FOXさんの、「濫用」のアスレイバージョンのプロローグ部


250 :FOX :07/04/16 01:10 ID:???
おひさしぶりです。

どたばたしているうちに時間ばっかり経ってしまったので、「濫用」のアスレイバージョンのプロローグ部だけでもupさせていただきます。
本編ができたらくっつけて引き気味さまに送付させていただく予定です。


 唇をぎゅっと噛み、足を進める。
 ひどくのろのろと、さっきよりもさらに遅く。
 「ね……れ……い……いま……どこぉ?」
 はっ、はっ、と子犬のようなあえぎ声、舌足らずな鳴き声が右耳のイヤホンから響いてくる。
 「ドアの……前」返事ができたのが自分でも不思議だった。
 「よかっ……たぁ……レイぃ……逃げちゃったんじゃないかって……『お兄ちゃん』たち……心配してたんだからぁ」
 親友が「お兄ちゃん」と呼ぶ見知らぬ男たちの笑い声が漏れ聞こえて少女は絶望する。
 「逃げないから、あなたを置いて逃げたりなんかしないから……」
 「……レイ」くすくすと笑い声。「ほんとにそうなの?」
 相手の声の調子に少女は息を呑む。涙がにじんできてドアがぼやけた。
 薄手のフード付きトレーナーを羽織っているにもかかわらず、がたがたと全身を震わせてドアを開ける。
 そこはごく普通の公衆トイレのように見えた。
 清潔で明るく、女性でも安心して使える設備のように見えた。
 だが、少女は知っている。
 清潔で安全に見えるこの個室には女性を貶める装置が隠されていることを。
 そう、このトイレには盗撮カメラが隠されているのだ。
 それも二台。
 ひとつは天井から女性を見下ろし、その全身も仕草も観察できる位置に。
 もうひとつは下着を下ろして無防備に腰掛ける女性を正面から観察できる位置に。
 それらの画像は非常に鮮明であることも少女は知っていた。
 「あ……ああ……」全身が震える。恐怖で喉がからからになる。
 ……この部屋へ足を踏み入れれば、自分は鑑賞物にされてしまう。
 ……「見物人たち」の淫らで残酷な妄想の材料とされてしまう。
 いや、そんなことだけですむはずがない。
 妄想ですむはずなんてない。
 彼らの昏く残酷な好奇心はカメラに写った少女が誰なのか暴こうとするだろう。
 そして彼女の正体が知られてしまえば、彼らはその妄想を欲望を実現してしまうだろう。
 彼らは少女を捜し当て、その躰を貪ろうとするだろう。
 どこであろうと、彼女の意志などまったく関係なく。
 そして自分は……彼らの欲望に逆らうことはできない。
 少女が彼らをどんなに嫌悪していようと「おじさま」たちの調教によって「おんなの悦楽」を覚えてしまったこの身体は観客たちの淫らな仕打ちにやすやすと屈服し、玩具として反応してしまうに違いない。
 ここ数日のうちに四本もの「プライベート・ヴィデオ」の主演女優として出演させられた少女は知ってしまったのだ。
 「男たちの指で舌でペニスですっかり発情し、プライドも抵抗心も跡形もなく蒸発させて淫らに屈服する『一四歳の知性派美少女』!!」というアオリ紹介され、さっそく一部顧客に配信された「作品」のヒロインとしてカメラのレンズに屈辱的なアクメ顔をさらしてしまった少女はもう分かってしまったのだ。

251 :FOX :07/04/16 01:11 ID:???

 淫らな刺激を与えられたこの身体は簡単に彼女自身の心を裏切ってしまうことに。
 ひとたび発情してしまえば、彼女の精神はやすやすとねじ伏せられて「本当の自分」はどこかに消えてしまうことに。

