-MODEL- Ver.A(2)
Original text:FOXさん惣流・アスカ・ラングレーは難しい表情で手元の小さな装置を見つめていた。
ここは彼女の自室。目の前にあるのは相田ケンスケから借り受けた超小型の録音機。
溜息をついてから「再生」ボタンを押した。
緑のLEDが短く点滅してパスワード入力待ちとなる。
もう一度溜息をつき、彼女はマイクにささやいた。
「……バカシンジ」
だが、再生は始まらなかった。
液晶画面に出たのは「Track-001 [07654sec]: Password Error」の表示。
何度やってもこうなのだ。
「どうして……どうしてなの?」
アスカの額にはうっすらと汗が浮かんでいた。
◆ ◆ ◆ 「はぁ?パスワードを忘れた?」
昼休みの教室で相田ケンスケは素っ頓狂な声を上げた。
「ちょっと!大声出さないでよ。単に機械がパスワードを認識できないだけかもしれないんだから」
「それはないね」ケンスケはアスカの言葉を即座に否定する。「あのデジタルレコーダーの音声認識能力には定評があるし(そうでなければ「音声データをそのままテキスト変換してPCで使用可能」なんて機能を謳わないぜ)、ネットでもそんな噂を聞いたことがないなぁ」
「でも、再生できないんだもん」
「だからさ、それは惣流がパスワードを変えちゃったんだよ」
「そや!惣流はけっこうそそっかしいところあるからな」
「うっさいわね!」
「アスカ、そんなに大事なデータなの?」
「3バカ」と並んで腰掛けていた碇シンジが彼女を見上げる。
「……なにが録音されてるか気になるのよ」少女の碧眼はかすかに震えた。
「あのさ、フルリセットかけちゃえばデータは消せるから、あきらめなよ。だいたいさ、惣流ったらアレ、一週間も借りっぱなしなんだぜ」
「……このデータが再生できたら返すから。ね、方法ないの?」
アスカに強硬にせがまれたケンスケは、不承不承その方法を伝授する。
「まず、検索サイトで検索。『パスワード解読ツール』とレコーダーの型番、それから『セキュリティホール』もいっしょに……」
「『パスワード長によっては四日程度かかるかもしれません』か……」
アスカは頬杖をついてノートPCを眺めている。ケンスケに言われたとおりに検索をかけて手に入れたツール(どうやらこの機種にはちょっとした不具合があって、パスワードが完全に暗号化されていないそうだ)の解析画面は、彼女のPCの演算能力では荷が重いらしく、じりじりとしか変化していかなかった。
だけど、なにが起きたか知りたいのだ。
少女は唇を噛みしめた。
……渚カヲルが自分になにかしていることは確実なのだ。
だって、モデルをしているあいだの記憶がひどく曖昧で、知らないあいだに時間が過ぎてしまっているのだから。
だって、渚カヲルに声を掛けられて我にかえると、「女の子の恥ずかしいところ」が火照っているばかりか、いやらしく濡れてしまうのが常なのだから。
だって、最近は毎晩のように夢を見てしまうのだから。
美しい獣に言われるがまま衣服を脱ぎ捨てひざまずき、「御主人様」の牡の部分に熱烈なキスを行う夢を。
まだ「恋人のキス」をしたこともないのに。
抵抗しても、逆らっても、涙を流して哀願しても、「彼」が望む姿勢を、気が狂うくらい恥ずかしい姿勢を自分が取ってしまう夢を。
そして「御主人様」の指が与えてくれる刺激に溺れ、酔い、泣きながら「聞き分けの悪い自分」を詫びてしまう夢を。
「ホンモノのメス奴隷にしていただく」ために、もう一人の奴隷(彼女がとても美しいこと以外、アスカには分からなかった)に全身を舌を使って「下ごしらえ」される夢を。
何度も快楽にのたうち回ったのち、首輪を引かれて犬のようにフローリングを進まされ、ソファーに腰掛ける「御主人様」の爪先にキスをしたあと後ろ手に拘束されてしまう夢を。
不自由に不自然に、だからエロチックな動きで「御主人様」の膝によじ登り、お尻の孔に悪戯されて啼きながらまたがる夢を。
美しく冷酷な笑みを浮かべる「御主人様」の表情を間近にしつつ、彼女がいままで聞いたことのないような屈辱的で淫らな言葉を使って「宣誓」を行い、恥ずかしい蜜に濡れそぼった処女裂に硬くて太い肉棒を自ら埋め込んでいく夢を。
あまりにリアルで淫らな夢であったため、少女は恥ずかしさと情けなさに震えつつも一昨日の夜、バスルームで自らの「処女検査」を行ってしまう。
