ワンクッション〜逆行人生の、その前に

848 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/25(火) 13:37
以前から、甘々LASでしかしハードエロ鬼畜風味という無茶の成立をあれこれ考えていたのですが、最低スレだとかを覗いていて浮かんだネタがあったので書き殴ってみました。
(実際は導入だけで、エロには到達していませんが)

----------------------------------------------------

「ワンクッション〜逆行人生の、その前に」

朗々とした声。牧師様が読み上げる聖書の一説が墓地に響いている。
――寒い。とても寒い。一面の雪化粧だ。
石屋がやって来て立てていったばかりの、その上埋葬式の前に一度きちんと払っておいた十字架にも、もう薄っすらと積もってしまっている。
参列の誰もがコートの襟に首を竦め、白い息を、一緒に体温も逃げやしないかとばかりに恐る恐る吐き出している。
空は辛気臭くどんよりと。それでも、見上げるあたしには歓喜の空だ。

世界だ! 生きている世界だ!

この澄み通った冬の空気。そこには鉄分臭い海の匂いも混ざっていないし、昼間っから星が見えるようなふざけた天気でもない。
勿論、地平線に人の顔をした山がにやけていたりもしない。
海も――ここからは見えないのでまだ確かめていないのだけれども、それでも当たり前に青い色をしているに決まってる。これが世界。当たり前の世界。人間様の――あたしの生きる世界……!
ハレルヤ! ビューティフル・ワールド!
サードインパクトにさようなら。また会えて嬉しいわ、あたしの居るべき場所よ。
この惣流・アスカ・ラングレー様は、時の流れにさえも勝利したのだ。
ハレルヤ! タイムトラベラーのあたし。

踊り出す足。歌い始める唇。
うふふふ……。有頂天になってふらふらとそこらにステップを。
一応、誰かさんのためのお葬式を邪魔しないようにと気を付けていたけれども、あたしは歓びで一杯の自分を止められなかった。
そんなあたしの足元にムギュッと。

「ギャンッ!?」

ごめんなさいね、ワンちゃん。ちょっと踏ん付けちゃったわ――って、なにもそんなに吠えること無いじゃない。

「ワウッ、ワウッ、ワウ……ゥ。……キャンッ。キャイン、キャイン……!」

体中の毛を逆立てて狂ったように吠えていたその子犬は、不機嫌になったあたしに恐れを成したのか、ビクンと身を翻すとどこかにすっ飛んで行った。それも呆気に取られる程の勢いで。
なんなのよと、折角の気分に水を注された思い。
振り返れば、やはり何事かと喪服の皆さんがこちらに首を向けたところだった。

「ヒッ…………!?」

怪訝な顔が並ぶ中で、ちょっと小太り、割と年配のシスターが一人目を剥いて――いきなり泡を吹きながら卒倒してしまった。
牧師様が驚き駆け寄り、介抱する。
これは後々になって分かった事だけど、要するに聖職者としてはこの牧師様よりシスターの方が上等だったということらしい。
震える指先をあたしの方に向けて、もごもご必死に何かを伝えようとしていた。
あれよあれよという間になんだかかなりマズい事になったらしく、担ぎ込まれた担架に乗せて、シスターが運び出されて行く。
お葬式どころじゃなくなってしまったらしい騒ぎの中で、その時確かに、アタシは聞き捨てならない声を聞いた。

849 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/25(火) 13:37
「ママ! ……ママぁっ!!」
「何なの、アスカちゃん。今ちょっと大変だから、後でね」
「でも……。ねっ、ママー!」

(…………? “アスカちゃん”!?)

慌てて人込みの中に見つけたちっちゃな女の子、それは紛れも無いあたし自身だった。
黒いスカートの片手に、よく見覚えのあるサルの縫いぐるみを抱いて。その手を引く女性もあたしのママにしか見えない。

(何で……!?)

あたしは目を疑った。
ママが生きてる。それはとりあえず良い。きっと、あんな事になる前に辿り着いたという事なのだろうから。
それよりも、あたしがここに居るのに、どうしてあっちにも“あたし”が居るの?

「ねっ、ねぇっ、ママぁ。変なのが居るの、変なのが居るの!」
「なぁに? ……何も居ないじゃない」
「だってあそこ……。赤くって、うじゃうじゃしてて――きっと、オバケよっ」
「もうっ、変な事言わないの。ママには何も見えないわよ?」
「なんでぇ? 居るのに、あそこー。オバケ、オバケー!」

呆然とするしかないあたしを置いて、ママと“あたし”は行ってしまった。
まずはじめに胸を過ぎったのは、これもいつもの夢だったのだろうかという不安だった。
あたしは本当はまだあの惨めな世界に居て、廃墟になったねぐらの中でシーツに包まっているのかもしれない。
そしてまた、不安そうにあたしを呼ぶシンジの声に起こされる、いつもの現実。
たった二人、死にたく無いという最後の臆病だけに背を押されて生きている、惨めな世界――。

(そんなのイヤっ、イヤよ……!)

震える身体を抱き締めようとして。何かがおかしいと首を下に傾けて。自分の胸から下を見下ろしてみて。まじまじと見詰めて――。
――あたしは卒倒した。



「なかなか上手くは行かないもんだね……」

『ハハハ……』と乾いた笑い声を上げるのが無性に腹立たしかったから、あたしは遠慮無し手加減無しでぶん殴った。

「……痛いじゃないか、アスカぁ」

シンジが頬(?)を押さえて文句を垂れる。
その、妙にいつも通りボケたまんまの声がムカついたから、あたしはもう一発裏拳(?)をくれてやった。
雪の上をずささーっと、紫色のぐねぐねのウジャウジャがすっ転んで行く。
ついでに、ゴム鞠を殴ったような感触の残るあたしの拳骨(?)も、ぐねぐねのウジャウジャだ。色は赤だけど。