 だから少女は振り向いてしまう。
 涙を浮かべたすがるような表情で、背後の男を見つめてしまう。
 「な?」ロン毛の男は満面の笑みを浮かべて少女を見下ろす。「やっぱりいるだろ?レイちゃん」
 少女は眼を伏せた。そして、小さくうなずく。
 「……おねがい……します」
 「なにを?」
 「目隠し……してください」
 「なんのために?」男の声はとても意地悪で、少女の肩は震えはじめる。
 「……わたしが誰なのか……ばれないためです『あんなこと』をしているのがわたしだって知られたら……生きていけないから……だから!だから……おねがいです!」
 「ちゃんとお願いできるようになったんだ」
 「……はい」少女の瞳から涙がぽたぽたと落ちる。こんな卑劣漢たちへ慈悲を乞わねばならない自分が悲しくて悔しくてたまらない。
 「レイは恥ずかしがり屋さんだからな」
 「……はい」
 「じゃ、背中向けな」
 のろのろと男に背を向けた少女の視界が暗黒に遮られる。
 「……ああ」溜め息をついた。
 いまの少女は見えない不安よりも、目隠しによって表情を隠されることに安堵してしまう。
 華奢な肩ががっしりとした手で掴まれくるりと身体を巡らされた。
 「舌を出しな、レイ」低い声に少女は逆らえない。もちろんなにをされるかは分かっていても。
 めいっぱいに桜色の舌を尖らせ、つき出す。
 「んー。ふ、んぁあ……っ」
 ヤニ臭い唾液混じりの舌がぬるりと絡みつき、ねろねろと舐めしゃぶられる。
 敏感な舌先をいやらしく舐め回されるとそれだけで少女は全身をがくがくと震わせ、ピンク色の唇の端からつつと涎をこぼしてしまう。
 「は……ん……っ……はぁ……」
 いつのまにかぬるぬると動く相手の舌を追い、可愛らしい鼻声を上げて積極的に舌を絡めてしまっていることに彼女は気づいていない。それどころか男が身体を離すとどこか不満そうな溜息すら漏らしてしまう。
 だから「もう一度舌を出せ」と命じられるとなんの躊躇もなかった。
 物欲しげにつき出した舌に小さな錠剤らしきものが乗せられ、そのあとに男がてろてろと唾液を流し込むと甘いあえぎとともに喉を鳴らしてそのクスリを嚥下してしまう。
 それが「女優になるためのお薬」であることが分かっていても、彼女はそうせざるを得ない。
 言われたとおりに「お薬」を飲まなければ、彼らは「塗り薬」を「お注射」を使うのだから。
 レイはそれの恐ろしさを熟知している。
 「一本目のビデオ」に出演したときに「塗り薬の効き目」を、「二本目のビデオ」に出演したときに「お注射の効き目」を思い知らされていたのだから。
 そう。あれを使われると変わってしまうのだ。

 ……男優や撮影者達の意のままに卑猥なポーズを採らされても抵抗など一切できない「お人形」に。
 ……だれのペニスだろうと、どんなラーゲだろうと大好きだとカメラに向かって歓びの声を上げる素直な少女に。
 ……恥ずかしくて下品な言葉を連呼しておねだりできる賢いペットに。
 ……精液をどくどく流し込んで貰えることが嬉しくてたまらないセックスの道具に。

 だから少女は錠剤を飲むことを選ぶ。
 少女の親友のようにすっかり壊れるわけにはいかないのだから。
 「さ、行こうか」
 男に肩を抱かれたまま、おぼつかない足取りで室内へと足を踏み入れる。
 「あ、ああ……」
 黒絹の目隠しで瞳は隠されていても、その少女が神秘的な美貌の持ち主であることも、すっかり「その気」になっていることは隠しようもない。


252 :FOX :07/04/16 01:11 ID:???


