INNOCENT TABOO Short Shorts / トウジとアスカの場合、片面初夜
Original text:引き気味
「んー?」
こんな時まで携帯なんて無粋な物を持ち込んでいたらしい。
彼女は真っ白な肌の背中を向けると、そこだけ脱ぎ捨てずに身に付けていたスカートから魅惑的なヒップを振り振り携帯を取り出し、どこかと『ハロー』なぞと話をしはじめてしまった。
「そんな殺生なぁ……」
ふるんと美味しいそうに揺れていた上向きの乳房。ぷっくらと膨らんで尖っていた、ピンク色の乳首。もっとよく見せといてくれないかなと、首を横に伸ばして肩越しのアングルを窺うトウジだったが。
もっと切なかったのが、中途半端なところで止められてしまった己が勃起への愛撫だった。
やわっこい手のひらはまだ竿から亀頭をくるんでくれたまま。ふにふにとマッサージしてくれていたのは途中停止になっても、絡みついている手指の感触だけで思わずトウジは腰を振ってしまう。
「あのー、ええですかいのぅ……。こないなとこで放っとかれるとワシ、超やるせないんですけど……」
こくこくと横でケンスケも首を頷かせていた。
彼らがユイの誘いでやってきた今夜の淫らな集会。時期柄、クリスマスパーティーという体裁で行われていたそこで出会った、マリと名乗ってくれた赤いセルフレームの眼鏡がよく似合っている美少女。
彼女にトウジ達は『君ら、わたしと同じくらいの歳でしょ〜? 碇先生のとこの子たちだっけ。どうせだしほら、若い者同士でしっぽり楽しもうよ。こっちこっち』と今回の会場の奥の方、ダンボールだらけの倉庫に文字通り引っ張ってこられたところだった。
文字通りとは、なんともお美事なおっぱいを丸出しでアプローチしてくれた綺麗な女の子相手に、感激の反応を示していた全裸の股間を握られて、くいくいっと優しくと、という意味だ。
あっという間にウホウホと夢見心地に高められて、それでいてトウジ達が射精へのダッシュに駆け出そうとするとセーブを掛けてくる手だれっぷりに、二人のこの後への期待はいやが上にも高まろうというものだった。
「良い物用意してあるしさ〜」
なんてことも言ってくれているのだし。
そんなわけでもあって、マリ嬢が通路をぺたぺたと素足で右に曲がれば、トウジたちも引っ張られる腰を突き出し突き出しへっぴりな足取りでぺたぺた右にと倣い、クリスマスの飾り付けも疎らな奥へ奥へ。人気の無い行き止まりのドアを開けて、ダンボールが壁になった狭間の、いかにも邪魔要らずでしっぽりいけそうな空間でいざさぁ―― と。そうして二刀流の手さばきで二人同時にあやして貰っていたところに掛かってきた、お邪魔電話である。
「ううっ、これってつまり、放置プレイ?」
彼女がケンスケを相手にしていた方の手で携帯を取り出してしまったものだから、今の彼としてはトウジ以上に切なかろう。
トウジにはそのままこの初対面の美少女―― ちょっと年上のお姉さんっぽいのがまたトウジのツボにくる―― の手のひらを“使わせてもらって”、自分で気持ち良くなるという選択肢もあるのだから。
しかし、それも踏み切ろうとした寸前にぱっと放されてお預け。マリは『ごめん』っと手を合わせて見せたのだった。
「メンゴメンゴ。ブッキングしちゃったー。わたし、これからちょっと行ってこなきゃいけない用事出来ちゃったからさ。えーと、その間セルフサービスでヨロピク〜」
そう言ってドアに身を翻してしまう。
「そんなぁ」
「せ、セルフって……。なんでこう素敵なパーティーにお呼ばれしといて、わざわざ自分らでしこしこマスなんてかかなあかんねん」
呆然としてぼやく二人なのであった。
顔を見合わせ、暫し。こうなれば皆のところに戻るまでである。
しかしそれを『……おっと』と押しとどめたのも、またマリであった。
「言うの忘れてたにゃん。良い物ってほら、それそれ」
「それ?」
ドアから半身を覗かせたマリが指をさす。
二人してつられるままに顔を向ける。
「ほら、そこそこ。そっちの列、大きめのダンボールのさ」