「なんなのよ! ええっ? 一体全体これは何なのよっ!!」
「なんなのよ――って、何となく弐号機……かな? ……赤いし」
「そう言うアンタはそこはかとなく初号機だわね。紫だし。――でっ、残りは何よ? それ腕じゃないし、足でも無いし……! 使徒っ!? なんか居たわよね。ファーストが街ごと吹っ飛ばしてくれたーっ!」
「どっちかって言うと……タコとか、イソギンチャクとか……かなぁ」

座り込んだ(?)シンジが、肩っぽい辺りからニョロニョロと何本も生えた腕(?)をしげしげと眺めながら言う。
サードインパクトの後の世界を一年近く流離う間それなりに逞しくなっていたこの男は、今や初号機っぽい面影を残したぬめぬめの胴体を、肩からや腰から下からの幾本もの触手で支える立派なバケモノだ。
全身紫色で、ご丁寧にも初号機と同じ緑のラインがそこかしこに入っているのが悪趣味極まりない。
自分ではタコなどと言っているが、きしめんのように平べったい触手はどこか14番目の使徒に似ている。
零号機が道連れに自爆した16番目のやつに似ているのは、あたしの方のだった。

「アンタ、よく平然としてられるわね……。あたしはもう、気が狂いそうだわよっ!」
「ここまで来ると慣れかな。気持悪いのだったら、さんざん見せられてきたからねえ。サードインパクトの時も酷かったよ」

諦観か、それか悟りでも開いたようなシンジの声。
いらいらするけれど、シンジがいつもの雰囲気を守ってくれたそのお陰か、あたしも少しは冷静に、いつもの自分でいることが出来た。
ぎろりと睨むあたしの目は、多分弐号機に影響されたのだろう四つ目だ。
シンジが言うように、あたし達の姿は――我ながらかなり気色悪いにせよ、どこか見慣れた造形をそこらにちりばめたもの。
でなければ、パニックになった以上の衝撃であたしは発狂してしまっていただろうし、少し離れた所にあたしをほったらかしでひっくり返っていたコイツを、シンジだと見分けることは出来なかったろう。

850 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/25(火) 13:38
「心当たりも有ると言えば……有り過ぎだしね」
「まーね。アダムだか、リリスだか知らないけどさ。使徒のパワー、ゲットだぜとか、調子こきすぎたわ」
「しかも、人をまず実験台にするし……」
「何よ? シンジが大丈夫だって言ったんじゃない。多分とか、あやふやな事言ってさ〜。――神がかりって言うの? あたしみたいな大物じゃなかったら、まじめに聞いてやる前に病院行きよ、あんた」

――そう、今のあたし達はハイブリットだ。
サードインパクトにたった二人生き残った時点で、特にシンジなんかはホントに人間のままだったか甚だ怪しかった上に(確かにズタズタにされて死んだ筈のあたし自身だって、実に疑わしいものだったが)、それまでの戦いで負けた使徒が遺していったという、力だか魂だかを取り込んでいる。
その経緯たるや、いかがわしさもここに極まれりといったものだった。

なんとか生きて暮らしてはいるものの、希望だとか将来の展望もへったくれも無い毎日。
いっそ死ぬだの、過去に戻りたいだのヒスを起こしていたあたしに、一応躊躇いつつもシンジが言ったのだ。
『皆の所に戻れるかもしれない』と。
さては、あたしの愚痴った中から心中プランの実行でも決断したかと思ったのだけれども、聞けば『カヲル君が言ったンだ。……あと、綾波も』とか電波がかったお答え。
更に追求すると、サードインパクトの直後から夢だの幻だので色々と「お告げ」があったらしいが、とにかく信用して貰えるとも思えず、一年近くに渡って口を噤んでいたのだとか。
キチ○イ扱いされたくなかったというのは、まぁ……正解だったろうが。ともかく半信半疑のあたしはシンジに試させた。どうせ駄目元、当たれば儲けとその程度で。

使徒の残り滓なのだろう力は、シンジに引き寄せられるまま実にあっさりとあたし達の裡に馴染んだ。
思うに、向こうも自分たちを受け入れてくれる「器」を探していたのだろう。
使徒が様々に振るって見せた能力の本質だというそれらは、喩えれば、人の本質たる遺伝子のような物なのかもしれない。
ただ自分達のカタチを未来へと存続させる為に、遺伝子は生き物の中に乗り物のようにして渡り歩く。
自分達の都合の良いように、乗り物をより優秀にと進化させながら。
同様にして、かつての宿主を滅ぼしたあたし達に節操無くも新たな能力をもたらしてくれた力は、進化と呼ぶべきそれらに伴った変容をも引き起こしたのだ。
ちょっと肌の美白が行き過ぎて、目の色だとか髪の色だとかが誰かさんそっくりに変わった、その程度だと思っていたのだが――。

「時間の壁を越えたんだったっけ? 無茶したからねぇ……。力を一気に解放したついでに、見かけの方も使徒っぽさ全開になったんじゃないかな」

無責任に思い付きを挙げてみせるシンジ。
『あんたの保証を信じたあたしがバカだったわよ!!』と仕置きをくれてやりつつ、あたしは考えた。

元は人型で安定していた身体だ。
シンジの言う通り、この姿は一時的に極大化させた出力に対応した形態をとったものなのかもしれない。
既にその必要は済んだのだから、或いは元通りの形状に収束するかもしれないわ――と。

851 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/25(火) 13:39
「ええ、ええ……! 甘い事考えてたあたしが、やっぱりバカだったわよ!!」

この世界に来て5年ほど経っても、まだあたし達はぐねぐねのウジャウジャだった。
ついでに、時間を遡ったと思ったのも間違いだった。
ここはあたし達の世界とは違う世界、パラレルワールドだ。
同じ過去から異なる可能性の元に分枝し、平行して存在する数多の――微妙に異なった世界。その一つ。
決して過去に戻ったわけではなく、たまたま時間の流れ方が「故郷」よりも遅かったが故に、スライドしてきたあたし達から見ればそこは過去のように思えたという、それだけのこと。
平たく言えば、使徒の力を飲み込んでまで敢行した一大決心はかなり部分で失敗に終わったということだ。

