PDX.さんの即興ハーレムネタ

72 名前: PDX. 投稿日: 2003/11/18(火) 18:23
「狭いわねぇ! バカシンジ、もっとそっちに詰めなさいよ」
「そんなことしたら綾波が狭くなっちゃうよ」
「ふっふーん、だったらレイ、ベッドから出ていけばぁ?」
「……いや」
 決して大きくは無いベッドの中、僕を間に挟んでいがみあっている二人。
 僕の腕を抱きかかえて離さない綾波と、僕の脚に脚を絡めてくるアスカ。
 二人の胸や太股の感触のせいで、僕の体温はどんどん上昇していってしまう。
 アスカの胸の柔らかさ、綾波のツンと尖った乳首の淡い色。
 豊満なボディラインを飾る紅茶色の濃い目の茂み。
 華奢なボディラインを飾る銀蒼色の薄めの茂み。
 二人の肌の感触、蜜の味、甘い歌声、淫らな記憶が僕を悩ませる。

 そもそもどうしてこうなったのかを思い出す。
 あの戦いの後、ミサトさんは願い適って加持さんのところへ嫁いでいった。
 新婚家庭のお邪魔虫になる気なんて毛頭ない僕らは、あのマンションを出てそれぞれ与えられた部屋で暮らすことになった。さすがに、保護者も無しで14歳の男女が同居というのは認められなかったから。
 与えられた部屋は、中学生が一人で暮らすには充分広い部屋だった。
 そして、僕らの部屋は隣同士だった。
「別々に生活させる意味がないんじゃないかなぁ?」
「保安部が楽できるからじゃない?」
 その言葉を裏付けるかのように、さらにお隣の部屋に綾波も引っ越してきた。スポーツバッグ一つに収まる程度の荷物を持って部屋に入ることを引越しというのであれば。
「なんであんたも来るのよ!」
「命令だから」
 後で聞いたけど、僕とアスカを隣同士で生活させたら、アスカが主に食事のために僕の部屋に入り浸るのが目に見えていたから、お邪魔虫として綾波を住まわせることにしたんだそうだ。
 発案者曰く「毒をもって毒を制すよん!!」だそうだ。
 そんなわけで、僕はアスカと綾波のぶんも食事を作ることになって、二人はいつも夕食を僕の部屋で食べることになったんだ。

 高校1年のクリスマス・イブの時。
 アスカが持ち込んだ本物のシャンパンのせいで酔ってしまった僕達は、弾みで一線を越えてしまったんだ。
 酔った二人に言い寄られて、これまた酔っ払った僕は二人のどちらも選ぶことができなくて、「二人まとめて面倒みるよぉ」とか言いながら、二人を押し倒してしまったらしい。
 らしいというのは、あの時の記憶がはっきりしていなくて、誰も真相を覚えていないからだ。翌朝三人そろって、二日酔いでガンガンする頭の痛みに耐えながら説教をくらったっけ。
 けれどあの一件がもとで、僕達は肌を重ねるようになった。その、なんというのか、一度経験してしまうと、もう自分でするのが虚しくて。
 二人のうち一人に決めないのは不誠実なんだけど、まとめて面倒みなさいということで押し切られてしまった。アスカも綾波も、やり逃げは許さないんだそうだ。
 二人は確かに恋敵のはずなんだけど、だけど本気の痴話喧嘩をすることもなくて、仲のよい姉妹みたいになりつつある。竿姉妹とかなんとか、変な言葉をアスカが口にしていた。
 だけど、やはり自分が乱れている姿を相手には見られたくないからって、三人ですることはあの夜以来一度もなかった。僕とアスカ、僕と綾波、誰と寝るのが何曜日、なんてサイクルが定着してしまった。