「そっちは暗くてよく分かんないんだよな―― って!?」
「おぅわ!? どぇぇ〜!?」
がっかり気分のままの揃いの表情が、愕然と目を口をまん丸に開いたのだった。
「し、尻ぃ〜!?」
「そ。美味しそうなピーチちゃん、ピーチちゃん、ピーチちゃん、ピーチちゃん。満干全席ぃー。……とか言っても、四皿なんだけど」
『ひゃっほぅ〜』と自分で囃しまでしておいて、盛り上げたいんだか素に戻したいんだか。マリが指し示したのは、なるほど確かに四皿の美味しそうな桃料理。 人がすっぽり収まるくらいのダンボールがずらずらと並んでいる中に、ぷりんと剥き出しにされた桃尻が一、二、三、四、の四つ。それに連なる膝をついた足ごという格好で、ダンボールに開けられた穴から『どうぞ』とばかり突き出されている光景なのだった。
「こ、これって……」
他に誰も居ないと思っていれば、なんと自分たち以外に四人、潜んでいたわけである。
下半身だけではどんな容姿をしているのか分からないが、とりあえず見ただけではトウジも普段相手にし慣れているのと同じぐらいの大人サイズが三人、大人と言うには小柄だから学生かひょっとすると自分たちくらいの子供のというのが一人。
察するに、箱の中でそのどんな顔をしているかも分からない女たちは四つん這いになって腰から下だけを出し、自分らを犯しに来る誰かを―― トウジ達を待っていたのだろう。
「ほら、良くあるじゃん? 誰かも分からない相手に一方的に“使われ”ちゃって、無茶苦茶にされたいーっての」
「話には聞くけどさ……。なぁ、と、トウジ」
「せや、聞くには聞くで?」
トウジもケンスケも、男の側の視点から夢想したことならいくらでもある。
たとえば、あの生意気なクラスメイトの惣流アスカや綾波レイを抵抗出来ないように縛り上げて、泣いても嫌がっても好き勝手にその口を使ってやるだとか、顔や髪になすりつけて出してやるだとか、パンツをひん剥いて奥に隠された場所を暴き、突っ込んで、たっぷり満足するまで射精するのに使ってやるだとか。
「しっかし、ケツだけ出して箱ン中隠れて、誰が来るとも来たとも見えへん分からんへんっちゅうのに、ようもまぁ……。ほんま誰でもOKやったっちゅうことかいな」
エロ漫画などでお馴染みのシチュエーション。しかし実際に目の前にしてみるとまずシュールであるし、いくらおかしな人間が入り込むことのない身内同士仲間同士の集まりとはいえ―― 恐れ知らずだなというのが、最初に口から出て来る感想であった。
興奮、しはするんだけどな……という顔で、愛人契約を結んだユイやキョウコ相手にはサルそのものでしかないトウジですら、首を傾げてしみじみ眺めていたりする有り様だ。
「ちゅーか、誰か来るンかいな。何も言わんとこないな奥に隠れとっても、誰も気付くやつおらんぞ」
「あ、あははははぁ〜。その、実はわたしが五人目やってたんだけど、誰も来ないから一人出て呼びに行こうって話になってさ。いやぁ、せっかくお色気たっぷりのお尻振り振り、お待ち申し上げております箱詰め肉便器状態でスタンバってても、だぁ〜れも来ないってのは空しかったですってオチじゃさぁ」
『って、あたりで』と、あからさまに取って付けたくさいフォローを付け加えるマリであった。
―― 実は、この適当な説明は心底適当で、出任せだというの実のところ。
最初からこの仕掛けのターゲットは、トウジとケンスケの二人だったのである。
◆ ◆ ◆ (き、来た……。ほんとに来ちゃった。ほんとに来ちゃったんだわ)
すぅすぅとお尻の肌を直接撫でていく空気が心許ない。
ダンボールに潜んでいる内の一人の正体、アスカはそうしてヒップを四つん這いで箱の外に突き出しつつ、ドクンドクンと暴れに暴れていて今にも胸から飛び出そうな心臓をかかえていたのだ。
(コネメガネのやつ……っ。ほんとに、本当に……全部お膳立てしてくれちゃった! アタシ、鈴原に、相田にされちゃう。あのジャージ馬鹿と、オタクメガネと、今からセックス―― しちゃうんだわ!!)