濫用
−少女"R"と"M"の場合−


 「ああ……映ってる……目隠ししてるレイが、映ってるぅ……」親友の涙混じりの声が少女の頭のなかでがんがんとこだまする。少女は彼女の声に明らかな安堵とかすかな期待があることを敏感に嗅ぎ取っていた。
 一回り大きな男になれなれしく肩を抱かれた少女は、彼に導かれるままその「個室」へと入る。
 「ほら、ここで立っててね」
 ぱたんぱたんと音がして、レイは便座の蓋が倒されたことを知った。
 ひょいと抱きかかえられる。お人形のように下ろされる。
 ひんやりとしてそして硬い座面の感覚がスカート越しに伝わってくる。
 「はい。こっち向いてー」身体ごと向きを変えられる。
 「あは、座ってるレイが1カメにまっすぐ見えてるぅ」
 「ほら、身だしなみを整えてあげようね。レイ」男はぞんざいに少女のパーカーを剥ぎ取り、乱れた髪の毛を直してやった。華奢な身体にフィットするTシャツにミニのデニムスカートの少女は逆らおうとはしなかった。
 それどころか男の指が触れるたびに微かに上げる吐息がひどく切なげになってゆくことに、素肌に直接身につけることを命ぜられたTシャツを持ち上げている未成熟なバストの先が硬く屹立していることを知って男は微笑する。
 軽く頭を撫でてやり、それから文字が書かれたひも付きの札を少女の首にかけてやった。
 「さぁ、ショータイムだ」
 頬を上気させて腰掛けている少女に男は笑いかけ、カメラの撮影範囲の外まで下がる。
 少女は深呼吸を何度も繰り返したのち唇を噛みしめ、のろのろと両脚を抱え込む。
 「いまから、いまから……はじめる……から……」ハンズフリーのヘッドセットにつぶやく。心臓が破裂しそうだった。
 デニムのミニスカートに手を入れて腰を浮かすとパンストとショーツを慎重に脱ぐ。
 それらを膝に絡ませたままM字開脚のポーズを取った。
 「ああ、レイが、レイが……レイちゃんのぉえっちなところがぁ……カメラにぃ……」絶望的な悲鳴にはしかし、どこか甘く濡れた響きがあった。
 「いま……何時?」
 「あ、あ……九時一二分」
 「そう。じゃ……はじめるわ」少女は可能な限り平坦な声で告げ、ぎゅっと目を閉じた。そのまま脚を開いて待つ。
 ……一〇分。それだけの辛抱、それだけ待っても見つからなければ……。
 「レイ、レイぃ……」けものじみたあえぎ声混じりにレイの親友が呼びかけてくる。「見つかっちゃったよ。ああ……レイの恥ずかしいトコロが映っているカメラのURL、例のトコロにさらされちゃった……あ、あぁ……ン、あ、は、ああ、あ、ぁ……」
 「さらされちゃった」のではないことをレイはとうに理解していた。
 レイと同じくハンズフリーのヘッドセット「だけ」を唯一の装身具として許されている少女、男の膝の上に乗せられて悪戯され放題の彼女が震える指で「例のトコロ」にURLを書き込んだのだ。
 「『ロリータおまんこ発見ー』って誰か叫んでるよ」
 「お願い……おねがい……」
 「お尻の穴もはっきり見えてるね」
 「ひどい……よぉ」
 「あ、レイ……『ぱいぱんだー』だって」
 「もう……いわない……で」
 開いた膝がぶるぶる震える。
 「『あのハンターのひとりだ!』って書き込みが!『前は生えてたぞ。剃られちゃったんだ!』だってだって!……あ、『捕まったとき』の写真もupされちゃってる。あは、レイったらもうアイドル並みの扱いだねっ!」
 親友の壊れきった言葉が耳のなかで反響する。恐怖と屈辱で目がくらみそうだった。
 「あ、みんながレイのメッセージに気付いたみたい。だけどパンストが邪魔で見えないって」
 泣きじゃくりながらパンストをさらに下ろし、カメラに首から下げた札が見えるようにする。
 「みんな、みんな大騒ぎ……してるぅ」耳元で少女の親友が甘く囁く。「みんな、みんなが読んでるよ。レイのメッセージ」


