INNOCENT TABOO, case Asuka & Rei

Original text:引き気味


『 十四歳の発情、背徳孕み腹姦通』


 レイに、久しぶりに逢う。
 その日が来た。

「……碇君。惣流さんも――
 久しぶり。
 そう言って、病院のロビーソファーに腰掛けたまま顔を振り向かせた少女は、歓喜の徴なのだろう紅潮に頬を火照らせ、微笑んだのだった。

「綾波……」
 隣に立つ幼馴染のシンジがどんな表情をして、ひょっとしたら自分が妊娠させてしまったのかもしれない少女に声をかけたのか、アスカには窺う余裕がなかった。
 想像はしていて、そしてそれなりの覚悟をしてきたつもりであっても、やはり彼女には衝撃が強すぎたのだ。
(……やっぱり。いいえ、当然よね。そうなのよね。レイ、あんた……)
 レイが自分の方とはわずかにずれた位置へひたむきな眼差しを注いでいるのをいいことに、アスカはいっそ無遠慮なほど彼女の姿を凝視していた。
 幼馴染でクラスメイトで長年のライバルだった綾波レイの、今の姿を。
 クリーム色のニット帽を被ったレイが身につけているのは、襟にだけ白い生地を使った青のワンピースドレス。肩口がもう少しで見えそうなほど広く開いた襟ぐりは、発育が悪く、そしていつも無愛想だったこの少女にしては随分と女らしさをアピールしたものにも思えた。
 しかし、全体的にゆったりとした―― ぶかぶかともいえるシルエットのデザインは、彼女の現在の体型を極力目立たせないものとして選ばれたのに違いない。
 そう。どれだけ体の線を隠す服装をしていたとしても、ソファーに座るレイが片手をおいたその腹部の、母性を帯びた膨らみぶりは明らかだったのだから。

◆ ◆ ◆

 シンジとの初体験を済ませ、いくらもしない内。ほとんど週末の度に繰り返されていた碇ユイ主催の乱交レッスンの場に、レイはあまりにスムーズに馴染んでしまっていた。
 少なくとも、まだシンジ以外の少年と躯を重ねることに抵抗を失っていない頃だったアスカには、そう見えていた。
 長い付き合いの恋敵。なにを思っての事だったのか。まさかシンジを諦めてのことではあるまいが。セックスの怪物として年齢不相応に鍛えあげられていたムサシ・リーや浅利ケイタといった小学生たちに、本心から屈服でもしてしまったのかと、心配はしていた。
 そうこうしている間に、彼女の妊娠が発覚。
 既にシンジ以外とも避妊をしないセックスをして、膣内射精を受け入れていたレイの子の父親ははっきりとしていなかった。
 なのに、十五歳の誕生日も迎えない内だったというのに、レイはその子供を出産することを決心してしまった。
 それから半年が経った現在。深く尋ねることを躊躇わせる類の人脈を持つシンジの母親、ユイの手配により、壱中生徒であった綾波レイという少女は病気療養を名目に市外の中学へと転校していったことになっている。
 アルビノという目立った身体的特徴をもつ彼女のことである。体調を著しく損ねたのだという一面においてはまったく正しい説明は、クラスメイトを含めた多くの者にごく自然に受け入れられていた。
 しかし、住まいを移した彼女の担当医となったのはユイとも昵懇の産婦人科医であり、その地でレイは静かに母体が安定する時期を待っていたのだった。
 そして、シンジもアスカも―― そしてムサシやケイタといった彼女が宿した生命の父親である可能性を持つ全員が、その間の彼女との面会を控えさせられていた。
 無論、すべての連絡を断ってしまったわけではない。
 ミドルティーンにして妊婦となった少女の精神の安定のためにも、むしろ電話やメールでのこまめな遣り取りをユイは推奨していた。
 では何故、直接会うことに関しては禁じられたのか。
 ユイの説明した理由がまさに正解であったこと。それを証明するレイの姿をアスカが目撃することになったのは、半年ぶりの再会を喜び合うのもそこそこに場所を移したレイのための個人病室でであり、時間にしてわずか二十数分後のことだった。