そしてまだ「証」が残っていることを知ると声を殺して泣き出してしまったのだ。
だからこれは、唯一といってよい証拠。二時間近い音声データがなにが起きたかを教えてくれるだろう。
そしてもしそれが忌むべき行為なら、カヲルと戦わなくてはならない。
なぜならば、惣流・アスカ・ラングレーが母親のように慕う女性、碇ユイが渚カヲルの「モデル」をまだつとめているのだから。
あの笑顔がきれいな、素敵な女性は息子の同級生が自分を餌食にしようとしているなど、思いもよらないのだろう。
だから、なんとしてでも知らねばならない。
なんとしてでものこの謎を解かねばならない。
アスカの携帯電話に碇ユイからの電話がかかってきたのはそのときだった。
◆ ◆ ◆ 「……おじゃましまーす」
誰もいないことを知りつつ、小声でつぶやきながらアスカはマンションの扉を開けた。
セキュリティも掌紋キーも少女を拒まない。碇家の半ば一員である彼女だからできることだった。
勝手の知った廊下を歩き、ドアを開けようとして立ち止まる。
「ココ、レイの部屋じゃない」
ドアノブに手を掛けたままアスカは苦笑する。
……どうしてアタシ、間違えたんだろう。ここは二年前からあの……従兄のシンジには子犬みたいに甘えて、ユイおばさまの前ではしっかりいい子で、図書館通いが日課で教室では本ばかり読んでいる……無口なくせしてなぜかナマイキな娘の部屋なのに。
……どうしてアタシ、間違えたんだろう。この部屋のあの娘になんども「襲撃」をかけたのに。
すごくメーワクそうな顔をしている彼女に、いろいろ話しかけたときの反応が面白かったのに。
首を振り、アスカは「本当の」クローゼットルームへ脚を進めようとし……。
彼女は凍りつく。
……レイって……誰?
さっきの扉を開ける。
そこは碇家の衣服が置いてあるクローゼットルームだった。
決して誰かの私室ではなかった。
「どうしたんだろ。アタシ」
惣流・アスカ・ラングレーは首をかしげる。
だが、そんなことにかまけている暇などないことを少女は思い出す。
小走りに室内へ走り込むとユイのワンピースを探し始めた。
◆ ◆ ◆ 「おばさま!どうしたの?何かあったの?」
碇ユイが惣流・アスカ・ラングレーに衣類一式を持ってきてほしいと頼んだ場所は、こともあろうに渚カヲルのアトリエだった。
「ごめんなさい。アスカちゃん。変なお願いをしてしまって」
「その格好……まさか」アスカは息を呑む。
ソファーに腰掛けるユイの巻きスカートにはべったりと(アスカでもそれと分かる)汚らしい液体の染みが浮かび、清楚なカットソーのボタンはいくつも飛んでいたのだった。
「渚カヲルに、あいつに、あいつに乱暴されたの?」
血相を変える少女にいささかひるむユイ。
「……ち、ちがうのよ。その、カヲルくんのアトリエに来る前に痴漢に……あっちゃって……」
「おばさま!本当なの!?」
「もう大丈夫よ。大丈夫なのよ」
目に涙を浮かべ駆け寄り、衣服の汚れなど気にせず自分を抱きしめてくれる少女を、碇ユイは心の底から愛おしいと思う。
だからこそ、自分の選択は正しいかったのだと思う。
「要するに、こういうことなのね」安堵のあまりソファーにへたり込んで、少女は状況を整理する。
「買い物帰りに渚カヲルのモデルをやる予定で電車に乗ったら痴漢にあった」
「そうなの。どうしてお昼過ぎなのにあんなに……チカンがいっぱい乗っていたのかしら」
「……さらにそいつらにお洋服を汚された」
「そうそう。とても乱暴なの」着替えを済ませたユイがジュースを冷蔵庫から取り出し、グラスに注いでいた。
「降りた駅で偶然渚カヲルに会ったので、そのままここに来て、アタシに電話をして着替えを持ってきてもらうことにした。と」
「そうなの。タクシーで帰るよりも安心だから。アスカちゃんも飲む?オレンジだけど」
「ユイおばさま!」
「は、はい?」
「いくらなんでもちょっと緊迫感がなさすぎるわ!」アスカは再び怒鳴った。だが感情が高ぶっているためか泣き顔になっている。
「あ、アタシがあんな目にあったときはすごく心配してくれてたのに、自分のときなんて気にしないなんて。緊迫感がないにもほどがある!おばさまだってとても綺麗なんだから……危険なんだから!」
「そうね。ありがと」ユイは少女に微笑んでみせる。「だけど、もう心配ないのよ」
首をかしげるアスカに彼女は繰り返す。「もう心配ないの。アスカちゃん」
ユイは心の中で続ける。
……なぜなら、彼らは役目を終えたからよ。