253 :FOX :07/04/16 01:12 ID:???
 噛みしめた唇から嗚咽が漏れる。
 「みんなが楽しみにしてた『ライブ』を邪魔していた私たちは……」画面の文字を読み上げる少女の言葉はひどく邪悪で同時に甘く、生真面目な委員長の眉をひそめさせていた教室での少年のようなお転婆ぶりはみじんもない。「先週、ついに罰を受けることになりました……」
 「やめて、やめて、読まないで、読まないでよ……」
 少女は細い声で異議をとなえることしかできない。
 立ち上がって逃げ出すことなどもうできなかった。
 「罰」として少女たちになされた行為の記憶が、そのあとになされた「躾け」がレイの勇気をくじいてしまったのだ。
 「お願い。読むのはやめて、おねがいだからぁ」
 もちろん彼女の願いなど届かない。ヘッドセットから聞こえる親友の声はより甘く、より淫らな調子すら帯びてゆく。
 「……あれから私たちはおじさまたちにしっかり『躾け』ていただいて、とっても素直な女の子になれました」
 ああ、とレイは溜息を漏らす。
 「……今日は、ご迷惑をおかけした視聴者の皆さんへのお詫びとして、『躾け』の成果をお見せいたします……ッあ、ああ、あ、あは……い、イくぅ、マナ、マナいっちゃうぅぅ……」」
 レイが「ご主人様」に命ぜられて作ったボード……彼ら好みの文面をひねり出すまでなんどもちいさなお尻をぶたれたそれ……をネットワーク越しに読み上げていたマナは親友の痴態を想像するだけで絶頂に達してしまう。
 親友と同様にしだいに呼吸を荒げてゆくレイは親指ほどの樹脂製のタマゴをポーチから取り出す。
 「さ、『しょーたいむ』だよ、レイ……」
 親友の期待に満ちた淫らな言葉にうながされた少女はそのタマゴを自らの秘所へと押し当てた。
 「う、ふぅぅぅぅッ!」
 ぶぅぅぅん、とそのタマゴが微細に揺れ動き、わずかに顔をのぞかせた肉真珠を刺激した。
 ぎゅっと奥歯を噛みしめる。しかしその淫具を使っての自慰を止めようとはしなかった。それどころか少女はさらに巧みにクリトリスを刺激して、無毛の秘唇がひくつきほころび、雫を垂らしはじめる様子をカメラへ披露する。
 「あ、あ、い……」いつのまにか漏れはじめた甘い声をすぐそばに立っている男に聞かれていることも気にならなくなった。いやむしろ観察されている自分自身に少女は高ぶりを感じてしまっている。
 いつのまにか嫌悪と恐怖が性的刺激に押しつぶされた少女はクリトリスを巧みに愛撫しつつ、ほっそりした指をひくつく花弁へと侵入させてくちくちと動かして快楽を貪る。
 ショーツが、ストッキングが伸びてしまうことも、カメラに見つめられていることも気にならなくなった少女はさらに大きく膝を拡げて透き通るような内腿をあらわにした。
 そのあいだも指の動きは止まらない。中指をさらに深く突き立てて最近知ったばかりのGスポットを指腹で擦り立てた。背筋を這い上がる快美感は幸福な感情そのものにかわり、少女は涎をTシャツにとろとろこぼしていることさえ気付かなかった。
 「レイ、ああもう、レイったらすごくえっちだよ。レイの掲示板の書き込み。一秒に一〇件どころじゃないよ!みんな、、みんなね、レイのことすっごくかわいそうだと思ってるけど、誰も『通報』なんかしてくれてないよ。『最期まで見届けるのがギム』なんだって!あ、あっ、それから……この一週間でレイがなにされたのか想像する書き込みがいっぱい!ね?読んであげるね」
 レイの返事を待たずに少女は掲示板の書き込みについてレイに伝える。

 ……ヤクザの事務所に監禁されてセックス調教されたにちがいない。
 ……真珠入りのペニスに「開通」された前後の孔はもうピストンによる悦楽を覚えてしまったのだと。
 ……抵抗心は恐怖と快楽でとうに消え失せて、命令のまま従順に脚を拡げてあんあん啼いているにちがいない。
 ……もちろん薬物もたっぷり投与されて、「ハンターR」を名乗っていたころの鼻っ柱はとうにへし折られているのだろう。
 ……この様子では、すっかりマゾの悦びに目覚めてしまって、いくつかの変態ショーにも出演しているのではないか。

 「……あ、あはぁ……みんなすごい想像力だね。結構当たってる……と思わ……ない?……ね……?」
 レイの親友は背後から貫いてくる男性器のカリ首に狭い膣壁をこすりあげられる感覚に夢見心地になりながらも、男達に命ぜられるとおりレイへの言葉責めを実行していた。
 「ふっ、はぁ……む……ふ、ふあ、は、あ、あ、あ……」
 一心不乱にオナニーに耽る少女は、秘密を共有するもの同士の思わせぶりな口調にも応える余裕などないらしい。切なげに鼻を鳴らして電動ローターとほっそりした指で無毛のクレヴァスを掻き回すことにただただ熱中していた。引き上げられたショートブーツの踵が痙攣するように便座を蹴りつけているさまが、彼女の得ている快楽への没入ぶりを示していた。

