INNOCENT TABOO, case Asuka & Rei

Original text:引き気味


『 その年、ハロウィンの淫らな子供たち 』


 依頼、といえば聞こえは良い。けれどもこんなもの、一件片付けたところで貰えるのはほんの端金。
 指定された店で受け取った持ち帰りメニューの出前代行をこなしていた青年は、モチベーションの上がらないままでいた。
 しかもそれがハロウィン。自分以外、世間の多数派は陽気に騒いでいるように見える日とあってはひとしおだろう。
 加えて、パーティメニューの詰め合わせをこれから届けねばならない配達先がウィークリーマンションタイプ、短期滞在型の賃貸アパートと気付いて、余計に嫌な気分になっていたのである。
 旅の恥はかき捨てというが、こういう日をわざわざ選んで自宅以外の場所を用意して、パーティメニューを届けさせる。それもまともなホテルも選ばず、安さで選ぶような手合がどんな人種なのか。最初からこっちを馬鹿にするつもりで呼んでいるだとか、いたずらを仕掛ける目的でいるだとか、碌な経験が無かったのだった。
(なにがトリック・オア・トリートだよ。ハッピー・ハロウィンと言えば済まされると思ってやがる)
 それでも努めて顔に気分は出すまいと、青年は依頼先のドアの前に商品を用意して立ったのだった。
 
 そうしてある意味、やはり青年の予感は当たっていた。
「ま、待ってたわ……!」
 ドアを開けた途端、食い気味に言って手を伸ばしてきたのが、顔の下半分を隠すマスク以外は全裸という破廉恥な格好の女の子だったのだ。
 片手には小銭まで揃えてあるらしい料金。もう片手でビニール袋を受け取ろうと。だから両手を前に伸ばしている彼女は、どこも隠せてはいない。
 突然目に飛び込んできたような光景であっても、その肌の日本人離れした白さは目に焼き付く。その全身を少女は余さず披露していて、胸のふたつのピンク色をした先端から、内股気味によじり合わせる太腿の付け根まで、どこもかしこもが青年の目と鼻の先だ。
 うへぇと顔をひきつらせた青年が、だとしても反射的にやはり、少し視線を下げた辺りと更に視線を進めた所、更に少しだけ視線を戻した辺りにもう一箇所追加で、長く視線をストップさせていたのを、誰が責められようか。
「ぁ? ありあとやっした〜……」
 青年は口元をむにょむにょと何とも言い難い表情をしたまま、後退るようにして戻っていった。
 顔を振り返らせるギリギリまで横目遣いに少女の裸を拝んでいたのだから、このイタズラをお気に召してくれたのは確実だ。
 若い内からたちの悪い遊び方を覚えて、とでも考えただろうか。
 マスクをしていても顔を真っ赤にしているのが分かる、どうやら外人らしい青い瞳をした女の子。3分にも満たないやり取りでは、それぐらいが記憶して帰ることの出来る関の山だったろうけれども――。不貞腐れていた気分は吹き飛んだだろう。
 しかし、やりぃと囃したて、なにが嬉しいのか大喜びで手を叩きはしゃぎ回る部屋の中からの騒ぎ声が、やけに幼いものばかりであるところまでは気付けなかったに違いない。
 それに、少女の顔を覚えておこうとしても上手くは行かなかったに違いない、集中を乱す要素がもう一つ。

「どうよ、どうよ。見えてたろ? あのおにーさんの股間、どうだった?」
 ボッキしてた? と訊いたのは、部屋の入口から顔半分だけ出すようにしていた少年少女たちの一人。浅黒い肌をした小学生ぐらいの男の子だった。
 聞かれた方も同い年程度の小さな女の子。そして、玄関でビニール袋を受け取ったままぶるぶると、丸出しのお尻まで震えさせている白人系の少女と変わらない素っ裸だ。
 すぐ隣からニヤニヤと促してくる、いかにも調子に乗りやすそうな顔つきのその男の子を気にしてか、ぺったんこの胸を両腕で庇うようにしている。
 気乗りしない風の顔でいるから、進んでこの悪ふざけが過ぎるパーティに参加しているというわけではあるまい。
「それよりさ。掛けてくると思う? アスカお姉ちゃんのお腹に書いといた、電話番号!」
 また別の幼い声がはしゃぐように言うと、名前を呼ばれた玄関の少女が振り返った。
 つんと上向きに尖った未成熟な乳房や、生え揃わない紅茶色の茂みからちらちらと見える秘すべき乙女のスリットと同様、すべすべとしたお腹も丸見え。そこに特に目立っているのが、黒いマジックでこれみよがしに臍の真下に書き込まれた11桁の数字なのである。
 オールヌードの少女に出迎えられた出前配達の人間が、これを見て果たして本気にして――半信半疑だったとしても――電話を掛けてくるかどうか。
 そういう悪趣味な遊びをしているのだ。この、十歳そこそこの歳にしか見えない悪ガキ坊主達は。
 もっとも、いきなりの女の子の裸と、その素肌に書き込まれた電話番号、両方に同時にまともな観察力を向けられる人間などそうは居る筈もないのだが。

