きっと彼女、これを身につけるたびに「自分が誰の所有物か」を思い知らされてしまっているのでしょう。

　料理を始めたころには少女らしい夢想に胸をときめかせていたけれど、ふとひとたび「この光景を父親に見つかってしまったら」と想像してしまったとたんにショートパンツの下の淫下着を意識してしまって……。

　だからいつしか背後に現れた父親にまあるいヒップを撫で回されると哀しくも切ない悲鳴を上げてしまい、ファスナーをじりじり下ろされるころには全身から牝の匂いをさせてしまっているのでしょう。
　父親から手入れを禁じられている薄い飾り毛を隠すことすらできない下着が露わになったころには、抵抗の言葉も態度もほんのかたちだけの者になってしまっているに違いありません。

　そして壁のホワイトボードに記されたとてつもなくへたくそな、学校で黒板に記す几帳面な書体とはまったく異なる「正」の字を書かされた学級委員長はノゾミとコダマもそろった夕食の団欒で「ヒカリおねえちゃんったら、五回もイっちゃったんだぁ」という妹の声に躰を震わせ、「四回目がいちばんよかったのかな。ほら、のたくりながら棒がすっごく下まで伸びてるわ」という姉の声に思考を白熱させてしまうのでしょう。

　ああ、妄想がとまらないです……。
　ありがとうございました。目黒さま。