◆ ◆ ◆ 夕焼けの中を走る電車の中で、男は悦に入っていた。
……彼女、ずいぶん具合のいいカラダしてたよな。やっぱり欲求不満の人妻は、いちど徹底的に堕としちまえばもうこっちのモノだな。
こらえようとしても笑みが頬に浮かんでしまい、周りの乗客に気味悪がられるほどだった。
彼らが彼女……先日エジキにしたショートカットの人妻……を再び発見したのは偶然だった。
いや、それ以前に「彼ら」が同じメンバーでこの電車に乗り合わせていたこと自体、奇妙な偶然といわざるを得ないのだが。
彼らは無言のまま即座に同意に達し、彼女の背後に位置する。
そしてぐいぐいと車両の隅へと押し込み、他の乗客から隔離する。
饗宴が始まった。
「彼女」は最初抵抗を試みたものの、痴漢達が先日自分を慰み者にした連中だと知ったとたん、なすがままになった。
あっというまに数十本の指に弄り回され高められ、その美しい人妻は満員にはほど遠い車内で屈辱的な絶頂を迎えさせられてしまう。
さらに先日と同様に望まぬ駅で降ろされ、また同様に身障者用トイレットで痴漢たちに全裸に剥かれて好き放題にいたぶられてしまった。
五人の陵辱者に交代に膣内射精され、さらに口と手で肉茎に奉仕することを強制される。
男達が立ち去ったのち、放心状態の彼女が身繕いをはじめるまで一〇分以上の時間が必要だった。
さらに内股を伝う白濁液をぬぐい落とし、滑らかな肌に塗り込まれた淫汁を拭きさるまでに二〇分ほど必要だった。
汚されていたものの、持ち去られなかった巻きスカートとカットソーを身にまとい、下着をしていないことがばれないだろうかとすすり泣きながら確認する。
そして、涙をこらえながらメイクを整え終わったときには、彼らが立ち去ってから一時間近く経過していた。
だから悲壮な決意ののち、きりりと表情を引き締めてトイレから出てきたその人妻の目の前に、五人の卑劣漢が再び姿を現したとたん、彼女は敗北してしまったのだ。
忘れようとした悪夢がにやにや笑いながら目の前に現れると、さきほどまでの決意は淡い雪のように解け、心が折れてしまったのだ。
「奥さん、ずいぶん待っちゃいましたよ」とにやにや笑われながら腰に手を回されても、すすり泣くことしかできなかったのだ。
男達に挟まれたタクシーの後部座席。大きく拡げた太股を彼らの膝にそれぞれのせられ、下着を着けていないスカートの奥を丸見えにされてこりこりいじられてしまう。
彼女はぶるぶるエクスタシーに震えながら、ドライバーに行き先を告げなければならなかったのだ。
男に耳元で囁かれたとおりに「い、いちどにたくさん……入れる部屋のある……ホテル、ご存じですか?」と。
そして男達はエレベーターの中で彼女を再び剥いてしまう。
全裸にされて泣きじゃくる美女を男達は卑猥な言葉で弄びつつエスコートし、廊下でディープキスを強要する。
彼らの横を他の利用客が通り過ぎても、当然気になどしない。
それどころか彼女の意志に逆らって尖ってしまった乳首とクリトリスを摘み転がして、廊下中に美声を響かせるのだ。
くすくす笑いと好奇心に満ちた視線に脳を白熱させる美女をたっぷり視姦して愉しむのだ。
そして、巨大なベッドが置かれた部屋でその美しい人妻の肢体を彼らは思うままむさぼったのだった。
彼女は眉根を寄せて屈辱と快楽がせめぎ合う表情をたっぷり観察されてしまう。
巧みな腰遣いで揺すられて吐息を漏らす唇をねっとりと吸われ、自分が彼らの「モノ」とされてしまったことを実感されてしまう。
「好きな体位でシてあげるよ」といわれると、満面に澱んだ笑みを浮かべていそいそとベッドに這い、「後ろから、後ろから突いてほしいの!犬みたいにしてほしいの!」と叫んでしまう。
卑猥に腰を持ち上げた格好で、「お預け」を命じられるとこどものようにすすり泣き、「お願いです。お願いします。ほしいの。ほしいの」と哀願してしまう。
だから軽くペニスで浅瀬をつつかれながら名前を尋ねられると「碇ユイといいます!ユイって!ユイって呼んでください!」と叫んでしまう。
ハンドバックから取り出されたIDカードを読み上げられ、生年月日に住所まで確認され、「は、はい!それで間違いありません」とうつつに答えてしまう。
ついにずぶずぶと男を胎内に迎え入れたときは、その美しい表情を歓喜に歪ませて彼らに言われるがまま奴隷となることを誓ってしまう……。
男は笑いが止まらない。それどころか他の乗客に向かって叫びだしたい気分だった。