Toilet Rei1.jpg with Shi-cyan applet

254 :FOX :07/04/16 01:12 ID:???
 「あとね、あとね……レイの素顔を知りたがる人や、そのトイレの場所がどこか。って書き込みもすごいよ。『このコ見たことある』とかの書き込みもいくつかあるけど……しりたい?」
 「いいっ!そんなの、そんなのもう……いいの」つぅぅっとレイの桜色の唇からさらに唾液が糸を引いてこぼれ、親友から借りたカラフルなTシャツのロゴを汚した。インカムの向こうの相手が息を呑む。それは自分のお気に入りのシャツが汚されたからでは決してない。
 「だって、だって……もう……そんなの……どうだっていいの。わたし……そんなの知ってもどうしようもないんだもの!」
 「マナちゃん」オナニーにすっかり耽溺している少女を観察していた男が笑った。
 「レイは邪魔して欲しくないんだってさ。『何千人もの誰か』に見守られてオナニーショウするのにハマっちゃって……ね?レイ?」
 「なんぜん……にん」レイがあえいだ。
 「そうだよ。いま、レイがおまんこいじっている映像は何千人ものお客さんがみてるんだからね」
 ひくりと少女は身体を痙攣させ、感極まった声を上げた。
 「マナぁ……あ、あ、わたし、わたし、ほんとにだめになっちゃったぁ……。なんぜんにんもの、いやらしい……ひとたちにおなにーみられちゃってるの……。ああ、もう、もうわたし、だめだね。もう昔のわたしじゃ……なくなっちゃってる……よね」
 熱に浮かされたような口調でインカムに向かってつぶやく少女の口元には笑みすら浮かんでいる。
 そしてそれに答える親友の声も同じように淫らに欲情している。
 「そぉだよぉ……レイちゃんったらすっかり変態になっちゃったんだから。いくらおじさまたちに調教されても、言うこと聞かないとお仕置きされるって言われても『デビュー』の時からそんないやらしいことできないよ。きっとレイちゃん、『素質』があるんだ……」
 ああ、とオナニー少女は切ない声とともに軽いアクメを迎えた。親友であり、同じ罠に落ちた同級生の言葉は、彼女の精神に自分のいまの立場を刻印する。
 「あーあ、言われちゃったねぇ。レイ」監視者は少女を嘲った。「ネットの掲示板のいたるところに自分の屋外調教写真貼り付けて回ってるマナちゃんに変態呼ばわりされちゃって」
 レイの上げる声がさらにせっぱ詰まったものへと変化し、しなやかな指の動きがさらに激しくなる。ついには愛液に濡れた中指でココア色の後ろの窄まりを刺激するようにまでになった。
 「ああ、れいったらすごぉ……い。ピンク色のアソコを『くぱぁっ』って……あは、すごい、すごいよ。おくの方まで映ってるぅ……レイ、レイったらすごくきれいでえっちだよぉ……」
 「マナちゃんだって最初はすごく抵抗したのに、レイは……デビューの時からノリノリだからなぁ。言われちゃってもしょうがないか。ああそれに、『ハンター』の時からいやらしいポーズでパンチラをネットに披露してたんだから、ほんとに素質があったんだなぁ」
 「あ、ああ……いわない……で。しかたない……の……だから」懇願の声はしかし甘くとろけ、男の欲望をくすぐる響きを無意識のうちに帯びていた。「いっぱい……ビデオも撮られたし……逃げたら……もっとマナにおくすり使うって言われたしぃ……リツコさ……んにもひどいことするって……」
 「そうだよな。仕方ないんだよな。レイはみんなのためにデビューしたんだよな」
 「……え、ええ」
 「返事は『はい』だ」
 「……はい」一瞬優等生そのもの口調で応えた少女の唇からはすぐに甘い喘ぎがこぼれ、透き通るような肌をピンクに染めた美少女はこの悪夢のような状況に没入していることを男に教えた。
 「いい子だな。レイは」
 「……は……い」
 「じゃあ、そんないい子のレイに提案だ」
 「は……い」
 「レイ、チンポハメてやってもいいぞ」
 「!!!」目の前の少女と回戦越しの同級生が同時に悲鳴を上げた。男の笑みが大きくなる。
 「オナニーだけじゃ物足りないだろ。指とそんなチンケな玩具じゃ満足できないだろ。レイが望むなら……ぶっすりペニスで串刺しにしてやってもいいぜ」


