がアスカの可憐な唇に重ねられた。
嫌悪に強張った隙間から深く咥内に侵入されてしまったアスカがくぐもった悲鳴を上げる。
恋人気取りのように美少女とのディープキスを貪るトウジは、突き込まれた手の形にモコモコと膨らむパンティーの底をまさぐり、小さな膣口に早くもズポズポと指を立て、抜き差しを繰り返している。
そんな独り善がりな愛撫にさえも、人一倍感じやすいと自覚するアスカの躰はじわと蜜を分泌して、牡を受け入れる準備を始めてしまうのだ。
透き通った肌はさっと紅潮し、本人の思いは他所に、脳裏にもピンクの霧が覆い出す。

「ああっ、あっ、あっ……ふぁっ! もぅやめぇ……ひゃぅン!? あっ、や、ああっ、あぁああ……!」

ヘッヘッへといやらしい笑いを浮かべて、トウジは力の抜けた腕の隙間から滑らせた手のひらで、いやらしく乳房を捕まえていた。
瑞々しくゴム鞠のように弾力のある丸みに、鷲掴みに指を食い込ませてグニグニ、モミモミと玩び、乳首も撫でたり突いたりと好き勝手にしていると、みるみるうちに固く尖っていくのだ。

「そんな事言うて……。ほれ、自分もうこんなに硬くしとるやないきゃ?」

「こ、これは……雨が冷たかったからよ。……や、やだ……いやんン! ほんとに聞こえちゃうからぁ……!!」

(あ、アタシったら、またぁ……。もうイヤっ! どうして、どうしてこんなに直ぐ感じちゃうのよ〜〜!)

別段にトウジの愛撫が巧みというわけではない。
処女を奪われる前の、男を知らないままのアスカだったなら躊躇いなく肘鉄をお見舞いし、存分に乙女の秘所に手を伸ばした報いをくれてやる事が出来ただろう。

しかし今のアスカには、ここ数日の“レッスン”で、トウジに犯され続けた記憶がある。
組み伏せられ、或いは獣のような四つん這いや自ら跨った姿勢で。
この鈴原トウジという男のペニスで子宮を突き上げられ、さんざんに啼き喘がされた―― その悩乱と狂喜を、誰よりもアスカ自身の膣肉が良く覚えている。
放課後毎に繰り返した、熱く火照ってそのまま皮膚の下の脂肪がトロトロと溶け出しそうになる執拗で情熱的な交わり。
一から覚えこまされた官能の内に胸もお尻も全身を揉みこねられて、最早細胞一つ一つに愉悦が叩き込まれていたのだ。

「ああぅ、ああうぅん……。 だめ、ダメだったら……」

「惣流の強がりはいつものことやけどな? ワイがたっぷり教えてやったさかい、ええ加減、自分のスケベさ加減も分かっとるのやろ?」

「だ、だから……やめろって言って……ああ、いやぁンっ! そんな、キツぅっ! ―― っッ、ああああ〜〜!! いやぁあっ! もっと、もっとそっとしてぇ……!!」

「ほれ見てみぃ、もう堪らんのやないか。ケツもクネクネ振り出しとるし。ちゃんと、やぁ〜らしぃ貌になっとるで、惣流ぅ……」

例え、狂乱の一時を終えてシンジの待つ家に戻り平静を装うとも、深い部分にはいつも残り火を燻らせているような致命的な変化をアスカは遂げさせられている。
今まさに、それら教え込まされたセックスの記憶が一斉にアスカの理性に逆い蘇って、もっともっとと叫び出しているのだった。



◆ ◆ ◆



パンティの下に突っ込ませたトウジの手は、アスカの陰阜を鷲掴みにするように荒々しい愛撫を加えていた。
手のひらにシャリシャリと生え揃い始めた恥毛の叢を撫ぜ回し、伸ばした中指の先はチュプチュプとこじ開けた果唇を貫いている。

「だめぇ……。だめなの、だめなのよぉ……」

切なく身を捩じらせる少女は、肩越しに時折恨めしそうな顔を向けてくるが、トウジは意に介さなかった。
まさぐり続けているアスカの股の付け根はもうねっとりと熱く、いやらしい水音が響いている。
口で何と言おうと、このとびっきりに美しい同級生は、もう自分のペニスを受け入れようというその気になっているのだ。

