032
木を降りかけたとき、君は遠くから近づいてくる人影に気がついた。
(まずい、警官だ)
こんなところで見つかったら言い訳することもできない。
(くわばらくわばらだぜ)
君は自分の幸運に感謝しつつ、警官が通り過ぎるのを待った。
それから十分に周囲を警戒してからゆっくりと木を降りた。
誰にも見つかっていないと言う自信はあるが、それに保証はないし賭ける気もない。
そそくさと君はこの場を離れた
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