73 名前: PDX. 投稿日: 2003/11/18(火) 18:23
 そして今夜。
 本来なら休姦日のはずの今日、朝からぐずついていた天気が夕方から崩れて、夕食を食べ終えるころにはものすごい雷雨になってしまった。
 風こそあまりふいていないけど、それはもう凄い雨。そして雷。
「二人とも、停電になる前に部屋に戻ったほうがいいと思うよ」
「あんた、こんな雷雨の中女の子に帰れっていうの!?」
「……」
 反論するアスカと、となりでこくこくと頷いている綾波。
「帰るったって、すぐ隣じゃないか……」
 そう言いかけたところで、すぐ近所じゃないかというところにものすごい落雷!!
「きゃあああーーーっ!!」
 アスカが僕に飛びつき、そのまま床に押し倒した。少し遅れて、綾波も僕に擦り寄り、ぴたっと密着してきた。
「そんなわけで、今夜泊めてもらうわよ」
「……おとまり」
 そして、有無を言わさず僕はベッドに引きずり込まれてしまったんだ。

「あったか〜い」
「碇君……」
 二人が僕に身体を摺り寄せてくる。二人がかりで僕は脱がされてしまい、そして二人は自分で服を脱いでしまった。僕らの肌と肌が触れ合うのを阻むものは何もなくて、二人の胸の先端が堅くなっているのも直にわかってしまうわけで。
 二人が交互にキスしてくる。唇はもちろん、額、頬、鼻の頭、首筋にも。
「き、キスマークは残さないでね」
「あんたの心がけしだいね」
「動いては駄目……」
 二人にのしかかられているんだからみじろぎすらできない。両手は、二人の太股の付け根でぴっちりと挟まれてしまっていて、指先を動かそうものなら、しっとりと濡れた柔らかい肉をかき回してしまうことになってしまう。
 それでも、重ねあう唇が気持ちよくて、そして焦らすように僕の股間に時折触れる二人の手が悩ましくて、つい指先を使ってしまう。
「あっ、だ、駄目でしょシンジ」
「……動かないで……ああ……」
 言葉とは裏腹に、僕の愛撫を拒もうとはしない二人。アスカのそこはもう洪水みたいになっているし、綾波だってあの小さな芽がツンツンになっているのがわかる。
「な、ナニよあんた、こ、こんなにおっ勃てて」
「……出したいの……碇君?」
「違うわよ、きっと」
「……そう、挿れたいのね……」
「ああ……」
「いい……」
 二人のしなやかな指先で弄ばれながら、僕もまた二人のそこを丹念に愛撫する。綾波の指が僕の茎を扱いて、アスカが先端のヌルヌルをアタマ全体に塗り広げて……。
「だ、だめだよ、も、もう、出ちゃ、う……」
「こ、このまま、出しちゃう気?」
「手で、いいの?」
 三人が三人とも、もう今にも決壊しそうになっている。僕は必死で二人の中をかき回して、二人は二人で僕を溢れさせようとして。そして、その淫らな均衡が遂に……!
「あ、あァッ!」
「出るッ!」
「いイーーーッ!」
 最初に綾波がイッた。クリトリスを摘まれたのが致命的だった。
 次に僕が達した。感極まった綾波の指が、シャフトに爪を立てて、その瞬間はじけてしまった。
 そして、膣の奥を指先で抉られると同時に、掌に僕の濁流を浴びたアスカもまた限界を迎えた。