(惣流のやつ、もうワイのテクニックにメロメロやな……)

学園のアイドルとして男子生徒中の憧れを集めながら、まさしく高嶺の花のように誰にも―― いや、トウジの親友である気弱な少年にしか心を開かない、この天才美少女、惣流・アスカ・ラングレーが、自分の指先一つで悦び喘ぎながら腰を振っているのだ。

異国の血を引いたボディラインは、はじめての相手であるヒカリや、他のどの同級生達からも抜きん出たプロポーションの良さ。
片手でモミモミと揉み続けている乳房もどこまでも柔らかな感触で、男の体には無いその魅力が、下腹に血を滾らせるものがあった。
それだけでもう、いきり立ったものが痺れ出しそうなくらいの夢見心地。
『うへへ』と下品な笑いもこぼれようというものだった。

「うほ〜。何度揉んでもエエ乳しとるのぉ、惣流〜〜」

「あっ、あっ、あっ……。や、イヤよ……いやだったらぁ……」

「ほんま、感じ易いカラダしとるでぇ……。あっという間にビショビショにしてしまいおって、もうワイのチンポが欲しぅて堪らんのやろ?」

『いくら嫌がって見せとってもなぁ』とからかうと、羞恥に顔を燃やしながら、いかにも悔しそうに唇を噛んで見せるのだ。
初めて会ったときはひたすらムカ付いていたこの気の強さが、今は手玉にとっているのだと思うと楽しくてならない。
涙で潤ませながら睨んでくる瞳もどこまでも青く澄んでいて、宝石のように綺麗だと思う。
白い肌はスベスベときめ細かく、赤みがかった金髪も映画の中に出てくるお姫様のように輝いている。
こんな美少女が同級生だとは信じられない―― そんなアスカの躰を、自分は好き勝手に犯せる幸運に預かっているのだ。
『ワイのような出来の悪い、どこにでもいるような中学生がのぅ』と、いつになってもどこか夢のような現実感の無さが残ってもいた。

(イインチョには悪いが、まさに極上っちゅうやっちゃな。ホンマ信じられんようなベッピンぶりや。堪らんでぇ……)

だが、夢のようだと思うなら、目の前に輝くその肢体の味わいを、思う存分に確かめてみれば良いだけのことである。
トウジは胸の形が変わる程に荒々しく揉み捻ってやりながら、肉割れの先端に息づく雌芽をも突き刺した指の根元でクニクニとこね転がし、一際高く悲鳴を上げて仰け反った白い細首にむしゃぶり付いた。

「ヒ、ハァ、ァ………!」

「おほ? 今、ちょっとイキかけたやろ。キュッと締め付けおったで?」

「そ、そんなこと無いわよ……。あ、や、やめてったら……」

ハァハァと乱れた息の下から、アスカは自分を背後から捕らえているこのスケベな同級生に必死の声を上げた。
くたくたと力の抜けた躰は、脱衣所の壁に縋るように寄りかかることで辛うじて支えている。
このままではと血の気も引いていて、震える声も懇願するように必死の色を帯びていた。

恨めしいことに、トウジとヒカリによってさんざん開発された躰はあまりに感じやすく、もう火が入ってしまったようだと自覚せざるを得なかったのだ。
今一瞬のアクメは耐え切れたが、次の波が来たらどうなることか。
ましてここで挿入を受け入れでもしたら、とても声を抑えきれる自信は無かった。

「あう! ぅああ……。っは、ハァ、ハァ……だ、だめ。シンジ達がそこにいるのよ……!」

「惣流の声はでかいからのう……イイの、イイのぉって、いつもワイの下でよがり泣いとるしな」

「バ、バカ言ってないでよ、ミサトや相田にまで―― ぅぁ、ッはぁ……! あ、き、聞こえたりしたら、あ、アタシ……はぅっ! ぅあ、ああぁ〜〜」

「そうやな。ケンスケのことや、大喜びでビデオを回すやろうなぁ?」

ニヤニヤと言う間もトウジの攻めは収まらない。
充血して敏感に起ち上がった陰核を親指の腹に捕まえて、アスカの反応を見ながらネチネチと転がし悲鳴を上げさせる。
一方で、綻びきった淫花もVの字に開いた中指と人差し指でくぱくぱと開け閉めさせて、こぼれ落ちる愛蜜を下肢にまとわり付かせているのだった。
ピンクのストライプにワンポイントのリボンが付いた可愛らしいパンティはアスカのお気に入りだったが、既に股布にぐっしょりとシミが広がってしまっている。
蹂躙するトウジの淫らな手つきと、それを押さえようと伸ばされたアスカの手の両方を下にくぐらせ、薄い生地は目一杯引き伸ばされてしまっていて、これまでに台無しにしてしまった何枚ものパンティと同様、最早使い物にならないだろう有様だった。

