Back Seat BAD-END2
- 430 名前： 引き気味 投稿日： 2004/04/25(日) 22:41
- 「Back
Seat BAD-END2」 ※10辺りからの分岐で、シンジの搭乗の形が違うバージョンです。
「なんでこんなことを……」
アスカは震える声を搾り出した。
「そんなこと……ある筈ないじゃない。アタシが……騙されてだけだって、ただのバカだったって、そう言うの？ ねぇっ……！」
悲鳴にも似た声には、嘘だと言ってよと、そう懇願する少女の願いが滲み出ている。
だが、ネルフ司令の椅子にゆったりと背を沈める小柄な人影は、実に寛いだ調子で言ってのけたのだ。その通りだよ、と。
「シンジ――！！」
全てはシンジの為を思って――陵辱の日々に耐えてきたというのに、冬月が人質としていた筈（だいたいそんな感じの設定なのです）のシンジこそが、全ての黒幕だというのだ。
じゃあ！ と。
「あ、アンタが……！ あたし達をこんな目に遭わせたって言うの？」
どんなに認め難い事であってもそれがどうやら真実であるらしいと――悲しいかな、こんな時にも聡明なアスカの認識力は、一歩引いてシンジを立てている、冬月のさりげない態度に気付いてしまえるのだ。
それは彼を主と傅く従僕の姿であった。
「あ、ああ……あああ……」
泣き声を上げながら崩れ落ちた少女は、なんでと裏切り者を罵った。どうしてこんな真似をしたのかと。
「たいした理由はないよ。強いて言えばバリエーションの追求かな？ 老人に嬲り者にされる孫ほども年下の美少女ってのも、いや、なかなか乙なもんだったね」
クックッと喉を鳴らして、打ちひしがれる二人、首輪に繋がれた以外はまさしく素裸のアスカとヒカリを眺めている。
要するにこれまでのアスカ達の屈従の全てを見ていたと、そう言っているのだ。シンジは。
もはや呆然と正気を手放した体のヒカリをかばう様に抱えて、アスカはシンジを睨んだ。
その黒々とした酷薄な瞳に、昨日まで見せていた弱々しさは微塵も見られない。どこか虚無的な笑みを浮かべているこの男は、つまるところ敵でしかなかったのだ。
アスカが全てを掛けて守るべきだと思い定めたそれは、全くの見当外れ。彼女自身が深く反省していた、一時期の憎悪こそが、実は正解だったのだ。
まんまと騙された情けなさ、そして愛の錯覚を突き付けられた悲しさ。過酷な運命に精一杯、華奢なその肩を張って抗おうとしていた女の子には、挫けてしまうには十分過ぎる衝撃だ。
- 431 名前： 引き気味 投稿日： 2004/04/25(日) 22:42
- 「アンタ……アンタ……！ くぅううっ、シンジぃぃ……！」
どうしてよ、と。
「アタシが憎かったって言うの？ 殺すだけじゃ満足できないからって……ヒカリまで巻き込んで！ この子がアンタに何をしたって言うのよ！」
「心外だなぁ、アスカ。君を嫌うだなんてとんでもないよ。寧ろ大好きさ。……委員長もね？」
「どこがよ……！ わざわざ人を使って、あんな……あんな惨めな思いをさせて……。アンタ、あたし達の無様な格好を見ながら笑ってたんでしょ！」
「そう、あれは良かったねぇ……。アスカみたいなきれいな子がさ、ヨボヨボのお爺さんのおちんちんにしゃぶりついて喜んでるんだもん。僕、興奮しちゃったよ」
トン、と椅子から飛び降りるように立ち上がって歩み寄った。
目を虚ろにしてしまっている親友を後ろにかばい、胸を隠そうとしたアスカの前に足を止める。
「な、なによ……」
「ほんと、綺麗だね。アスカ」
窓からの逆光を背負って、陰に落ちた顔が見下ろしていた。
その手が自分の頬に寄せられる。
「やめてよ！ 気持ち悪い――……！？」
平手打ちでも返してやろうと睨んだアスカだったが、刹那、引き紐に締められた首輪の痛みが、その強気を萎えさせてしまった。
軽く紐の端を握って立っているだけだが、背後からぶつけられてきた老人の気配は、二匹の牝奴隷として引きずられ連れられてきた自らの姿を、瞬く間にアスカに思い出させたのだ。
さながら鞭打たれたように、背筋を寒く、縮みこませて。
「ひ、ヒッ」
「それだよ。アスカ」
「いやぁ……」
怒りはあったが、アスカの感覚はまだシンジを脅威だとは捉えていない。それまでの見せ掛けがあったのだから、どこか侮っていたのだ。