「こんなザマじゃ、人生の楽しさを取り返すどころじゃ無かったし……!」
「スリルだけはてんこ盛りだったけどね。死にそうになったり、物騒なのに追い回されたり。なんかもう……僕ら、どこに行ってもこればっかりだねぇ」
「あんたが言うな……! あんたがーっ!!」
「はっはっは、痛いよアスカ。ツノ、折らないでってばさ。折角直ったばっかりなんだから」

腕の先(?)を巻きつけてやった、初号機譲りの一本角を庇ってシンジが言う。
ついさっきまでは根元から切り落とされていたが、今はシュウシュウと湯気を立てながら治癒が進んでいる。
あたしの右上と左下の眼も同じだ。
ケガをさせてくれた連中にはきっちり報いをくれてやったから、今は全員揃ってそこらで死体に変わっている。
ボディアーマーを着込んだ重装備に、肩に付いた十字架のエンブレムは、警察特務の六芒星と並んで良く見かけるもの。あたし達のような「妖魔」専門の特殊部隊だ。

『よっ』とシンジが片手(?)を上げて挨拶すると、知り合い妖魔のダミアが口に一人咥えたまま飛び立っていった。
ドイツからはるばる旅をして、まだまだ整備中の第3新東京市にやっとこさ辿り着いたばかりのあたし達に、バチカンから追っ手が出ているとわざわざ警告しに来てくれたやつだ。
妖魔仲間の顔役の下で、連絡役のようなことをしている。
この5年であたし達の名前も結構売れたし、あちこちで騒ぎになってしまったついでに知り合いも色々と出来た。

――驚くべきかな、世界の真実……!
世の中には結構バケモノが多い。
妖怪だとかと呼ばれて親しまれているように、元々この世界に棲んでいた連中もいれば、あたし達みたく他所の世界からやって来た「異邦人」タイプもそれなりの数がいるらしい。
その手の一人に教えてもらったのだが、あたし達のこの変化は、元の世界とは微妙に異なる法則の下に入り込んだが故の「変質」なのだそうな。
悪魔とか呼ばれたようなおぞましい姿の古株達も、故郷ではそれなりに美しい姿をしていたのだとか。
道理を曲げて、異世界転移という無理を通すその力だ。大きいほどにその世界の法則との反発を呼び、ねじくれた存在として異邦人の異形は度を増すことになる。
そう言ってそいつは、あたし達のバケモノっぷりを羨んだ。
複雑な気分だったが、それだけ大きな力を行使できるあたし達に、実に耳寄りな力の使い方も教えてくれたので今はもうどうでも良い。

「さぁってと。邪魔者も片付いたし、さっさと行くわよ、シンジ」
「邪魔者って、酷いなぁ。この人達、多分すっごい良い人達だったんだよ?」
「世の為人の為、バケモノ退治に駆けずり回る裏方さん達だものね。悪いことしてると思うわ。嗚呼、心が痛む――ってね」
「正義の味方、エヴァンゲリオンパイロットのアスカ様も随分変わったね」
「言ってなさいよ。変わったのはあたしだけじゃないし。……あんたも結構、様になってるわよ。悪者っぷりがさ」
「そりゃないよアスカぁ。僕だって別に好きでこんな酷い事したわけじゃないし、襲ってくるから仕方なく……」

ごにょごにょとシンジ。
あんまり大きく言えないのは、20人以上は居た特殊部隊の殆どを――それも、かなりの凄腕だったろうにも関わらず、文字通り千切っては投げと片付けてしまったのは自分だからだ。
下から切れるとヤバイ性格だったけれど、こっちに来て更に悪化しているような気がする。
あたしにも自覚はあるし、「変質」は精神にも及ぶと聞くが、ぞっとしない話だ。
自分達が、見掛けのままのクリーチャーに成り果ててしまったとは思いたくない。
だからこそ、

「あたし達はあるべき姿を取り戻さなければならないのよ!」
「だからって……。こっちの僕達の身体を乗っ取るのって、なんか酷くない?」
「イメージ悪いわね。一つになるとか、融合するとか……言葉を選びなさいよ」
「どっちにしたって、やる事一緒じゃない」
「気分ってもんよ」

852 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/25(火) 13:39
逢魔が刻と言っただろうか。夕闇の気配が増す街を、ビルとビルの隙間、行き交う車の影、住宅地の塀の裏と、闇から闇に伝いながら言葉を交わす。
どうせその手の特性に秀でた人間にしか今のあたし達を視ることは出来ないのだけれど、逸る心はもう一時たりともの足止めも許せそうに無い。
今度邪魔が入ったら――。巻き添えも構わず、辺り一面を血の海にしてしまいそうだ。
そんな残酷な笑みに口元を綻ばせてしまうあたしの心は、確かに変質を帯びてきている。

「別にバチカンの連中だとかが憎いってわけじゃないのよ。尊敬だってしてるわ」
「そうなの?」
「ええ。別にね、この世界だけだとも思わないのよ。きっとあたし達の故郷にもあんな人達は居て、そして誰にも知られない戦いで世界を守っていたんでしょうね」
「僕らや、ネルフの皆がそうだったみたいに?」
「そうよ。きっと人類社会のピンチなんてのも、あたし達が知っていたよりずっと有り触れたもので。そして、決して世に知られることの無い英雄達が大勢居て、守ってくれてたのよ」

自分こそが救世主になるのだと、そう粋がっていた頃がおかしくてならない。

「だけどさ。今じゃ、あたし達はその悪者の側だもの。あたし達がただ生きて行きたいって思うのを邪魔してくるなら、仕方が無いでしょう?」

『それに』と、あたしは薄っすら笑う。
適当に足を止めたビルの屋上からは、家路を急ぐ人々の流れが一望出来た。
真正面に見下ろす坂は、忘れられない景色。あたし達の一番楽しかったひと時の、コンフォート17マンションへと続く道だ。