「あぅっ……。くっ、くぅぅ〜〜……」

紅潮した美しい顔は切なげに歪められ、堪えようとしてもままならない快感のおののきが唇を突いて出てしまう。
秘所への淫戯を止めさせようとしていた筈の手も、いつの間にかトウジの手と重ねられて一体に、自らパンティの底―― デルタの花園を愛でるように蠢いているのだった。

「そうや。いっそ撮ってもらおか? なぁ、惣流……」

首筋にかかる荒い鼻息。
思いも寄らないトウジの言葉にアスカは背筋を震わせた。

「はぁ……はぁ……、じょ、冗談よね?」

“レッスン”にかこつけて、裏ビデオあたりで知識を仕入れたらしい無茶苦茶な事をさせようとした事が幾度と無くあったトウジなのだ。
未開発のアナルを貫こうとしてヒカリに叱り付けられたりと、そのストッパー役であるヒカリが居ない今、この性欲のカタマリのような男がどれだけ暴走しようと自分には抑え切れる自信が無い。

「ハァ、ハァ、ハァ……。そ、それだけは止めて頂戴。うぅっ……、ンあん! 相田にまでなんて……そ、そんなこと頼んでないわよ!」

“シンジをモノにするためのレッスン”等と、もはやただの名目に過ぎないことは分かっていた。
だが、今はこの建前だけがアスカがトウジに対抗してみせられる全てなのだ。

(アタシはこいつに好きにされてるんじゃない……。アタシが、アタシがヒカリに教えてって言ったから、だからこいつはアタシがセックスを学ぶ教材になれたのよ……!)

それすらも自分を納得させる為の詭弁である。
声を必死に殺そうとする中、アスカはネルフのトップエリートととして育てられた自分が、このとるに足らないただの中学生に懇願してみせるしかないという情けなさに歯噛みした。

「なんやぁ? ほれ、一流のスポーツ選手は自分の練習風景をビデオに撮ってもろて、それでフォームをチェックする言うで。惣流も勉強になるやろ。自分のオメコをワイがズポズポ嵌めてやってるところとかなぁ?」

いやらしく囁かれながらも、その汗の浮き出したしなやかな肢体を弄られ続けているアスカは、トウジに背後から羽交い絞めにされた腕の中で悶え、すすり泣きのように押し殺した美声で喘ぎ続けている。
わなわなと震える足は壁に縋りつきながらも身を支えきれず、水蜜桃のような瑞々しい膨らみを揉み立てられながら『あっ。あっ。あっ』と切なく息を吐いて洗濯機の上に崩れ落ちた。
乱れた髪が濡れた頬にばさと貼り付く。
洗濯機の蓋に伏すようにして押し付けた乳房の先端では、硬く冷たいプラスチックに潰された尖りからの甘いインパルスがアスカの官能に貫き走る。

「ひぅ、ン! ふわぁっ……だ、ダメぇっ……! もうっ……、もう、ホントにダメだったら……っ、あああ!」

「教えてやりたい思うとったんや。ワイの上になったりしてな、死ぬぅ、死ぬぅ言いながら、どれくらいお前さんがエロい顔をしとるかってな」

「ううっ、フ……! ふぅぅ〜〜、うァう! な、何がよ……ぉ、ッア、はぁぁぁん……。はぁぁ……!」

「あれは凄いでぇ……。ざんばら髪を振りながらオッパイは自分でモミモミしとるし、腰もエライ勢いで浮かせたり沈めたりでオ×コに泡が立つくらいやしな。いくら注いでやっても離してくれんよって、死ぬかと思うたわ。ヒカリも呆れとったしな」