それを許さぬと叩き付けられた「主人」の叱咤は、シンジを前に蘇った勝気なアスカを、怯える奴隷少女に引き戻す働きがあった。
そんな震える頬を撫で回して、
「アスカが悔しいのを我慢してさ。冬月さんに調教されていくのは随分といやらしくて良かったんだけど、もうとことんまでいっちゃったしね」
委員長もと、その胸の先を引っ張り上げる。
悲鳴を上げて腰を浮かせ、そのシンジの手に乳房を引き摺られるヒカリの乳首には、金色に輝くリングが取り付けられていた。
そのまま立ち上がらされて、アスカがか細く友の名を呼ぶ前で、くちゅくちゃと下腹の翳りを嬲られる。
「はひ、ひぁあ……、あ！」
ホラと色素の濃く変わり果てた性器をくつろげて、そこにも装着されたピアスを見せ付ける。
「オマ×コもお尻も、すっかり慣れちゃって。……アスカ最近嫌がってなかっただろ？」
「な、何言ってんのよ……あんた……」
そんなわけないじゃないと、こわばった舌で笑い飛ばそうとする。
- 432 名前： 引き気味 投稿日： 2004/04/25(日) 22:42
- 「初めのころみたいに冬月さんに噛み付かないしさ？ 呼び出されるとあっさり飛んでくるし」
「そうしないとっ！」
「ＭＡＧＩに訊いて時間計ってみる？ もう悩んだりしないでまっすぐ来てたでしょ？」
「…………」
「犯すぞって、スカートまくらされるのも平気になったみたいだし、縛るって言われても素直に手を差し出すしね。最近、調教されるの嬉しくなってたでしょ、アスカ？」
「そんなことないっ、そんなことある筈がないでしょっ！」
髪を振り乱して、必死に否定する声は悲鳴に近かった。
「嘘……、ほら」
「きゃあっ！」
「もう濡らしてるし……」
「いやよ、いやぁぁ……」
いやいやと弱々しく。
そんな哀れな二人の秘め割れを両手でくじり回し、目を背けようとするアスカにたっぶりと、自分のあさましさが糸引き流れ、卑猥な水音を立てるのを聞かせる。
「あうっ、ふっ、くぅうう！」
押し殺せぬ弱点がピンクに充血して勃ち上がったのを、くりくりと摘み転がす。
嫌だ、シンジの――こんなやつの手でと悶えるアスカが、開発され尽くした肉体のあさましさに唇を噛むのを、実に愉快そうに楽しんだ。
「パーフェクトですね。良くやってくれましたよ冬月さん。もう随分な淫乱ぶりじゃないですか？」
「いやいや、私も若い子の躯を楽しませてもらったよ。なにしろあのキョウコ君の娘だ。感慨深いものがあったよ」
「子供の頃からってやつですか。それはなにより」
（ちくしょう……！）
可愛さ余って憎さ百倍と、はらわたが煮えたぎるような怒りをアスカは覚えていたはずだった。
しかし、抵抗の一つも出来ない自分の臆病さはどうしたことか。
シンジに好きに乳房を揉み転がされ、性器を弄ばれていても、"いつものように”黙ってその素裸を晒しているしか出来ない。――それどころか、自分は快感さえ覚えているのだ。
「ひぁ、あっ、ああん……」
正気を手放してしまった親友は、もう忙しなく喘ぎをこぼして悶えているだけ。
自身も今にも抑えきれなくなった喉が、はしたない声を上げてしまいそうだ。
ニヤニヤとしているその目が、いつ我慢が出来なくなってしまうかを面白がっているのも明らか。何よりもう耐えられないことは自分自身でよく分かっていた。
（そうよ、アンタ達の言う通りよ……）
アスカはもう、今は奴隷仲間となった親友と二人して服を脱がされ、執務室に連れ込まれようと廊下を引き立てられていた時から、過去の調教を思い出して股間を疼かせていたのだ。
全身の肌が覚えている快楽を思い出して、剥き出しのヒップをもじもじさせてしまっていたのだ。
その事をもう、否定しようという気は失せていた。
「くぅ、っふ……っ！」
「敏感だね、アスカは。乳首もこんなに硬くしちゃって……。たま冬月さんにしゃぶって欲しい？」
「うっ、いっ……ああっ」
「それか、委員長とレズらせてもらう方が好みかな」
ふふと、頬を真っ赤に上気させたアスカをあざ笑う。
「あれも興奮したな……。ほら、委員長と作り物のちんちん二本で繋がってさ。あそこも良い、お尻も良いって、泣いて悦がってたじゃない」