255 :FOX :07/04/16 01:13 ID:???
 「あ……はぁ」華奢な身体がくたりと弛緩する。
 「手を休めるな」
 「は、はいっ……は……い」快楽をさらに貪るよう命ぜられた少女はくちくちとおのれの性器をなぶり、感情を高ぶらせ理性を摩滅させてゆく。
 だが男は知っている。少女はいま得ている快楽よりももっと「素敵な」快楽を覚えさせられていることを。
 だからさらに彼女の精神を揺さぶってやる。
 「レイ、構わないんだぞ。オレの上にまたがって好きなだけ腰を振っても」
 「ああ……」
 「腰をぐりぐりしたら、チンポの先で子宮が小突かれるんだろ?レイはそれがイイんだろ?え?」
 「だめ……だめです……」少女は歯を食いしばる。男の卑劣きわまりない提案に耳を貸さないようおのれの精神を叱咤する。
 そう、もはや少女にとってセックスの誘いは、男性器で犯してやろうという提案は甘美で魅力的なものとなってしまっているのだ。
 しかしその行為がカメラの前で、数千人の卑劣な観客の前で行われるに違いないと分かっている少女は、その誘いを受け入れるわけにはいかなかった。
 なぜなら男性器に……それも女性を快楽にとろけさせるテクニックと形状を備えた凶器に……貫かれて突き上げられ、幼い襞を粘膜を擦り立てられれば、レイは信じられないような痴態をさらしてしまうからだ。
 たった一週間前に純潔を喪ったばかりの肉体が肉の凶器に貫かれる喜びを学習し、それに奉仕する喜びを覚えてしまうなんて、空想かフィクションの中の出来事だと笑い飛ばすことなどもはやレイにはできなかった。
 それを受け入れれば少女はカメラの前で恥知らずに腰を振り、快楽を貪り、呪うべき陵辱者を讃え、その灼熱の肉茎をきゅうきゅう締め付けて気持ちよくなろうとしたあげく、全身を使ってアクメを表現してしまうのは確実だから。
 それはクラスどころか学年でもトップクラスの知性を誇る少女にとってとても屈辱的で悲惨で恥ずべきことだった。
 そう。
 それは「屈辱的で悲惨で恥ずべき」ことで、同時にものすごく「気持ちのいい」ことなのだ。
 だからこそ、それを願ってはいけないのだ。
 もしそのふたつの相反する感情を知ってしまえば、少女は、レイはさらに深く甘く、腐臭のする沼へと我が身を沈めることになるのだ。
 誰にも言い訳できないほど惨めで恥知らずな変態へと変わってしまうのだから。
 だから少女は泣きながらさらにおのれを淫らに刺激して、偽りの快楽に没頭しようと努力する。
 かりそめでもいいから絶頂に達してしまおうと、くちくちと指を動かし、クリトリスを粘膜を、アナルを卑猥に刺激するのだ。

 ……ああ、ああ、はやく、はやくイかなきゃ、はやくイかないとわたし……「セックスしてください」っておねだりしてしまう。

 黒絹の目隠しを涙で濡らした少女は一心不乱にオナニーに耽っている。

 ……はやくしないと、もっといやらしい言葉で彼が誘いをかけてくる。
 ……はやくしないと、取り返しの付かない交換条件を提示されても、セックスしてくださいって泣いて頼むようになる。