「僕たちだ……」

その坂に、長く影を伸ばした男の子と女の子。黒と赤のランドセルを背負ったが二人が、並んでゆっくりと歩いていた。
何事か笑い合い、仲良く手を結んで。
そんな平和そのものの様子に、ぽつりと隣から漏らされた声。

「羨ましいのはあんたもでしょ?」

シンジは黙ったまま頷いた。

「幼馴染みなんですって、“あたし達”。ああやって帰って、家ではママ達が待ってるのよ。暖かい夕ご飯を用意してね……」

返される言葉は無くとも、その心の内は手に取るように分かった。
『どうして?』と、その一言だけで埋め尽くされているに違いない。
あたし達にはあんなにも世界は冷酷だったのに、どうしてこの世界はここまで優しいのだろう。
あたし達とあの二人と、何がそんなに違うと言うのだろう。

「気に病むことは無いわ。あたし達があの子達から幸せを分けて貰うように、あの子達ももっと幸せになれるわ」

詭弁だと分かってはいた。ただ、罪悪感を凌ぐ嫉妬に、言い訳を付けたいだけ。

「一つになって……あたし達の力も、あの子達のものになるの。それこそやりたい放題し放題よ。出来ない事はないもの。あたし達に優しくない全てを、今度は跳ね返して――逆に叩き壊してやれる。その力があるわ……」

さぁと、あたしはシンジを誘った。
バラ色のやり直し人生へと、生まれ変わるために。

853 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/25(火) 13:55
この後からが、エロシーンとなるわけです。

本当は冒頭を赤い海ざざ〜んから始めたかったのですが、こっちの構成のが楽だったので断念。
逆行モノでのお約束の突っこみポイント、「逆行の方法が適当」という点に、通りすがりの超常能力者に助けてもらってだとか、レイやカヲルから力を分けてもらって――という以外を色々と考えていたのですが、その後に来る「逆行した先の自分」という微妙なポイントの方が遊び甲斐があると思いついたので、このネタとしました。

色々有る逆行モノの中には、深く触れないものやなんとなく魂が融合しちゃうもの、精神だけ逆行だとか、そのまま二人同時存在となったり(時には性別が逆だったり)するパターン等があるのですが、「一体化する」という一種乗っ取りとも言うべきプロセスを、いや〜な感じに突っこんでみたらどうだろうと思ったわけです。
逆行モノ数あれど、ここまで気色悪い逆行シンジとアスカもそうは居まいと自画自賛なのですね。
勿論味付けはエロエロで、触手からショタ&ロリ攻め、母親攻略までばっちり濃厚に展開可(笑

この5年間にシンジとアスカが仰々しい渾名を付けられていたとかすると、尚香ばしくなって素敵な感じ。
最低テンプレと付き合わせてチェックしたらポイント幾つ取れるかしらんと、かなり阿呆な方向に楽しさを見出してしまいました。――結果、エロが入ってなかったり。本末転倒ですね(笑

ちなみに、元ネタは『サイレント・メビウス』と『破壊魔定光』でした(;´∀`)

854 名前: PDX. 投稿日: 2003/03/25(火) 14:27
>>引き気味さん

>勿論味付けはエロエロで、触手からショタ&ロリ攻め、母親攻略までばっちり濃厚に展開可(笑

 このあたりにハァハァw

855 名前: 荒淫 投稿日: 2003/03/26(水) 14:00
ふむむん。
この設定だと「同化のためには一回精神を壊す(これでまずけりゃ綻びを作る)必要がある」、とかするわけですな?
矢張りあれですの、大事な幼馴染みのアスカちゃんが目の前で妖しげな紫の触手怪物に絡みつかれてどんどんいやらしく堕とされて、
それを何とかしたいのに自分は赤い触手怪物に絡みつかれて同じようにあふあふに堕とされてしまうとか、そう言う流れなんですかのう?(笑)

856 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/26(水) 14:06
いえ、狙っているのはアスカによるアスカ攻めという(笑

「ああん、さっすがアタシ。可愛いしキモチイイしぃ〜」
「ぅあ、っあ、あ、やぁぁ……たすけて、シンジぃ」

とか、そんな感じ(笑

857 名前: PDX. 投稿日: 2003/03/26(水) 15:16
>>856 引き気味さん

 自分自身による自分自身の陵辱ですか(^_^;
 幸福な生活を送っているもう一人の自分に対する嫉妬も手伝って酷いことになりそうですな。
 私なら、シンジとアスカの二人がかりで堕とされて融合させられた幼アスカに手引きさせ、幼シンジを油断させたところでシンジによる触手姦にもつれこませますかね(笑)

……ところでこのお話の幼シンアスは何歳くらい?

858 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/26(水) 15:38
10歳前後(笑)です。
実はこの幼シンアスをどの順番で食わせるかで色々とシチュが変わってくるので、どれに絞るか悩んでいたりします。
幼シンジを先にすると、続けてキョウコ陥落、急に様子がおかしくなったシンジをいぶかしむ幼アスカと、それとなく合体(笑)シンジとの関係を仄めかしつつ、シンジによる幼アスカの前準備に便宜を図るキョウコなんてチラリズム路線が楽しめますし。
一方、幼シンアス同時陥落だと、荒淫さんのカキコみたく、大切な幼馴染が目の前で――とやれますからね。

859 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 00:18
タイトルは未定になりましたが、正式うp時には2話目にあたる部分です。
とりあえず、正タイトルを思いついたらhtmlにするつもり

----------------------------------------------


「シンジに……キスされちゃった」

桜色の唇をなぞりながらつぶやいた少女は、自分の声に驚いたようにキャッと爆発すると、ベッドに顔を埋めてしまった。
シーツと紅茶色の髪との間にちょこんと覗く耳が、ぷしゅうと湯気を立てて真っ赤に染まる。
女の子らしいパステルの色使いで揃えられたシーツと毛布とをじたばた巻き込みながら、パジャマ姿のアスカは枕を抱き締め身悶えした。