「おいアンタ!オレは美人妻の共同所有者なんだぜ!」と「電話でセックス奴隷をいつでも呼び出せる立場なんだぜ、オレは!」と。
だが、その望みは叶わなかった。
後頭部を叩かれるような衝撃を感じると同時に、男の視界はフラッシュを浴びたように白く、そして赤くなり、なにも見えなくなってしまったからだった。
崩れるように床に倒れ伏し、そのまま意識を取り戻すことはなかったからだった。
男を受け入れた救急病院の医師は遺族にこう言ったという。
「ご主人は本当に楽しそうな表情をされていましたよ。きっと苦しむ暇もなかったでしょう」
遺族はその言葉を安堵とともに受け入れる。とはいえ、なぜ「彼」が会社を無断欠勤したあげく、この路線に乗っていたのかまでは分からなかったが。
残りの四人についても同様の結末を迎えることになった。
一人はホームから転落して死亡した。遺体の回収は困難を極めたという。
目撃者によると、まるで彼は存在しないホームへ向かって駆け出していくようだったらしい。もちろんその足下にはなにもなく真っ逆さまに転落したが。
一人は心筋梗塞を起こし、不審に思ってアパートを訪ねた上司と管理人が、浴槽の中でぱんぱんに膨れあがった状態で発見することになった。
彼は若く、壮健な体格で、親族にも心臓疾患を持ったものはいなかった。
その表情が恐怖に歪んでいるように見えたのは、腐敗が進んだためだったのだろうか。
一人は自動車事故だった。
工事中の分岐にフルスピードで突入し、車体は大破炎上する。
救い出されたときには奇跡的に意識を保っていたが、そのときに喋った言葉、
「銀色の髪の少年……指さしたとおりに……彼女をモノにしたときと同じ……そのとおりに……のに」
の意味は誰にも分からない。
もう一人は転落死だった。
ただ、鍵のかかった最上階へどうやってあがったのかも(彼が飛び降りたときも鍵はかかったままだった)、三メートルもある鉄条網付きフェンスを掌に傷一つないままで乗り越えられたのか誰にも分からない。
そもそも携帯電話の通話記録によると、三分前まで彼は死亡現場から五キロも離れたところにいたはずなのに。
結論から言おう。
碇ユイと惣流アスカに淫らな行いをした彼らはすべてその命を失うことになった。
もちろんこの五件の死亡事件に接点があるなど、誰も知るよしもなかった。
神ならぬ身に、分かるはずなどなかった。
◆ ◆ ◆ 「もう大丈夫なのよ。アスカちゃん」
碇ユイの言葉に曖昧にうなずいていた惣流・アスカ・ラングレーの目が不意に見開かれた。
一挙動でソファーから立ち上がる。
「どうして?なぜこれがここに?」
壁際へ、クローゼットのそばへ走り寄る。
それはアスカが数日前に購入したブティックの紙袋だった。
それは彼女が集団痴漢に弄ばれたときに、満員電車の中でなくしてしまった紙袋だった。
震える手で中身を確認する。
間違いなかった。
「せっかくアスカが選んでくれたものだから、捨てておくのはもったいなくてね」
「『アスカ』なんて呼び方をしないで。気持ち悪いわ」
少女は振り返る。その瞳は怒りに燃えていた。
部屋の入り口でドアにもたれている少年へ彼女は詰問した。
「渚カヲル。いったいこれはどういうことか説明なさい。どうしてアンタがこれを手に入れたのか、どうしてこれがアタシのものだと分かったのか」
しかしカヲルの言葉はアスカが期待しているものとはかけ離れていた。
「どれを着た姿を描いてほしい?」
「な、な……答えなさい!渚カヲルっ!」
美少年はポケットに手をつっこんだ姿勢で溜息をつく。
「どうして君はそんなに短気なのかなぁ」
「おばさま。帰りましょう。彼はアタシ達になにか隠してるわ」
ユイへと振り向いてから、アスカは宣言した。
「渚カヲル。今後、二度と、いっさい、ユイおばさまとアタシと、シンジに近づかないで。さもなければ……!」
「どうするんだい?」
目の前に渚カヲルが忽然と立っていた。
アスカは身を翻して逃れようとする。だが、彼女の背後から伸びた手が華奢なウエストへ回り拘束されてしまった。
「だめよ。アスカちゃん」落ち着いた声が少女の耳元で囁かれる。「そんなに騒いで、暴れるなんて、とってもはしたないことよ」
「……おばさま!ユイおばさま!」
「さぁ、夢を見るのよ。アスカちゃん」ちゅっと頬に口づけられ、そして目の前のカヲルが微笑みとともに彼女の額をとんと「押す」。
惣流・アスカ・ラングレーの世界は暗転する。