「う、嘘よ……。あ、アタシは……あうう! す、スケベなのはアンタの方じゃない……」

「おう! ワイがスケベってのはホンマのことやな。当たり前や。若いさかい、ヒカリもスケベや。ケンスケもドスケベやし、シンジだってあれでかなりのムッツリスケベやで?」

「シンジが……ぁ、っああう! あうう……っ! ちょ、アンタ。ナニ擦り付けてんのよぉ……!」

「認めてへんの惣流だけや。ほれ、怖い顔してみせよとしてもなぁ……もう全然ダメやで?」

もぞもぞジャージのズボンを下ろしたトウジの股間に、開放されたペニスがピンと鎌首をもたげていた。
脂ぎったヒヒオヤジのように卑猥な関西弁を操りながら、下目使いに逸物に添えた手元で狙ってみせるのは、洗濯機の蓋に突っ伏して、アスカの心とは裏腹に差し出すようにされた丸いヒップだ。
半ばずれ落ちた下着に包まれて、早く貫いてと言わんばかりにクネクネとトウジを誘っている。
もはや毒牙に掛けられるばかりとなった無力な美少女が分泌したおびただしい愛液に塗れていて、薄い生地には淫らに開花させられたラヴィアの形がくっきりと浮かび上がっていた。

「さっきからアハンアハンて堪らん声で啼きよってからに、そうやって睨んどる顔も、うっとり悦がり気分丸出しでそそるだけや。ホンマ、スケベな貌やさかい、うひひ、今度ばっちり撮って見せたるからな?」

「いや、いやよ……そんなのいやよォ……」

自慢の髪をうねうねと揺すりながら、アスカは背後から圧し掛かかろうとするトウジをかすれ声に拒んだ。
首を背によじって恨めしげに睨む。
その目元もポゥと赤く染まっていて、未だ頑なな態度を守り続けるこの少女の心が、ハァハァと荒く乱れた息と同じほどに陥落寸前なのは明らかだった。
学園のやわな男子生徒達を一睨みで竦みあがらせるような視線も、妖しく切なく眉根をよじらせながらの潤んだ眼差しでは、トウジの獣欲を煽るばかりでしかない。

そのピンクに染まった面差しが残している薄皮一枚の理性。
濡れそぼつ少女の秘苑を一突きにしてやりさえすれば、容易く剥がれ落ちて声も高らかに淫らな歌を歌い出すのだと知っているトウジにしてみれば、それはもう幾度と無く重ねた挿入の、待ちわびるおねだりに等しく見える。
もう、この生意気な美少女同級生は自分のペニスが欲しくて欲しくて堪らない筈なのだ。

(ホンマ、強情っぱりなオナゴやで……)

見下ろす背中も玉の汗を浮かばせ、白人の血の色濃い雪白の肌も、燃え滾るアスカの官能を表したように紅潮している。
肉付きは子供の薄さを残すヒップだが、撫ぜ回してやれば悩ましげに打ち震え、ほっそりと華奢な下肢をわななかせる。

「ウウン……」

ねっちりとした愛撫を喜ぶような熱い吐息が、歯を食いしばったその下から漏れ落ちるのだ。
媚肉を好きにかき回していたトウジの手が抜き取られてからも、パンティの底に残っていた筈の繊手はと見れば、無意識にか、陰阜を覆ってクチュクチュと密やかに慰めようとすらしている。
蜜液にぐっしょりと濡れた生地はぴったりと貼り付いて透けていて、しなやかな指先の淫らなそよぎから、ぱくりと開いたクレヴァスの中に覗く、鮮紅色の不可侵粘膜まで露に見せてしまっていた。

トウジ達がその肢体をむしゃぶり尽くす様になってから一段とまた魅力を増して発育した―― 美しい少女の裸体は、うなされるような押し殺した快楽の呻きと共に卑猥にうねくねっている。
素直になれない言葉の代わりに、全身で誘って見せているのだとしか思えない扇情的な有様だ。