その日のシンジは、朝から何だか一味違っていたのだ。
いつも通り隣家のドアを開けて、キッチンのおばさまとおじさまに朝の挨拶を。まっすぐ階段を駆け上がって『朝よっ、いい加減おきなさ〜い!』と部屋に乗り込むと、なんともうシンジは起きていた。

「あ、おはようアスカ。今日もいい天気だねえ」

のほほんとシャツのボタンをはめながら、寝ボケの欠片も見せぬ明瞭な発音。
いつもは毛布にしがみついてふにゃふにゃと、あと5分だのとだらしの無いことを言うのだが。
信じられないことだわ。何か変なものでも食べたのかしら。――或いはおじ様が食べさせたとか。
驚くよりも疑わしい。

そのまま、普段の慌しさが嘘のように優雅な朝食タイムと登校ウォーキングを経て、居眠りと珍回答の二重苦に悩む筈の授業時間もそつなくクリア。
始終調子を外されっ放しのアスカは、気が付くと下校途中の公園でベンチに並んで座って夕日を眺めていたのである。
今日の給食おいしかったね――等とたわいもない話をしていたような気もするが、はっきりと覚えているのは、シンジがなんだか急に大人っぽくなったように感じたこと。
そして不意に見詰め合ったシンジに、その黒い瞳に吸い込まれるようにして口付けられたことだった。
夕日をバックに、彼女自身が少女マンガを片手に夢見ていたようなシチュエーションで。
アスカは、まるでそうすることは前もって決められていたかのようにごくごく自然に、ふっと力を抜いた身体をシンジに預け、そのファーストキスを受け入れていった。
静かに唇と唇の柔らかさだけを感じて、息苦しさの限界でようやく名残惜しくついたため息。
微笑んだシンジの顔が恥ずかしくって、とても正視出来なかった。
甘い、甘い――ファーストキスだったと思う。

860 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 00:18
幸福感に包まれて毛布に包まったアスカは、その夜、少しだけ大人に近付いた自分とシンジが裸で抱き合う夢を見た。
不思議な赤い色をした海が広がる砂浜で、どうしようもなく熱く感じる身体を絡め合い、キスを貪る。とても淫らな夢だった。

「あ、あたしって……」

なんてエッチなのかしらと、まだ朝には早い目覚めにドキドキと胸を喘がせながら、アスカは寝乱れた肌に奇妙なほど生々しく残った夢の感触に、自分を抑え難く感じていた。

「やだ……、ぁ、濡れちゃって……ん、んぁ……」

そっと確かめた下着の感触に羞恥を覚える。
それにも増して、触ってしまったそこはアスカに妖しい夢の続きを促し、揺らぎかけた自制心の回復をもう許してはくれなかった。

「ふぁ、あ……んぅ、ンッ、ン……」

静まり返った時間に、自分の淫らな息遣いが響いてしまう。
我慢しなきゃとシーツを噛んで押し殺しながら、それでもアスカは覚えはじめたばかりだった一人遊びを止められなかった。
下着の上から忍ばせた指を、大切なところに滑らせる。

「あっ、あっ、あっ……」

こしこし、こしこしと擦る。自分でも驚くほど敏感になっていた。
まだキスを一回しただけなのに、もうこんないやらしい事を考えてしまっている自分を見たら、シンジは何て思うだろう。
呆れるだろうか。そんな女の子だなんて思わなかったと嫌われてしまうだろうか。

「やぁ……あたしを嫌いにならないで、シンジぃ……」

震える一方で指はますます止められなく、激しく。シンジに触って貰っているのだと想像する。

(いけないの。こんなこと、いけないの……ぉ、ああーっ!)

これまで感じた事が無いほどの気持ち良さ。アスカはきつくシーツを噛み締めながら『ふっ、ふぅっ、ふーっ』と鼻息を熱くさせてしまっていたのだった。

861 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 00:18
次の日にはもう二度目のキスだった。
学校から帰ったまま、ランドセルを下ろしもしないでシンジがアスカの部屋に上がる。或いはその逆であるのは、幼馴染の二人の間では珍しい事ではなかったが、宿題をと言いつつベッドに並んで腰掛けて期待していたアスカを、シンジはやはり急に身に着けた落ち着きでどぎまぎとさせて、抱き締めた。

「んふ……ン、んむぅっ。――し、シンジ?」
「驚いた?」
「これ……」
「そ、大人の……キス」
「ちょっ、待っ……っ、ふンン! ん、ああ……」

ちゅく、くちゅと舌を絡め取られてしまう。
思いも寄らぬ過激な行為にアスカは驚いた。だが、シンジの舌を噛みでもしたらと唇を震わせている内に、カッと頭が熱くなってしまった。
つんつんと怯え縮こまった舌をシンジが誘い、歯茎から下の裏の柔らかな部分をなぞられる。

「んン……ン! ンゥ! ン、ンフ! ンはぁああ……!」

――んくっ、んくん。

抱きすくめられたまま逃がして貰えず、深く唇を貪られていては、流れ込むシンジの唾液も飲み下さずにはいられなかった。
喉がはしたない音を立ててしまうのが恥ずかしかったが、自分以外の人間に注がれたものでも嫌悪感は起きない。

(シンジのツバ……飲んじゃった。シンジの……、ああ……!)