◆ ◆ ◆ 一四歳の少女はソファーに腰掛けていた。
膝の上にスケッチブックを拡げ、それを眺めていた。
虚ろな瞳を欲情に濡れさせ、頬を染めて。
「アスカちゃん、思い出せた?」
少女の肩を抱き、その耳元でささやくのは碇ユイ。彼女はアスカが持ってきてくれた衣類をすべて脱ぎ落としていた。
少女は答えない。ユイはくすりと笑うと少女の太股へそろそろと指を這わせる。
「ひぃっ!あはっ!」
「思い出せたみたいね」ユイは微笑むと形のよい指を舐めた。「こんなに美味しいお汁でショーツをぐしょぐしょにしてるんですもの。『復習』はこれで十分ね」
「あ、アタシ……いつも……こんなコト……されて」
「そうだよ」椅子に腰掛け、アスカが記憶に圧倒されていくさまを観察していた渚カヲルが代わりに答える。
「君は僕のモデルになるたびに、快楽の奴隷に近づいていくんだよ」
「やだ、やだよ……お願いだから……」少女は震えていた。
目の前の美少年、いや魔少年は他人の記憶を……いやひょっとすると精神そのものを……操作する能力を持っているのだ。
そのカヲルの能力によって、自分がどんな風に貶められ、犯されたのか、「いま」の惣流・アスカ・ラングレーは残酷にもきちんと思い出すことができるのだ。
たとえばこのページ。
お気に入りの黄色のワンピースを身につけて、ソファーに横たわっているこのページ。 うつぶせに肘掛けに下半身を乗せ、突きだしてしまったお尻は剥き出しで、折檻のあとがはっきりと描き出されている。
これはそう、アスカが「カヲル『さま』」と言わなかったことへのお仕置きのあとに描かれた絵。
カヲルの膝に乗せられて、なんどもなんどもお尻をぶたれて、ようやく学んだご主人様への呼びかけかた。
ついに初めて「カヲルさま」とぽろぽろと涙を流しながらつぶやくと、ご褒美として彼はショーツの後ろからそっと手を差し入れて、溶岩のように煮えたぎるアスカの性器を可愛がってくれたのだ。
自分がお尻をぶたれて感じてしまうヘンタイであることを自覚してしまった少女は、
「敬愛する御主人様」の名前の呼び方を覚えてしまった少女は、
奴隷の階段をまた一段上った少女は、
カヲルの指が与えてくれる快楽に泣き叫びながら失禁してしまったのだ。
「カヲルさま!カヲルさま!」と叫びながら。
あるいはこのページ。
敬愛する女性、碇ユイと頬を寄せ合うほほえましいスケッチ。
しかし、ふたりの女性の口元からはだらしなく涎がこぼれ落ち、ぬめぬめとその唇を輝かせているのだ。
これはそう、アスカとユイがふたり並んで、お互いの菊門を指で愛しているときのスケッチ。
アスカのアナルオナニーがどれくらい上手になったのか確かめるために、淫奴隷に堕ちたユイが提案したときのもの。
ユイの左隣に横たわった少女が屈辱に泣きながら、年上の女性のひくつく後門に指を差し入れ、自分が愉しむときと同じピッチでゆっくりと動かしはじめたときのもの。
「ん……あはぁ……アスカちゃん。おばさん、キモチいいわ……そう……そう、もっとぐりぐり……シて、こんな風に……」
「ひぃぃっ!あああっ!だめ!だめ!おばさま!だめぇ」
少女の菊門をそろそろと愛撫していたユイの指が、まだ硬い双丘を割り咲いて深く差し込まれたときのもの。
最初は稚拙だった指遣いが碇ユイのそれと完全にシンクロし、美夫人を獣のように泣き叫ばせたときのもの。
そして快楽にとろけそうになったアスカを鼓舞するため、碇ユイが「ほら、アスカちゃん……頑張るの……よ。おばさんより先にイっちゃったら……カヲルさまのオチンチン、舐め……舐めさせて……もらえなくなっちゃう……の……よ」
そう言われた瞬間、少女は歯を食いしばって快楽の波に耐えようと決意してしまったときのもの。
そう、少女はすべてを思い出せてしまうのだ。
そのときの屈辱も、なんとか耐えようとした自分自身の決心も。
にもかかわらず、快楽と苦痛に負けてしまった瞬間を。
惣流・アスカ・ラングレーが別のものに変わってしまった瞬間も。
屈辱の記憶をすべて消し去られ、「いつものアスカ」の戻っているときの記憶も含めて。
「酷い……ひどい……よ……。どうして……どうして」
「とても簡単なことだよ」カヲルは穏やかに涼しげに答える。「君やユイがそれだけ魅力的ということさ」
「ちく……しょう……。ゆるさない……から」
カヲルは笑う。とても楽しげに。
「分かってるよ。アスカ。そう言わないと、君は自分で自分を許せなくなるからね」