256 :FOX :07/04/16 01:13 ID:???
 「レイ、自分の指じゃ、駄目なんじゃないか?」いやらしい口調は少女の予想通りの展開だった。「なぁ、ひとこと言えば好きなだけオレのチンポであんあん鳴いていいんだぜ。どんなにいやらしく腰を振ってもいいんだぜ。なぁ、見てもらおうよ。レイ、みんなに……さ。オレとお前の『セックス』を……さ」
 「あ……あ、だめ、だめ、そんなの……だめ」
 「ほんとにだめだと思ってないだろ、レイ。本当はそうして欲しいんだろ?レイ」
 「ちがい……ます」
 「なぁ、レイ。とっても簡単なことだよ。ただひとこと、ただひとことなんだから」
 「いやなんです……みんなの前でこれ以上いやらしくなりたく……ないんです……」
 「レイはまだまだ嘘つきだな」男の声は狭いトイレの中でがんがん反響した。「なぁ、マナみたいに素直になろうよ。お願いのしかたによっちゃ、精液をレイのナカにどくどく出してやってもいいんだから」
 「あ……はぁ……っ……な、中出し……されちゃう……の?」
 「そう、カメラの前でな。『おひげ』をきれーに剃られたレイのアソコにたっぷり膣内射精してやるから」
 少女が声にならない悲鳴を上げる。男の言葉から作り出したイメージに圧倒されてしまっているのだ。
 数十秒後、少女の艶やかな唇がゆっくりと動く。
 「おねがい……です」少女の声は悲壮感と敗北感にまみれ、同時にとても蠱惑的だった。「レイと……せっくすして……ください」
 泣きじゃくり、しかし指を止めないで彼女は男のペニスでずぶずぶ貫いてほしい、そうでないと自分はもう絶頂を迎えることができないと懇願するのだ。
 「いいよ。レイ。やっと素直になれたんだね」
 「は……い。はいっ。だから、だから」腰を浮かせて男のペニスを全身でねだりはじめるレイ。
 くすくす笑う長髪の男はしかし、少女をさらに思い知らせるのだ。
 たった一言の台詞で。
 彼女がどんなに恥知らずなマゾ娘であるかを。
 「イイよ。じゃ、その前に目隠し取ってレイの素顔を見てもらおうか」
 沈黙は数秒間続き、そのあとの少女は劇的に変化する。
 「あ……あ、あああああっ」か細い悲鳴とともにはしたなく便器にしゃがみ込んでいた全身を大きく痙攣させる。
 そのままくたりと崩れ、下半身を大きく乱れさせたままタンクに全身を預け、声も出せないまま全身をぶるぶる震わせた。
 「あれ?レイちゃんったらオチンチンなくってもちゃんとイけたじゃない。よかったねぇ」親友の揶揄の声もまた、アクメの余韻に震えるものだった。「『素顔をさらしてペニスに悶えちゃうジブン』を想像しただけでそうなっちゃったんだぁ……それにすごいね。それって『潮吹き』っての?」
 「ああ、ああ……だって、だってぇ……」
 「あは、まだ『ぴゅぴゅ』って出てるぅ。すごくエッチだよ。あは、掲示板のみんなったらもう超興奮状態。発狂したみたいなコメントばっかりだよ」
 「ああ、ああ、ああ……」
 レイは泣くことしかできない。
 なぜならマナの言うとおりなのだから。
 目隠しなしで犯してやると男に言われたとき、少女は想像してしまったのだ。
 ……なにもかも知られ、最後の尊厳も投げ捨てた自分が「堕ちる」場所を。
 ……そこへ「堕ちた」自分がどんなに恥ずかしく、どんなに淫らな仕打ちを受けるかを。
 ……「正義感に溢れた乙女」から「幼い性奴隷」へと転落したさまを知る映像やデータを見た人々が、少女をどのように哀れみ、同時に蔑むかを。
 その暗黒の未来のイメージは、もはや少女にとってとても甘美なものと思えてしまうことを彼女自身がはっきりと知ったのだから。
 自分がどうしようもないほどに変化してしまったことを思い知らされた少女は、快楽の余韻と絶望の快楽にひたりながらぼんやりと考える。

 ……どうして、どうしてこんなことになったのかしら。
 ……どこで、わたしたちは罠に落ちたのかしら……。

 両足首をパンストとショーツで拘束されたままでぶざまに膝をゆるめ、少女は剃毛された媚裂をライブカメラにさらけ出している。
 放心状態のその口元には幸せそうな笑みがあった。
 まだ数秒おきに無毛の雌花からきらきら輝く液体をぴゅっぴゅっと噴いていることも気にならないようだった。


257 :FOX :07/04/16 01:20 ID:???
 ・・・とまぁ、こんな感じで「どうしてこうも二人はダメになってしまったのか」を描ければいいなぁと。

 とくに「そのときまではマナがレイに従う(とまでは言わないけれど、リーダーシップを取っている)ことが当然」とレイもマナも思っていた関係がきれいに逆転してしまうさまが描ければいいなぁと。

 レイたんをできれば「口には出しては言わないけれど、自分が大人を含む他人よりも優秀だと思っていて、仕草にもときどき表れてしまう」無口系ナマイキ少女として描いて、そしてその傲慢ゆえにずっぽり「罠」にはまっちゃう感じにできればと思っています。