またして見せてよと、そう言ってズボンの前を膨らませている。
- 433 名前： 引き気味 投稿日： 2004/04/25(日) 22:42
- 「良いわよ……。うっ、くっ……。な、何だって好きにしなさいよ」
どうせどう抗ったところでと、アスカは捨て鉢な気分になっていた。
躯の昂ぶり具合を思えば、さして時間を置かず、自分が望んで両肢を開きペニスをと媚を売るような、そんな淫らな狂気へ沈んでしまうのは分かりきっている。
「うぁ……あ、は、あう……ぅ、お、犯せば良いわ！ あのジジイと……どうせアンタも一緒なんでしょ！」
でもその前にと、聞かせて貰わずにはいられないとアスカが思ったのは、或いは打ち砕かれてしまった恋心の欠片の仕業だったのかもしれない。
「あ、あんたどうして……どうしてアタシを……」
自分で犯さなかったのか――。
「ふふ、ヴァージンは僕に奪って欲しかった？」
「ち、ちがっ――！」
「可愛いね、アスカ」
でも心配はいらないよと。
「アスカの処女はちゃんと頂かせてもらったさ。勿論、口もお尻も、全部ね？」
「な、なに……？」
「僕の大事なアスカだもの、ほかのやつに君のはじめてをくれてやるなんて、そんな勿体無いことするわけないじゃないか」
戸惑うアスカにシンジは笑った。
口の端をにんまりと吊り上げて、ピエロのお面のような――薄ら寒い陽気さを湛えて。
「言ったろう？ バリエーションが欲しかったってさ」
ご覧よとシンジはアスカを引っ張った。
裸の腰を抱いてデスクに戻り、据付のリモコンを操作する。
一瞬で窓を暗幕が塞ぎ、壁はモニターに変わって輝いた。
『イヤっ、あっ、あああぁぁあ――――っ！！』
それはアスカだった。
手足をロープに戒められベッドの上に大の字に、血の滴りをシーツに印しながら犯される――しかしその相手はシンジだ。
『ほら、アスカ。分かるかい？ 僕がアスカの中に入ってるんだよ。アスカのヴァージンを貰ったよ！』
『いやっ、いやよ……いやぁぁぁ』
しかし、そんな記憶はアスカには無い。
スイッチを操作した電子音と共に、場面が変わる。
全身を赤いエナメル生地で覆いながら、乳房や性器だけは卑猥な穴から覗かせている、どこか見覚えのあるプレイスーツ姿。
床の上に仰向けに。腰を持ち上げ、大きくＭの字に開いた足をばたつかせているアスカの、アナルを犯そうとしているシンジ。
ボールギャグに塞がれた口で何事か必死に喚き、シンジを止めようとしているらしい青い瞳が見開かれて――。
「これが後ろのはじめてをもらった時。お口のはじめては、残念だけど撮ってないんだ。つい街中でムラムラっと来てね？ 人目の無い場所を探すのが精一杯だったし、あんなばっちいトイレには流石にＭＡＧＩの監視も付いてなかったからねぇ」
「なんの……話よ……」
その後も次々と画面が変わり続けた。
制服のスカートを捲り上げたお尻から犯され、教室の壁に手を突いて悦がっている自分。
今はもう崩れてしまった、ミサトのマンションのバスルームでシンジと抱き合い、互いの裸をまさぐっている自分。
淫蕩な、しかし幸せそうな笑顔でキスを交わし――次の瞬間には、夜のと思しき暗闇の公園で遊具の鉄パイプに縛り付けられ、嫌がり泣き叫びながら失禁する様をシンジに笑われている。
陵辱の舞台は刻々と変わり、拒絶の表情は次第に愉悦にと塗り替えられていく。
『ふんむっ、うむっ、んちゅう……。しんひぃぃ……』
プラグスーツ姿のまま跪き、シンジの股間に顔を躍らせる自分。
どこかのビルの屋上と思しきその背後には、ゆっくりと地下に格納されていく赤のエヴァンゲリオンの姿が。
「これって、第十五使徒の時の……」
「ふふ。でも覚えが無いって？」
- 434 名前： 引き気味 投稿日： 2004/04/25(日) 22:42
- アスカの記憶には見当たらない筈の自分自身は、いよいよその痴れ狂う様を激しくして。ついにはレイや最後の戦いで死んだミサト、リツコやマヤまで画面に現われ、汗と精とにぬめる裸体を入り乱れさせてシンジのペニスを求め争っている。
その首にはそれぞれの首輪が巻きついて、皆が引き綱を握るシンジの所有物なのだと示していた。
「まさか……、まさかアンタ！？ あ、アタシの頭を……！！」