自分のような有象無象のガキには高嶺の花だった筈の極上の美少女の、その痴態。

「このケツも堪らんで……。もう、こないに感じよってからに。惣流もいい加減、ワイに犯して欲しいんやろう?」

「……う、ううっ……」

艶かしく身を捩じらせるこの可憐な同級生を、ここまでに仕込み、燃え上がらせているのは自分なのだ。
喉をカラカラにこみ上げる興奮に、トウジは生唾を飲み下した。

「連れないこと言うなや。ワイと惣流の仲やないか。また一緒に気持ち良うなろうやないか、な?」

「ああ……!」

自らの欲棒をむき出しにしたトウジがするするとアスカのパンティを下ろしてゆく。
アスカの抵抗は弱々しい。
あっという間にちっぽけな布切れは丸められて、ふらふらと「く」の字に閉じた両脚を膝まで落とされてしまう。
剥き出されたのは真っ白な尻たぶ。
スベスベの双臀に危うい谷間はまっすぐ伸びて、太腿を固く閉じてもデルタ型に隙間の残る魅惑の付け根から、むぅっとむせ返るような匂いが立ち上る。
この未成熟なティーン美少女が分泌させた、紛れも無い濃密な牝の淫香。
その羞恥の源泉地を白魚のような指先が隠す隙間からは、淡く優美な恥毛の翳りが覗いていて、

「ああっ! は、恥ずかしい……」

突き刺さるようなギラギラとした視線に堪えきれず、アスカが屈辱のあまりの悲鳴を洩らすと、裏腹な欲情の滴りがつぅと糸を引いて床に落ちるのである。

「えっへっへ……。なんちゅうドスケベや。こないにぐちよぐちょにしよって……。ほれ、今更なに隠しとんのや」

「あっ、やっ、ヒィィ―― !」

膨れ上がった股間の切っ先を、最後の守りと化して少女を覆う手に擦り付けると、元より抵抗の力を失っていた隙間からあっさりと、アスカは粘膜への接触を許してしまったのだった。

「あっ、熱ぅい〜〜!」

矢撃たれたカモシカのように、わなわなと震えるアスカの美脚の付け根には、圧し掛かるトウジのペニスがそのビクビクという鼓動を伝える程に密着したのだ。
何一つ遮るものなく口付け合う、牡と牝の欲望器官。
先端でかき回されるように、先走りの淫汁と美少女の熱い潤みがクチュクチュと混ざり合う。

「ああっ。やめて……こんな場所で、い、いやァ! 聞こえちゃうわ……!」

「大丈夫や、すぐやさかい、な? 惣流がいつもみたいにデカイ声を我慢しさえすればいいのや。……ほれ、もっと脚を広げぃや」

「いや、いや、いやぁ……」

―― ああ。またアタシ、犯されてしまうわ……

ともすれば泣き出してしまいそうな屈辱と悲しみに打ちひしがれながら、それでも健気にアスカの声を抑えさせているのは壁数枚を隔てたシンジの存在であった。
こんな姿を見られでもしたら、死んでしまいたいと思う乙女心なのだ。

「イヤやイヤや言うたかて、ココはもうヨダレを垂れ流して悦んどるのやないか。ホンマ男なら誰でもエエんやなぁ、惣流」

くちゅりと、アスカの入り口に付き付けられた先端が、しとどにぬかるんだ秘裂粘膜に包まれる。

「違う! 違うの……誰でもなんて……ああ、ああ!」

洗濯機の上に背中から圧し掛かられて、美尻を差し出した姿勢でいよいよ追い詰められた碧眼の美少女は、優美な裸身を反り返らせ、切迫した―― しかし、未だ懸命に押し殺そうとする声で悲鳴を上げた。

「そやけど自分、まだセンセとはシておらへんやろ? 誰のチンポが欲しくてこうなっとるんや、言うてみい」

「あああっ」

ぐいぐいと腰を押し付けられる度に、熱く綻びきった花弁が、はしたなく唇を開けて迎え入れてしまいそうになる。
くぷっくぷっと、めり込む亀頭に押され泡立つばかりの淫らさを見せる自分のそこに、アスカの羞恥は燃え上がり、眩暈がするほどだ。

「おらおら言うてみいや、このオ×コがぐっちゃぐっちゃになって欲しがっとるのが誰のチンポか、言うてみぃや、なぁ惣流」

トクン、トクン、トクン、トクン……

早鐘のように心臓が打ち鳴らされている。
今、敏感な割れ目をめくり、自分の中に分け入ろうとしているのは好きでもない男のペニス。
しかしそれは同時にアスカが知る、ただ一人の男―― セックスの全てでもあるのだ。

(アタシ……。あ、ああ……アタシもう……)

ビショビショの襞粘膜をずるりずるりと前後にこそぐようにして、屈服を促しながら固い肉竿がアスカを追い立てる。
じりじりと崩されそうなそこは、快楽神経の集中した乙女の急所に他ならない。

「ヒぁ、ぁ、んぅンう! ふわぁ、ああっ、いやぁん!」

綻んだ縦筋の先端に尖りきった肉芽をも、いきり立った先端に脅され、みるみるアスカの瞳は焦点を失いつつあった。

(や、やばいわよ。分かってるのアスカ? ここで流されちゃったら……あ、ああ……アタシは、は、破滅よ……!)

