暴くもの、暴かれるもの
Original text:ハルキゲニアさん
04.
シンジは独房の様な部屋に居た。
ベッドとトイレが作り付けられている。
壁一面が分厚いガラス貼りで、向こうはやや広い部屋になっている。
毎日、ガラス越しにショーが行われた。
今日も、また。
シンジはガラスに手を付いて、綾波、綾波とうわごとの様にレイを呼んでいた。
ガラスの向こうにはレイが居て、ガラス越しに手を合わせ、碇くん、碇くんとやはりうわごとの様に繰り返す。
レイは全裸で、後ろに突き出した尻を男に貫かれている。
シンジは制服姿で、痛い程張り詰めた勃起を自ら慰めている。
レイの尻を突く肉の音、水音、喜悦の声を聞きながら、粘る精液をガラスに吹き付ける。
二人の身体に、イロウルは干渉していない。
毎朝、食事が済むと、レイがどこかから連れて来られ、シンジに見せつけるように犯された。
相手は、一人の事も、二人の事も、三人の事もあった。
陵辱は、レイが失神するまで続くのが常だった。
それを見せつけられながら、自慰に耽るのがシンジの日課だった。
アスカは、駅の構内で精液にまみれて倒れているところを保護された。
もう用は済んだのか、その身はイロウルから解放されていた。
保護したのは、ネルフだった。
イロウルから解放され、正気を取り戻したアスカは、己の身に起きた事を全て覚えていた。
気が狂いそうだった。
なのに。
身を清められ、しかし服は与えられず、入れられた部屋に全裸の見知らぬ男が寝ているのを見て、下腹が疼いた。
仰向けで身動き一つしない男が勃起しているのを見て、温いものが内腿を伝うのを感じた。
嫌だった。嫌で嫌で仕方なかった。
男を跨ぐ様に言われ、抵抗しない自分が嫌だった。
無意識に男根の上に立った自分に気付いた時は、吐きそうになった。
そのまま腰を落とす様に促されただけなのに、手を添え、勃起したものを腟口にあてがった自分が憎かった。
それを根元まで体内に納め、熱く蕩けていく自分を殺してやりたかった。
ピクリとも動かぬ男に代わり、アスカの腰が、意識なく自動的に動いて快楽を貪り始めた時には、もうどうでも良くなっていた。
腟奥を叩く精液の熱さに、高く声をあげて絶頂を迎えた時、それが起きた。
片側の壁が明るくなり、それがガラス張りだと解った。
その向こうに居た、シンジと目が合った。
アスカは悲鳴をあげていた。
見られたくなかった。
知られたくなかった。
自身の身体を抱きしめ、顔を覆い、見ないでと懇願した。
だって、このままでは。
身体の中で萎えて行くペニスを、腟が握り締める。
もっと、あさましいすがたを、
腰が動き、腟内の男根を扱きあげる。
見られてしまう。
上下に、前後に、左右に、腰が揺れる。
捻り、傾け、「の」の字を描いて、尻が揺れる。
堅さを取り戻したペニスで、イッたばかりの敏感な腟を掻き回す。
止まって、と嘆いても。
止まらない、と泣いても。
アスカの動きは止まらない。
それは操られている訳ではなく、快感を求める、あさましくいやらしい肉体の反応だと、アスカ自身が解っていた。
シンジに見守られながら、
接合部から精液を溢れさせながら、
萎える男根を腟でしごいて勃起させながら、
胎内への射精と、それによる絶頂を、その日のアスカは五回、味わった。
午前は、レイがシンジを求めながら男に犯され。
午後は、アスカがシンジを拒否しながら男を犯した。
一日中、シンジはそれらを見ながら自慰に耽った。
そんな日々は、唐突に終わった。
沢山の人々に取り付いていた使徒イロウルは、何の前触れもなく消えた。
事後処理は大変だったが、対外的にはある種の伝染病という事になり。
皆は日常へと回帰していった。
だが、爪痕は大きく残った。
レイとシンジは恋人同士の様に振る舞い始めた。
学校でも公認のカップルとなった。
だが。
レイは数日おきに街に出て、男を連れて帰った。
一人の時も、三人の時もあった。
年下の時も、年上の時も、父親の様な年齢の時もあった。
レイはその男たちと交わりながらシンジの名を呼び、
シンジはそれを見ながら自慰に耽った。
そうでないときは、シンジが自ら扱くペニスの匂いを嗅ぎ、吹き出した精液を舐めて自慰に耽った。
お互いの身体に触れることは決してしなかった。
ヒカリは以前の様な委員長に戻った。
たまに体育倉庫や校舎裏に隠れ、トウジとケンスケを相手にセックスを楽しんでいる以外は、以前と変わりなかった。
最近は、二人に内緒で三人の教師と交わるのが、秘密の楽しみになっていた。
アスカは、性的なものに対する嫌悪感をあらわにするようになった。
だが、関係者の中で最も長期間陵辱され、開発されつくした身体はどうしようもなかった。
触られただけで下着を濡らし、男の匂いを嗅げば身体が疼き、勃起したペニスを見せられれば我慢が出来なかった。
電車で痴漢に会えばイカされ、駅のトイレに連れ込まれ犯された事は二度や三度ではなかった。
通学中に出会った露出狂の男根に路上でフェラチオを施し、路地裏で貫かれた事もあった。
いずれの時も、本気で嫌がりながら抵抗らしい抵抗をせず、涙を流すその顔は快楽に蕩けていた。
身の内に四度以上、精液を受けていた事も共通していた。
いびつに歪んだ日常は、それでも日常として続いて行く。
完
From:エロ文投下用、思いつきネタスレ(4)