「よっし。じゃ、次はサクラちゃんの番ね」
 悪ふざけの過ぎる素裸の格好にこそなっていても、少年達のはしゃぎっぷりに混ざり切れずにいる様子の女の子だった。
 思いもしていなかった、という顔でぎょっとしていたから、半分騙されるようにして連れてこられたのか、否応なく付いて来るしかないような歪な人間関係の相手がいるのか。
 それが、少女が恐る恐るの上目遣いを向けて、『……しなきゃ、ダメなん?』と関西のイントネーションで確かめた年嵩の少年なのだろう。
「おもろそうやけどな」
 そう言って肩をすくめた黒いジャージ姿の少年の隣には、もう一人。
「さすがにサクラちゃんじゃなぁ。犯罪だもんな。通報されちゃうよ」
 苦笑して応じた眼鏡の少年と彼は、テーブルに広げたジャンクフードを行儀悪く部屋のあちこちでムシャムシャと口に運んでいる子供たちの中では、はっきりと背の高いグループだ。
 玄関から戻ってきて不機嫌そうにビニール袋をテーブルに置いた少女と、お菓子の類よりもテーブル端に並べられた2台のスマートフォンの方を正座でじっと見詰めている、血色の悪い少女。服を脱いで、揃って裸になっている彼女らを加えた四人が中学生で、このジャージの少年を兄と呼んだ先程の女の子を含めた残り三名が小学生。それぐらいの外見で、それぐらいの頭の中身が窺えるはしゃぎ方――ただし、テンションが高いのは男子組だけ――だった。
 男女で分ければ、一人女の子の数が少ない。
「ほら綾波」
 眼鏡の少年が呼びかけると、スマートフォンを気にしていた少女が顔を上げた。
 髪は白髪で目も色素の欠如した赤い瞳。アルビノ体質なのだと分かる、それだけで病弱そうな印象のある少女ではあったが、こちらも顔立ちは整った大層な美少女ぶりだ。
 顔を起こした拍子にテーブルの影から見えたお腹には、やはり電話番号が大きく走り書きされていた。
 マスクを外して苦々しさ満面のまま、左右にしがみ付いてきた半ズボンの少年たちに裸を悪戯されている白人少女とこれもお揃いである。
「いつまで待ってても、やっぱり掛けてくるやつ居ないんだよ」
「残念やなぁ。一人ぐらいはっちゅう気分やったのに」
「一人ぐらいになら、綾波か惣流、摘み食いさせてやっても良かったって?」
「そや。そういう心の広ぉ〜い気分やったのになぁ。勿体無いハナシやわ」
「サクラちゃんはダメで、か?」
 ニヤッとして、からかうように言い、眼鏡の少年がその名前を出したばかりの少女を手招きした。
「オレなら、構わないだろ? なぁ、トウジ」
「しゃあないのぉ」
 そうやって頷いてみせた、大した葛藤もない風の顔を目にして真っ青になっているのは、実の妹であった筈だ。
 だが兄である少年は、自分の妹が友人の手に引き寄せられ、抱え込まれた腕の中で裸の胸や股の付け根を撫で回されだしても、止めようとする気配が無いのだった。
「ぉ、お兄ぃ……」
「へへへ。トウジに色々聞かされてるだろ? 俺もサクラちゃんの話、いろいろ聞いてるし」
「そんなぁ」
 こういう淫らな行為の相手にするのに相応しいぐらい成長した女性だったなら、胸にやった掌は乳房の膨らみを揉みしだいていたところだろう。それが出来ない、まだまだ平坦な胸をした幼い女の子であるから、眼鏡の少年の手は執拗に彼女の乳首を刺激しているのだった。
「ンぅっ。やだぁ」
「結構……コリコリしてくるんじゃない」
 親指の腹をあてがって転がすようにしている内に、早くも充血する様子を見せ始めた少女の乳首に、感心した声を漏らす。
「さすがじゃん。なぁ、お兄ちゃん。乳首ピアス付けてやるんだって騒いでるだけのことはあるよ」
「そらもう、お前の言うとったスポイト付きがどうのとかいうアホみたいなオモチャとかもフル活用でやっとるからな」
「徹底調教ってわけだ。それじゃ、こっちもか」
 つるりとした無毛の秘所をも確かめられ、少女は『あっ』と小さく声を上げた。
「前にいっぺん、会ったことあったよな? まさかその時は、サクラちゃん相手にこんなことしてあげるようになるなんて思ってなかったんだけど」
「あ、あ、ぁ……」
「トウジのが何べんも入ってるぐらいだから、指とか余裕だよね」
 それでも念のためか、指に一度べろりと唾液を塗した少年は、そうやって床の薄いカーペットに寝かせた女の子の股ぐらを覗き込む格好で、本格的に言い訳のきかない淫行を施しはじめたのだった。

