この翼は、主線で枠を作ってからその中を塗り潰すというやり方ではなく、下地混色と色のびに頼ったひどく大雑把な塗り方をしてみました。

主線の段階ではアウトラインしか描いてません。
アウトラインを大雑把に地の色の白で塗り潰し、透明部分の保護をかけて、パレット上で混色するノリで色伸びさせながらシャドゥ入れを。
大まかに仕上がったらその場の一番濃いシャドゥの色で内側に生えた羽を一列、これまたアウトラインを塗り潰すようにして描き足し。
透明部分の保護をかけて、またシャドゥから明るい部分まで白を足しつつ塗りたくり。
そして同じようにまた一列書き足して、と。
それぞれのフィルタは透明度をいじくって全体に馴染ませてます。

つまりは、主線無しで色乗せしながら描いていったわけですね。
最後にそれぞれの羽の輪郭にちょこちょこグレー系のうるさくない色で主線っぽいものを書き足したり、華やかなグリーン系・パープル系シャドゥを羽ごとに薄く乗せ足してやって、また透明度をいじって馴染ませてます。

その周りの黒湯気くさいものは、白一色の背景にこれまた色伸び・混色を使ってグレーを入れ、消しゴムで削りとして作った、なんちゃって影です。