「ちく……しょう……」
「楽しませてもらうよ。アスカ」
◆ ◆ ◆ 「は、はやく描き終わりなさい……よ」
惣流・アスカ・ラングレーはソファーの上でしゃくり上げる。
悔しさで涙が溢れそうになるのを必死でこらえる。
「どうして?」
「どうしてもよ!」
「そんなことを言われても」カヲルは微笑した。「アスカの着ているワンピース、レースが多いからねぇ」
少女は唇を噛みしめる。
「我慢できなくなったのかい?」
「ち、ちがうわ!ちがうもん!」
アスカはソファーの上でポーズを取っていた。
唇をふるわせながら、頬を染めながら。
身につけているのはこの前の買い物で手に入れた、彼女イチオシのフロントボタンワンピース。
ノースリーブの赤いチェック柄のデザインで、ボタンの部分はレース仕立て。
腰のリボンが可愛らしくて、それがアスカに購入を決断させたのだった。
それは少女の期待通り、彼女の可憐な肢体を映えさせ、その愛らしい表情を際だたせるものだった。
そしてそのポーズも特に過激なものではない。
ソファーに躰を預けて横たわる姿勢に、けだるさや淫靡さなどはみじんも感じられない。
膝上の裾も特に乱れているわけでもない。
頭の上で手を組むポーズと相まって、それは成長途上の少女がもつ美しさを強調していた。
そう。
ポーズといいモデルといい、文字通り美しい少女画から抜け出たような光景であった。
しかし、そのポーズはもはや、彼女自身にとっては拷問も同然だったのだ。
なぜなら惣流・アスカ・ラングレーは、心の奥底では完全に理解してしまっていたのだから。
その神と呼んでもよい絵師に対して、「キレイで可愛い」ポーズを取るよりも「イヤらしく、泣きたいくらい恥ずかしい」ポーズを取るべきであることを。
この惣流・アスカ・ラングレーの「本性」を、スケッチブックに再現することを拒むなど、芸術に対する冒涜であると知ってしまったから。
さらになによりも、「自分の本性をさらけ出す」姿勢をカヲルの目の前でとれば、それだけで少女は何度も絶頂を迎えてしまうほどの快感を得ることを知ってしまったから。
……あ、あたし、視線で犯されてる。
……スケッチブックの中で……もっと恥ずかしいことをされてしまう……。
……スケッチブックの中で、永遠に閉じこめられて、キモチのいい拷問を受けさせられてしまう……。
淫らなポーズを取りながらそう考えるだけで、一四歳の少女の精神は真っ白に灼きついてしまうようになっているのだった。
そして、「ご褒美」。
スケッチが終わったあと、自己嫌悪と屈辱に泣きじゃくるアスカに与えられるそれは、少女をさらに高く深い闇へと押し上げていく。
渚カヲルの「芸術家の指」とその魔術めいた言葉と、その唇と成熟した碇ユイでさえ溺れてしまった男性器によって、少女は黒い快楽の虜にされてしまった。
だから、泣きながらも、罵倒しながらも、拒否しながらもアスカは恐れ、期待してしまうのだ。
その瞬間を。
渚カヲルが「その言葉」を発するときを。
やがてついに、その時はやってくる。
「しかたがないな」渚カヲルは苦笑した。
「アスカ。そのポーズが苦しければ、別のポーズを取ってもいいよ」
「……そ、そんなこと……ない……」だが少女の声は小さく細く、誰もが知る勝ち気な印象はもはやない。
「本当にアスカは意地っ張りだね。爪先をひくひくさせて、腰だってグラインドしているのに」
「……違う……もん。違う……わ」
「まったく、そうまでして『むりやりにイヤらしいことをさせられてしまう、可哀想な惣流・アスカ・ラングレー』を演じたいのかなぁ」
「違う!違うのよ!そんなのじゃないわ!本当に、本当はイヤなんだから!」
「いいよ。君の望むとおりにしてあげようね。『可哀想な』ア・ス・カ」
カヲルは薄い笑みを浮かべ、そして言う。
「アスカ。オナニーするんだ。お気に入りのワンピースのボタンを外し、好きなだけ自分を慰めるんだ」
少女は細い悲鳴を上げた。
「アスカ」
「いや、いや、お願い……」
「命令だよ。ア・ス・カ」
「あ、あ……あ……」
するりと自分の両手が降りてきて、震えながら、まるでそれ自身が独立した生物のように動き、ひとつひとつワンピースのボタンを外していく。
大きめの貝ボタンがはずれるごとに、少女のミルク色の肌が露出していく。
「やだ……やだよ……」
やがて愛らしい夏ドレスの前が完全にはだけられ、ブラジャーをしていなかった胸と少女らしいショーツがあらわになってしまう。