「んはぁ。……ぁ、ぁ、いかりくぅん……」
 見て、もっと見てと言わんばかりにワンピースドレスの裾を捲り上げたレイの、ふっくらと膨らんだ腹部。少し出べそ気味に変化したへその周りに仄青く静脈が浮き上がった丸みの下に、レイは最初から下着を身につけていなかった。
「せんせいが、もう良いって。安定期にはいったからって」
 ―― だから、大丈夫。
 そう言い募って、自らの指で寛げてみせる妊娠半年の秘部。ペールピンクをした媚肉粘膜が露呈したスリットからは、たらたらっと夥しい愛液が滴っていた。
 いかにもお預けが長すぎたといわんばかりの、雌犬少女の風情。意識せずともなのだろう物欲しげなヒクつきで、妊婦となって尚初々しく清らかな色を保った膣襞がシンジの目を奪う。
 シンジにとっても、半年以上味わっていなかった幼馴染の躯だ。
 我慢をする、するべき理由がなかった。
「ああ、綾波ぃ」
 あっという間に抱き合ってベッドにもつれ込み、奪い合うような熱烈な口づけの合間で脱げ落ちたニット帽が、邪魔そうに床へ投げ捨てられた。
 前戯など必要なかったろう。
 ただシンジがレイの手と協力してズボンを脱ぎ捨てる時間だけが必要だったのであり、青いワンピースを身につけたまま大きくM字に股を開いた美しい幼馴染に向かって、少年はいきり立たせたペニスを突き入れさえすれば良いのだった。