「ほな、綾波はワシとしよか。――惣流の方はあいつらが放さんみたいやしな」
 ジャージの少年が顎をしゃくってみせた入口近くの床では、仁王立ちする二人の小学生たちの間に白人少女が跪かされているところだった。
 左右から半スボンのファスナーを下げて突き出してくるそれぞれの、やけに立派な牡のシンボルを、両手を使ってしごきつつ、
「……ンッ、んむっ、ンンッ」
 右に左にと首を伸ばし、愛らしくぷっくりとした唇を被せるように使って二本のペニスを甜めしゃぶる。大人の俳優が出演するポルノ動画も真っ青の、板についたWフェラ奉仕の真っ最中だ。
「んぅ〜、さっすがアス姉。久し振りに咥えて貰うと、委員長ちゃんとはテクの差がはっきりしてるよな」
「上のお姉さんもすぐに上手になったし、ヒカリちゃんだってすぐだと思うよ」
「だってさ。あの鉄ヲタ女子の姉ちゃんたちって、毎回三人セットでだろ? 俺ら二人だと数足りないし。サオ、足りてないし。特急で調教してくれって言われてもさぁ」
 ここには居ない誰か達を卑猥な雑談の肴に。要求するといかにも不機嫌顔をしてみせたくせ、『ンッ、ンッ、ンッ』と汗をうかべるぐらい熱心に頭を揺らし、二人のそそり立たせた性器を舌と唇で愛撫してくれている年上の少女を、いい子いい子と言わんばかりに双方から頭を撫でてやる。真っ赤になった耳たぶをくすぐってやる。顎の気品のあるラインを指先でなぞって、立ったままでは手の届かない乳房他の性感帯を刺激する代わりにしている。
 それでしっかり反応して、堪らないという風情で背をぶるりと震わせたりしているのだから、この気の強そうな美少女の性感の発達ぶりは年の割に大したものなのだろう。
 その早熟ぶりは、ジャージの少年を正常位で迎え入れたアルビノの美少女も同様であるようだった。
 はぁッ――と、挿入の瞬間は息を詰めていた少女は、覆いかぶさった少年が腰をバネにピストンの動きを開始すると、下からしがみ付いて背中に手を回し、ぎゅっと相手を抱きしめた。
 少年の前戯でいとも簡単に潤った花びらの器官は、彼のペニスが抜き差しのピッチを上げていくごと、愛液のぬかるむ度合いを、『ニチャ、グチャ』という卑猥な水音を、加速的に激しくさせていく。
「濡れやすいのが、楽なおなごやのぅ……」
 物静かな性格に見える面差しであるのに、鼻息はもう荒くふぅっ、ふぅっとさせている少女に、耳元で言う。
 すると目に見えて、その血色の悪い白皙が恥ずかしげに赤く染まり変わるのだ。
「電話掛かって来るの、楽しみにしとったわけやな?」
 どうや? と二度繰り返され、少女はこくりと頷いてみせた。
「……ハッ、ほんまドスケベになりよって。今度……あれや、休み時間の時いつも自分、本読んどるやろ? あれ、カバー掛けてこっそりエロい小説に変えてみんか?」
 誰が気付くか、面白そうではないか。
 少女に負けず鼻息を荒くして、スケベさを丸出しにしたやに下がった顔で唆す。
「かたっ苦しい本ばっか読んどるもんと皆決めつけとるからなぁ。実際のとこ、今の綾波だったらどないなエロ本が好みなんか?」
 少年の胸板との間で圧し潰されている柔らかな膨らみは、ふたつの先端で自己主張を忘れたわけではない。『自分みたいな娘が無理やりヤられるのとかか? それか、自分から恐る恐る浮気するっちゅうような話の方が興奮するんか?』などと、囁かれている間に、その感触を特に意識させるような変化が現れはじめるわけだ。
「その……奥さんのいる、しっかりした大人のひとに……」
 乳首を硬くさせて、少女は言葉を紡いでいく。
「ほうほう、尊敬できるような偉いオトナのっちゅうと、シンジのおとんみたいなか?」
「ぁ、ぁ、あっ……。そう、そう……だわ。おじさま、みたいな、ひとに……」