しかしその桜色の乳首は痛々しいまでに硬く勃起し、少女らしいショーツはお漏らしでもしたように濡れてしまっている。
「やだ……やだぁ……」
しかし彼女の右手はショーツの中へ滑り込み、左手はせわしなく乳房へと伸びる。
「許さない……許さない……」
泣きながらアスカは快楽をむさぼりはじめる。
両脚を無意識のうちに踏ん張って、卑猥に腰を浮かしながら。
美しく淫らな啼き声を漏らしながら。
「やっぱりアスカはこの表情でないとね」
笑みを崩さずに渚カヲルは鉛筆を走らせる。スケッチブックには美しくも哀れな少女の表情が、しだいに浮き上がっていく。
「だけど、今日のアスカはあっけないくらい我慢できなかったなぁ」美少年はスケッチブックからさらに視線を落とした。「ユイがこんなに夢中になっているのを見せられちゃ、しょうがないかもしれないけれど」
「あむっ。んんっ。んんん……」
「ユイ?」
「んふぅっ。んんん。んふぁっ……」
「……やれやれ」
カヲルは肩をすくめて苦笑する。
少年の股間には碇ユイがうずくまっていた。
息子と同い年の少年の腰……彼はまるでギリシャ彫刻のようにその身になにもまとっていなかった……にしっかり両手を回し、若牡の股間に美しい貌を埋めていた。
柔らかな唇とあたたかな舌で、中学生のペニスに奉仕することに夢中になっているのだった。
「やれやれ」奴隷夫人の耽溺ぶりに苦笑しつつ、セットされたユイの髪の毛を無造作に掴みその唇を肉茎から離した。
「あ……あ……イヤぁ……お願い……もっとぉ」
肉棒とユイの唇のあいだに銀色のアーチが未練がましくかかった。
「だめだよ。ユイ。今日は全部アスカの胎内に出すつもりなんだから」
ユイの瞳が大きく揺れる。
「アスカ……ちゃんのナカに……」
「そうだよ。今日は記念日だからね」
「そんな……そんな……」ユイは青ざめ、震えはじめる。
「アスカ」カヲルはソファーの上で放心状態の少女に呼びかけた。「おいで。抱いてあげる」
ゆらりと少女が立ち上がる。
瞳を欲情で濁らせながら、おぼつかない足取りで前へ出る。
お気に入りのワンピースが脱ぎ落ちても、もはや少女はそれを気にする様子もない。
「……カヲルさま。アスカをごしょうみいただく……まえに……ご、ごほうし……させて……ください」
惣流・アスカ・ラングレーは美しい表情に微笑みを浮かべ、躾られたとおりに口上を述べた。
そのまま跪いて同級生のペニスに口吻をする。
「はむぅっ」と大きく唇を開いて、牡の性器を口いっぱいに含んでしまう。
薄っぺらに幸福な表情を浮かべたままで。
「ユイ。見てごらん」アスカの髪の毛を撫でつつ、カヲルは同級生の母親に呼びかける。「あの惣流・アスカ・ラングレーが従順なペットになったじゃないか」
「……はい」ユイはぽろぽろと涙をこぼしながらうなずいた。
……こんなことになってしまうなんて。
……あなたを巻き込んでしまうなんて。
たとえそれが邪悪な催眠術のせいだとしても、アスカちゃんをこんな風に変えてしまう「道具」としてわたしは役立ってしまったのだから。
……泣きながらわたしの名前を呼んでくれていたのに。「正気に戻って」って叫んでいたのに。
忠実なカヲルさまの奴隷になってしまったわたしは、あなたを舌と唇と指で快楽に陥れてしまったのだから。
……カヲルさまにキスをすることすら拒むあなたのアナルを、舌で責めたのはこのわたしなのだから。
カヲルさまの「ちから」によって、わたしが逆らうすべなどなにもなかったのは事実だけれど、異様な快楽にどろどろに融かされたあなたが、鼻を鳴らしながらペニスをしゃぶるようになったのはわたしのせいなのよ。
……そして、あなたが「後ろのバージンを」カヲルさまに捧げたときも、わたしがそばにいたのよ。
「いや!いや!たすけて!」と叫び続けるアスカちゃんを、舌と指で正気をなくすほど気持ちよくしたのはカヲルさまとこのわたし。
泣きじゃくるあなたを抱きしめたままベッドに横たわり、うつぶせになったあなたの脚を大きく拡げさせて、カヲルさまが入れやすい姿勢に拘束したのはわたしなのよ。
……ずぶり、ずぶりとカヲルさまのペニスがアナルに侵入してくるあいだ、その青い瞳を見開いてうわごとみたいにわたしとシンジの名前をつぶやくたびに、それを耳元で聞かされたわたしはオーガズムを感じていたの。
……あなたを助けようなんて、考えもしなかったのよ。
だから、だから、わたしはカヲルさまにすべてを捧げたの!