お尻を突き出したポーズは膝同士が開いてしまっている。
性器もこれでは丸見え。
(アイツらに見せちゃってるなんてっ)
そうであっても、トウジやケンスケが見ている前で、今から隠そうと動くのは余計に恥ずかしい。
そのままじっと動かないでいれば、あたかも石像か何かみたいな存在として視線に厭らしさを込めずにいて貰えるなんて、錯覚しているかのように。
(どうしよう、どうしよう!? このまま……しちゃうの!?)
どくんどくんと煩いくらいに鼓動が激しくて、顔を見られてはいないとはいえの恥ずかしさで頬は熱く火照っているのに、一方で締め付けられるように胸が苦しく、血の気の引いていくそら恐ろしさが痛みをともなって心を凍えさせている。
(いいの……? ほんとうに良いの? アスカ)
自問自答は、もう引き返せないここに至ってもだ。たらたらと頬を不快な汗が伝っていく。
汗の滴は顎を伝い、またはくびりと唾を飲み下す喉首を伝い、下向きになっている発展途上のバストを伝っていった。
過敏になりすぎているらしい乳首で、その一滴一滴がわずらわしい。むず痒い。ムズムズ―― ヒクヒクする。
冬の倉庫。もちろん、エアコンは充分に入れてある。
であっても、汗が出るほど暑いわけはない。
なら、暗闇の中でぎゅっとダンボールの底に突いた拳を固くさせるアスカが額に噴き出させているのは何か。脂汗なのか。
つまり、内心の葛藤のなせるものだったのだろうか。
ただ、自覚出来ていただろうか。アスカの、この意地っ張りで自分自身にさえ強情な女の子の乳首は、両方ともすっかり固くなってしまっていた。しこり起ってしまっていた。
寒さに反応してではない以上、欲情以外の理由なんてある筈が無い。
それがアスカの、こんな情けない堕落をしてしまった自分を知られたくないばかりここまでする―― 自分だとバレないようにあれこれ策を弄し、ダンボールを頭から被ってまでして日頃馬鹿にしている同級生に尻を差し出す、淫乱中学生のアスカの真実だった。
―― アアッ、良いッッ! 相田君っ、トウジ君ッ!