「ンぁ、はぁっ……!!」
 ぐちゅじゅぶ―― と、飛び散った飛沫すら想像できてしまうほどに粘ついた水音が聞こえ、深く一体に繋がりあったレイとシンジは、瞬く間に久方ぶりの交歓へとのめり込んでいく。
「綾波、綾波、あやなみぃ」
 今となってはシンジの腰遣いも実に堂に入ったものだ。
 ぼってりと大きくなった腹部との対比が痛々しい位ほっそりしたレイの足首を捕らえ、ぐいと開かせる。
 自分の腰をより深くレイの太腿の間に潜り込ませ、破裂しそうに幹を膨張させた若茎をいっそう暴力的に突き入れるためだった。
 絶好のポジションをとったシンジの腰の叩きつけで、レイの大開脚の股ぐらからは泡立った愛蜜がシーツに溢れ落ちていく。
「こんなに、おなかっ、大きくしちゃってっ!」
「ひっ、いひっ……っッ。ンぃいいッ。いか―― ッ、くんッ……!」
 白い清潔なシーツに真っ赤になった頬を擦りつけて、たった十四歳の妊婦が喘ぎをあげる。
 あどけない顔つきを泣きだしたようにくしゃくしゃにさせて。けれど、あえやかな声で切れ切れに訴えるのは、官能に酔いしれる歓喜。
 処女を捧げた幼馴染との逢瀬、セックスをどれほど待ち望んでいたのか。今、願いが果たされて、ベッドに串刺しにされてしまうんじゃないかという勢いで腰を叩きつけてもらっていることでの、恍惚だった。
「ああ……たまらない。たまらない締め付けしてっ」
 激しく唇を吸いあっては『ぷはっ』と顔を離し、息を継ぎ、そのわずかな合間も惜しむかの様相で黒い瞳と赤い眼差しは見つめ合う。
「そんなに欲しかったの? 僕のおちんちんが」
「……ええ、そう、そうよっ。碇君に……っ、あっ、このおちんちんで、犯して欲しかったの……!」
―― 嘘つき」
 らしくない酷薄な声色でシンジは囁いた。
「綾波はっ、こんなにお腹大きくなって……赤ちゃんがいるのに。我慢できないくらい、ここにおちんちんが欲しくて欲しくてしょうがないんだ?」
 美しい幼馴染の、着々と育ちつつある新しい生命を孕んだ腹部を撫ぜ回しながら。濡れそぼった蒼銀のアンダーヘアに飾られた媚肉の狭間へペニスをずずっ……と静かに前後させたのだ。
「あああ……!」
 レイはうっとりと喉を喘がせる。と同時に、ぎゅっとガニ股でしがみついてしまう。それが、言い当てられた通りの積極性、淫らな食いしん坊ぶりであった。
 一人物静かに本を読んでいれば済んでいた、あの寡黙な美少女はここにはいない。
「みんな心配しちゃうくらい大人しい女の子だったのに、綾波ってばずいぶんエッチになっちゃって……!」
「ああ、ああ……碇くん……」
「ほら、これっぽっちじゃ物足りないって、もっともっとおちんちんで抉ってって言うんでしょう?」
 組み伏せた少女をゆさゆさと下半身の動きで揺さぶってやりはするものの、その動きは本気のピストンには程遠い。
 すらっとしていた体型がすっかり妊婦のそれに変わってしまうまでを、これまでの「レッスン」という名での乱行から打って変わった孤閨の日々において過ごしていたレイには、とても堪らない。
 たとえるなら、毎晩無理矢理にも食べさせられていた豪華な食事を取り上げられて半年。ようやく、それだけで頬が落ちそうになる程のご馳走を差し出され、舌の上に半分載せてもらったのに。でも口の中いっぱいで頬張るな。噛みしめるな。味わいが出るまで咀嚼しようと思うな。などといった意地悪をされているのと同じである。
 そんなまでに現在のレイは、その躯をだらしなく調教されてしまっていた。
 ユイの「レッスン」で。いや、ムサシとケイタにリードされる肉欲洗脳儀式の数々で。
 まだユイの秘部のように肉ビラがはみ出したりもしていない、かたちだけは未熟なままで―― しかし、子宮にたっぷり少年たちの精を浴びせられて開花しきっているのがレイの性器だ。
 愛する少年のペニスをここまで深々と嵌め込まれておいて、それで脳裏がスパークするぐらいに突き解してもらわずにおけるほど、なまやさしい躾のされ方で済んではいない。
 典型的な中毒症状にあるのだ。セックスの。
「い、碇くん……」
「なに? ねぇ、綾波。そんな物欲しそうな顔しちゃうようになっちゃって。こんなお腹になっちゃう位、セックスしまくっちゃってさ。まだ中学生なのに……誰の子供を産むつもりなの? ね、綾波?」
「あっ、あっ……そんな……」
 膣肉を肉槍のエラで擦りあげて問い詰めるシンジだ。
「僕の? ううん、違うかもしれないよね。ムサシ君の赤ちゃん……?」
 ここにいるのは、と。囁きに揃えた風の手つきで膨らんだお腹を撫ぜあげられ、妊娠中で一層敏感な肌をしているレイは思わず背筋をゾクゾクとさせてしまう。
「ケイタ君かな? 彼、ずっと綾波にぞっこんだったもんね。何遍も何遍も中出しされちゃってたし。僕が綾波に注いであげたのより、ケイタ君に出された精液の方が多いんじゃない?」
「ああ……、ぁ……。どうして……そんなことを言うの?」
 見たこともないようなギラついた目でシンジが見つめているから、レイは逃げるように顔を背けて、やっとそうとだけ零した。
 好きなの、ずっと好きだったのと告げてバージンを奪ってもらった幼馴染と久しぶりに交わっている夢の様な最中、「レッスン」だからと一方で別の少年相手にも躯を開いていたことについての話を持ちだされる。
 とことん焦らすつもりらしい愛撫の仕方と言い、半年ぶりの再会をした幼馴染は妙に意地悪になっているような気がした。
 あれらはシンジも承知の上での「レッスン」だったはずだ。いわば浮気のセックスではあるが、始まりからして彼の居合わせる前で行われるのが当たり前だった。
 それは自分たちが愛を交わすさまを唖然として横で眺めているもう一人の幼馴染、赤みを帯びた金髪の女の子にしても同じこと。
 だというのにどうして今、蒸し返してくるのだろう。
 妊娠した後も堕胎せず出産すると決めたのを、たしかに認めてくれてもいたのに。
「だってさ」
 シンジの手はやわやわと服の上からレイの乳房を揉んで、弄んでいる。ぴりぴりと乳首に集まってくる刺激は心地よいが、躯に火が付いてしまっている今、物足りなさが募ってしまう。
 焦らしに焦らす腰遣いもそのまま。
 場違いな微笑みを浮かべたままで、ついっとレイの顎をとらえて顔を向き直させる。
 そうして、汗に張り付いた額の髪の毛を優しく払ってやりながら言ってくるのである。
「だって、綾波の赤ちゃん―― ひょっとしたらトウジやケンスケの子供だったりするかもしれないんだし」
 知っていたのだと、隠していたつもりの裏切り行為について、突きつけてくる。
 