寧ろ甘いとさえ思え、アスカはますます昂ぶった。
優しく撫ぜられている背中がぞくぞくとする。
合間合間に息継ぎは許してくれたが、パニックの収まらない心臓はドクンドクンと耳元にまで鼓動を響かせていて、眩暈にも似た意識の混濁は深まるばかり。

「んふっ、ン、ああむ……あふっ、あふぅうう」

繰り返される濃厚な絡め合いにいつしかアスカもおずおずと応え始めていた。

「ふふっ、アスカ♪」
「あっ」

押し倒されたアスカを、ベッドがスプリングを効かせて柔らかに受け止める。

「だ、ダメぇ……」

言いながら、スカートの下に忍び込む手への抵抗は弱かった。

「やだ……あ! シンジのえっち。だめよ、だめだったら……」
「そお?」

さすす……と弱々しく閉じた内腿を撫で上げられる。
瞼をぎゅっと瞑って、睫毛を震わせているアスカは、殆ど足に力なんて入っていないのだった。

「だめ、だめぇ……。ひぃん……!」
「エッチ? ……僕が?」

辿り着いた両脚の付け根をさすられて、アスカは啼き声を上げた。

「あっ、あ、触っちゃあ……」
「ふふ、アスカのえっち」

笑いを含んだ声。パンティの湿りを耳元に囁かれ、羞恥が極大にまで膨れ上がる。
うなじまで真っ赤になって顔を隠すと、敏感な場所への刺激に切れ切れとなりながら、少女は怯えた声にか細く喉を震わせた。

「ちがっ、違うのぉ……んっン! あたしっ、あっ……こんな、いやらしい女の子じゃ……じゃああ! あいッ、あーッ!」

862 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 00:19
少年の指がいちいち確かめるように縦長の窪みをいじって、ツンと硬くなった小さな粒の様子も伝えてくれるものだから、アスカにも自分の秘所がどんなにビショビショになっているかは分かっていたのだ。

「ヒッ、ぅ、……嫌いにっ、……ならないでぇ」

鋭い喘ぎに声を詰まらせても、泣き出す寸前に潤んだ瞳がシンジにひたすら取り縋る。

「シンジっ、くぁっ、ハ……! シンジぃ……」

ついと顎を摘まれ、間近に覗き込まれて。アスカは息を飲んだ。

「アスカのエッチ」
「ひぁ、や……」
「カワイイよ?」

ぴちゅと顔を寄せたシンジが目尻の涙を舐め取る。
続けて反対側も。

「シンジぃ」

ねっとりと、確実に淫らと感じさせる舌で涙の流れた頬も可愛がられて、そのシンジが優しかったら、アスカはああと息を緩ませた。

「エッチで、可愛いよ。アスカ」
「んぁぁ、シンジぃ……!」
「ん、キス?」
「うんっ、キスぅ……」

甘えて首に縋る。
ふうっ、ふぅーっと荒く喘ぎながら、今度はアスカの方から積極的に貪った。

「はっ!? あ、ああ……」

シンジが下着の底を横にずらしても、アスカは黙って足から力を抜いた。

「ひゃく、ひ……! いぅ、んーっ」

喜蜜に潤ったスリットを、くちくちと直接なぞられる。
思わず腰が浮かんで、叫びそうになってしまった。

(だ、ダメ……。ママに聞こえちゃう……)

母は一階のキッチンで夕食の準備をしている。余程の声でなければ伝わりはすまいと思えたが、シンジの指に淫靡な水音を立てつつかき混ぜられていると、アスカはその余程の声を出してしまいそうになるのだった。

「あくぅぅ……ふぁあ、あー」

ぴっちりと硬く閉じた蕾を、シンジは丹念に丹念にほぐしているようだった。
染み出す愛液が縦すじから零れて会陰部に流れるのを、勿体無いと掌にすくい止めては満遍無く幼い性器に塗りまぶす。

「あんっ……あああ……」

ドクンドクンと猛回転する心臓。あまりに胸が熱いと押さえようとしたアスカだったが、ほんのそれだけでも服の下で擦られた乳首が狂おしくて、慌ててシーツにしがみつくのだった。

863 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 00:19
「感じる? アスカ」
「そんな……ああ!」
「僕がシてあげるのじゃ、気持ち良くなれない?」

ほら、ほら……と、瑞々しく弾む恥部の盛り上がりで、スリットに這わせた中指をスライドさせる。

「ひゃ! ハ……! シンっ、だめぇ……それ、強いのぉ〜〜!」

浮き上がった腰をのたうたせて、シーツの上に悶えるアスカ。
幼いガールフレンドを意地悪く見下ろして、今や完全にスカートが捲れ上がり、丸見えになった秘裂をシンジの指が責め立てる。
まだまだ少ししか顔を見せない入り口粘膜への潤滑マッサージに熱を入れている様子だが、恥ずかしがるアスカに意地悪をする時は、もっとも敏感な薄紅色の肉芽にだった。
ぬめりを付けた指先でくりゅくりゅと。

「ッ!? ひぃ〜〜〜ん!」

堪らず細い喉首を反り返らせて、幼げな悲鳴が張り上げられた。

「あふっ、ひっ、ひゃふ……ひゃふふ!」
「どう、アスカ?」
「とめっ、とめれ……。そりぇ、いぅっ……フ! はっ、止めぇええ……!」
「気持ち良いでしょ、ねっ?」
「うんっ、ふぅううん! きもひ……、い、イイらぁっ。シンジ、おねが……あああ」

呂律も回らず、髪を必死に波打たせて頷く。
このままシンジが強くし続けたら、只でさえ気持ちが良過ぎてどうにかなりそうな頭が、パンクして吹き飛んでしまいそうだった。

「そっか、気持ち良いんだ」

息も絶え絶えにこくと頷くアスカに、シンジは罪の無い笑顔で嬉しいよとキスを与えた。

「じゃ、自分でするより?」
「え……?」
「自分でしたことあるんでしょう? ココ」

カーッと頬が燃え上がる。
そんな、恥ずかしいこと言えるわけ無いじゃない――と喚きたくなったが、過敏すぎる秘核にまた指が添えられていては、声を詰まらせるしかなかった。