ビデオなんかじゃなく、実際にそうまでぐずぐずに蕩けた貌で肉悦にひたっている様子の女の人なんて見たことは無かった。
ムサシやケイタに言わせれば他ならぬ自分自身が彼らの前でしていると言うが、自分で見たことなんて無いから知るものか。というぐらいの、無様な。
鼻水をたらし、口の形を歪めに歪めて叫んで、唾を飛び散らし、白目を剥き掛かっている。
それが、自分の母親だった。
ある日家に帰ってみたら、玄関に微妙に見覚えのある―― 自宅で目にすることなんて有るはずがない―― 男子用の靴が二足、置いてあって。そして、奥のリビングから響き渡ってくるあられもない声が耳に入って。まさかと思いながら慎重にドアに隙間を開けて覗いてみたら、それが大好きなママ、惣流キョウコの犯されている姿で。犯していたのがあの三馬鹿トリオの二人、鈴原トウジと相田ケンスケのペニスだった。
碇のおばさま、ユイはたとえ小学生達を何人相手にしてもいつも余裕を残している雰囲気だったし、レイはあの通りの鉄面皮で、シンジがたとえ相手を務めていても―― 多分、その力量的な部分であの娘をそこまでの境地には導けていなかったみたいで。
だから、はじめて生で見た、女の人が牝になる場面を演じていたのがその時の母親。
演じさせていたのはアスカがさんざん馬鹿にしていた同級生男子のペニスだった。
結果、彼らのペニスはアスカの意識に特別として刻まれた。
どうしても、もう我慢が出来ない。味わってみたい。
シンジや、ムサシ、ケイタたちのペニスだけじゃなく、鈴原トウジや相田ケンスケの物も。
背中を押されはしたけれど、決断は自分の物。
これは自分が求めたこと。これが、間違い無く、自分が抱いた欲望。
後悔があって、恐れがあって。それらと真っ向相反する心の動きが間違い無くあって。散り散りになって入り乱れる。
その中に、あの小学生のクソガキ連中に犯されて溺れてみせるレイを目の当たりにした時のシンジが居て、その貌が自分を見ていて、ムサシやケイタの顔も浮かんでくる。
クソガキ二人はニヤニヤしていて、いつも自分にフェラチオさせようとする時のように勃起した股間をしごいている。
(あ、ああ……ぁ、あ……)
ムサシのペニスが脳裏に浮かび上がった。ドス黒い肌艶でてかてかしていて、太い竿に血管が筋を立てている。
ケイタのひょろっと細長い、けれどシンジよりは充分に長さも反り返り方も勝っているペニスも。
そして、あの日の帰宅したリビングで母キョウコを両側から串刺しにしていた、トウジたちのペニスも。
アスカはくらくらと目眩がしそうになっていた。
首を振って追い払いたくとも、それもまた僅かに音を立てただけでも彼らに気付かれそうで出来ない。
親切にも“協力”してくれているマリが最後のお膳立てとしてトウジ達をけしかけて、
「じゃ、その箱詰めの生オナホちゃんたち好きなだけ使って良いからさ、セルフサービスで励んでてよ」
その気になったような口ぶりで互いに何かを話し合っていた―― その内容も、もう頭に入らない―― トウジ達が、いよいよ近付いてくる。
すぐ後ろに立って、跪いて、
(……っ、ッッ!?)
お尻に触ってきて。
(ど、どっち!? これ、鈴原なの? 相田なの……? あたしっ、あ、ああ、犯され……ちゃう。犯されちゃうんだ)
何かを言え、言って、そうしないとどちらのペニスを今から突き込まれてしまうのか、味わってしまうのかも分からないじゃないと声に出来ず喚きつつ。
パニック寸前のアスカは、とうとうその瞬間を迎えたのだった。
(ああ、あああ……!)
これが、鈴原の。これがあいつの―― おちんちん。これがあいつのするセックス!!
アスカの差し出した震える秘所を貫き、カチカチになったペニスが一気に奥まで潜り込んでくる。
せっかちな挿入だ。
遂にとんでもない過ちを犯してしまったという恐ろしさにガタガタと慄きながら、しかしこの結合による肉の摩擦は、アスカに鮮烈な官能をもたらしていた。
一突き、一回のピストンだけで膣が痺れ、蜜が一気に濡れだしていく。
(まだ……入れられた、だけなのに……もう、なんなの……!? ああっ、胸、苦しいくらいドキドキしててっ)
罪悪感が胸を埋め尽くしているからこそ、その罪の核心であるトウジのペニスへと意識は集中した。
(アタシ、わけわかんなくなっちゃう……!)
From:【母子相姦】淫乱美母ユイ3【寝取られ風味】