「碇アスカの孤独な戦い」バッドエンド版(粗筋)
- 949 名前: ダーク・イイペーコー 投稿日: 2003/04/25(金)
20:43
- 「碇アスカの孤独な戦い」バッドエンド版(粗筋)
結局、レイの努力も虚しく、アスカは身も心も惹かれ始めていたゲンドウの愛を受け入れる。
“シンジ”という言葉を忘れさせようとするかのように、ゲンドウはアスカを求め続け、アスカもまた官能の坩堝に身を投げ出して、彼に抱かれ続けた。
その結果、ゲンドウの子を遂に身篭ったアスカは、忌まわしい過去の経緯など微塵も記憶にないかのように幸せに満ちた日々を送る。
そして、無事に男児を出産。
ゲンドウの反対を押し切って、アスカはずっと記憶の奥底に残っていた“シンジ”という名を我が子に名付けた。
優しい夫を演じ続けたゲンドウもいつしか、それが演技ではなく、心から幸せを感じ始め、愛する夫と息子に囲まれ、アスカは穏やかなれど、満ちたりた日々を過ごしていた。
ところが、数年後のある日。
結婚記念日を自宅で迎えていた碇家に暴漢が襲来した。
愛する夫、ゲンドウも縛られ、彼が見ている前でその暴漢に犯されるアスカ。
泣き叫ぶアスカであったが、次第に悶えてゆき、最後には絶頂を導かれていく。
そして遂には、暴漢の濃厚な精液を膣内に浴びせられてしまうアスカであった。
「君が僕の事を思い出してくれたなら……君をこのまま連れて行こうと思ったのに」……と、その暴漢は、うっすらと涙を浮かべつつ意味深な言葉を残し、その場を後にする。
その後暫くしてアスカの妊娠が発覚。
ゲンドウは、それが暴漢の子種である事を知りつつ、アスカに出産を勧める。
そして、アスカは第二子となる娘を出産。
名を“ユイ”と命名した。 名付けたのはゲンドウである。
その生まれた娘は成長するにつれて、かつてゲンドウが愛した最初の女性であるユイそっくりになっていく。
その娘の成長を喜びつつも、反面、ますます“ユイ”と似てくる娘に対し、ゲンドウは醜い欲望を抱き始める。
時は流れ、ユイは14才となり、美しい少女に育った頃、ユイは彼氏が出来た事を両親に打ち明ける。
喜ぶアスカとは裏腹に、ゲンドウは「ユイは誰にもやらん!」と激怒する。
そして、アスカが友人達と旅行に出かけて留守になった日。
ゲンドウは抑え切れなくなった欲望を露にして、娘に襲い掛かる。
遂にはユイの純潔はゲンドウによって散らされてしまう。
その父と娘の行為の最中に帰宅した息子のシンジは、妹を犯している父親の姿を見て逆上し、ゲンドウを刺殺してしまう。
旅行から帰宅したアスカの目に映ったのは、血を流して息絶えているゲンドウと息子のシンジであった。
息子は、父親を殺害してしまった事に脅え、自殺してしまったのである。
愛する夫と息子をいきなり失い、泣き崩れるアスカを健気に支えたのは、自らも心に大きな傷を負った娘のユイであった。
- 950 名前: ダーク・イイペーコー 投稿日: 2003/04/25(金)
20:44
- (続き)
そして、更に時は流れて。
3人もの孫を持つ程に年老いたアスカは、娘夫婦と一緒に暮らし、穏やかな日々を過ごしていた。
贅沢な生活では無いにせよ、それなりに幸せであった筈のアスカ。
しかし、そんな彼女の心の中には、ぽっかりと何かが空いているような空虚さを感じていた。
そんな時、長年暮らしてきた家が古くなり、碇家は新居に引っ越しをする事になる。
その引っ越しの為に、古い荷物を整理していたアスカの目に留まったのは、ゲンドウの日記であった。
そして、アスカは真実を知ってしまう。
アスカが愛していたのはゲンドウではなく、シンジという名の男性であった事を。
ゲンドウの陰謀によって、彼の妻となり、あげくには記憶を失ってしまい……そして彼の子を妊娠した経緯まで、ゲンドウの日記には細かく記載されてあった。
まるでいつの日かアスカがその日記を読む事が分かっていたかのように、懺悔の言葉さえ書き記されていた。
そして更にアスカを驚かせたのは、かつて結婚記念日の夜に自身を犯した暴漢の正体が、リツコの手によってひっそりとサルベージされた碇シンジであった事……つまり、アスカは悲鳴を上げて抵抗しながらも、実はその時、本当に愛する男性に抱かれていたのである。
段々と甦っていくアスカの記憶。
そして、ゲンドウの日記を読みながら、アスカは涙を流し続けて後悔するのであった。
そんな時、アスカの元にひとりの女性が現われる。
娘であるユイの身体にシンクロを遂げた綾波レイであった。
レイによって、アスカは更に真実を知る。
シンジが生涯、独身を通している事。
それどころか、アスカを強姦して以来、誰一人として他の女性と肌を合わせる事もなかったという。
シンジに会わせて欲しいと懇願するアスカ。
しかし、レイは首を縦に振る事はなかった。
「あなたにその資格はないわ」……と言い捨て、レイはユイとのシンクロを解いて去って行った。
それからアスカは懸命にシンジを探し続けた。
毎日々々、宛ても無いと言うのにシンジを探し続けた。
そして更に10年の月日が流れて、アスカがとある病院でシンジを遂に見つけた時、年老いていた彼は末期ガンで息を引き取る瞬間であった。
今際の言葉に無意識ながらも「アスカ…」と呟いたシンジ。
その彼の手を強く握りながら、アスカは毒薬を飲み「生まれ変わった時には、今度こそあなたの妻になってみせるわ」と呟き、彼女もまた息絶えるのであった。
そのアスカの願いが届いたのか。
或いは神様の悪戯なのか。
二つの魂は輪廻転生を経て、再び出会った。
そこは忌まわしいエヴァやネルフの無い世界。
そして、平凡な14才の少年に過ぎない碇シンジの前に現われた転校生の美少女アスカ。
アスカはシンジと出会ったその日の内に、彼を強引に誘惑し、処女をシンジに捧げるのであった。
「絶対に責任とってね! そして、今度こそ絶対にアタシをシンジのお嫁さんにしてね」
「な、なに? その“今度こそ”って……」
「んー、わかんない。でも、なんとなくそう思ったの!」
そのアスカの願いが叶ったのは、数年後。
シンジ、18才の誕生日の日の事であった。
−終わり−
※ご感想は一切不要です。
- 951 名前: PDX. 投稿日: 2003/04/25(金) 22:41
- >>949-950
ダークさん
おぉう、こういう展開ですか>バッドエンド版
前半の、アスカがシンジという名を忘れようと快楽に堕ちてゆくあたりは
私も妄想していましたが、その先の「まとめ」までは考えていませんでした(笑)
なにはともあれ、おつかれさまでした。
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