「……っッ!?」
「自分だってバレないようにしてたつもりなんだよね。真希波さんが協力してたらしいけど。でも、トウジもケンスケも気付いてたってさ。まさか綾波が自分達とセックスしたがってて、我慢できなくなるくらいだったなんて、言ってくれりゃ良かったのにって笑ってたよ」
「いか……り、くん……? それは、そのっ、それは……っ」
「今度は顔を隠したりしないでいいから、いくらでも直接誘ってくれてOKだってさ」
 朗らかな笑顔を浮かべた、黒い、黒い、黒い瞳でもってレイを間近から見詰めて。そうだ、ひょっとしたら、と。
 すっかり血の気の引いたレイに向かって、シンジはまた一人、名前を上げたのだった。

「父さんの子供をさ、産んじゃうのかもしれないじゃない」

「ッ―― !!」
 これだけはと神経質すぎるくらい神経質になって怪しまれないよう気を遣い、ムサシやケイタのような「レッスン」における自分たち肉奴隷生徒の飼い主たちにさえ、絶対感付かれまいとしていた―― 秘密。
 それはもう、いつの間にかすっかり暴かれてしまっていた。
 よりによって、最も知られたくなかったシンジに。
「あ、あっ? あああっ……!?」
 予想だにしなかった場面で真実を突きつけられ蒼白になった顔を。だというのに、打って変わって荒々しくピストンの腰つきを再開させたシンジの攻めで、蕩かされるように打ち崩されてく。
 レイはもう、何も分からなくなっていっていた。
「ヒッ!? ひ……ぃぁあああッ! あっ! アッ!! はぁぁあッ!!」
 頭の中はぐるぐると衝撃の大きさが渦巻いていて、何も形を為そうとしない。
 ただ確かなのは、びしょびしょになった下腹部で、押さえようとしても抑えられない勢いで大きくなっていく、淫らな悦び。
 燃え盛る熱さを宿して暴走する花唇器官のぬめつきを、獣槍でぐちゃぐちゃに撹拌される恍惚の巨大さ。
(……きもち、いいっ。気持ち……イイ、のッ……!)
 混乱していようとも、意識から切り離されているかの唇からごく自然に漏れだしていく、牝啼きのいやらしい悦がり声。
 指折り数えて待ち望んでいた逢瀬の一時。幸せな気持ちを胸いっぱいに膨らませていた、その横っ面を強かに打ちのめされた格好のレイには、重くなったお腹のせいで自由のきかない全身をじたばたとシンジにしがみ付かせていって、このたった一つ確かな感覚だけは逃すまいとすることしか出来なかった。
「……ぃや、いやぁ……。ぁ、あ、あ、あっ……ッ、イヤあああーっッッ!!」
 露わにされた乳房の先をきつくシンジに噛まれた拍子、一気に爆発したオーガズム。それこそが、心がひりつくばかりの痛みに満たされた中で辿り着いた―― 辿り着いてしまった、未知の心境での絶頂だったのだろう。
「……ぁ、ぁ、ああっ……。いかり、くん……。ごめん、なさい……」
 はらはらと頬に伝い落ちていく雫の熱さが、レイの真っ赤になった眼の奥に染みこんでいく。
 シンジは何の言葉も返してはくれない。
 力なく目を瞑ることにしたレイは、今日までそういう物なのだと思っていた自分というモノのかたちが、こうだったはず、こうなってしまったと考えていた姿からすら遠く外れ、跡形もなく崩れ去っていった音を聞いたように感じていたのだった。