 時間かかりそうですががんばります。

258 :引き気味 :07/04/16 22:05 ID:???
★FOXさん

∩(´∀`) ども、お久しぶりです。

>「濫用」のアスレイバージョン

以前からマナ&レイサイドのお話を思案中と伺っておりましたので、ああその話が出来てきたのかぁ――と思ったのですが、冒頭からしばらく、これはマナだろうか、アスカだろうかと考えながら文を追っておりました。
特にFOXさんのエロ文の十八番で女の子がトロトロに蕩かされてくると、舌っ足らずのエロょぅι゛ょ退行を引き起こすものですから、マナとアスカのように「強気な口調」「溌剌とした口調」と属性が被ってくると、確定できる記述がなかなか出てこないと果たしてどちらやら、焦らされる感じです(w
加えて今回は、レイの会話の相手は何者子ちゃんだろうという正体不明要素で引っ張られてましたし。
(それもあって、展開が進んで「リツコさん」なんて名前まで出てくると、少し驚かされました)

私などはレイに苦手意識を持っていますから(それで書きだした『肉体決済』が、未完のままもうすぐ開始3年になるというのに未だこの苦手意識は払拭されていないわけですが)、他の書き手さんが、同じエロエロに蕩かされて口調もいろいろ崩れてきている状況下、それでもレイらしさを出して――そして淫蕩な思考に言語中枢まで侵されているという、二つの要素で綱引きをしているところを書かれますと、気になってくるのですね。
そういうポイントでついつい気にしていると、

>そう。じゃ……はじめるわ」少女は可能な限り平坦な声で告げ

ここら辺は、ああ、1stチルドレン・レイな感じだなぁ、とか。他ではまた転校生レイっぽいかな? と見えてみたり。
そうこうしている内に、レイの口調自体が「商品」として躾けられた――生意気な優等生らしさでもって男達を下衆だと見下すのは許さないと調教された結果であるらしいと分かってくると、さらにこれは難しいなと唸ったりしておりました。

読み手が一次媒体で与えられただろうキャラ固有のイメージに沿っていなければ苦しくなる二次創作というジャンルで、そこに本編ではありえなかったエロく崩壊した状態のヒロインを文章だけで書くのってのは、何時まで経ってもここが難しいというか興味深いというか、面白いところですね。

……なんかもう、エロ話な内容とは全然関係無い感想になっちゃってますが (;´∀`)

259 :FOX :07/04/17 00:18 ID:???
>>258 引き気味さま

 ほとんどオリジナルに近い設定でキャラだけは別作品からのイメージを借りた造りになっていますから……「こんなのレイじゃない」とか言われかねないんですよね……。
 なんとか「クールで無表情な」要素は残したいんですが、調子に乗って書いているとおっしゃるとおり「トロトロアンアン」になっちゃいますから。

 レイの親友が誰であるかはプロローグ部では不明としておくつもりでした。けれど、自分でも読み返していくうちに分からなくなってしまったので方針をへんこうしています。
 修正するときはもっと小悪魔っぽいというか、すっかりペットの立場になじんでしまってすっかり媚び媚びな感じにしようかと思ってます>マナ

>キャラ固有のイメージに沿っていなければ苦しくなる二次創作というジャンルで、そこに本編ではありえなかったエロ

 いっそ「スターシステムみたいなもんですから」と開き直ったらきっとダメになっちゃうんでしょうねぇ。
 キャラ立ての手間を省いているんだからそれくらいは苦労しないと。

 わたし的には今回のレイは、「すっかり堕ちてしまっても、毅然とした態度を崩そうとはしない。『好きにすればいいわ。わたしは人形だから』という態度で『飼い主』に接する」ことを要求されるマゾ少女という矛盾したつくりで「本編と相反するエロ」を両立させてみるつもりです。

 「冷淡に無表情に、雄を嫌悪する態度を取れば取るほど、『おじさま』があとで与えてくださる恥辱と快楽が素敵なものになるであろうことを理解してしまっていて、でもそれゆえに彼女の肉体は火照り始めてしまって、知らず知らずのあいだに媚態を示し始めている例』ってな感じで。

 がんばりますです。はい。

260 :すとらと :07/04/26 23:11 ID:???
>>259 FOXさん

何も書けていない私が言うのもなんですが、一言。

とっても良いです。FOXさんガンガッて!!



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