74 名前: PDX. 投稿日: 2003/11/18(火) 18:24
 そのまま、三人そろって深い眠りに落ちることができればよかったんだけど、二人はそれを許してはくれなかった。
「……最初にイッたのはレイだから、アタシの勝ちね」
「…………勝負、だから」
 アスカがむくっと起き上がって、そのまま僕の股間にむしゃぶりついた。たった今出したばかりのモノは、萎える暇すら与えられずに第二ラウンドへの参戦を強いられた。
 そして、アスカの巧みなフェラチオで喘ぐ僕の唇は、綾波の唇で塞がれてしまうことで発声を禁じられた。
 僕を喘がせようとするアスカ、それを阻む綾波。二人の唇と舌が僕を貪る。このまま二度目の放出へと導かれるのかと思ったけど、それも違ったようだ。
「それじゃ、お先にいただくわね」
 アスカが体制を変え、僕の上に跨った。僕のモノを手にして狙いをつけて、腰を沈めてきた。
「!!」
 フェラチオとはまた違う、だけど確かに飲み込まれてゆく感触。アスカの熱い肉が、僕のモノを包み込む。
「ああああっ!」
 解放された口から、我ながら情けない声を漏らしてしまう。だけど、綾波も僕を単に解放してくれたんじゃなくて、アスカに負けじと僕の顔の上に腰を降ろしてくる。
「う、うぶっ」
「……ああ……そこ……」
 自分が一番しゃぶってほしいところを、僕の唇に押し付けてくる綾波。綾波の身体から滴る蜜で溺れてしまわないように、慌ててそれを飲み下す。
 女の子二人がかりで犯されてしまうだなんて情けない話だけど、でもこうなってしまうと勝手が変わってくる。
 最初のうちはするたびに痛がっていたアスカだけど、今では感度抜群だ。
 綾波も、どこが感じ易いのかもう知り尽くしている。
 だから、アスカの中をかき回すように腰をグラインドさせて、綾波のクリトリスを擽るように舌を使えば、次第に二人のほうが僕の動きに合わせて踊り始める。
「ああ……シンジ……いい……」
 密着した体制で腰を振るアスカ。僕のシャフトで上下に、左右に攪拌されてうっとりとしている。
「……ああ……いかりくん……」
 両手で花弁を広げて、真ん中に舌を突き入れる。綾波の粘膜の味を求めて、可能な限り奥へ奥へと舌をもぐりこませる。
「そ、そうよ、シンジ、ああっ!」
「い、いかり、くん、あああっ!」
 真下からアスカを突き上げて、そして唇をそばめて綾波のクリトリスを吸い上げる。
 アスカの締め付けがピークに達し、僕も限界を迎える。奥の奥まで突き込むようにしながら射精する。その瞬間、綾波のそこを甘噛みしてしまう。
「「ああああああっ!!」」
 僕のモノを根元まで咥え込んだまま仰け反るアスカ。
 一番感じやすい所を吸われ、その快楽に耐えかねて叫ぶ綾波。
 びん、と伸びきった二人の身体が、数瞬の間をおいてゆっくりと崩れ落ちてきた。

75 名前: PDX. 投稿日: 2003/11/18(火) 18:24
 しばし三人とも息も絶え絶えだったんだけど、まず綾波が立ち直った。
「……交代」
 そして、次にアスカが回復した。
「……仕方ないわね」
 アスカが僕から離れ、半ば萎えかけていたモノを今度は綾波が口に含む。
「あああああっ!」
 尿道の中に残った滴を、じゅっ、じゅるっ、と啜り取られ、苦痛とも快楽ともいえない刺激に、僕のモノはまた回復してしまう。
「……元気」
 ぽっ、と頬を染めた綾波が、先ほどのアスカよろしく僕の上に跨った。
「「あああっ!」」
 深く深く結ばれる二人。ユニゾンして漏れてしまう声。
 そして、アスカが僕の顔を跨ぐ。
「ふふ、アンタが汚したんだから、責任とって綺麗にしてよね。妊娠したら困るもんねぇ〜」
「何言ってるんだよ、アスカちゃんとひに……うぶっ」
 避妊薬を飲んでいるじゃないか、と言い終える前に口をふさがれた。自分の出したものの味が口いっぱいに広がる。
 うう、いつもアスカにはこれを強いられているから慣れちゃったけど、でもやっぱり苦いよ、これ。よく二人とも、フェラチオの後あんなに美味しそうに飲み込めるなぁ。
 そして、二人が僕に催促してくる。
 綾波は腰を振れと。アスカは口を使えと。
 僕は、なかばヤケになりながら二人に挑みかかった。
「「ああああっ」」
 こうなったら二人とも犯してやる、そんな気持ちで腰を、唇を、舌を使う。二人の媚肉を貪ることに夢中になってしまった僕は、なぜ二人が、今夜に限って三人で愛し合おうとしたのか気付かなかった。今日は、僕ら三人が、今の住まいに越してきた記念日だったんだ……。

 終



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