目黒さんも仰ってますけれど、どんな状況なのかの設定でエロくするのが勝利の鍵（これもいい加減古いか）でしょうね。

指し当たって、エムズさんのこのイラストの状態ですと、読み取れるシチュエーションはいかなるものか。
とりあえず、路地裏のような粗雑なつくりの壁に仕切られた場所であるらしい。近代的な施設ばかりのネルフ本部ではとりあえず無さそう。
レイらしからぬリラックスしたポーズで壁にもたれかかっているが、服は着ていない。表情も全くの平素の様子で、緊張とは程遠い。しかし、全裸。

なんとなく一日中ダウナーに過ごしている印象の有るレイが、頭の後ろに手を持ち上げる姿勢を取り続けているということは、注目すると違和感の有ることではあります。
らしからぬポーズだな、と。
自発的なポーズだろうか。それとも誰かに命じられたものか？　という疑問がここで浮かぶわけです。
しかし、表情にその手の羞恥や嫌悪が見られないことから、「全裸＋自発的には思えないポーズ」と「平然とした表情」の整合性を求めて、ひょっとするとレイは慣れているのか、だとか、意味を理解していないのではなかろうか？　といった（ややダメ気味な）連想に至るわけですな。

そんな経路を辿った上で、「ちょっと頭の弱い綾波レイさん、お人よしにも言われるがままの全裸ポーズで写真撮影されちゃったりする某所路地裏」なんて解がはじき出されてくるわけですが、ここで、レイを信用させる要員として罪悪感ばりばりの引き攣った取り繕い顔のシンジ、そして示唆犯黒幕のケンスケがカメラを構えて――という、イラストフレーム外の状況が連動して妄想されたりするわけです。

そんな撮影者の影がレイの裸や壁に落ちているですとか、それだけでまた絵の持つ意味が変わってきますし、エロいシチュに演出するというのはそんなことじゃないでしょうか？

――と、エロくするといえば顔を上気させて全身汗まみれ汁塗れにしとけば良いと思っている私が言ってみたりして　(;´∀｀)