 膣奥を抉られ、『あんっ』と可愛らしい声で啼くのを間に挟みながら、時に口が重くなるのを中学生らしからぬベッドテクニックでこじ開けられ、時に身近な人物の名前をたとえに出して誘導するようにされて、ぽつり、ぽつりと続けていくのである。
 それは少女自身の願望のかたちだ。
 ひっしとしがみ付いた少年の背に爪を立てる程に官能に感極まり、えも言えぬという法悦の表情に蕩け始めた少女は、猿のように小刻みに腰を振っている少年に負けないぐらい淫らがましい貌をしていた。
「誰にも……打ち明けられない。許して、貰えない。なのに……」
 とろんと、いやらしく目尻を下げた笑顔にも似て。んぉ――ぉ、ぉ……と感極まった風の声を喉奥から絞り出して、首をがくがくと跳ねさせた少女は、
「妊娠して、お腹を大きくさせてしまって、見られて……しまう、のッ!」
 と、泥沼のごとき性欲の深まりに抜け出せなくなった少女が、秘めた想いの相手に惨めな秘密を目撃されてしまう、そんな物語を口走った。
「……あのガキどもときたら、エグい趣味に目覚めさせてくれるわ、ほんま」
 呆れたかの口ぶりでいても、それを歓迎しない理由は自分には無い。そういった嬉しそうな横顔を見せて、少年はぎゅっと強烈に締め上げてきた膣内へと、気持良く精を放ったのだった。
「おぅ……ぅ、中出し決められて、えらい嬉しそうにしよるやないけ」
「あぁ、ぁ。はぁ、ァァ――」
 ジャージのズボンをずらし下ろして取り出したペニスと深く繋がりあった場所には、少女の膣から逆流して漏れ出てきた白濁の粘液がとろりと垣間見える。
 それを惜しんでなのか、まだ求めていての無意識になのか。気持ちよさそうに小さく息を上げながら、発毛の薄い下腹部を少年に擦り付ける動きをしてみせているのだ。
 男女の体液が入り交ざったぬめりをまぶした彼女の秘唇は、小さな入口をいっぱいに開いてペニスを頬張っている。そこから、普段はこのクールそうで淫乱な少女のスリットの中に隠されている、いっそ清楚なくらい色素の薄い見た目をした粘膜が、顔を覗かせているのである。
 ちょこんとしたクリトリスを先頭に。
「あぁ……、ぁ。あぁぁ、ぁ、あんン――」
 小粒を膨らませて顔をもたげたクリトリスを、結合した格好のままいじくられて、絶頂直後の少女は軽く内股のあたりを痙攣させてみせた。
「こない簡単にワシにもアイツらにも中出しさせとったらな、そないなドスケベな夢口走っとる内に、自分があっさり孕まされてまうで?」
 構わないのか? 意地悪く尋ねられたアルビノの少女は、絶頂に頬を薔薇色に火照らせる傍らで、言うには言ったのだ。
 構わない、わけではない、と。
 けれどもそう口にする一方で、実態としては少女の膣は二度目の危険な膣内射精を求めて少年の剛直を食い締めていたわけで。

 ――そうして。
 サクラという幼い少女が、後ろから兄の友人に抱え込まれた座位で揺さぶられて喘ぎ。
 金髪を背中でざわめかせながらの青い目の美少女が、四つん這い姿勢の下から自分をお姉ちゃんと甘えて呼ぶ少年に膣を、名前を呼び捨てにしはじめた少年に背後からアナルを、二本刺しでぐちゃぐちゃに貫かれて、『アッ、ンォオ゛オ゛……ッ。お、おしりとッ、アタシの――アソコっ、中で、中で、両方から……。ぉ、ヒッ、ひぃぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ、っッ!!』とオーガズムの怒涛に飲み込まれ、白目を剥くほどの前後不覚にされていた。
 そんな時に。

 トゥルルルル……!
 トゥルルルル……!

 テーブルに放置されていた、少女たちのスマートフォンのどちらかが、着信音を鳴らし始めたのだった。





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From:【【母子相姦】淫乱美母ユイ2【寝取られ風味】