みるみる溢れ出す愛蜜はクレヴァスに擦り付けられるペニスをねっとり濡らし、更にはアスカの内腿を伝って床を汚す。
突っ伏した胸を後ろから押されるままに弾ませて喘ぐアスカの姿は、もうバックスタイルで突き上げられている交合の嬌態も同然だった。

「はぁぁっ。いやぁっ、いやぁああっ……」

ますます鼓動は高まって、戦慄にも似た甘いさざなみがゾクゾクと背筋を駆け昇っていく。
押さえきれないひっきりなしの呻きが、甘ったるく―― いよいよせっぱ詰まって漏れ出ている。

「くっ、擦りつけとるだけでビンビン来るわ。ええ加減辛抱出来へんで……。なぁ、惣流。ええやろ? な?」

「あっ、あっ、あっ……」

アスカも自分の限界を知っていた。
既に脳裏は朦朧と、シンジに知られたくないという一念に縋ってはいたが、秘唇にグッチュ、グチッュと浅く受け止めるスラストは本物のセックスと変わらない。
いや、それがアスカを処女から抉り泣かせたペニスであるからこそ、彼女のラヴィアも膣も、子宮も―― 快楽器官全てに刻み込まれた抽送の記憶を、淫らに歌い始めていたのだった。

あたかも失われた筈の傷が疼く幻痛の様に、アスカ自身にトウジやヒカリによって植え付けられたセックスの感触が、幻の抽送感となって膣を貫いてすらいる。
ズブッ、ズブッと、内奥に感じるのだ。

(もうダメ、もうダメだわ……。な、なんにも分かんなくなっちゃいそう……。アタシ、アタシ……!)

「言うんや惣流。ワイのチンポが欲しいてな。そら、そら……!」

耳元に木霊する淫猥な水音と、天才少女をただのオンナにまで狂わせた男の体臭に包まれて、アスカはああと呻いた。

「ああ、ああ……。あ、アタシ……」

トクン、トクン、トクン、トクン……!

「もうアタシ、アタシは……。あ、アタシを、アタシをっ……! あああ、お願い……お、おか――

はかなく最後の理性を手放しそうになったのは、シンジ達の耳元で悦がり叫んでしまおう、狂ってしまおうという甘い誘惑。
ぐしょぐしょに涙を流した美貌が虚ろに笑みを浮かべ、わななく薔薇色の唇で『犯して欲しい』と浅ましい懇願を叫ぼうとしたその時――

「トウジ〜〜?」

むせ返るような熱気の篭った密室に、シンジの訝しげな声が届いたのだった。

「どうかしたぁ?」

「ちっ。……何でもないわ! 今戻るよって、待っとき!」

忌々しげに舌を鳴らして、今まさにアスカの膣を味わおうとしていたトウジは渋々ズボンを引き上げた。

「しゃあないの。また後でや、惣流」

慌しくジャージの前を直しドタドタと去って行ったその後に、荒い息を整えながらのアスカの罵り声がぽつりとこぼれた。

「なんて自分勝手なやつ……」

力の抜けた体をくたくたと床に崩れ落とさせて、ほっと安堵の息を吐く。

「あっ……。や、やだ、中途半端にされたから……」



―― そしてシャワーの音が響き始めたその中に、そっと紛れて息を弾ませるアスカなのだった。

「あっ、はっ……。あぁ、シンジぃ、シンジぃ……」

火照った下腹に、しなと反らせた指を添えて。
未だ知らぬ想い人の熱さを想像して、自らを慰める。

「ああん、これがシンジのアレだったら……。あはっ、あっ、シンジぃ〜〜。お願いアタシを……早くぅ……」

小さな入り口にしなやかな指先をくぐらせて、アスカの渇きが癒される―― その時を夢見て。



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