◆ ◆ ◆

「シンジ……。あ、アンタ……」
 それは、汗まみれになった肢体同士を複雑に絡めあった少年と少女が、一つのクライマックスを迎えたにとどまらない。
 歯の根が合わないほどにガタガタと震えていたのは、なにかが致命的に壊れて終わってしまった、その全てを見届けていたアスカもまた同じくなのだった。
 だのに、何故だろう。
(あ、あたし……濡らしちゃってる。こんな時に、こんな時なのに……!)
 予感があった。
 今から自分は犯される。
 これまでに、こんな惨めな目に遭わさせるだなんてと思わされてきた全ての酷い経験―― ムサシやケイタといった歳下のサディストによって徹底的な肉奴隷扱いを受けるようになっていることや、鈴原トウジや相田ケンスケのように毛嫌いしていた筈の同級生相手でまで欲情してしまい、最低な気分になりながらも我慢できず、自分から犯されるように仕向けたことなど、乙女だった頃の自分なら想像もできなかっただろう今現在の境遇よりも、もっと酷いセックスをさせられてしまって、そしてそれでも絶頂させられてしまうのだ。
 そうしてライバルだった幼馴染と同じみたいに、致命的な何かがズタズタに破壊されてしまうのに違いない。
「……ぃ、ゃ。嫌よ……。あ、あたしは、嫌だわ。そんなのは……」
 シンジの振り返ろうとする気配。それだけでアスカは怯えきって後ずさっていた。
 しかし。
 
「あら、ダメよ。お嬢ちゃん」
―― ヒッ!?」
 背を翻して病室から逃げ出そうとしていたアスカの後ろから、やわらかく、しかし強固にその身を押しとどめた手。大人の女性の手によって、少女が彼女自身の信じていた自分のままでいられたかもしれない最後の機会は、あえなく摘み取られてしまったのだった。
「病院の廊下を走ろうとするのは、駄ぁ目」
「あっ、アンタ、たしかレイが診てもらってるっていう産婦人科の……! は、放しなさいよ! 放してっ!! お願いだから……!!」
 もう既に、アスカの悲鳴は泣き声混じりのものだった。
「病院で大声を出すのもNGよ? お母様にちゃんと躾けてもらってなかったのかしら?」
 いいわ、と。一人で何かに頷いている彼女の様が、アスカには恐ろしくてならなかった。
「可哀想に、顔色が真っ青。どこか具合が悪いのね。……ふふ。ここが病院で貴女、運が良かったわ。わたしがついでに診てあげる」
 ぞっとする笑みの形に唇の両端を吊り上げる。くすんだ色の金髪を男性のように短く刈り込んだ女医の目元には、泣き黒子がひとつ。
 するすると肩から滑り降りてきた彼女の手がアスカの胸元を這いまわり、いかにもごく自然に上着のボタンを外していく。
「やっ!? い、イヤっ。何を―― ッ、っツ!? ンッ、ンンンー!!」
 拒絶を叫ぼうとしていた唇は、機先を制して覆いかぶさってきた大人の口づけで黙らされてしまっていた。
 一気に口の中に押し入ってきた舌にアスカの舌は絡め取られ、一方で手際よく前を全開に肌蹴させられてしまった両胸が、女の手で揉み上げられる。
 抵抗しようとすれば痛みが与えられ、力を抜けばツボを押さえた愛撫で蕩かされる。
 すべてが異様にスムーズに運ばれていて、同性を愛することに長けた女なのだと悟らざるを得なかった。
 心ならず幾度かの経験をしているとはいえ、レズの気など持たいないつもりのアスカだ。見知らぬ女にこのまま犯されるなど、冗談ではない。
(シンジ、助けて……!)
 上げようとしても上げられなかった助けの求め。それがどれだけ的外れだったのか。
 意識を手放したレイのベッドからゆっくりと立ち上がったシンジが親しく『リツコさん』と女に呼びかける様子に、いよいよアスカは絶望を呻いたのだった。

 



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From:【母子相姦】淫乱美母ユイ3【寝取られ風味】