「シンジ……」

言わなきゃダメ? と上目遣いで。
にっこりと口元を吊り上げ、黒い瞳が勿論と返事を返す。だーめ。

「ああ……」

それは乙女の一番の恥ずかしい秘密だ。
まさか好きな男の子に言わなきゃならないなんてと、死んでしまいそうな羞恥に身を揉むアスカ。
『んっ?』とぬかるみに控えた指先で突っつかれてついに観念、おずおずと答えるのだった。

「し、してるわ……」
「毎日?」
「そっ、そんな……! あたし、そこまでエッチじゃ!」
「えっちなの、嫌? エッチなアスカも可愛いのに……」
「そんなこと言って……」

可愛かったよと、もう一度囁かれる。
悪い気はしないし、でも恥ずかしいしで、アスカはすっかり手玉に取られてしまっているわと、また頬を赤らめるのだ。

864 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 00:20
頼りない幼馴染を自分が引っ張ってやるのがいつもだったのにと。それでも、急に男らしく見え始めたシンジに唯々と従うのも、何だか不思議に悪くないと思える。
良い奥さんは、旦那様の言いつけに何でも従うのよね……。
それは、封建的ぃとバカにしていた考え方だったのだけど、今は胸をときめかせる。

「それじゃさ、昨日は?」
「きのっ――!?」

流石に答えられなかった。
それでも、ホカホカと湯気を立ててしまった顔が答えだと、自分でも分かってしまった。

「そっか……。うふふ」
「い、いやぁ……」
「恥ずかしがらなくて良いよ、アスカ。なら、ここも指、入れてるんだね?」
「えっ、あ……あーっ!」

うっすらと綻んできていた合わせ目に、シンジの細い指が侵入してきていた。

「はぁうっ!」

止める間もなくつぷつぷと。アスカは自分でも触ったことの無いほど内側からかき混ぜられてしまった。

「そんっ、あたし……ぃ、いいぅーッ! くぅンン! くぁ……、あたしっ、ふかぁああ……あ、深いのーっ!」

まだ窮屈なそこだが、アスカ自身の漏らした淫らな蜜を潤滑に、ぢゅぬ、じゅっ、つるる――と挿し込まれ、引き抜かれ、くすぐられては、甘い驚きを覚えずにはいられない。
その程度には、充分アスカも女へと成長していたのだ。

「ああっ! はああっ! こんなの……あ、あたし、したこと……あーっ、イイのぉ!」

まさぐられる深い部分から生まれる気持ちよさ。甘やかな快楽に腰砕けにされて、アスカの小さな身体がベッドの上で跳ね踊った。
くんっ、と奥をほじくられると、途端に背筋が突っ張って、舌足らずの嬌声が溢れ出す。

「もう少しかな……。でも、もう待てないんだよね」

幼馴染を喘がせながら、少年は誰にとも知れず呟いた。

「ああっ、シンジぃ」

蕩けた声でアスカが呼んだ。
電流のように頭の中をしびれさせる愉悦で、羞恥心も焼き尽くされてしまったのか、あられもなく媚びる声だった。

「もっと……。もっとして……」

余程良かったのか、自ら腰をせり上げ淫らにせがむ。

「シンジの指で、もっと……。あたしに、ねぇ……」
「そんなに良かったんだ?」
「うんっ、イイの。シンジのゆびっ、気持ち良かったからぁ」
「アスカのえっち」
「うんっ、うんっ! うんン〜〜!」

865 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 00:21
ちゅぐちゅぐと指先のピストンに可愛がられて、アスカの可愛いお尻が踊りくねる。
仰け反った顔で毛布の端を噛み込んで、啼き声を悩ましく押し殺していた。
はじめ指一本でも厳しかった狭道も、心なしか閂の厳しさを緩めたように、シンジの指をツルツルと迎え入れ、悦ぶ。

「ふぅむ、ふぅむむ。むぅうう……!」

美声を漏らし、可愛らしく小鼻をひくひくとさせて悶えるアスカ。
一度薄目を開けて恐る恐ると覗き見たのだが、柔毛の一本も芽生えぬツルリとした股間にシンジの中指が突き刺さっている様は、とてつもなく淫らなものだった。
自分が腰を上げてしまっているだけに、生々しく全てが少女の脳裏に飛び込んでくる。

(なんて……。なんて、いやらしいの……!?)

あたし――っと、狂乱が増していく。

「イきそうなんだね、アスカ」
「んっ、んーっ! んぅンン……!」

幼いながら、快感を生む器官として充分に機能するクレヴァスをいじくり回され、アスカが背筋をしならせながらアクメにまで達するのに、さして時間は掛からなかった。

「んむっ、ん……んぁハッ、ハァアアアアアア〜〜〜!!」



自分でも驚くほどの悲鳴を上げてしまったアスカは、暫くビクビクと下を伺っていた。
しかし、気にする様子も無くマイペースに後始末をしてくれるシンジに恥ずかしさ半分で膨れて見せている内に、やがて心地良い疲労に瞼が重くなっていったのだった。

ぐったりとしたまま、むき出しの股間をボーイフレンドに拭ってもらい、パンティを履き替えさせて貰う。
つい先日までの自分なら、羞恥のあまりの天邪鬼さで、後で最悪の自己嫌悪に落ち込むほどシンジに怒鳴っていたのかもしれないわと、ゆったりと眠りの境にたゆたいながらアスカは思う。

「ねぇ、シンジ……」
「なに?」
「すっごく、気持ち良かった」
「そ。じゃあ――、またスル?」
「……うん」

夢に落ちる前、素直に言えた。
瞼は閉じてしまったけど、この優しい――ちょっと大人びた一面で驚かせてくれた幼馴染も、きっと笑ってくれているのだと信じて。

866 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 00:28
>>859-865

LAS用にと特に用意した設定だけに、かつてないほど甘々にできたんじゃあ無いかと(笑
それで表面的な部分を外してみるとどうよと聞かれますと、結構悪質かもしれませんが(;´∀`)

「Back Seat」も会話シーンの面倒さで詰まってますし、「R Rei」もアスカ来日・黒展開の放棄で暗礁に。
も一つのシンジ留守中寝取られモノも一向に公開レベルに達しませんし、この調子1回15kb前後の軽いペースで遊んでみようと思います。
全部でだいたい「恥乙」くらいの話になる予定。
最後を締めてしまわなければダラダラと続けられる設定ですから、息抜き用ですね。

867 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 00:36
つか、「POSSESSION (ポゼッション)」と言うのはどうでしょうね?
イザベル・アジャーニたんハァハァ――と言うか、ナーグルさんに聞いただけ、それで調べただけでまだ未見なのですが(;´∀`)

868 名前: PDX. 投稿日: 2003/03/27(木) 08:13
>>867 引き気味さん

>「POSSESSION」

 どうやら、幼シンジが先に堕とされた、という感じですかね?