その代わりにあなたを、アスカちゃんを奴隷にするのはこのときだけ、このアトリエの「悪夢の時間だけ」にしてくださいってお願いしたのよ。
だから、だから許して。あなたのすべての純潔は奪われてしまうけれど、でも、でも、でも、それはこの部屋の中だけで済むのよ。
あなたはここ以外ではいつもどおりの惣流・アスカ・ラングレーでいられるのよ!
碇ユイは心の中で何度も少女に詫びていた。
しかしその悲壮な決意も、自分が牝器官をしとどに濡らし、その滴をフローリングに垂らしていることを自覚してしまうとくじけそうになってしまうのだった。
「ユイ、彼女の支度を」少年が穏やかに促した。
ユイはうなずき、さっきの彼女と同じようにフェラチオに夢中になっているアスカのショーツを脱がせてゆく。
「ほら、右脚、ほら、左脚」幼児を着替えさせるように声を駆けて脱がせた健康的なコットンの下着は、少女の分泌液で湯気が出るほど濡れそぼっている。
そして、
「あはっ。アスカちゃんのお尻のアナ、ひくひくしてますわ」
頬を染めながらカヲルに報告する自分自身にユイは絶望してしまった。
……ここまで、ここまでわたしは堕ちてしまったのね。
しかしその唇はさらに動いて言葉を紡ぎ出すのだ。
「アスカちゃんったら、お尻のセックスがヤミツキになっちゃったのね。ふふっ、可愛いわ」
形のよい指がついと伸びて少女の菊門を弄り、アスカを啼かせてしまうのだ。
「もういいよ。アスカ」一心不乱に口唇奉仕を続ける同級生にカヲルは呼びかける。うっとりとした表情の彼女に鋲付きの首輪が巻かれた。
「手を後ろに」アスカはなんの迷いもなく手を後ろへもっていき、ユイは震える手で革製の枷を細い手首に巻き付けた。
「おいで。アスカ」カヲルは静かに言った。「今日は記念日なんだ。碇ユイ夫人が、この部屋以外でも僕のものになると誓った日なんだ」
「おばさま……」アスカがつぶやく。「どうして……」
「わたしは……気づいてしまったの。わたしの御主人様は渚カヲルさまただ一人だって」
ユイはつぶやく。
「あの痴漢達に玩具にされたとき、お口も、オナカも、オシリも犯されてしまったとき、アスカちゃん、わたしは誰に『ごめんなさい』って感じたと思う?」
少女は無言のままだった。
「『あの人』じゃないわ。シンジでもないの。わたしは、わたしはカヲルさまに心の底から申し訳ないって感じてしまったのよ」
その美夫人の口元には輝くばかりの笑みが浮かんでいた。
「記憶がなくてもそう感じたの。わたしはカヲルさまの所有物だって!カヲルさまに愛していただけるならどんなこともすべきだって!」
……違う、違う、違うのよ!
アスカの驚愕に満ちた眼差しをまっすぐ受けとめながらも、碇ユイは心の中で叫んでいる。
……これは、取引なの。最悪の条件だけれども、これは、これはあなたを護るための……。
しかし、彼女の口は動き続けてしまうのだ。
「わたし、とても幸せなのよ。こんなに愛していただいて、こんなに気持ちよくしていただけて、こんなおばさんなのに。こんなに美しい少年が愛してくれるのよ」
そして、その言葉を自分自身が信じ始めていることに気がついて愕然としてしまうのだ。
「よく言えたね。ユイ」少年の優しい言葉にユイは涙をこぼしそうになる。
「アスカのバージンを味わったあとに、ユイも可愛がってあげるね」
「は、はい!御主人様!」歓喜に満ちた表情のユイ。それを見つめるアスカの表情はどこか痛ましげだった。
「じゃぁアスカ。おいで」
だが、彼女は指示に従わなかった。立ち上がると数歩離れ、代わりにこう言いはなったのだ。
「お生憎様、アタシはもうバージンじゃないもん。アタシのバージンは、碇シンジに、シンジにあげたわ!残念ね。アンタはアタシを好きにできるかもしれない。だけど、なにもかもあなたの思い通りになるワケじゃないわ!」
その瞬間、少女は以前に持っていた輝きとオーラを取り戻していた。
浮かべた笑みにも、言葉の端々にもエネルギーが満ちあふれていた。
碇ユイは見た。
少女の右の掌から赤い滴が垂れていることを。
碇ユイは知る。
その勇敢な少女は爪で掌の肉を裂き、正気を保っていたことを。
惣流・アスカ・ラングレーは微笑む。
「分かった?アタシはまだ、負けた訳じゃないのよ!まだ……あきらめたわけじゃないんだから!」
だが、彼女自身にも分かっていた。
これは、ほんの小さな「ポイント」にすぎないことを。
こんなアドバンテージなど、渚カヲルに勝利するためにはとても役に立ちそうにないことを。
だが、惣流・アスカ・ラングレーは知っている。
なにもかも終わってしまったわけではないことを。
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