ついに解答に辿り着いたアスカをシンジの哄笑が包み込んで――
――とか、実はシンジが調教しきったアスカに飽きて、一旦遊びつくした状態の記憶をいじってリセットさせては、また違う趣向で（時には甘々、時には調教）楽しんでいたと告白。同じように死んだと思い込んでいたミサトやリツコ、レイもどこかの誰かに弄ばれているのだと。
このシンジ、逆行しまくりで性根の歪んでしまった黒シンジで、繰り返す逆行の中、何でもリセットすれば良いやという、間違った感覚に染まっていたというオチ（苦
- 435 名前： 引き気味 投稿日： 2004/04/25(日) 22:44
- これって、日付見たら３年元旦のメールで書いたものなんですよね。
それから実に一年以上も掛けてやっと公開して良いタイミングになったわけですが、しかし、完結まで丸々二年掛かったっていうのは、たかがエロ文としてはアホ過ぎですよね (;´∀｀)
- 436 名前： PDX. 投稿日： 2004/04/25(日) 22:50
- >>427
なーぐるさん
＞とかそんな感じ。ああ、悪の黒幕って感じがしていつものマユタンイメージ
＞からの脱却ができそう。
策士責めマユタン？(汗)
まぁ確かに、ああいう子が酷薄な笑みを浮かべると言うのも妖艶な色香を感じますが。
＞でも捕まったり不測の事態に陥るとパニックになるのがお約束。
(笑)
>>430-434 引き気味さん
＞BAD END
2
こりゃまたずいぶん黒々としたシンジですな(滝汗)
しかもオチの酷い事。
アスカは何度も何度も純潔を失う経験をさせられたわけですな。
後からそれをまとめて「淫夢」として見せつけられたら、対アラエル戦どころの騒ぎじゃありませんな。
- 437 名前： 引き気味 投稿日： 2004/04/26(月) 17:48
- ＞BADEND2
このシンジとなら、ロリペット調教されちゃったノゾミﾀｿとか、ナツミちゅわんも絡められるだろうなということで、正式版の時には増強しとくつもりです。
――つか、この「抹消された記憶の断片」というのは非常に書き都合が宜しくて、ここまでで出力先に困っていたストックネタの大抵は混ぜ込んでしまえそうな勢いです（ｗ
- 438 名前： PDX. 投稿日： 2004/04/26(月) 18:31
- >>437
引き気味さん
＞このシンジとなら、ロリペット調教されちゃったノゾミﾀｿとか、ナツミちゅわんも絡められるだろう
ひいいい(笑)
←笑うのか
正式版を楽しみにしております。
＞「抹消された記憶の断片」
時々フラッシュバックしたり、あるいは合図一つで暗示状態に切り替わったりすると山文京伝氏風味(笑)
すえひろがり氏の某作品のように、なにかをトリガに自分の意志に反して脱ぎ始めてしまうとかも面白いですけど(笑)
- 439 名前： PDX. 投稿日： 2004/05/05(水) 16:10
- あとは、Ａ嬢みたいなサディスティンなアスカがシンジを貪る、というか犯すような話も書いてみたいなぁと思ってみたり。
いえ、フタナリやペニバン装備じゃなくてもいいんですよ（藁
フェラとか騎乗位で主導権を握って、シンジを犯して搾り取る淫乱アスカって感じ。
ＤＱＮアスカネタの、スワッピングの話のときにシンジとアスカのベッドシーンをそうしてもいいかもしれないなぁ、と思ってみたり。
最初はシンジに主導権を渡して、レイ相手にする時みたいな優しいソフトなセックスにうっとりしつつ、１プレイ後に。
「なかなかよかったわよ。でも、コドモみたいなセックスね」
と態度が豹変して、
「いつもあのコとこんなヌルいセックスしてんの？
ふふ、腰がガクガクになるくらいの激しいセックスもしてみたら？」
だなんて攻撃的にシンジを攻める……って感じ。
無論これは、普段「ヌルいセックス」しか経験していないレイが、別室で「腰がガクガクになるくらいの激しいセックス」に晒されていることをシンジにそれとなく伝えているわけですが。
シンジがアスカの行為を受け入れたことで、レイへの責めもシンジ公認ということにしてしまうというワケ。
それが同時多人数のお相手ってことを伝えていないだけで(爆)
From：エロ文投下用、思いつきネタスレ（３）