869 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 15:57
>>868 PDX.さん

そです。
そういう意味では、逆行シンジによる、本来のショタシンジからのロリアスカ寝取りというスタイルになっとります(笑
この場合、ショタシンジも完全に消えたわけでなく、今のシンジの心の片隅に意識が残っているとか設定しますと――モエ。
目の前で、自分ではない自分に大切な幼馴染を穢されて、しかもそのアスカが悦んでいるのを見せ付けられるという……。それでもLAS(w

870 名前: SOZ 投稿日: 2003/03/27(木) 18:06
>>869 引き気味さん

 なるほど(笑)
 でも、幼シンジの触手姦は描かれませんでしたな。ま、私しか喜ばないかもしれないけど(爆)

871 名前: PDX. 投稿日: 2003/03/27(木) 18:07
 んがっ(汗)
 こっちで SOZ ってなのっちまった(汗)
 よそのBBSとクッキー名がかぶってるか?

872 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/27(木) 18:56
>>870-871 PDX.さん

shitarabaのBBSだと、クッキーは共通みたいです。
私もナデシコ避難板に書き込む時は注意してますし(笑

>幼シンジの

しかも、シンジ×シンジですし(^_^;
まだしも片方が雌シンジだったりすると萌えなんですが、ふたなり等には慣れた私でもさすがにモエは見出せませんでした。そんなわけで省略(笑

873 名前: PDX. 投稿日: 2003/03/28(金) 13:25
>>872 引き気味さん

 やはりねぇ(笑)
 そう思ったからこそ、先の書き込みだと先に幼アスカが堕ちたことにして、彼女が幼シンジを誘惑して責める……なんて妄想したんですよ(笑)
 触手で拘束された上フェラされて幼茎を吸われ、幼アスカの口に初めての白濁を捧げてしまう幼シンジ。さらに幼アスカが口に含んで濡らした指先で彼の菊門を攻め始める。
 ペニスと直腸への同時攻撃であえなく果てる幼シンジ。幼アスカの指がするりと抜けたところに触手がもぐりこむ。
「な! 何これ! あああ!!」
「気持ちいいでしょ? ほら……もっともっと感じるの。全てを受け入れるのよウフフフ……」
 再び幼茎を咥えるアスカ。前立腺を触手で抉られながらの射精の瞬間、幼シンジの心に何かがズルリと潜り込んだ。精神的防壁を快楽でこじ開けられた彼は、たやすくシンジを受け入れてしまったのだ……。

だなんて妄想(笑)

874 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/28(金) 18:14
>>873 PDX.さん

でもって、そんな融合アスカの心の片隅で、幼アスカの心の欠片がこれまで涙を流していたり。
この設定の場合、どちらが先に喰われるかで楽しめるシチュが変わるんで、結構悩みましたね。
余裕があれば、

グネグネのうじゃうじゃアスカ「さて、どちらからいっちゃおうかしら?」

→1.ショタシンジから
 2.ロリアスカから
 3.両方一緒に

なんて、ゲームみたいな分岐で書いちゃうんですけどね(笑

875 名前: PDX. 投稿日: 2003/03/28(金) 18:48
>>874 引き気味さん
>幼アスカの心の欠片がこれまで涙を流していたり。
 アスカのインナースペースで、幼アスカと異世界アスカのやりとりがあったりして。
「やめて! やめてぇ! シンジが、シンジがああ!」
「ギャアギャアうるさい子ね。
 いいわ、おとなしくなるように、アンタにもおすそわけあげる」
 異世界アスカがニヤリと微笑む。次の瞬間、幼アスカがビクッと奮えて紅潮する。
「ふふ、イイでしょ? あんたの神経系のクリトリスに繋がってる部分を、右手の人差し指に繋いだの。シンジのアヌスをほじるだけで、ほら、キュウキュウ締め付けられてたまんないでしょ?」
「あ……あ……い、いや……」
「いや? ウソ? イイ、くせに」
 せせら笑う異世界アスカ。巨大化したクリトリスで少年のアヌスを犯すような感覚に混乱する幼アスカを見下して淫らに微笑んでいる。
「楽しみにしてなさい。こっちのバカシンジの触手の感覚もアンタのそこに繋いでやるわ。愛しいアンタにお尻を掘られて、あのかわいいシンジも満足でしょうね。ククククッ」
……ですとか。

>なんて、ゲームみたいな分岐で書いちゃうんですけどね(笑
 確かに(笑)

876 名前: 引き気味 投稿日: 2003/03/28(金) 19:00
>>875 PDX.さん

>愛しいアンタにお尻を掘られて、
>あのかわいいシンジも満足でしょうね。ククククッ

何となく「A嬢」風味(;´∀`)
勿論、この赤いグネグネでうじゃうじゃの人も、後々年上のレイお姉さんだとか、ユイおばさまいぢめ用に生やしたりするわけですが(笑

つか、ノリノリのご様子ですし、いっその事幼シンジ掘られルートはPDX.さんが書いてみたりしません?

877 名前: PDX. 投稿日: 2003/03/28(金) 19:04
>>876 引き気味さん

 これ以上宿題積めません(笑)



index

From:漏れの思いついたネタを酒の肴にしてみるスレ